電気温水器の寿命が気になる方へ

2021年7月29日

電気温水器の寿命が気になる方へ

 

電気温水器はどの程度の寿命か、気になる方もいるのではないでしょうか。電気温水器は、お湯を電気で沸かすため、安全性が高い給湯器です。

ここでは、電気温水器の寿命が気になる方へ、電気温水器の寿命、電気温水器の寿命によるトラブルの症状、電気温水器のトラブルと勘違いしやすい症状、電気温水器は寿命になる前に交換するのがおすすめ、電気温水器の交換は業者に頼むのがおすすめ、電気温水器の交換費用の相場についてご紹介します。

電気温水器の寿命が気になる方へ

 

電気温水器の寿命

電気温水器は、寿命が給湯器の中でも長いといわれています。電気温水器の寿命は、一般的に10年間~15年間です。電気温水器は、設置してから10年間をオーバーするとトラブルが発生しやすくなり、15年間をオーバーするとトラブルが発生しなくても交換するのがおすすめです。

電気温水器は、トラブルが発生する前に交換する方がいいとされています。特に、マンションのときは、電気温水器のトラブルによって水漏れが発生すると、迷惑が近隣の住民にもかかります。

近隣トラブルが発生しないように、電気温水器を10年間をオーバーして使っているときは交換を検討しましょう。この電気温水器の寿命は平均的なもので、設置環境や使用頻度によっては寿命がもっと短くなることもあります。

電気温水器のお手入れを定期的に行っていると、20年間以上使えることもあります。なお、電気温水器の10年間~15年間の寿命は、本体についてのものです。電気温水器は、消耗品の弁やゴムパッキンなどを使っており、定期的にお手入れを行わないと、本体にも良くない影響を与えます。

また、定期的な電気温水器の点検の目安は、3年間に1回くらいがいいといわれています。電気温水器が設置してから10年間以上経っているときは、業者に一度点検してもらいましょう。では、電気温水器は寿命をオーバーしても使えるのでしょうか?

結論をいえば、電気温水器は寿命をオーバーしても使えます。しかし、電気温水器は設置してから10年間が経つとトラブルが発生しやすくなります。電気温水器は急に使えなくなることもあるため、注意する必要があります。

設置してから15年間くらい経つと、電気温水器のトラブルが頻繫に発生することもあります。お湯の出が悪かったり、お湯の温度が安定しなかったりするなどの症状が現れるでしょう。電気温水器は毎日使うものですが、壊れても修理がすぐにできるとは限りません。生活が不便にならないように、寿命になった電気温水器は交換を早めに検討しましょう。

 

電気温水器の寿命が気になる方へ

 

電気温水器の寿命によるトラブルの症状

電気温水器が寿命になると、いろいろなトラブルの症状が現れます。電気温水器のトラブルの症状が現れたときは、すぐに業者に修理してらいましょう。

しかし、修理の必要がないトラブルの症状も中にはあるため、正しく要因を掴むことが大切です。

ここでは、電気温水器の寿命によるトラブルの症状についてご紹介します。

 

お湯も水も出ない

お湯も水も出ないときは、次のような要因が考えられます。

電気温水器のトラブル
給湯配管の詰まり

このようなときは、業者に修理、交換を頼む必要があります。

 

お湯の温度が設定よりも低い

電気温水器のお湯の温度が設定よりも低いときは、次のような要因が考えられます。

ブレーカーの誤作動
タイムスイッチのトラブル
電気系統のトラブル

なお、電気温水器の電源が入っていないことが稀にあります。電気温水器の電源を一旦切入して、お湯の温度が設定したものになるかをチェックしましょう。ブレーカーの誤作動やタイムスイッチのトラブル、電気系統のトラブルが要因のときは、自分で対処すると感電などのリスクがあるため、非常に危険です。

そのため、必ず業者に修理、交換を頼んでください。

 

貯湯タンクの水漏れが発生している

電気温水器の下が濡れているときは、水漏れが発生していることが考えられます。

電気温水器の水漏れの要因は、次のようなものがあります。

貯湯タンクの腐食、劣化
給水配管の腐食、劣化

貯湯タンクや給水配管は、年数が経つにつれて劣化してきます。特に、貯湯タンクはお湯や水が常に貯まっているため、腐食が発生しやすくなります。貯湯タンクや給水配管は、腐食したり劣化したりすると交換する必要があります。水漏れのときは、水が常に漏れているため、そのままにしていると水道代が高くなります。

そのため、すぐに業者に修理、交換を頼みましょう。

 

エラーコードが頻繫にリモコンに表示される

電気温水器のリモコンにエラーコードが頻繁に表示されるときは、次のような要因が考えられます。

電気温水器のトラブル
電気系統のトラブル

お湯が出ない、温度が低いなどの症状が現れているときは、電気温水器のトラブルが考えられます。しかし、異常が他に見当たらないにも関わらず、エラーコードがリモコンに表示されるときは、電気系統のトラブルが考えられます。

エラーコードが頻繫にリモコンに表示されるときは、業者に点検、修理を頼みましょう。

 

黒い異物がお湯に混じる

お風呂の湯はりをしたときなどに、黒い異物がお湯に混じることがあります。

黒い異物がお湯に混じる要因としては、次のようなものがあります。

電気温水器の一部の部品の劣化
追いだき配管内の汚れ

電気温水器は、ゴム製のパッキンを使っています。ゴム製のパッキンが劣化すると、剥がれてお湯に黒い異物になって混じります。なお、使い始めてからの年数によっては、ゴム製のパッキンのみでなく、電気温水器自体を交換する方がいいでしょう。これ以外に、黒い異物としては、追いだき配管に溜まっている皮脂や入浴剤などの汚れが出てくることもあります。

市販されている風呂配管用洗剤を使って、追いだき配管を掃除すると直ることがあります。自分で要因が特定できないときは、症状がさらに悪くなることもあるため、業者に点検を頼みましょう。電気温水器の寿命が気になる方へ

 

電気温水器のトラブルと勘違いしやすい症状

ここでは、電気温水器のトラブルと勘違いしやすい症状についてご紹介します。次のような症状が現れているときは、ほとんど自分で対処できたり、そのままにしていても直ったりします。

 

湯切れが発生している

電気温水器に貯まっているお湯を使い切ると、湯切れが発生します。そのため、お湯を普段以上に使っていないかをチェックしましょう。少し時間がかかりますが、お湯を沸かし直すとまたお湯が使えるようになります。

 

凍結している

冬のシーズンの寒いときに電気温水器の配管や水道管が凍結すると、お湯も水も出なくなります。お湯をすぐに使いたいときは、タオルを凍結した配管に巻いて、ぬるま湯をかけて解凍しましょう。解凍した後は再度凍結しないように、乾いたタオルで十分に水滴を拭き取ってください。凍結したときは、気温が高くなると自然に解凍します。そのため、そのままにしておいても問題ありません。

 

断水している

住んでいる地域全体で断水しているときは、お湯も水も出なくなります。近所で断水していないかをチェックしましょう。断水が計画的なものであれば、お知らせが前もってあるでしょう。

しかし、地震などによって水道管が破損したときなどは、急に断水することもあります。大きな地震が発生した後にお湯や水が出なくなったときは、近くで断水していないかをチェックしてください。

 

止水栓が閉まっている

水道を修理しているときなどは、止水栓が閉まっていることがあります。止水栓が閉まっているときは、電気温水器のお湯も水も出なくなります。止水栓が閉まっているときは、自分で開けましょう。なお、止水栓を開け過ぎると、水量が多くなって水道代が高くなるため、注意しましょう。

 

停電している

電気温水器は、停電しているとお湯を沸かすことができません。停電しているときは、電気温水器でお湯を十分に沸かすことができないため、お湯が出なくなったり、お湯の温度が低くなったりします。なお、貯湯タンク内に十分にお湯が貯まっているときは、停電していてもお湯が使えます。

 

電気温水器は寿命になる前に交換するのがおすすめ

電気温水器は、寿命になるまで使いたいと考えている方も多くいるでしょう。しかし、電気温水器は寿命になる前に交換するのがおすすめです。設置してから10年間以上経った電気温水器は、ある日急にトラブルが発生することがあります。

電気温水器のトラブルが発生すると、当然ですが、お湯が使えなくなります。お風呂に入ったりシャワーを使ったりすることができないのみでなく、洗濯や洗い物でもお湯が使えなくなります。そのため、非常に不便になるでしょう。

また、電気温水器のトラブルで水漏れが発生すると、水道代が高くなります。また、電気温水器の水漏れがマンションなどの集合住宅で発生すると、被害が近隣の住民に及ぶこともあります。そのため、10年を目途に、電気温水器は交換を検討しましょう。

電気温水器の寿命が気になる方へ

 

電気温水器の交換は業者に頼むのがおすすめ

電気温水器は、自分で交換するのはおすすめではありません。昨今はDIYが流行っているため、自分で電気温水器を交換したいと考えている方もいるかもしれません。

しかし、電気温水器を自分で交換するのは、大きなリスクがあります。電気温水器を交換するときは、電気工事を行うため、国家資格の第二種電気工事士が必要です。知識が十分にないまま電気工事を行うと、感電するリスクもあるために注意しましょう。

また、電気温水器の配管工事のときは、国家資格の給水装置工事主任技術者が必要です。電気温水器を交換するときは、国家資格が必要になります。どうしても自分で電気温水器を交換したいときは、国家資格を取ったり、本体だけを設置して配管工事や電気工事を業者に頼んだりするような方法がありますが、いずれも現実的ではないでしょう。

電気温水器の寿命が気になる方へ

 

電気温水器の交換費用の相場

ここでは、電気温水器の交換費用の相場についてご紹介します。

電気温水器の給湯タイプごとの本体価格の相場と交換工事費用の相場は、次のようになります。

給湯専用タイプの電気温水器の本体価格の相場は70,000円~100,000円くらい
オートタイプの電気温水器の本体価格の相場は120,000円~180,000円くらい
フルオートタイプの電気温水器の本体価格の相場は130,000円~200,000円くらい
電気温水器の交換工事費用の相場は80,000円~120,000円くらい

電気温水器の本体価格の相場は、搭載されている機能によって違います。電気温水器の給湯タイプは、ライフスタイルに応じて選びましょう。また、貯湯タンクの容量は、家族数やお湯の使用量によって選んでください。

さらに、電気温水器からエコキュートに交換することも検討しましょう。エコキュートは、電気代が電気温水器の3分の1くらいになります。エコキュートは、イニシャルコストが電気温水器よりも高くなりますが、長期的に見ればお得になります。

電気温水器からエコキュートに交換するときに基礎工事などが必要になったときは、さらに費用が高くなります。業者に電気温水器の状態を一度チェックしてもらって、エコキュートに交換するときの見積もりを入手しましょう。

見積もりを複数の業者から入手して、比較検討することも大切です。電気温水器からエコキュートに交換するときは、信頼できる業者に頼みましょう。また、保証やアフターサービスが充実している業者であれば、交換した後も安心して使えるでしょう。

電気温水器の寿命が気になる方へ

 

まとめ

ここでは、電気温水器の寿命が気になる方へ、電気温水器の寿命、電気温水器の寿命によるトラブルの症状、電気温水器のトラブルと勘違いしやすい症状、電気温水器は寿命になる前に交換するのがおすすめ、電気温水器の交換は業者に頼むのがおすすめ、電気温水器の交換費用の相場についてご紹介しました。

電気温水器の寿命は、一般的に10年間~15年間といわれています。機種や設置環境、使用頻度などによって少し違いますが、設置してから10年間をオーバーすると電気温水器の交換を検討しましょう。電気温水器は、寿命になると、いろいろなトラブルの症状が現れます。お湯が急に出なくなったり、お湯の温度が低かったりするなど、生活が不便になります。そのため、電気温水器はトラブルが発生する前に交換するのがおすすめです。

また、国家資格を持っていない人が電気温水器を交換するのは非常にリスクがあります。生命に係る事故が発生するのみでなく、法律にも違反します。そのため、電気温水器を交換するときは、必ず業者に頼みましょう。

なお、電気温水器の交換を検討するときは、家計にも環境にも優しいエコキュートも検討しましょう。電気温水器からエコキュートに交換するときは、業者に相談するのがおすすめです。

 

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