DIYでエコキュート交換をしたい方へ

2021年1月17日

DIYでエコキュート交換をしたい方へ

*2022年3月追記
エコキュートの交換工事をするには第二種電気工事士の資格が必要です。DIYが得意な方、お好きな方もいらっしゃいますが、電気工事だけでなく配管の接続や、設置にはプロの熟練した技術と経験が不可欠で故障の原因になりかねませんので、注意点をきちんとご理解頂けますと幸いです。*

使っているエコキュートが壊れたり、古くなったりして新しいエコキュートに交換したいと考えている方も多くいるのではないでしょうか。
しかし、エコキュートは本体価格が高いため、DIYでエコキュート交換をしたいと考えている方も中にはいるでしょう。
ここでは、DIYでエコキュート交換をしたい方へ、エコキュート交換前にチェックすること、エコキュート交換の方法、エコキュート交換は資格が必要、についてご紹介します。

■エコキュート交換前にチェックすること

エコキュート交換前には、設置するためのスペースを探すことが必要です。
エコキュートとしては、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットがあるため、この2つのユニットを設置するためのスペースが必要です。
また、あまりに狭いスペースに設置すると、エコキュートのメーカーの保証対象にならなかったり、メンテナンスができなかったりすることもあります。
そのため、エコキュートのメーカーは、設置するときのヒートポンプユニットと貯湯ユニット間の距離、障害物との距離などについてルールを決めています。
エコキュートのメーカーによって多少違っていますが、設置するときのヒートポンプユニットと貯湯ユニット間の距離は30cm~60cm、壁などの障害物との距離は10cm~30cmになっています。

ここでは、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットのサイズについてご紹介します。
ヒートポンプユニットのサイズは、高さが60cm程度、奥行きが30cm程度、幅が60cm程度で、ほとんどエアコンの室外機のサイズと同じ程度です。
一方、貯湯ユニットのサイズは、少しタンク容量によって違っていますが、標準的な角型タイプのサイズの平均は、高さが2m程度、奥行きが70cm程度、幅が60cm程度です。
このようなサイズのヒートポンプユニットと貯湯ユニットが設置できて、しかも指定されている距離が確保できるスペースに設置する必要があります。

しかし、設置するスペースが足りない、設置できるが外観が良くないなどのために、悩んでいる方も多くいるのではないでしょうか。
もし、設置するスペースが足りなくて悩んでいるときは、近年多くなっている貯湯ユニットの薄型タイプを選ぶという方法もあります。
薄型タイプは角型タイプに比較して少しイニシャルコストが高くなりますが、奥行きは40cm程度と非常に薄く、また外観のデザインもスタイリッシュなものが多く準備されています。

エコキュートを設置する前には業者と十分に相談して、自宅の敷地内にはどのようなタイプのエコキュートが設置できるか、どの程度の予算が必要かなどについて早めに解決しておきましょう。

■エコキュート交換の方法

エコキュート交換の方法としては、基本的に、すでに設置しているヒートポンプユニットと貯湯ユニットを撤去して、新しいヒートポンプユニットと貯湯ユニットを設置するというようになります。
一見すると、エコキュート交換工事は簡単であると思うかもしれませんが、実際には結構大変です。

すでに設置しているヒートポンプユニットと貯湯ユニット撤去するということでも、すぐにそのまま撤去できるということではありません。
具体的には、電源ブレーカーを切ってから電気配線の取り外し、給水を停止してから接続している給水・給湯配管の取り外しなどが必要になります。
さらに、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットは非常に重いため、運搬するのも大変です。
ここでは、エコキュート交換の方法についてご紹介します。

●すでに設置しているヒートポンプユニットと貯湯ユニットの撤去

DIYでエコキュート交換をしたい方へ

すでに設置しているヒートポンプユニットと貯湯ユニットを撤去するときは、電気配線の取り外し、給水・給湯配管の取り外しが必要になります。
この後に、すでに設置しているヒートポンプユニットと貯湯ユニットを撤去して、業者のスタッフが運搬してトラックに積み込みますが、準備を前もって十分に行わないと運搬できません。
最近の貯湯ユニットは少し軽くなっていますが、古い貯湯ユニットは重くて80kg程度もあり、貯湯ユニットが満水になっているとさらに重くなります。
そのため、貯湯ユニットを運搬するためには水を必ず抜く必要があります。
貯湯ユニットと給水・給湯配管の中の水を抜いた後に、電気配線と給水・給湯配管の取り外しを行います。
全ての作業が終わってから、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを撤去するようになります。

ここでは、すでに設置しているヒートポンプユニットと貯湯ユニットの撤去について詳しくご紹介します。
まず、貯湯ユニットの水抜きを行います。
貯湯ユニットにはお湯や水が貯まっているため、空になるまで抜きます。
まず、貯湯ユニットの漏電ブレーカーをOFFにしてから、貯湯ユニットの下部にある排水弁を開けてお湯や水を抜きます。
貯湯ユニットのお湯や水が抜けて空になるまで、最大では1時間程度かかります。
この間に、貯湯ユニットに接続しているふろ配管を緩めて水を抜きます。
というのは、2階に浴室があるときは水がふろ配管に溜まっているためです。
ふろ配管を緩めると、水が出てきます。
次に、給水・給湯配管を緩めて中の水を抜きます。
これで、貯湯ユニットの中のお湯や水とふろ配管、給水・給湯配管の水抜きが終わりです。
最初に、電気が来ていないことを確認して貯湯ユニットに接続している電源配線を取り外します。

取り外した電源配線は、保護するために絶縁テープを巻きます。
貯湯ユニットに接続しているアース線などを取り外します。
次に、ふろ配管を取り外します。
このときは、先にふろ配管の配管ダクトを取り外して、浴槽に取り付けている循環アダプターを取り外します。
次に、2階の浴室に行っているふろ配管を取り外します。
貯湯ユニットに接続しているふろ配管を取り外します。
次に、ヒートポンプユニットからの配管を取り外して、給水・給湯配管を取り外します。
これで、貯湯ユニットに接続していた全ての配管が取り外しが終わります。
次に、ヒートポンプユニットの水側配管と湯側配管を取り外します。
ヒートポンプユニットの電気品の蓋を取り外して、ヒートポンプと貯湯ユニットの連絡配線を取り外します。

ヒートポンプユニットのアース線を取り外します。
次に、すでに設置していた貯湯ユニットを撤去します。
貯湯ユニットは、空の状態でも80kg程度あるため非常に重いものです。
そのため、2人で運搬してトラックに積み込みます。
次に、すでに設置していたヒートポンプユニットを撤去します。
ヒートポンプユニットも50kg程度あるため相当重いものです。
ヒートポンプユニットも、2人で運搬してトラックに積み込みます。

●新しいヒートポンプユニットと貯湯ユニットの据付

DIYでエコキュート交換をしたい方へ

新しいヒートポンプユニットと貯湯ユニットを、2人で据付するところまで運搬します。
運搬するときは、傷つかないように梱包したままで行います。
まず、貯湯ユニットを開梱して、据付する土台に置きます。
水準器で水平を測って、貯湯ユニットに付属している固定金具で固定します。
据付が終わると、貯湯ユニットの前カバーを取り外して、電気部分を覆っている蓋を取り外します。
次に、電気部分に電源配線、リモコンとの配線、ヒートポンプユニットとの配線、アース線を接続します。
電源配線のときは、製品に付属している圧縮端子を使います。
配線を接続するときは、接触不良になるとヒートポンプユニットが運転しなかったり、リモコンで操作できなかったりするため、慎重に作業する必要があります。
そのため、接続間違いがないか2回以上は最低でも確認します。
次に、貯湯ユニットに、給水・給湯配管、ふろ配管、ヒートポンプユニット配管を接続します。

配管を接続するときは、古い貯湯ユニットと新しい貯湯ユニットで接続する箇所が違っていることがあるため注意する必要があります。
例えば、古い貯湯ユニットと新しい貯湯ユニットで、給水・給湯配管とヒートポンプユニット配管を接続する箇所が逆になっていることもあります。
もし、給水・給湯配管を接続する箇所が違っているときは、切り回し工事が場合によっては必要になります。
配管を接続するときは、シールテープを巻いて十分にかみ合うようにします。
ふろ配管のときは、最初に循環アダプターを浴槽に取り付けます。
循環アダプターは、分解して、浴槽の中に外から配管を通して取り付けます。
保温材を接続したふろ配管に巻いてから、配管ダクトを取り付けます。
ふろ配管が終わると、貯湯ユニットにふろ配管を接続します。
ヒートポンプユニット配管を貯湯ユニットに接続するときは、行き戻りの配管があるため間違わないように注意する必要があります。

行き戻りの配管の接続を間違うと、エラーが出てお湯が沸かなくなります。
次に、貯湯ユニットに接続した配管の露出している箇所に保温材を巻きます。
これで、貯湯ユニットの工事は終わりです。
次に、ヒートポンプユニットに水側配管と湯側配管を接続します。
また、ヒートポンプユニットはドレン排水管工事も必要になります。
次に、ヒートポンプユニットの電気品の蓋を取り外して、ヒートポンプと貯湯ユニットの連絡配線を接続します。
ヒートポンプユニットにアース線を接続します。

●台所リモコンと浴室リモコンの取り付け

台所リモコンと浴室リモコンは、すでに設置していたものを取り外してから、新しいものを取り付けます。
特に、台所リモコンと浴室リモコンを取り付けるときは、エコキュートに付属している工事説明書を十分に確認する必要があります。

●試運転

最後に試運転を行なって、問題なくエコキュートが運転するかを確認します。
試運転を行うときは、台所リモコンと浴室リモコンの使い方について顧客に説明します。

●エコキュート交換の工事時間

エコキュート交換の工事時間の目安は、4時間~7時間程度ですが、工事の内容や現場の状況によって多少違ってきます。
エコキュート本体の交換だけであれば4時間程度で終わりますが、浴槽が2階にあったりしたときなどは、時間が余計にかかります。

■エコキュート交換は資格が必要

DIYでエコキュート交換をしたい方へ

エコキュート交換を業者に頼むと工事費用がかかるため、DIYでエコキュート交換をしたいと考えている方もいるかもしれません。
しかし、結論からいうと、エコキュート交換は資格が必要であるためDIYでエコキュート交換はできません。
エコキュート交換のときは、国が指定している資格を業者は取得する必要があります。
ここでは、エコキュート交換のために必要な資格についてご紹介します。

●第二種電気工事士

第二種電気工事士というのは、電気工事を一般住宅や店舗などで行うために必要な資格です。
電気機器であるエコキュートを交換するときは、第二種電気工事士の資格が工事をするスタッフは必要になります。
そのため、基本的に第二種電気工事士を持っていないスタッフはエコキュート交換の工事ができませんが、残念ながら資格を持っていないスタッフが工事を行っていることもあるようです。

●排水装置主任技術者

配管工事がエコキュートは必要であるため、排水装置主任技術者の資格も工事をするスタッフは必要になります。
排水装置主任技術者というのは、給水設備装置の施工が認可されている国家資格として唯一のものです。
排水装置主任技術者は、資格を持っている人が工事業者の中に1名でもいると問題ありません。

●ガス機器設置スペシャリスト

ガス給湯器からエコキュートに交換するときは、ガス関係の資格も工事するスタッフは必要になります。
新築住宅ではなく、ガス給湯器からエコキュートに交換するときは、すでに設置しているガス給湯器を撤去する必要があります。
ガス給湯器を撤去するときに必要な資格が、ガス機器設置スペシャリストです。
ガス機器設置スペシャリストというのは、ガス機器を設置したり、取り替えしたりするときに必要な資格です。

●液化石油ガス設備士

液化石油ガス設備士というのは、ガス給湯器の配管を撤去するときに必要な国家資格です。
法律が2007年に改正されたことによって、必要な資格になりました。
エコキュート交換の業者を選ぶときは、普通の方にとっては優れた業者を判断するのがなかなか難しいでしょう。
このようなときは、エコキュート交換に必要な資格を持っているかどうかが一つの目安になります。
基本的に先にご紹介したような資格が必要ですが、残念なことに資格を持っていなくてエコキュート交換を行っている業者も中にはいるようです。
エコキュート交換に必要な資格を持っているかは、業者のホームページに記載しているため、十分に確認してから業者を選ぶといいでしょう。

■まとめ

ここでは、DIYでエコキュート交換をしたい方へ、エコキュート交換前にチェックすること、エコキュート交換の方法、エコキュート交換は資格が必要、についてご紹介しました。
DIYでエコキュート交換をしたいと考えている方もいるかもしれませんが、エコキュート交換は資格が必要であるためDIYでエコキュート交換はできません。
そのため、エコキュート交換は、必要な資格を持っている業者に頼むようにしましょう。

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