石油給湯器の設置基準を知りたい方へ

2021年11月13日

石油給湯器の設置基準を知りたい方へ
石油給湯器を設置するときには、どのような基準があるかわからないような方も多くいるのではないでしょうか。

ここでは、石油給湯器の設置基準を知りたい方へ、石油給湯器の設置基準とは?石油給湯器の設置基準に適合しない事例、エコキュートの設置方法とは?についてご紹介します。
石油給湯器の設置基準を知りたい方へ
■石油給湯器の設置基準とは?

石油給湯器を設置する前には、設置基準について把握しておく必要があります。
石油給湯器は設置基準が決められているため、守らなければトラブルが発生することがあります。
石油給湯器のトラブルは大きな事故になることもあるため、設置基準についての知識を十分に把握しておくことが必要です。
ここでは、石油給湯器の設置基準とは?についてご紹介します。

●石油給湯器の設置方法、設置場所

ここでは、石油給湯器の設置場所、設置方法についてご紹介します。

・屋内設置タイプと屋外設置タイプ
石油給湯器の設置方法としては、主として屋内設置タイプと屋外設置タイプがあります。
屋内設置タイプは、屋内に石油給湯器を設置します。
屋内設置タイプの石油給湯器としては、FE式とFF式があります。
FE式は、内蔵した送風機で空気を室内から取り込んで、屋外に排気ガスのみを出します。
一方、FF式は内蔵した送風機で空気を外部から取り込んで屋外に排気ガスも出します。
屋外設置タイプの石油給湯器は、さらに据え置きタイプと壁掛けタイプにわかれます。
据え置きタイプの石油給湯器は地面に設置するもので、配管を本体の背面で接続します。
一方、壁掛けタイプの石油給湯器は住宅の壁面に設置するもので、配管を本体の下側で接続します。

・どうして設置場所は大切か?
石油給湯器を設置するときは、どこの場所に設置できるか検討する必要があります。
設置できる場所に適した石油給湯器は種類が違うため、どこに設置するかは非常に大切です。
また、設置基準が石油給湯器では決められており、間違った設置をするとトラブルが発生することがあります。

・マンションと戸建ての違い
石油給湯器の設置方法は、マンションと戸建てで違います。
集合住宅のマンションのときは、PS設置タイプや屋外壁掛けタイプが多くなります。
PS設置タイプの石油給湯器は、玄関の近くのパイプシャフトに設置するものです。
スペースに限りがあるマンションは、戸建てよりも設置できる自由度が少なくなります。
戸建てのときは、設置場所が浴室に近いところになることが多くあるでしょう。
石油給湯器はほとんど浴槽の壁に隣接した屋外に設置しますが、基本的に条件に該当すると設置が自由にできます。

・注意すること
石油給湯器の交換を考えているのであれば、現在使っている石油給湯器とタイプが同じのものを選ぶのがおすすめです。
特に、マンションのときは、特定のメーカーの石油給湯器のサイズに合わせてパイプシャフトを作っていることが多くあるため、同じメーカーの石油給湯器に交換するように基本的になるでしょう。
石油給湯器は種類がいろいろあり、タイプが同じものであれば簡単に交換できますが、タイプが違うものを設置したいときは前もって業者と十分に相談しましょう。

●石油給湯器の設置基準

ここでは、石油給湯器の設置基準についてご紹介します。

・設置基準とは?
給湯器は非常に便利で生活に必要なものです。
しかし、安全に給湯器を使うためには、しっかりと設置基準を守る必要があります。
設置基準では、主として石油給湯器の排気口や壁までの距離について決まっています。
安全に石油給湯器を使うためにどの程度の距離を排気口や壁まで確保する必要があるかが決まっています。
これ以外にも、石油給湯器の近くに置けないものなどについても決まっているため、必ずチェックしておきましょう。

・設置基準の目的
ここでは、石油給湯器の設置基準の目的についてご紹介します。
特に、灯油を石油給湯器は使うため、誤った方法で設置すると不完全燃焼などが発生することがあります。
このような事故が実際に発生したことが多くあり、一酸化炭素中毒の事故も多くあります。
そのため、しっかりと石油給湯器の設置基準を守って、全ての家族が安心して生活できるようにする必要があります。

・準拠する法律
建築基準法や消防法などが、石油給湯器の設置基準には関係します。
いろいろな視点から安全に石油給湯器を使うためにはどうすればいいかを考えて、決められた基準であることを把握しておきましょう。
なお、石油給湯器の設置基準は業者に聞くと教えてくれます。

●石油給湯器の詳しい設置基準

ここでは、石油給湯器の詳しい設置基準についてご紹介します。
屋外設置タイプの石油給湯器のときは、周りの可燃物と本体の隔離距離を十分に確保する必要があります。
また、建物開口部と排気口との距離を確保し、石油給湯器を囲わないようにしてください。
屋内設置タイプの石油給湯器のときは、建物開口部と排気口との距離を確保するとともに、雪などで排気口が塞がれないようにしてください。

・屋内設置タイプと屋外設置タイプの石油給湯器の違い
屋内設置タイプと屋外設置タイプの石油給湯器は、設置基準が違っています。
特に、屋外設置タイプの石油給湯器は、室内環境を保つために室内の空気の給排気ができるように設置基準が決まっているため、必ずチェックしましょう。
屋外設置タイプの石油給湯器も、周りの窓などから設置場所によっては室内に排気が入って、死亡事故が一酸化炭素中毒によって発生することがあります。
そのため、石油給湯器の移設が設置状況によっては必要になることを把握しておきましょう。

・注意すること
石油給湯器の設置場所がわからないときは、自分で勝手に判断しないで業者と必ず相談しましょう。
交換するときに同じメーカーの石油給湯器を同じ場所に設置するときはあまり問題ありませんが、そうでないときは自分で判断するのが困難なこともあるでしょう。
石油給湯器の設置工事業者は、経験と知識があります。
設置場所については、業者に現地調査してもらったりして確実に確保しましょう。
石油給湯器の設置基準はいろいろあるため、交換するときは業者に頼みましょう。

●石油給湯器の設置基準を守らないリスク

ここでは、石油給湯器の設置基準を守らないリスクについてご紹介します。

・どうしてリスクがあるか?
設置基準は、石油給湯器を安全に使うために決められたものです。
設置基準を守って設置することによって、石油給湯器を安全に使うことができます。
設置基準を守らないときは、部屋の中の換気が悪くなるのみでなく、一酸化炭素中毒や火災が発生するリスクがあります。
そのため、石油給湯器の設置基準は必ず守りましょう。

・石油給湯器の設置基準を守らないときのトラブル事例
設置基準を守らないで石油給湯器を設置したときは、一酸化炭素中毒が発生することがあります。
正しく石油給湯器を設置していないと、発生した排気ガスが部屋の中に充満するため、部屋の中にいる人が一酸化炭素中毒になったこともあります。
一酸化炭素中毒によって意識が無くなったり死亡したりすることもあるため、十分に注意する必要があります。
これ以外にも、可燃物が石油給湯器の排気口の近くで発火したこともあります。

・間違った場所に石油給湯器を設置したときの対処法
間違った場所に石油給湯器を設置したときは、移設するなどが必要です。
石油給湯器を移設するときは、専門の業者に相談しましょう。
専門の業者であれば、石油給湯器の移設をすぐに行ってくれます。
設置基準をチェックした上で自宅の石油給湯器が心配であれば、専門の業者に相談してください。
石油給湯器の設置基準を守らなければ、最悪のときは死亡事故が発生することがあります。

●石油給湯器の工事業者の選び方

石油給湯器を安心して使うためにも、慎重に工事を頼む業者は選びましょう。
ここでは、石油給湯器の工事業者の選び方についてご紹介します。

・石油給湯器の工事業者を選ぶポイント
石油給湯器を扱っている専門の工事業者は、全国に多くあります。
信頼できる工事業者を選ぶときは、次のようなポイントをチェックしましょう。
豊富に実績がある
知識と技術力が豊富にある
見積もり内容がはっきりしている
スタッフはスピーディーで丁寧な対応である
法令を守っている

・トラブル対応
石油給湯器はトラブルが多く発生することもあるため、どのような業者のトラブル対応かをチェックしておくことも必要です。
例えば、ほとんどの業者はメーカー保証の1年間~2年間ですが、長期保証の5年間以上のこともあります。
このような業者に頼むと安心でしょう。
業者のオリジナルの保証があるかも、必ずチェックしましょう。

・アフターサービス
業者を選ぶときは、アフターサービスをチェックすることも必要です。
どのようなアフターサービスがあるか、トラブルが発生したときの対応は無料かもチェックしましょう。

・注意すること
石油給湯器の設置業者の中には、良くない業者もいます。
このような業者に頼まないように、判断する方法を把握しておきましょう。
次のような業者には頼まないようにしてください。
施工するスタッフが技術を持っていない
法令を守らない
飛び込み訪問で契約を強引にすすめる
石油給湯器の業者を選ぶときは、いくつかの業者を比較しましょう。

●石油給湯器の設置基準についてのよくあるQ&A

ここでは、石油給湯器の設置基準についてのよくあるQ&Aについてご紹介します。

Q:設置基準を守るとどこに石油給湯器を設置してもいいか?
A:騒音に対する配慮やメンテナンスの容易さも考えて、石油給湯器の設置場所を決める必要があります。
専門の業者に相談して、石油給湯器の設置場所は決めましょう。

Q:屋外設置タイプの石油給湯器を屋内に設置できるか?
A:不完全燃焼が発生するため非常にリスクがあります。
絶対に屋外設置タイプの石油給湯器を屋内に設置しないようにしましょう。
また、屋内設置タイプの石油給湯器を屋外に設置すると、雨水が石油給湯器の中に入ってトラブルの要因になります。

Q:自分で石油給湯器を設置することができるか?
A:石油給湯器は技術が必要であるため、技術のある人が行う必要があります。
そのため、自分で石油給湯器は設置しないようにして、業者に頼んでください。

Q:新しい石油給湯器を設置する工事費用はどの程度か?
A:石油給湯器の本体価格と工事費用がかかります。
設置工事費用については、石油給湯器の本体価格が違うため、業者から見積もりを入手しましょう。

Q:トラブルが良くない業者と発生したときはどうするといいか?
A:消費者センターや国民生活センターにすぐに相談してください。

●石油給湯器の設置基準とは?のまとめ

ここでは、石油給湯器の設置基準とは?についてご紹介しました。
石油給湯器を設置するときは、設置基準を守る必要があります。
そのため、石油給湯器の設置基準は十分に把握しておきましょう。
しかし、石油給湯器の設置基準はわかりにくいところもあるため、業者に任せしたいときは信頼できるところに頼んでください。
石油給湯器の設置基準を知りたい方へ
■石油給湯器の設置基準に適合しない事例

石油給湯器を設置するときは、いろいろな法的規制や設置基準があります。
しかし、石油給湯器の設置基準に適合しない事例も見受けられます。
ここでは、石油給湯器の設置基準に適合しない事例についてご紹介します。

●排気口の近くに物がある

従来型の石油給湯器は、排気ガスの温度が約200℃になります。
そのため、隣家の外壁や金属製のフェンスなどが排気口の近くにあれば、腐食の要因になります。
また、植栽が排気口の近くにあれば、枯れる要因にもなります。
また、石油給湯器のエコフィールは、さらに排気ガスの温度が低くなって排気ガスが上昇しにくいため、特に注意する必要があります。
従来型の石油給湯器からエコフィールに交換するときは、周りの状況を十分にチェックして排気ガスが出る方向を変えるためのオプション部材を取り付けるなどが必要です。

●エコフィールのドレン配管を接続していない

石油給湯器のエコフィールは、ドレン排水が出ます。
ドレン排水は汚水、雨水などの排水系統に接続することが、石油給湯器の設置基準として決まっています。
ドレン排水は、酸性の水で排気ガスの中の水蒸気が結露したものです。
排水するときにはエコフィールの内部の中和器で中性にしますが、排水系統に接続する必要があります。
なお、排水系統に戸建てなどで接続できないときは、浸透マスに排水することもあります。

●適切でない部材を使う

石油給湯器の給排気筒を延長するときは、使う部材が指定されています。
給排気筒を延長するときは、ステンレス製のものを使うことが決まっています。
しかし、適切でない部材を使っていることもあります。
このようなときは、石油給湯器の設置基準をクリアしていなく、給排気筒が腐食して穴が開いて排気ガス漏れによって大事故になることがあるため注意する必要があります。

●開口部との離隔距離を確保していない

石油給湯器の排気口は、設置基準で窓などの開口部との離隔距離が決まっています。
強制排気式の石油給湯器のときは、開口部との離隔距離が吹出口から60cm以上、本体の上方から30cm以上、本体のその他の部分から15cm以上確保する必要があります。
どうしてもこのような離隔距離が確保できないときは、石油給湯器を移設したり、開口部を塞いだり、専用のオプション部材を取り付けたりする必要があります。

●給気口、換気口の面積が足りない

石油給湯器の設置基準では、給気口、換気口の面積は排気筒の断面積以上を確保する必要があります。
例えば、石油給湯器の排気筒の直径が100mmのときは、78.5㎠以上の給気口、換気口の面積が必要になります。
しかし、給気口、換気口の面積が足りないこともあるようです。
このようなときは、給気ができなくて燃焼不良が発生します。

●囲いの中に石油給湯器を設置する

石油給湯器を屋外に設置していても石油給湯器の周りに囲いなどを設けると、屋内設置と設置基準上はみなされます。
このときは、石油給湯器を交換するときに屋外設置タイプの石油給湯器が設置できないことがあります。
設置基準上、場合によっては、屋内設置タイプの石油給湯器を設置する必要があります。
しかし、誤って屋外設置タイプの石油給湯器を設置していることもあります。

●灯油タンクと石油給湯器の距離が近い

石油給湯機の設置基準では、灯油タンクと石油給湯器は2m以上離すことが決まっています。
しかし、灯油タンクと石油給湯器の距離が近いこともあります。
このようなときは、灯油タンクあるいは石油給湯器を移設する必要があります。
移設できないときは、防火壁を設置するなどが必要になります。

●石油給湯器の固定が悪い

東日本大震災が発生した後、国土交通省から給湯設備の転倒等の防止を図るため、給湯機器の総質量等の区分に応じたアンカーボルト等の種類及び本数を規定した通達が出ました。
しかし、石油給湯器の固定が悪いケースがあります。
石油給湯器の設置基準を知りたい方へ
■エコキュートの設置方法とは?

石油給湯器の設置基準を知りたいと考えているのであれば、エコキュートについても検討してみましょう。
エコキュートは、光熱費の低減効果が大きく、災害が発生したときには貯湯タンクの中のお湯や水が非常用水として使えるなどのメリットがある給湯器です。
そのため、エコキュートを設置したいと思っている方も多くいるでしょう。
このときには、トラブルを避けるために前もってエコキュートの設置方法を把握しておくことが必要です。
ここでは、エコキュートの設置方法とは?についてご紹介します。

●エコキュートの設置スペースを確保する

エコキュートの設置工事のときは、まず設置スペースを確保する必要があります。
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを設置するために一定のスペースを確保する必要があります。
必要な設置スペースはエコキュートによっても違いますが、一般的に貯湯タンクユニットが55cm~65cmくらいの幅、60cm~75cmくらいの奥行きが必要で、ヒートポンプユニットが90cmくらいの幅、30cmくらいの奥行きが必要になります。
また、深夜にエコキュートは運転するため、寝室からは離すなどが必要になります。
さらに、既設の給湯器と交換するときは、給水配管、給湯配管、排水管の位置などをチェックして再度配管が使えるかというようなことも検討する必要があります。
また、エコキュートの電気設備があるかどうか、電気容量などもチェックします。
その上で、エコキュートの設置場所を業者と相談しながら決めるようになります。

●既設の給湯器の撤去と基礎工事

既設の給湯器があるときは、撤去する必要があります。
また、ガス給湯器を設置しているときは、ガス会社と解約するかも検討します。
というのは、ガスファンヒーターやガスコンロなどを使っているときは問題ありませんが、それまでガス給湯器の他にガス機器を使っていないときはガス会社と解約する必要があるためです。
既設の給湯器を撤去して、再度使える配管などは必要によって改良します。
次に、基礎工事を行うために、砂利を敷いたり、コンクリートを流し込んだりして土台を築きます。
エコキュートの貯湯タンクユニットは、本体の重量のみで60kg~90kg、満水になったときの重量は400kg~600kgにもなるため、土台はしっかりしたものが必要です。
一緒に、アンカー設置も貯湯タンクユニットの転倒防止策として行います。
なお、既にコンクリートスペースとして縦横80cm、厚さ10cm以上のものがあるときは、基礎工事が必要ありません。
土台の作り方としては、現場打ちという型枠に生コンクリートを流し込むものと、エコベースという既製品のコンクリートを使うものがあります。
現場打ちは、地盤が比較的弱いときでも土台のしっかりしたものが作れますが、エコベースより費用や時間が多くかかるというデメリットがあります。
一方、エコベースは、既製品のコンクリートを置くのみであるため、費用や時間はあまりかからなくなりますが、弱い地盤のときは不安定な土台になりがちです。
そのため、余裕が予算的にあるときは現場打ちの方がおすすめです。

●エコキュートの設置方法

ここでは、エコキュートの設置方法についてご紹介します。
配管用の穴を浴室に面する壁に開けて、浴槽にふろ循環アダプターを取り付けます。
また、リモコンの取り付けと配線工事も行います。
次に、貯湯タンクユニットを設置します。
土台の上に貯湯タンクユニットを置いて、水平になるようにしてアンカーボルトを打ちつけます。
しっかりと貯湯タンクユニットの脚部を固定してから、給水配管、給湯配管、追いだき配管、排水管などの工事、電気配線の工事を行います。
この後は、貯湯タンクユニットの脚部カバーを取り付けて、ヒートポンプユニットを設置します。
ヒートポンプユニットもしっかりと固定して転倒しないようにし、配線を貯湯タンクユニットと接続して配線カバーを取り付けます。
最後に、試運転や動作チェックなど行って、異常がなければ作業は終わりです。
なお、既設の土台を再度使うときは、コーティングで既設の給湯器の固定穴を埋める必要があります。
固定穴を埋めないと雨水などが侵入して劣化の要因になるため、注意しましょう。

●エコキュートの配管工事

エコキュートの配管工事としては、給水配管、給湯配管、追いだき配管、ドレン排水配管の工事があります。
給水配管と給湯配管の工事は、エコキュートを使うための最も基本的なものです。
既設の給湯器と交換するときは、従来の配管を再度使うこともできます。
しかし、設置場所を変えるときは工事が新たに必要になります。
また、業者の中には、冬のシーズンに配管が凍るのを防ぐための配管凍結防止工事が初めから含まれていることがあるため、前もってチェックしておきましょう。
追いだき配管の工事は、追いだき機能が付いたエコキュートを設置するときに必要になります。
追いだき配管も既設の給湯器などに使っていた配管を再度使うことができますが、長期間使った配管は相当汚れているため、交換する方がいいでしょう。
ドレン排水配管の工事は、貯湯タンクユニットやヒートポンプユニットからの排水を流すためのものです。
ドレン排水配管の工事を行わなければ、冬のシーズンに貯湯タンクユニットやヒートポンプユニットが凍ることがあります。
なお、このような配管工事は長い配管になるほど、費用は高くなります。

●電気工事と電気会社との契約の変更

エコキュートを設置するときの電気工事としては、専用ブレーカー設置、分電盤交換、専用配線の工事などがあります。
専用ブレーカーは、余裕が分電盤にあるときは一般的にその横に設置します。
しかし、余裕がないときは分電盤を増設したり交換したり、電源を直接電気メーターから取ったりする必要があります。
専用配線工事は、エコキュートから専用ブレーカーまで配線する工事です。
基本的に、費用は長い配線ほど高くなります。
なお、電力会社との契約内容は、エコキュートを設置するときには変える必要があります。
この手続きは、自分でもできますが、工事業者が有料で代行してくれます。
そのため、自分で行うか、業者に代行してもらうかは、前もって決めておきましょう。

●エコキュートの設置工事費用

既設の給湯器をエコキュートに交換するときの工事費用は、10万円~20万円くらいです。
エコキュートの設置工事の条件によって、実際の費用がこの下限になるか、上限になるかは違ってきます。
安い工事費用になる条件としては、既設の給湯器の配管が再度使える、エコベースの基礎工事にするなどがあります。
一方、新しい配管に交換する、現場打ちの基礎工事にする、工事を業者が下請けに外注するなどのときは、高い工事費用になりがちです。
これ以外にも、標準工事にない工事のときは費用が別途かかります。
例えば、専用ブレーカーからエコキュートまでの距離の目安は5mですが、これより距離が長くなるときは費用が追加でかかります。
また、分電盤の容量が足りなくて交換したり追加したりするときは、3万5000円~6万円くらいの工事費用の目安になります。
さらに、緩い地盤で転倒するリスクがあるときなどは、貯湯タンクユニットと壁を固定する転倒防止金具の取り付け工事を行います。
この工事費用は、1万5000円~3万円くらいの目安です。
なお、業者によっても追加工事の費用は違うため、必ず前もって見積もりを入手しましょう。

●エコキュートの設置方法とは?のまとめ

ここでは、エコキュートの設置方法とは?についてご紹介しました。
基本的にエコキュートは業者が設置工事を行ってくれますが、設置方法についても把握しておく必要があります。
設置方法を把握しておくと、自分の希望を業者にも伝えやすくなって費用を安くすることもできます。
そのため、エコキュートの大まかな設置方法を掴んだ上で、どのような選択がそれぞれの工程でできるかを把握しておく必要があります。
石油給湯器の設置基準を知りたい方へ
■まとめ

ここでは、石油給湯器の設置基準を知りたい方へ、石油給湯器の設置基準とは?石油給湯器の設置基準に適合しない事例、エコキュートの設置方法とは?についてご紹介しました。

石油給湯器を設置するときは設置基準を守る必要があるため、設置基準は十分に把握しておきましょう。

石油給湯器の設置基準がわからないときは、信頼できる業者に頼んでください。

石油給湯器の設置基準を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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