従来型ガス給湯器とエコジョーズでお悩みの方へ

2021年8月27日

従来型ガス給湯器とエコジョーズでお悩みの方へ
ガス給湯器を買うときは、従来型ガス給湯器とエコジョーズがあるためどちらがいいか悩むのではないでしょうか。

ここでは、従来型ガス給湯器とエコジョーズでお悩みの方へ、省エネタイプのエコジョーズのガス給湯器がおすすめ、ガス給湯器のエコジョーズとは?ガス代をエコジョーズで低減する方法、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違いについてご紹介します。
従来型ガス給湯器とエコジョーズでお悩みの方へ
■省エネタイプのエコジョーズのガス給湯器がおすすめ

使っている従来型ガス給湯器を交換するときは、エコジョーズがおすすめです。
エコジョーズは非常に熱効率が高く、光熱費が低減できるだけでなく環境に対しても貢献できる省エネタイプのガス給湯器です。
エコジョーズは、従来型ガス給湯器より約15%熱効率がアップし、約40%も待機電力が低減できるため光熱費が低減できます。
特に、エコジョーズは光熱費がお湯の使用量が多い家庭ほど低減できます。
従来型ガス給湯器よりも環境に対する負荷も少ないため、それぞれの自治体からエコジョーズを使うことがすすめられています。

●エコジョーズはどうしてエコか?

従来型ガス給湯器は、1回の加熱でお湯を沸かして、大気中に余った熱は廃棄しています。
しかし、エコジョーズではこの廃棄している熱エネルギーを再度回収して利用し、加熱を2回行うため、ガス量が少なくてもお湯を効率良く沸かすことができます。
従来型ガス給湯器とお湯を同じ量沸かすときに少ないガス量になるため、エコジョーズはガス代を低減することができます。
また、エコジョーズは二酸化炭素の排出量も低減できるため、負荷は家計のみでなく環境に対しても少なくなります。

●長期間使う給湯器であるためエコジョーズがおすすめ

エコジョーズは複雑な構造であるため、イニシャルコストは従来型ガス給湯器より高くなります。
しかし、ガスの使用量が少ないため、ランニングコストは従来型ガス給湯器より安くなります。
従来型ガス給湯器との本体価格の差額は、普通に使っているときは約2年間で回収することができます。
ガス給湯器の寿命は、使う環境によっても違いますが、平均的に10年間~15年間くらいであるため、長期間使うことを考えれば従来型ガス給湯器よりもトータルコストが安いエコジョーズの方がお得でしょう。

●エコジョーズが向いている家庭

エコジョーズが向いているのは、次のような家庭です。

・4人以上の家族数で、多くお湯を使う

・湯船に毎日つかる、シャワーの回数が多い

・ガス代が気がかりで、光熱費をできるだけ安くしたい

・温水暖房端末の浴室乾燥機や床暖房、食器洗い乾燥機などを使っている

・プロパンガスを使っている

エコジョーズは、お湯を多く使うほど、光熱費を従来型ガス給湯器より低減することができます。
20号、24号のガス給湯器を使っているのであれば、低減効果が十分にあるでしょう。
特に、プロパンガスは都市ガスと比較して割高であり、少し使うガス量が違うのみでも大きく毎月のガス代に影響するため、大きな効果が期待できます。
お湯の使用頻度や環境などによっても違いますが、24号のガス給湯器を4人家族で使っているときは、エコジョーズであれば従来型ガス給湯器より光熱費が年間に約18,000円以上も低減することが期待できます。
また、環境に対しても気配りされているため、我慢しないでお湯をいつも通りに使ってもエコになります。

●エコジョーズが向いていない家庭

エコジョーズが向いていないのは、次のような家庭です。

・お湯の使用量が少ない1人暮らし、人数が少ない

・シャワーのみでお風呂は済ませるときが多い

・パイプシャフトに設置できない

エコジョーズは、少ないお湯の使用量、つまりガスの使用量が少ないときはメリットがそれほど期待できません。
エコジョーズは本体価格や工事費が従来型ガス給湯器より高くなるため、イニシャルコストを安くしたいときは従来型ガス給湯器がおすすめです。
また、アパートやマンションなどでは管理規約などによって、設置費用が高くなったり、設置できなかったりすることがあるため注意しましょう。

●従来型ガス給湯器とエコジョーズの本体価格の違い

従来型ガス給湯器からエコジョーズに交換するときは、従来型ガス給湯器とエコジョーズの本体価格の違いに注意する必要があります。
ここでは、従来型ガス給湯器とエコジョーズの本体価格の違いについてご紹介します。
設置タイプとしては、マンションや戸建てなどで使われることが多い屋外壁掛型とします。
本体価格は、全て税込みで、相場の目安です。

・20号・オートタイプ
ノーリツの従来型ガス給湯器のGT-2060SAWX-1 BLは約75,000円、エコジョーズのGT-C2062SAWX BLは約91,000円で、本体価格の違いは約16,000円です。
リンナイの従来型ガス給湯器のRUF-A2005SAW(B)は約75,000円、エコジョーズのRUF-E2008SAW(A)は約91,000円で、本体価格の違いは約16,000円です。

・20号・フルオートタイプ
ノーリツの従来型ガス給湯器のGT-2060AWX-1 BLは約86,000円、エコジョーズのGT-C2062AWX BLは約124,000円で、本体価格の違いは約38,000円です。
リンナイの従来型ガス給湯器のRUF-A2005AW(B)は約86,000円、エコジョーズのRUF-E2008AW(A)は約144,000円で、本体価格の違いは約58,000円です。

・24号・オートタイプ
ノーリツの従来型ガス給湯器のRUF-A2405SAW(B)は約81,000円、エコジョーズのGT-C2462SAWX BLは約98,000円で、本体価格の違いは約17,000円です。
リンナイの従来型ガス給湯器のRUF-A2005AW(B)は約82,000円、エコジョーズのRUF-E2405SAW(A)は約98,000円で、本体価格の違いは約16,000円です。

・24号・フルオートタイプ
ノーリツの従来型ガス給湯器のGT-2460AWX-1 BLは約92,000円、エコジョーズのGT-C2462AWX BLは約136,000円で、本体価格の違いは約44,000円です。
リンナイの従来型ガス給湯器のRUF-A2405AW(B)は約92,000円、エコジョーズのRUF-E2405AW(A)は約153,000円で、本体価格の違いは約61,000円です。
20号と24号で比較すると、従来型ガス給湯器とエコジョーズの本体価格の違いは約16,000円~61,000円(税込み)です。

従来型ガス給湯器を使っているときは、現在のガス代がエコジョーズに交換すれば1割くらい安くなります。
給湯器は約10年間の寿命であるため、10年間で本体価格の違いが間違いなく回収できるか検討しましょう。
例えば、ガス代が毎月1万円のときについて計算してみましょう。
従来型ガス給湯器からエコジョーズに交換すると、ガス代は状況によっても違いますが1割くらい低減できます。
ガス代の平均が毎月10,000円とすれば、1,000円くらい低減できると考えられます。
1月あたりではわずかな金額かもしれませんが、1年あたりでは12,000円くらいの低減効果があるため、10年間では120,000円くらいの低減効果があります。
従来型ガス給湯器とエコジョーズの本体価格の違いが30,000円であれば、約2年以内には回収でき、これ以降は従来型ガス給湯器よりもガス代が安くなります。
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■ガス給湯器のエコジョーズとは?

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズの仕組み、特徴、メリット・デメリットについてご紹介します。

●ガス給湯器のエコジョーズの仕組み

従来型ガス給湯器は1つのみの熱交換器でしたが、エコジョーズは熱交換器を2つの熱交換器があります。
従来型ガス給湯器では廃棄していた熱を、エコジョーズでは二次熱交換器で予熱して水を温めます。
そのため、従来型ガス給湯器よりガス量が少なくても、エコジョーズは今までと同じ量のお湯を沸かすことができます。

●ガス給湯器のエコジョーズの特徴

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズの特徴についてご紹介します。

・80%から95%まで熱効率がアップ
従来型ガス給湯器は、80%の熱効率で、大気中に残りの20%は廃棄していました。
しかし、エコジョーズはこの廃棄していた熱を再度利用することによって95%の熱効率を達成し、ガスのエネルギーを無駄にしないで使うことができます。

・二酸化炭素の排出量を15%低減
従来型ガス給湯器と比較すると、エコジョーズは地球温暖化の要因の一つである二酸化炭素の排出量が15%低減できます。
二酸化炭素の低減量は、年間に275kgで、年間に約18本の杉が吸収するものに相当します。

・ガス使用量を15%低減
エコジョーズは廃棄する排気熱を再度回収して使っているため熱効率がアップし、ガス使用量が15%低減できます。
例えば、エコジョーズを200万世帯が使うと、年間でガスがタンカー一隻分低減できます。

●ガス給湯器のエコジョーズのメリット

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズのメリットについてご紹介します。

・お湯が飲める
瞬間湯沸し式のエコジョーズは、必要な量のみ好きなときにお湯を沸かすことができます。
いつでもお湯は沸かしたてできれいであるため、飲むこともできます。

・エネルギーが無駄にならない
電気温水器などの貯湯タイプでは、沸かしたお湯を貯湯タンクの中に貯めるため放熱ロスが発生します。
しかし、エコジョーズは瞬間タイプであるため、ほとんど放熱ロスがありません。
また、沸かしたお湯が余ったり、沸かしたお湯が足りなかったりすることもありません。

・丈夫でコンパクトな設計
耐久性や安全性にこだわっており、腐食に対しても強く丈夫で長持ちします。
また、瞬間タイプのエコジョーズは省スペースでコンパクトであるため、割合容易にマンションのベランダなどにも設置することができます。

●ガス給湯器のエコジョーズのデメリット

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズのデメリットについてご紹介します。

・従来型ガス給湯器よりコストがかかる
エコジョーズは複雑な構造であるため本体価格が高くなり、またドレン排水の工事費もかかります。
従来型ガス給湯器よりトータルコストは長期的な使用で安くなりますが、イニシャルコストが高くなるため注意しましょう。
エコジョーズに交換することによって光熱費の低減が期待できる、従来型ガス給湯器とのイニシャルコストの違いの回収が期待できるときには交換するのがおすすめです。

・石油給湯器や電気給湯器に比較して光熱費の低減効果が少ない
ガス給湯器よりも、石油給湯器や電気給湯器の方がランニングコストは安くなります。
例えば、石油給湯器は、ガスと比較して毎月かかる燃料の灯油代が安くなります。
また、電気給湯器のエコキュートは、安い電気料金の深夜電力を使ってお湯を沸かすため非常に光熱費の低減効果が大きくなります。

・ドレン排水の工事が必要である
エコジョーズは、酸性のドレンという結露水が発生するため、排水処理が雨水と同じように必要になります。
汚水桝や雨樋に排出するドレン排水の工事が必要です。
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■ガス代をエコジョーズで低減する方法

エコジョーズに交換しても、ガス代が安くならない方もいるのではないでしょうか。
実は、ガス代がエコジョーズに交換しても安くならないのは理由があります。
ここでは、ガス代をエコジョーズで低減する方法についてご紹介します。

●エコジョーズに交換してもガス代が安くならない理由

ガス代がエコジョーズに交換しても安くならない最も大きな理由は、お風呂にしかエコジョーズで沸かしたお湯を使っていないためです。
エコジョーズに交換すると、ガス代がすぐに安くなると考えがちです。
しかし、エコジョーズは給湯に使うガス代だけは低減できますが、台所などの調理に使うガス代は低減できません。
さらに、お風呂にだけエコジョーズで沸かしたお湯を使うときは、低減できるガス代も限定されてしまいます。

ここでは、ガス給湯器のメーカーのノーリツの試算についてご紹介します。
エコジョーズのときは、お風呂の給湯にかかる年間のガス代が約17,400円、その他の給湯にかかる年間のガス代が約108,800円、トータルの年間のガス代が約126,200円になります。
従来型ガス給湯器のとききは、お風呂の給湯にかかる年間のガス代が約20,000円、その他の給湯にかかる年間のガス代が約129,200円で、トータルの年間のガス代が約149,200円になります。
このように、従来型ガス給湯器からエコジョーズに交換したときにお風呂で低減できる年間のガス代は、2,600円になり、月のガス代は約217円になります。
エコジョーズは、エコモードやガス会社のいろいろなプランに入ることによって、これ以上の低減が期待できるでしょう。
しかし、エコジョーズをお風呂の給湯にだけ使うときは、月に200円余りしか低減できないときもあります。
そのため、ガス代がエコジョーズに交換したにも関わらず低減できないと感じるときは、お風呂の給湯にだけエコジョーズを使っていることが要因の一つでしょう。

●ガス会社の専用プランを利用する

ガス代をエコジョーズで低減するためには、ガス会社の専用プランを利用するのがおすすめです。
エコジョーズに変更するのみでもガス代が割引されるガス会社が多くありますが、浴室暖房乾燥機などをさらに使うと割引されるプランなどがあります。
そのため、自宅で使うガス機器を十分に検討して、エコジョーズの専用プランを最もお得になるように選ぶことが大切です。
エコジョーズに交換するときは、十分にガス会社の専用プランもチェックしてみましょう。

●プロパンガスから都市ガスに変える

ガス代をエコジョーズで低減するためには、プロパンガスから都市ガスに変えるのがおすすめです。
エコジョーズは、プロパンガスでも都市ガスでも運転できます。
一般的に、プロパンは高く料金が設定されているため、都市ガスに変えるのみでもガス代が低減できます。
平成25年に資源エネルギー庁が調べた結果では、プロパンガスの方が都市ガスより1.86倍も料金が高くなっています。
料金の違いが小さい地域でも、プロパンガスの方が都市ガスより約1.3倍も高くなっています。
そのため、ガス代をエコジョーズで低減したいときは、プロパンガスから都市ガスに変えるのがおすすめです。

●床暖房を導入する

ガス代をエコジョーズで低減する方法としては、床暖房を導入するのがおすすめです。
エコジョーズに交換するときは、床暖房にエアコン暖房から変える方が非常にガス代の低減ができます。
実際には床暖房の分のみガス代が高くなりますが、床暖房に変えるとエアコン暖房を使わないため、トータルの光熱費は安くなります。
また、床暖房に変えることによって、床暖房とエコジョーズをセットにした割引プランなどがあるため、さらにガス代が安くなります。
つまり、エコジョーズに交換するときは、床暖房にエアコン暖房から変える方が光熱費の低減になります。
床暖房を導入する費用は結構かかりますが、ホコリが舞い上がらなく、空気も乾きにくいというメリットもあります。
暖房器具を設置しにくい廊下のようなところでも、床暖房であれば設置できます。
床暖房は多くのメリットがあるため、検討するのもおすすめです。
また、エコジョーズと浴室暖房乾燥機などをセットにしても、割引されるプランなどがあります。
そのため、エコジョーズに交換するときにガス代を低減するためには、セットで床暖房や浴室暖房乾燥機などを使うのがおすすめです。

●ガス代をエコジョーズで低減する方法のまとめ

ここでは、ガス代をエコジョーズで低減する方法についてご紹介しました。
エコジョーズをお風呂の給湯のみに使うと、ガス代を低減するのはどうしても困難になります。
そのため、ガス代を低減したいときは、床暖房や浴室暖房乾燥機などとエコジョーズをセットにすることが大切です。
床暖房や浴室暖房乾燥機を使うときは、エコジョーズの方が従来型ガス給湯器よりもおすすめです。
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■ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違い

給湯器はいろいろな種類があるため比較するのが大変です。
同じような名前のエコジョーズやエコキュートなどの給湯器もあり、どのような給湯器がいいかわかりにくいでしょう。
ここでは、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違いについてご紹介します。

●ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの比較

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの比較についてご紹介します。

・ガス給湯器のエコジョーズの仕組み
従来型ガス給湯器とエコジョーズは、お湯を沸かすときに排気する熱量が違っています。
従来型ガス給湯器は、ガスバーナーで水が通る細い配管を加熱してお湯を沸かします。
しかし、細い配管を加熱するため、配管の周囲までガスバーナーの熱が加熱しています。
そのため、従来型ガス給湯器は熱がお湯を沸かす以外にも出て、熱の多くをロスしていました。
一方、エコジョーズは、従来型ガス給湯器でロスしていた熱を回収するようになっています。
従来型ガス給湯器でロスしていた熱は温度が約200℃もあり、エコジョーズはこの熱が廃棄される前に水を加熱するようになっています。
具体的には、お湯を沸かす前に水道水をガスバーナーで加熱して、廃棄されるはずの温度が約200℃の排気ガスの中に一回通すことによって、水道水を予熱するようになっています。
そのため、従来型ガス給湯器でロスしていた熱がエコジョーズではお湯を沸かす前の水道水を予熱するために使われるため、ガスバーナーで加熱する時間が短くなります。
つまり、エコジョーズはガス使用量が少なくなり、光熱費が低減できるようになっています。
従来型ガス給湯器でロスしていたのは潜熱というものであり、この潜熱をエコジョーズは回収して使うため、潜熱回収型ガス給湯器ともいわれています。
また、従来型ガス給湯器と比較して、エコジョーズの熱効率は15%もアップしており、熱効率の高いガス給湯器といえます。

・エコキュートの仕組み
電気温水器とエコキュートは、大気中の熱を利用するかどうかが違っています。
電気温水器は、電気ヒーターで貯湯タンクに貯まっている水を加熱してお湯を沸かします。
しかし、お湯を電気ヒーターで沸かすときは電気代がかかるため、効率が良くないということもあります。
一方、エコキュートは大気中の熱を利用してお湯を沸かします。
エコキュートで利用しているのは、エアコンと同じようなヒートポンプ技術です。
エコキュートは、大気中の熱を冷媒に取り込んで圧縮することによって高温にして、この冷媒が持っている熱を水に水熱交換器で移し替えることによってお湯を沸かします。
冷媒を圧縮すると、体積が小さくなったにも関わらず熱が逃げないため、冷媒の温度が高くなります。
エコキュートは、上手くこの仕組みを利用しています。
そのため、外気温が高いと、その分圧縮した冷媒の温度も高くなってお湯を効率良く沸かすことができます。
つまり、電気の力のみで電気温水器はお湯を沸かしますが、大気中の熱も使ってエコキュートはお湯を沸かします。
エコキュートのヒートポンプユニットなどでは電気を使っていますが、光熱費は電気のみでお湯を沸かす電気温水器よりも低減できます。

・ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの比較
ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートは、使うのがガスと電気ということが大きく違っています。
ガスをガス給湯器のエコジョーズは使いますが、電気をエコキュートは使います。
ここでは、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの比較についてご紹介します。

(熱源)
エコジョーズはガスですが、エコキュートは電気です。

(イニシャルコスト(工事費込み・給湯専用))
エコジョーズは約74,000円~ですが、エコキュートは約250,000円~です。

(ランニングコスト)
エコジョーズは高くなりますが、エコキュートは安くなります。

(安全性)
エコジョーズは不完全燃焼のリスクがありますが、エコキュートは火を使わないため安全です。

(設置スペース)
エコジョーズはドレン排水の工事が必要で、狭い設置スペースでも問題ありませんが、エコキュートは貯湯タンクが大きいため広めの設置スペースが必要です。

(耐用年数(寿命))
エコジョーズは約10年間ですが、エコキュートは約10年間~15年間です。

(使える湯量 )
エコジョーズは制限がありませんが、エコキュートは貯湯タンクの量のみです。

(給湯圧)
エコジョーズは水道圧と同等ですが、エコキュートは少し弱めです。

(その他)
エコジョーズはお湯が飲める、それほどガス代が安くならないことが挙げられますが、エコキュートはお湯が飲めない、お湯が非常時に使える、低周波騒音が発生することが挙げられます。
ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートは、イニシャルコストとランニングコストが大きく違っています。

エコキュートの方がイニシャルコストは高くなりますが、ランニングコストは一般的に安くなります。
地域によってガス代や電気代は違ってきますが、この違いを考慮してもランニングコストはエコキュートの方が安いでしょう。
また、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートは、使える湯量も大きく違っています。
エコジョーズはそのまま水道水を沸かして給湯するため、断水などが発生しなければお湯切れにはなりません。
一方、エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めているため、このお湯が無くなると使えなくなります。
使うときは再度お湯を沸かす必要があります。
さらに、案外とエコジョーズはガス代が低減できません。
エコキュートは、電気温水器などから交換すれば約3分の1の電気代になり、光熱費が明らかに低減できます。
しかし、エコジョーズは、ガス代が数百円~数千円毎月低減でき、2万円も年間に低減できるといいといわれています。
ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートこのような違いを考慮して、どちらがいいかを判断しましょう。

●ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートはどちらがおすすめか?

ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートは、どちらがおすすめかよくわからないでしょう。
ここでは、ガス給湯器のエコジョーズが適しているケースとエコキュートが適しているケースについてご紹介します。

・ガス給湯器のエコジョーズが適しているケース
ここでは、ガス給湯器のエコジョーズが適しているケースについてご紹介します。
家族構成は、家族数が多い、家族で暮らしているときです。
入浴は、回数が多い、湯船につかる、1日にシャワーを何回も浴びるときです。
使用湯量は、お湯を多く使う、お湯を洗面所などでも使うときです。
住宅は、隣と距離がある、ドレン排水の工事ができるときです。
ライフスタイル・家庭は、温水式床暖房、ガスコンロ、温水式浴室暖房乾燥機、ガス暖房器を使っているときです。
自治体は、エコジョーズの補助金制度があるときです。
特に、家族構成と入浴は注意する必要があります。
例えば、一人暮らしなどのときは、給湯のためのガス代がもともと多くないため、大きな低減は期待できないでしょう。
入浴する回数が多くないときも同じです。

つまり、エコジョーズで低減できるのは、家庭の使用湯量が多いときです。
お湯を多く使うケースの方が、エコジョーズによるメリットがあります。
というのは、エコジョーズでは給湯にかかるガス代だけが低減できるためです。
エコジョーズは、ガス暖房器やガスコンロなどのガス代とは関係ありません。
そのため、多くお湯を使うケースの方が、大きな低減の効果が期待できます。
しかし、エコジョーズを使うときは、ガス暖房機やガスコンロがある方がいいケースもあります。
例えば、西部ガスなどでは、ホームメリットというガスを厨房機器、暖房機器、給湯機器の全てで使っているときに安いガス代になる専用プランがあります。
この専用プランは、ガス代を普通に払うよりも西部ガスの試算で約16,500円も年間に安くなるものです。
エコジョーズの給湯器であれば割引がさらに2%あり、浴室暖房乾燥機を使っていると割引が5%プラスされます。
また、専用プランとしては温水式床暖房とセットにするものなどもあります。
そのため、ガス機器とエコジョーズをセットで使うことによって割引が大幅にできる専用プランが使えます。
それぞれのガス会社では、エコジョーズの同じような専用プランを準備しています。
例えば、大阪ガスでは、ガスコンロとエコジョーズをセットにする専用プランなどがあります。
そのため、エコジョーズで低減できるのは給湯にかかるガス代のみですが、この他のガス機器を使うことによって割引の専用プランが利用でき、大きく低減できることもあります。

・エコキュートが適しているケース
ここでは、エコキュートが適しているケースについてご紹介します。
家族構成は、一人暮らし、あるいはこれ以上の家族、多くの人数が急に集まらないケースです。
入浴は、シャワーのみで済ませたい、普通から少なめの入浴回数のケースです。
使用湯量は、ほとんどお湯の使用量が変わらない、お湯を必要以上に使わないケースです。
住宅は、設置スペースが広い、住宅の周囲が広いケースです。
ライフスタイル・家庭は、暖房はエアコンを使う、昼間はあまり電気を使わない、オール電化である、IHクッキングヒーターを使っているケースです。
自治体は、エコキュートの補助金制度があるケースです。
エコキュートのときは、使用湯量とオール電化に注意する必要があります。
使用湯量が変わると、エコキュートはお湯切れになるときがあります。
お湯切れにもしなったときは、沸き増しする必要があります。
そのため、お湯は沸き増しが終わるまで使えなく、昼間にお湯を追加で沸かすと電気代が高くなります。
また、オール電化のときはセットにエコキュートがなります。
さらに、ガスがオール電化のときは使えないため、ガスコンロは使えません。

一方、オール電化でエコキュートを設置すると、安い電気料金の深夜電力が使えるため、一気に電気代が低減できます。
また、深夜電力が適用になる午後11時~翌日の午前7時の時間帯に電気自動車や蓄電池などに蓄電すると、安い電気料金の電気が昼間に使えるようになっています。
しかし、電気代をエコキュートで低減するためにオール電化にすれば、調理もガス機器は使えなく、IHクッキングヒーターになります。
IHクッキングヒーターによる調理は個人によって好みがあるため、エコキュートを設置するときはIHクッキングヒーターが使えるかがポイントになります。
そのため、一人暮らしで調理をあまりしないときなどは、エコキュートの方がおすすめでしょう。

●ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違いのまとめ

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違いについてご紹介しました。
ガス給湯器のエコキュートとエコジョーズのいずれがいいかは、オール電化にしてもいいかどうかで違ってくるでしょう。
オール電化にしてもいいときは、光熱費が低減できるエコキュートがおすすめです。
このようなことも十分に検討して、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートを選びましょう。
従来型ガス給湯器とエコジョーズでお悩みの方へ
■まとめ

ここでは、従来型ガス給湯器とエコジョーズでお悩みの方へ、省エネタイプのエコジョーズのガス給湯器がおすすめ、ガス給湯器のエコジョーズとは?ガス代をエコジョーズで低減する方法、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違いについてご紹介しました。

従来型ガス給湯器を交換するときは、エコジョーズがおすすめです。
エコジョーズは、省エネタイプのガス給湯器で、光熱費が低減できるだけでなく環境に対しても貢献できます。

従来型ガス給湯器とエコジョーズでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュート、修理、交換設置について
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