三菱のエコキュートをご検討中の方へ【2024年徹底解明】
2021年1月1日
【2024年最新版に変更済】
エコキュートのメーカーが日本には多くありますが、特に三菱のエコキュートは他社と比較しても商品のラインナップが非常に豊富で、最も取扱店が多く、柔軟に価格面でも対応してくれるとして人気が非常に高くなっています。
エコキュートのタンク容量としても、一般サイズの370Lや460以外にきめ細かく180L、200L、300Lなどもラインアップしており、顧客のいろいろなニーズにも対応できるようになっています。
また、寒冷地仕様やマンション用など、選ぶのに迷うくらい豊富にラインナップされているのは三菱のエコキュートがトップでしょう。
また、設置工事における施工性やリモコンの操作性も良く、実際に作業する職人からの評判も良くなっています。
ここでは、三菱のPシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズのエコキュートをご検討中の方へ、機能について徹底解明して紹介します。
■三菱のエコキュートのシリーズ
●Pシリーズ
ここでは、三菱のエコキュートのシリーズについてご紹介します。
三菱のエコキュートのPシリーズは、角型フルオートエコキュートで、最高峰モデルです。
エコキュートの本体はロイヤルシルバー塗装の外観で、さらに省エネ設計のプレミアムヒートポンプでお湯を高効率(年間給湯保温効率(JIS)3.6)で沸き上げます。
三菱のエコキュートのPシリーズは、一般地向けで、タンク容量が3人~4人用の370 L、4人~5人用の460L、5人~7人用の550Lがラインナップされています。
Pシリーズだけがマイクロバブルで、湯冷めしにくく、肌水分量のアップ効果で潤いが続くホットあわー機能が搭載されています。
Pシリーズの快適入浴の体験レポートについては、次のような動画で紹介されています。
Pシリーズの一般地向けの型式としては、次のようなものがあります。
・主に3人~4人用のSRT-P376B
・主に4人~5人用のSRT-P466B
・主に3人~4人用のSRT-P376UB
・主に4人~5人用のSRT-P466UB
・主に5人~7人用のSRT-P556UB
Pシリーズの寒冷地向けの型式としては、次のようなものがあります。
・主に3人~4人用のSRT-PK376UBD
・主に4人~5人用のSRT-PK466UBD
・主に5人~7人用のSRT-PK556UBD
● Sシリーズ
三菱のエコキュートのSシリーズは、角型フルオートエコキュートです。
Sシリーズは、コストパフォーマンスが優れており、年間給湯保温効率も3.4と割合高くなっています。
年間給湯保温効率がより高い3.8もラインナップされています。
価格を抑えたモデルであるため、エコキュートに電気温水器から入れ替えるときにぴったりで、お湯がその日のうちに使えます。
Sシリーズの一般地向けの型式としては、次のようなものがあります。
・主に3人~4人用のSRT-S376U
・主に4人~5人用のSRT-S466U
・主に5人~7人用のSRT-S556U
・主に3人~4人用のSRT-S376UA
・主に4人~5人用のSRT-S466UA
・主に5人~7人用のSRT-S556
・主に3人~4人用のSRT-S376
・主に4人~5人用のSRT-S466
・主に3人~4人用のSRT-S376A
・主に4人~5人用のSRT-S466A
Sシリーズの寒冷地向けの型式としては、次のようなものがあります。
・主に3人~4人用のSRT-SK376UD
・主に4人~5人用のSRT-SK466UD
・主に5人~7人用のSRT-SK556UD
・主に3人~4人用のSRT-SK376D
・主に4人~5人用のSRT-SK466D
●Aシリーズ
三菱のエコキュートのAシリーズは、角型フルオートエコキュートです。
追いだき機能付きタイプのベーシックなもので、価格がリーズナブルなことがメリットです。
Aシリーズの一般地向けの型式としては、次のようなものがあります。
・主に3人~4人用のSRT-W376
・主に2人~4人用のローボディタイプのSRT-B306DM
・主に2人~4人用のSRT-W306D
・主に3人~4人用のSRT-W376D
・主に3人~4人用のSRT-C376
・主に4人~5人用のSRT-C466
・主に3人~4人用のSRT-N376
・主に4人~5人用のSRT-N466
・主に5人~7人用のSRT-N556
Aシリーズの寒冷地向けの型式としては、次のようなものがあります。
・主に3人~4人用のSRT-WK376D
・主に4人~5人用のSRT-WK466D
・主に3人~4人用のSRT-NK376D
・主に4人~5人用のSRT-NK466D
■こだわりの先進仕様
こだわりの先進仕様を、高効率化のポイントになるところに使っています。
こだわりの先進仕様に対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあるため、詳しいことについてはそれぞれの製品仕様を確認してください。
ここでは、こだわりの先進仕様の3つの秘密についてご紹介します。
●サーモジャケットタンク
貯湯ユニットのタンクに、高い断熱性があるウレタンと真空断熱材(VIP)などの素材を適材適所に使って、保温性をアップしました。
業界で最初に分割方式のウレタンなどの断熱材を使うことによって素材ごとに容易に分別できるようにし、リサイクルも容易にできる環境配慮型の製品になっています。
なお、サーモジャケットタンクは一般地向けのPシリーズ、Sシリーズの角型の370L、460Lだけで、SRT-S376UA、SRT-S376Aは除きます。
また、寒冷地向けのPシリーズは370L、460Lだけ、Sシリーズは460Lだけです。
●4条ガスクーラーを採用
ツイスト状に4本の冷媒配管を巻きつけた4条ガスクーラーを、熱交換器の水が通る配管に採用しています。
また、ディンプル形状をガスクーラーの内面に追加することによって、大きく配管同士の接触面積がなると同時に、水の流れが攪拌されることによって熱交換が促され、水が効率良く加熱できます。
4条ガスクーラーは、2018年度モデル以降の全ての機種に採用しています。
ツイストがないときは点で接するため小さな接触面積になりますが、ツイストがあるときは面で接するため大きな接触面積になります。
水熱交換器のディンプル加工による効果については、次のような動画で紹介されています。
●ポキポキモータで効率アップ
ポキポキモータというのは、三菱オリジナルのモーターで、コンパクトであるにも関わらず高出力です。
ポキポキモータは、三菱のエレベーターの巻き上げ機や三菱のエアコン霧ヶ峰のコンプレッサーなどに幅広く使われています。
三菱のエコキュートでは、ポキポキモータをヒートポンプユニットのコンプレッサーに使っており、高効率で冷媒を温めてお湯を沸かします。
■給湯スタイル
家庭のバスライフに応じて、いろいろな給湯スタイルをラインアップしています。
●自動風呂給湯
湯はり・たし湯・保温まで全て自動で、お湯が冷めると、追いだきもワンタッチでできます。
・フルオートのダブル追いだき
フルオートのダブル追いだきは、〈マイルド〉&〈急速〉の追いだき機能を、人気のフルオートにプラスしており、いたれりつくせりの便利さです。
なお、ホットあわーを搭載している機種では、「ホットあわー」になり、「あつく」ではありません。
マイルド追いだきは、追いだきを一定の速さでするため、湯温を入浴しながらアップしたいときなどにおすすめの優しい温め方になります。
子供さんや高齢の方のための思いやりモードです。
急速追いだきは、最大能力で設定湯温まで一気に温めます。
すぐに入浴したくて急いでいるときなどには非常に助かります。
なお、水や前の日の残り湯から沸かし直すときは、効率が悪くなって消費電力が多くなることがあります。
そのため、水温が低いときは湯はりを再度する方が効率は良くなります。
・フルオートの追いだき
フルオートの追いだきは、お湯はり、高温さし湯や追いだきなども自動でできます。
なお、対応している型式としては、SRT-S184、SRT-S184D、SRT-SK184、SRT-SK184Dです。
・エコオート
エコオートは、湯はりのみを自動にしたいというような家族のためのリーズナブルオートです。
簡単に入浴中の湯量・湯温の調節などもできます。
高温差し湯は、お湯がぬるくなれば「あつく」ボタンを押すのみで、高温さし湯で湯温を約2℃アップします。
なお、湯はりするときに約2℃設定した湯量・温度で沸き上げるために、熱いお湯が最大で約60L入って自動で停まります。
たし湯は、お湯が少なくなれば「たっぷり」ボタンを押すのみで、約20Lの設定した温度のお湯を足します。
・給湯専用タイプ
給湯専用タイプは、湯はりのときに蛇口からお湯を浴槽に落とし込むタイプです。
エコキュートライフがお得に満喫できます。
給湯温度設定範囲は、水、35℃~48℃(1℃刻み)、50℃、60℃です。
■ホットあわー
入浴しているときは、お風呂上がりが寒い、お風呂上がりの乾燥が気になる、というような悩みがあるのではないでしょうか。
マイクロバブルのホットあわーであれば、このような悩みが解決できます。
ホットあわーは、湯冷めがマイクロバブルでしにくく、潤いをお肌にプラスします。
ホットあわーが対応しているのは、Pシリーズだけです。
約0.01ミリの非常に微細な泡が「ホットあわー」ボタンを押すだけで発生し、心地よく全身を包み込んでくれます。
普通の泡の約1/1000のマイクロバブルを発生させて、細かい泡で全身を包み込んで、一層快適なひとときになります。
マイクロバブルはより微細なほど水の中に滞留しやすいため、全身を気持ちよく包み込んでくれます。
ホットあわーの機能については、次のような動画で紹介されています。
目で見える大きさの気泡と微細な浴槽に広がるマイクロバブルが、2方向に浴槽アダプターから発生します。
入浴しているときは、温もりをホットあわーの「ほんのりあたため運転」で維持します。
入浴することによって温度が下がるお湯を自動で温めて、設定した湯はり温度に維持します。
「ほんのりあたため運転」は、貯湯タンク内のお湯を使うため、お湯が使い方によっては足りなくなったり、ホットあわーができなくなったりすることがあります。
ホットあわーは、入浴した後も湯冷めがしにくくなります。
三菱の調査によると、ホットあわーで入浴したときは、入浴した後の皮膚表面温度が普通に入浴したときに比較して高く、湯冷めしにくいということです。
なお、効果は条件や使用環境によって違います。
また、効果は保証されるものではなく、個人によって違っています。
三菱の調査によると、普通の入浴に比較して、ホットあわーの入浴のときは肌水分量比が多く、潤いが継続しやすいということです。
なお、効果は使用状況や使用環境によって違います。
また、効果は保証されるものではなく、個人によって違っています。
さらに嬉しい効果も、入浴剤と一緒に使うことによって期待できます。
泡がはじけることによって、浴室いっぱいに入浴剤の香りが広がります。
使える入浴剤としては、次のようなものがあります。
・花王(株)のバブ、バスクリン、バスロマン
あわ入浴剤も入れるのみできめ細かになり、泡風呂入浴も気持ちよく楽しめます。
・(株)バンダイの薬用あわ入浴剤ボトルタイプアンパンマン
・(株)ハウス オブ ローゼのアロマルセットボディウォッシュ&バブル、バスPG&WG 他5種
なお、バブルバスとしても使うことができます。
ここでは、入浴剤を使うときの注意についてご紹介します。
花王(株)製のバブシリーズの入浴剤は使えます。
しかし、バブ for SKIN素肌うるおいタイプなどのにごりタイプ、バブ for SKIN素肌さらすべタイプなどのシリカパウダー含有タイプは使えません。
アース製薬(株)製のバスロマンシリーズの入浴剤は使えます。
しかし、バスロマンスキンケアなどのにごりタイプは使えません。
(株)バスクリン製のバスクリンシリーズの入浴剤は使えます。
しかし、バスクリンピュアスキンなどのにごりタイプは使えません。
あわ入浴剤は、先にご紹介した推奨品だけが使えます。
あわ入浴剤が使えるのはPシリーズだけです。
ここでご紹介した入浴剤とシリーズが同じでも、乳白色系にお湯に溶かしたときに濁るタイプ(入浴剤の説明書を確認してください)は使えません。
次のような入浴剤は、フルオートタイプの配管などの金属腐食や風呂循環ポンプの不具合の要因になるため使わないでください。
・炭酸ガスによって発泡するもの
・炭酸カルシウムが含まれて濁り湯状にさせるもの
・硫黄成分が含まれているもの
・塩化ナトリウムが含まれているもの
・シリカ成分(無水ケイ素)が含まれているもの
・硫黄成分が含まれているもの
・塩化ナトリウムが生まれているもの
入浴剤が溶けているお湯を追いだきすれば、配管の汚れがごくまれに発生することがあります。
使用上の注意については、十分に入浴剤の注意事項を確認してください。
入浴剤を使うと、すべりやすくなることがあります。
そのため、入浴剤を使った後は浴槽をシャワーなどで洗い流してください。
別売品のホットあわー用浴槽アダプター、空気チューブセット、空気チューブ用の保温材が必要であるため、本体を購入する前にホットあわー用浴槽アダプター、空気チューブが施工できるか現地を調査してください。
また、既設配管をふろ配管に使うときは、必ず現地を前もって調査して、問題がないか確認してください。
マイクロバブルは、三菱の別売品以外では発生しません。
マイクロバブルの量・大きさが、配管・施工条件によって変わります。
直径0.01ミリの大きさのマイクロバブルは目では見にくいですが、目で見える大きさの気泡と一緒に動作するときは発生します。
■キラリユキープ
キラリユキープの新しい機能は、徹底したきれいなお湯に対するこだわりから生まれました。
時間が経つに連れて進む菌の増殖を抑えて、長時間きれいな気持ちいいお湯を維持します。
キラリユキープが対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズです。
なお、全ての菌に対してキラリユキープは効果が期待できるということではありません。
キラリユキープが作動しているときだけ、菌の増殖を抑えることができます。
また、キラリユキープが停まった後は菌が増殖します。
お風呂の入浴時間や掃除で、次のような悩みがあるのではないでしょうか。
・子供が入浴してから遅い時間に入浴するまで気持ち良くしたい
・洗濯用にも気持ち良く使いたい
・いつもの掃除も楽にしたい
・いつでもきれいなお湯がいい
・残りもきれいであれば嬉しい
このような悩みは、キラリユキープであれば解決できます。
●業界で深紫外線採用のUV-LEDユニットを初めて搭載
キラリユキープは、湯はり後に循環運転を行ってきれいなお湯を維持します。
深紫外線を、ふろ配管を通るお湯に照射します。
お風呂のお湯は、菌の増殖が抑えられるためにきれいになります。
●お湯のにごりも臭いも抑えられる
なお、全てのにごりや臭いが抑えられるということではありません。
効果は使用環境によって違います。
お湯のにごりの見え方は、条件や浴室環境によって違います。
効果としては、使用環境によって違っており、皮脂などの汚れを除去するものはありません。
●排水溝の汚れも少なくなって楽にお掃除ができる
ヌメリが発生するまでの期間がキラリユキープで2倍以上になり、排水溝を掃除する頻度も少なくなります。
キラリユキープは、「切」の初期設定になっています。
キラリユキープを使うときは、設定が浴室リモコンで必要です。
汚れを除去するためのものではないため、清掃が必要ないということではありません。
髪の毛などの汚れは抑えられなく、効果は使用環境によって違います。
水や前の日の残り湯から沸かし直すときは、効率が悪くなって消費電力量が多くなることがあります。
そのため、冷たい水のときは、湯はりを新たに行う方がおすすめです。
■バブルおそうじ
バブルおそうじは、栓を抜くのみで自動で配管の掃除が始まります。
配管の中についた汚れを、マイクロバブルの泡が吸着して落とします。
バブルおそうじが対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズです。
なお、対応していない型式も一部あります。
詳しいことについては、それぞれの製品仕様をチェックしてください。
お風呂の配管では、次のような悩みがあるのではないでしょうか。
・簡単にお風呂の配管の掃除ができない
・お風呂の配管内の洗剤が完全に流れたか心配である
マイクロバブルのバブルおそうじであれば、このような悩みは解決します。
優れた洗浄効果が期待できる約0.1ミリのマイクロバブルによって、スッキリ皮脂汚れなども吸着します。
マイクロバブルの強力に微小な汚れを吸着する性質を利用して、洗浄剤を使わないで自動でお風呂の配管を洗浄します。
バブルおそうじについては、次のような動画で紹介されています。
マイクロバブルのW配管洗浄は、浴槽を排水したときに水位を検知して自動でスタートします。
循環運転と同時に発生させたマイクロバブルによって、熱交換器やふろ往き配管の中に付いた皮脂汚れを洗浄して、排水口に流します。
循環洗浄が終わった後には、配管などに残った汚れも徹底して注水による水流&マイクロバブルでさらに洗浄して、洗い落とします。
なお、自動洗浄はふろ配管の凍結予防運転中とふろ自動中は行いません。
また、自動洗浄は、ホットあわーを停止した後のふろ配管の循環運転中に排水したときや残り湯を洗濯水などに使うときは行わないことがあります。
浴槽アダプターや浴槽の表面などは洗浄されません。
泡の量・大きさが、配管・施工条件によって変わります。
また、マイクロバブルの大きさがホットあわーとは違います。
浴槽の栓をキラリユキープ中に抜くと、バブル循環洗浄をしないでバブル注水洗浄だけになることがあります。
水位は、浴槽アダプターのセンターから10cm以上上が目安です。
自動洗浄は、水位が低いときには作動しないことがあります。
バブルおそうじ中は、音が浴槽や貯湯ユニットから発生します。
■ホットりたーん
ホットりたーんは、残り湯の熱を回収して効率良く次の日の給湯に利用し、上手く節約します。
ホットりたーんが対応しているのは、Pシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあります。
詳しいことについては、それぞれの製品仕様を確認してください。
●残り湯の熱をリモコンのボタンを入浴した後に押すだけで回収
ホットりたーんの新機能は、残り湯のまだ温かい熱を捨てないで貯湯タンクに熱だけを戻すことによって、沸き上げに必要な夜間のエネルギーが節約できるものです。
ボタンを最後に入浴した人が押すと、熱の回収が始まります。
ホットりたーんを入浴時間の途中で行うと、湯切れしたり、お風呂の温度が下がったりするときがあります。
ホットりたーん中は、ふろ循環ポンプなどが動くことによって電力を使います。
お風呂の温度がホットりたーんをすると下がるため、ホットりたーんはその日の入浴が終わってから行なってください。
ホットりたーんの仕組みと使い方については、次の動画で紹介されています。
●回収した熱を効率良く次の日の給湯に利用
お風呂の残り湯の熱をふろ熱交換器を介して貯湯タンク内の低温の水と熱交換し、貯湯タンク内の水を温めます。
三菱のエコキュートでは、熱交換器までバブルおそうじで洗浄するため、熱回収率は長年使っても落ちにくいようになっています。
なお、浴槽のお湯と貯湯タンクのお湯は混じりません。
シャワーや蛇口、お風呂で使えるお湯は、ホットりたーんをしても多くなりません。
ホットりたーんは、湯はり中、エア抜き運転中、循環洗浄中、残湯量表示が4つ点灯の残湯量が多いとき、湯切れ中のときは操作できません。
次のようなときは、ホットりたーんがすぐに終わったり、働かなかったりすることがあります。
・設置した後の2週間の学習期間中
・「多め」の沸き上げモードのときなどの沸き上げるお湯の量が多い
・貯湯タンク内のお湯がお湯の使用量が少ないなどで多い
・お風呂の温度が低い
・三菱製ではない浴槽アダプターを使う
・浴槽アダプターより浴槽内のお湯の水位が下である
水温が高くなる夏場、浴槽の長手壁に浴槽アダプターが設置されているとき、三菱製ではない浴槽アダプターを使っているときは、回収量が少なくなることがあります。
■ハイパワー給湯
ハイパワー給湯は、使い心地が爽快になります。
ハイパワー給湯が対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあります。
詳しいことについてはそれぞれの製品仕様を確認してください。
シャワーを使うときには、次のような悩みがあるのではないでしょうか。
・台所でお湯を使うと急に勢いが弱くなる
・冬は水圧が弱くなる
エコキュートのハイパワー給湯であれば、このような悩みは解決します。
●同時に2箇所で給湯しても、3階の給湯でも爽快で快適
シャワーは、勢いが変わりにくいため気持ち良くなります。
特に、ハイパワー給湯タイプは、ガス給湯器などの水道直圧型給湯器から買い換えるときにおすすめです。
当然ですが、簡易型や手元ストップなどのいろいろなシャワーヘッドが使えます。
3階でのシャワーは、減圧弁圧力180kPaの高圧型は使えませんが、減圧弁圧力290kPaのハイパワー給湯タイプは使えます。
ハイパワー給湯タイプは、300kPa以上の水道元圧で使ってください。
給水・給湯配管が細いときや水道元圧が低いとき、あるいは別の給湯の湯はりなどと同時に使ったときは、給湯量が少なくなるときがあります。
シャワー流量は、シャワーヘッドの種類などで変わります。
エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯める方式であるため、シャワーの勢いが水道直圧式の給湯器より少し弱くなるときがあります。
シャワーの勢いが気になるときは、ハイパワー給湯タイプがおすすめです。
なお、湯水混合栓や現地の配管施工上の条件などによって、給湯量は変わります。
ハイパワー給湯タイプは、3階への給湯はできますが、階下および3階へのふろ給湯(湯はり)はできません。
大きく給湯量に影響を与えるのは、お湯を貯湯ユニットから送り出すときの圧力です。
この圧力を安定してアップするため、三菱は圧力ロス抑制と減圧弁設定圧力を施したオリジナルの構造を採用しており、三菱のエコキュートの高圧力型(180kPaの減圧弁圧力)と比較して、1分間あたりの給湯量を約4Lアップしています。
●お急ぎ湯はり
湯はりは毎日のことであるため、時間を短くして便利さをアップしました。
湯はり時間が約25%(約4分)普通の湯はりより短くなったお急ぎ湯はりモードは、Pシリーズ、Sシリーズに搭載しています。
湯はり時間は、高圧力型のSRT-S466のお急ぎ湯はりの約12.4分と、通常湯はりの約16.6分との比較です。
また、ハイパワー給湯タイプのSRT-S466Uのお急ぎ湯はりの約11.0分と、通常湯はりの約15.2分との比較です。
自動湯はり条件は、水道元圧が300kPa、配管径が15A、配管長が5m3曲り、湯はり温度が42℃、湯はり量が180L、1階に浴槽を設置したときです。
なお、エコキュートを設置した後の1週間程度は浴槽の形状などを学習するため、湯はり時間が長くなるときがあります。
スマート機能から、お急ぎ湯はりは設定できます。
「お急ぎ」に湯はりモードを設定しているときは、自動たし湯は使えません。
使用状況によっては、湯はりの時間が短くならないこともあります。
■スマートリモコン
スマートリモコンは、一目で多彩な機能もわかる、家族全員が使いやすい、先をいくリモコンです。
スマートリモコンが対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあります。
詳しいことについては、それぞれの製品仕様を確認してください。
●ドット表示
ドット表示は、わかりやすく精細な表示で知らせます。
例えば、バブルおそうじ中のときは、液晶の一部の精細なドット表示によって、はっきりとした文字で給湯や運転の状況をわかりやすく知らせます。
●ワンボタン・ワン機能
ワンボタン・ワン機能は、一つのボタンで一発操作がパッとできます。
湯量・湯温設定やふろ自動運転など、一つのボタンで一発操作ができます。
また、よく使う箇所は大きな文字で、スムーズに操作ができます。
●双方向ハンズフリーインターホン機能
双方向ハンズフリーインターホン機能は、台所リモコン・浴室リモコン間で通話が同時にできます。
会話がリモコン同士でできるため、非常に便利で、高齢の方が入浴するときの安心感もアップします。
なお、サブリモコンは双方向ハンズフリーインターホン機能に対応していません。
●音声ガイダンス機能
音声ガイダンス機能は、声で操作を優しく教えてくれます。
操作するたびに音声で動作する内容と注意喚起を親切に知らせてくれるため、うっかり間違いもしにくいと評判です。
●チャイルドロック
チャイルドロックは、子供さんがいる家庭におすすめです。
ボタンをロックして誤った操作を防ぐセーフティ機能を搭載しています。
サブリモコン(RMCB-KZ6)は、追加で設置できます。
サブリモコンでは、音量の変更、給湯温度の変更、タンク内温度のチェックなどができます。
サブリモコンが対応している機種については、それぞれの製品仕様の別売品を確認してください。
サブリモコンはインターホン機能がありません。
●ホットあわー用リモコンセット(RMCB-H6SE)
ここでの操作内容については、追いだきフルオートのケースでご紹介します。
・台所リモコン(RMCB-KD6-T)
カラーバーで、スイッチが一目でわかります。
「通話」は、点字表示があり、通話が浴室リモコンとできます。
「節電」モードは、沸き上げ量を節約して消費電力量を少なくすることができます。
「給湯マーク」は、給湯しているときに表示します。
「節電マーク」は、節電を設定しているときに表示します。
「ふろ自動」は、点字表示があり、湯はり、自動たし湯、自動保温などを行います。
「温度」の設定は、シャワーや蛇口に行くお湯の温度が、水、35℃~48℃(1℃刻み)、50℃、60℃で設定できます。
「満タン」は、貯湯タンク内のお湯の沸き増しができます。
「わき上げ休止」は、当日の昼間の沸き上げを休止します。
「わき上げ設定」は、沸き上げモードを設定し、おすすめは「おまかせ」です。
「日時設定」は、現在の時刻は設定したり、変えたりするときに使います。
「残湯量」は、貯湯タンク内のお湯の45℃以上の目安の量を表示します。
「音量」は、通話時、音声ガイダンスの音量が設定できます。
「停止日数」は、沸き上げを数日間停止するときに使います。
「ふろ予約」は、予約した時間にお湯をお風呂にはります。
「決定」は、3秒押しでスマート機能になり、タンク内温度、使用湯量確認、給湯ガイド、ホットりたーん、湯切れ報知音、自動消灯時間、バックライトモード、使用湯量モード、電力契約モード、ピーク停止、外部接続、に設定を変えることができます。
なお、機種によって設定項目は違います。
・浴室リモコン(RMCB-BD6)
「通話」は、点字表示があり、通話が浴室リモコンとできます。
「残湯量」は、貯湯タンク内のお湯の45℃以上の目安の量を表示します。
「給湯マーク」は、給湯しているときに表示します。
「ふろ自動」は、点字表示があり、湯はり、自動たし湯、自動保温などを行います。
「あつく」(3秒押し)は、点字表示があり、追いだきをします。
インターホンタイプリモコンセットでは、「ホットあわー」の代わりに「あつく」になります。
「ホットあわー」は、ホットあわーを始めます。
「音量」は、通話時、音声ガイダンスの音量が設定できます。
「洗浄」は、ふろ配管内を洗浄します。
「節電マーク」は、点字表示があり、通話が台所リモコンとできます。
「キラリユキープマーク」は、キラリユキープが動作しているときに表示します。
「温度」の設定は、シャワーや蛇口に行くお湯の温度が、水、35℃~48℃(1℃刻み)、50℃、60℃で設定できます。
「チャイルドロック」は、3秒押しで、無効に浴室リモコンの操作をします。
「ふろ湯量」は、湯はり量を100L〜400L(20L刻み)で設定します。
「ぬるく」は、さし水をお風呂にします。
「ホットりたーん」は、ホットりたーん機能を搭載している機種だけで、「ぬるく」を3秒押して、お風呂の残り湯の熱を回収して貯湯タンクに戻します。
「たっぷり」はたし湯をお風呂にします。
「優先」は、給湯温度が変えられる台所リモコンと浴室リモコンを切り替えます。
「温度」は、湯はり温度が35℃〜48℃(1℃刻み)で設定できます。
「急速」は、急速追いだきに切替ができます。
「決定」は、3秒押しでスマート機能になり、ふろ自動継続時間、湯はりモード、ホットあわーモード、ホットあわー時間、キラリユキープモード、キラリユキープ時間、バブル洗浄モード、自動たし湯モード、高温さし湯量、凍結予防運転、湯切れ報知音、自動消灯時間、バックライトモード、アシスト湯はり、ヒートポンプ保温、に設定を変えることができます。
■安心設計
安心設計は、非常時にもとことん使いやすいを追求したものです。
安心設計が対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
なお、一部対応できない型式もあります。
詳しいことについては、それぞれの製品仕様を確認してください。
●耐震クラスS
幅広脚を耐震強度にこだわって採用しています。
耐震性能は、角型、地階および1階、敷地の設置において耐震クラスS対応で、安心です。
角型370Lタイプ以上においては、幅広の「タフレッグ」を脚部に採用しています。
三本脚の施工しやすさは同じで、プロの「うれしい!」も大事にしています。
なお、対応できる耐震クラスは取付方法やタンク容量によって違います。
370Lタイプは、地上階(1階)での3本のアンカーボルト固定で耐震クラスSをクリアします。
460Lタイプは、脚固定金具を地上階で併用した固定で耐震クラスSをクリアします。
詳しいことについては、仕様書あるいは裾付工事説明書を確認してください。
●貯湯タンク
非常時には、貯湯タンクのお湯(水)が生活用水としてたっぷり使えます。
断水などが万一発生したときは、生活用水として貯湯ユニット内のお湯(水)が使えます。
●非常用取水栓
非常用取水栓は、目に付く白色にすることによって一目でわかるようしています。
非常用の水(お湯)を取り出すのも非常に簡単です。
目に付くように白色になっているため、夜間でもライトの光を受けやすくて安心です。
熱湯が非常用取水栓から出ることがあるため注意してください。
飲み水としては使えません。
やむを得ず飲み水として使うときは、一度必ず沸騰してください。
●給水配管専用止水栓
非常時にも給水配管専用止水栓はわかりやすくなっています。
標準で貯湯ユニットに装備しているため、給水の開閉もわかりやすく簡単に操作ができます。
出荷時は、給水配管専用止水栓が閉になっています。
●停電時出湯
お湯が貯湯ユニットに残っていると、停電のときも蛇口・シャワーでお湯が使えます。
沸き上げ・沸き増しは停電のときにはできません。
設定温度と違うお湯がでるときもあるため注意してください。
蛇口・シャワーからは断水時にはお湯が出ないため、非常用取水栓を使ってください。
●日時バックアップ
停電後に、再度めんどうな設定も必要ありません。
停電などのときも、本体に内蔵しているリチウム電池のバックアップによって、そのままリモコンの設定内容を維持しています。
そのため、停電の復帰時に再度日時を設定する必要もありません。
なお、停電が長時間のときは、日時にズレがないか念のためにチェックして下さい。
■電力自由化対応
買替えも新規も、いろいろな電力契約に対応しています。
電力自由化に対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあります。
詳しいことについては、それぞれの製品仕様を確認してください。
●エコキュートでは登録パターンを選ぶだけで設定可能
台所リモコンで設定は行います。
ここでは、電力契約モードの設定についてご紹介します。
電力料金プランとして電力自由化前の電力会社10社との契約を継続しており、エコキュートを2016年3月以前から使っている、エコキュートからエコキュートに買い替え、電気温水器からエコキュートに買い替えしたケースでは、登録パターンからグループAのリモコン設定にします。
また、電力料金プランとして電力自由化後の電力会社10社との新規契約をしており、エコキュートを今から新規設置(切替)する、プラン変更、新規設置(切替)のケースは、登録ボタンからグループBのリモコン設定にします。
電力契約モード設定方法(グループA ・グループB)については、次の動画で紹介されています。
●項目ごとの設定自由度をマニュアル設定によってアップ
電力料金プランとして、電力自由化後の電力会社10社以外のその他の電力会社の新規契約をしている、プラン変更、新規設置、電力会社変更のケースは、マニュアルのリモコン設定にします。
マニュアル設定項目としては、次のようなものがあります。
・夜間開始は20時~1時から選択(1時間刻み)
・夜間終了は5時~9時から選択(1時間刻み)
・夜間能力は通常/能力セーブ1/能力セーブ2
ピーク電力を実量制プラン契約で抑えたいときに、ヒートポンプの2段階選択の能力セーブによって対応します。
時間をかけて、消費電力のピークを抑えながら沸き上げることができます。
・夜間動作はパターンR/C/L
沸き上げ時間をずらす3パターン選択の設定で、実量制プラン契約に対応できます。
電力消費の家庭ごとのスタイルに応じて、電力負荷のピークを避けて沸き上げます。
電気を夜に多く使う家庭はパターンR、電気を朝も夜も多く使う家庭はパターン C、 電気を朝に多く使う家庭はパターンLになります。
・土日モードは有効/無効
1日中土日の料金単価が一律のプランにも、レンダー機能を搭載して対応しています。
夜間の沸き上げを少なくして効率をアップします。
・ピーク停止開始は夜間終了時刻~夜間開始時刻1時間前、ピーク停止終了はピーク停止開始時刻1時間後~夜間開始時刻
エコキュートの沸き上げを、高い電力量料金単価の時間帯や消費電力のピークを実量制の電力契約などで抑えたい時間帯に停止することができます。
1時間~最大8時間まで、1時間刻みで昼間時間帯の中で設定ができます。
ピーク停止時間は、開始時刻と終了時刻を選択することによって決定します。
ピーク停止の「入」「切」は選択することができます。
工場出荷時は、「切」にピーク停止が設定されています。
湯切れを防ぐため、沸き上げを昼間時間帯に行うことがあります。
電力料金プランについては、契約している電力会社に問い合わせしてください。
今後の全ての電力プラン対応できることを保証するということではありません。
電力会社10社は、北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力です。
例えば、開始1時、終了5時のように短時間に設定したときは、昼間の沸き上げが多くなることがあります。
抑制量は使用環境によって変わります。
沸き上げを停止すると、お湯が足りなくなることがあります。
加熱能力を使用状況に応じて変える機種は、加熱能力が能力セーブ1よりも低く運転することがあります。
■省エネ制御
三菱のエコキュートは、賢い省エネ制御の機能が満載で、家庭にぴったりの省エネ給湯スタイルが実現します。
省エネ制御が対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあります。
詳細については、それぞれの製品仕様を確認してください。
●沸き上げ制御
沸き上げ制御は、家庭のお湯の使い方を学習して、自動でぴったりの沸き上げを行います。
お湯の使用状況によっては、昼間も追加で湯切れしないように沸き上げます。
・かしこい沸き上げモード
おまかせ(初期設定モード)の設定モードは、おすすめの省エネモードで、過去の2週間の使用湯量を学習し、自動で最適なお湯の量を沸き上げます。
無駄が少なくなるように沸き上げるため、お湯の使用状況によっては次の朝に満タンにならないことがあります。
「多め」の設定モードは、お湯がおまかせでは足りないときに設定し、過去の2週間の使用湯量を学習して、お湯をおまかせより多めに沸き上げます。
使い始めは、毎日使うお湯の量を学習してお湯を最も効率良く沸かす出荷時設定の「おまかせ」がおすすめです。
お湯が頻繁に足りなくなるときは「多め」に変えてください。
このときは、効率が悪くなって、消費電力量が多くなることがあります。
お湯の過去2週間の平均の使用量に基づいて夜間に沸き上げ、お湯が足りなくなることが予測されるときは昼間に沸き増しします。
効率良く夜と昼の組み合わせで沸き上げます。
集中的に1日のうちで使うときのお湯使用量を学習し、使用状況に応じて沸き増しします。
学習した過去の2週間の集中湯量が多いときは、4つの残湯量表示のときでも沸き増しすることがあります。
集中湯量不足分わき増し後に最低貯湯量以下になると、沸き増しを湯切れ防止のために行います。
「多め」の設定は約2回分のシャワー、「おまかせ」の設定は約1回分のシャワーです。
「満タンわき増し」は、多くお湯を使うときにおすすめです。
設定した日(昼間)は、沸き増しを使うたびに行います。
夜間時間帯になると、「満タンわき増し」は自動的に解除されます。
また、昼間の電力で沸き上げるため、割高な電気料金になります。
●アシスト湯はり&ヒートポンプ保温
おまかせ省エネ運転に、「ふろ自動」ボタンを押すだけでなります。
・アシスト湯はり
アシスト湯はりは、ヒートポンプで沸き上げたお湯と貯湯ユニット内のお湯と水道からの水を混ぜて湯はりすることによって、冬期給湯保温モード効率が約2%改善します。
家庭用ヒートポンプ給湯機JIS C 9220負荷条件による、冬期給湯保温モード測定条件の外気温が7℃/6℃(乾球/湿球)、給水温度が9℃ 冬期給湯保温モードにおける給湯温度40℃、流量15L/min、給湯量180Lの湯はりを通常湯はりで行なったときと、アシスト湯はりで行なったときの比較です。
アシスト湯はりの対象は、フルオートダブル追いだき、フルオート追いだき、エコオートです。
・ヒートポンプ保温
ヒートポンプ保温は、ぬるくなった浴槽のお湯とヒートポンプユニットで沸き上げたお湯を熱交換し、効率良く保温します。
ヒートポンプ保温の対象は、フルオートダブル追いだき、フルオート追いだきです。
アシスト湯はりやヒートポンプ保温は、湯切れの恐れがあるときに行います。
ヒートポンプ保温における改善効果は、保温・追いだき動作の回数やお湯の使用状況によって少なくなることがあります。
●節電モード
快適な節電を節電モードはアシストします。
節電モード「切」のときと比較して、お湯が足りなくなることがあります。
削減できる効果は、条件によって変わります。
2週間の過去の学習データをベースに、節電モード「切」の「おまかせ」のときと比較して沸き上げ量を少なくすることによって、沸き上げを節電になるように行います。
・節電モードの設定
節電モードの設定は、レベル1とレベル2が選べます。
レベル1は、節電モード「切」の「おまかせ」より節約になるように沸き上げます。
レベル2 は、レベル1より節約になるように沸き上げます。
消費電力の削減量の目安が、節電モードの設定によってチェックできます。
お湯の使用状況によっては、沸き上げを昼間も行います。
季節やお湯の使用状況によっては、お湯が足りなくなったり、節電効果が少なかったりすることがあります。
設置した後約2週間は、沸き上げの過去の消費電力量の実績が足りないため、目安の消費電力削減量は表示されません。
節電モードは、「おまかせ」の沸き上げモード中だけ設定ができます。
目安の電力削減量は、沸き上げ消費電力量の過去2週間の実績をベースに、節電モード「切」の沸き上げモード「おまかせ」と比較したときの削減量を推定した表示であり、削減した実績ではありません。
目安の電力削減量は、水温や外気温などの環境条件で変わり、使用湯量が同じでも季節によって変わります。
●給湯ガイド
給湯ガイドは、目標湯量のガイド機能で家庭でも楽に簡単に管理できます。
シャワー、蛇口の目標使用湯量を前もって設定すれば、目標設定湯量と使ったお湯の量をお湯を止めたときにリモコンに表示します。
また、目標設定湯量をお湯の使用量がオーバーしたときは、リモコンで知らせます。
そのため、使用湯量がわかるため、節水意識をアップすることができます。
■あったかリンク
あったかリンクは、湯はりと同時に浴室内や脱衣室を暖かくします。
あったかリンクが対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
詳しいことについては、それぞれの製品仕様を確認してください。
あったかリンクは、別売品と関連機器の購入、専門業者の工事、ネット接続と顧客による設定が必要になります。
MyMUアプリが、あったかリンクを使うためには必要です。
「DIAHOT REMOTE」アプリをインストールしているときは、必ず「DIAHOT REMOTE」をアンインストールしてください。
・浴室・脱衣室の暖房をエコキュートのふろ自動運転操作との連動で開始
浴室・脱衣室に行かなくても、暖房を自動でONし、暖房の付け忘れも防止できます。
湯はりと同時に強運転暖房を始めます。
空間を急いで温め、湯はりが終わった後には、微風/弱運転に自動で切り替えします。
浴室のみでなく、お湯を洗面所や台所で使っても切り替わります。
時間が運転の切り替わりにかかることがあります。
・浴室・脱衣室に入るときののひんやり感を和らげ、寒い季節も快適な入浴
寒い季節は、浴室・脱衣室を入浴する前に暖めておくことによって寒さを和らげ、入浴が快適な安心感のあるものになります。
バスカラットとしては、エコキュート連携接続対応のバス乾燥・暖房・換気システムとエコキュート連携接続対応の脱衣室暖房機があります。
エコキュート連携接続対応のバス乾燥・暖房・換気システムは、2.0kW の大容量のヒーターで、暖房が一層パワフルになります。
広い浴室も隅々までスピーディーに暖めます。
バス乾燥・暖房・換気システムの機能の詳しいことについては、下記のサイトを確認してください。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/air/products/ventilationfan/bath/advantage_01.html
エコキュート連携接続対応の脱衣室暖房機は、単相200V電源のハイパワー壁掛けタイプです。
脱衣室暖房機の機能の詳しいことについては、下記のサイトを確認してください。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/air/products/ventilationfan/bath/advantage_07.html
暖房運転をふろ自動の開始に合わせて始めるため、外気・浴室・脱衣室の温度が低いときや湯はり時間が短いときは、暖房効果が浴室・脱衣室の構造の材質・密閉性・広さ・断熱性などによって違います。
■MyMU / DIAHOT REMOTE
MyMU / DIAHOT REMOTEは、三菱のエコキュートスマホアプリで遠隔設定・操作ができます。
MyMU / DIAHOT REMOTEが対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
MyMU / DIAHOT REMOTEを利用するためには、スマートフォン、ネット回線、顧客のルーター、別売品の無線LANアダプター(GT-RA2)の購入、専門業者の工事、顧客による設定が必要になります。
スマートフォンは、顧客自身で準備する必要があります。
アプリは、顧客自身でダウンロードしてください。
通信料は顧客の負担になります。
予告なく仕様は変わることがあります。
三菱電機家電統合アプリのMyMUは、顧客のモバイル機器と三菱のエコキュートなどの三菱電機の対応機器をネットワークで接続して、一つのアプリでいくつかの機器を操作したり、機器の状態がチェックできたりするものです。
エコキュートと脱衣室暖房機や浴室暖房機との連携機能のあったかリンクを利用する方や、エコキュート用スマホアプリを今から導入する方は、MyMUアプリを使ってください。
三菱のエコキュートの専用アプリ「DIAHOT REMOTE」を現在使っている方は、MyMUアプリに切り替えしてください。
三菱電機家電統合アプリのMyMUを利用しているときは、必ず三菱のエコキュート専用アプリ「DIAHOT REMOTE」はアンインストールしてください。
MyMUアプリの詳しいことについては、下記のサイトを確認してください。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/mymu/
MyMUアプリの「給湯機操作」の最新取扱説明書は、下記のサイトを確認してください。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/function/remote/eqmymu_ib.html
●遠隔操作
自宅の三菱のエコキュートが、いつでもどこでもスマートフォンで外出先からでも操作することができます。
例えば、湯はりを外出先から操作して、帰宅するとお風呂にすぐに入れます。
あるいは、エコキュートの沸き上げ停止操作が旅行先からできます。
浴槽の栓が閉まっていることを、ふろ自動を操作するときはチェックして下さい。
操作するときは、前もって浴室やその周りにいる人の状態などを十分にチェックしてください。
●太陽光発電システム連携
アプリから、太陽光発電システム連携のお天気リンクEZは設定します。
なお、お天気リンクEZの詳しいことについては、後でご紹介します。
設定は、自宅の郵便番号、太陽光発電定格容量、昼間消費電力量などを簡単に入力するのみです。
MyMU / DIAHOT REMOTEを使用する前には、次のようなものを必ず準備してください。
・無線LANアダプター(GT-RA2)
無線LANアダプター(GT-RA2)は、エコキュート1台について1セット必要です。
取り付け工事は自宅内およびエコキュートに必要です。
販売店あるいは据付工事店に頼んでください。
・通信線(別売品、LM-620BあるいはLM-650B)
50m以内になります。
・スマートフォン
対応しているOSは、iOS10以降、Android™7以降です。
最新のバージョンでは、正しい動作や表示ができないことがあります。
・インターネット回線
インターネット回線は、常時接続できるFTTH(光ファイバー)、ADSL、CATV(ケーブルTV)などのブロードバンドです。
ダイヤルアップ回線では利用できません。
インターネット接続については、回線業者・プロバイダーとの契約をチェックして下さい。
インターネットの通信料は顧客の負担になります。
・外部接続機器(顧客のルーター)
ルーターとしては、WPS(Wi-Fi Protected Setup™)対応のものです。
接続をチェック済みのルーターの一覧は、次のサイトを確認してください。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/function/pdf/gtra1-router.pdf
無線LANアダプターとのWPS機能によるペアリング(無線接続)が必要です。
ルーターとしては、WPS2.0に対応したものを準備してください。
WPS以外のペアリング(無線接続)には対応していません。
WEPには無線LANのセキュリティーにおいて対応していないため、WPA2-PSK(AES)を使ってください。
WPSの設定については、ルーターの説明書をチェックしてください。
モバイルルーターでは利用できません。
Google PlayおよびGoogle Playロゴ、Android™は、Google LLCの商標です。
iOSはApple Inc.のOSの名称で、IOS(R)はアメリカおよびその他の国のCisco Systems, Inc.とその関連会社の登録商標あるいは商標です。
AppleおよびAppleロゴは、Apple Inc.の商標です。
App Storeは、Apple Inc.のサービスマークです。
Wi-Fi(R)、WPA2™、Wi-Fi Protected Setup™は、Wi-Fi Allianceの登録商標あるいは商標です。
これ以外の記載されている製品名、会社名は、それぞれの会社の登録商標あるいは商標です。
三菱のエコキュート専用アプリは、DIAHOT REMOTEです。
最新のDIAHOT REMOTEの取扱説明書は、下記のサイトを確認してください。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/function/remote/ib.html
■お天気リンクEZ
お天気リンクEZは、簡単に太陽光発電システムと連携できます。
天気予報をベースに、有効に太陽光発電システムの余剰電力が利用できます。
お天気リンクEZに対応しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあります。
詳しいことについてはそれぞれの製品仕様を確認してください。
太陽光発電システムとのお天気リンクEZによる連携は、別売品と関連機器の購入、専門業者の工事、顧客によるインターネット接続が必要です。
接続できる太陽光発電システムメーカーには制約がありません。
●手軽に太陽光発電の電力を利用
お天気リンクEZは、シンプルな機器の構成で、手軽に太陽光発電システムの連携ができる新機能です。
天気予報の情報を入手して、次の日の予報が晴れであれば夜間の沸き上げを少なくして、太陽光発電の余剰電力を日中に併用して沸き上げます。
昼間電力を使って天気予報が外れたときは沸き上げます。
このときは、購入する電力が多くなることがあります。
お天気リンクEZの有無に関係なく、お湯が足りないと予測されるときは沸き増しを昼間に行います。
沸き上げを太陽光発電を利用して行うためには、エコキュートの沸き増しに必要な消費電力を余剰電力が上回る必要があります。
例えば、SRT-S376Uのときは、1.5kW以上余剰電力の目安が必要になります。
しかし、外気温や季節によってこの数値は変わるため、基本的に参考値になります。
お天気リンクEZは、ネットワークに別売品の無線LANアダプターセットを経由して接続し、太陽光発電システムと連携します。
お天気リンクEZは、MyMU / DIAHOT REMOTEアプリから設定します。
■お天気リンクAI
お天気リンクAIは、賢く太陽光発電システムと連携します。
太陽光発電量を人工知能を使って予測します。
お天気リンクAIが対応 しているのは、Pシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズです。
なお、一部対応していない型式もあります。
詳しいことについては、それぞれの製品仕様を確認してください。
太陽光発電システムとのお天気リンクAIによる連携は、三菱HEMS、別売品(GT-HEM4あるいはGT-HEM3-M(SRT-W304DM専用機種))および関連機器の購入、専門業者の工事、顧客によるインターネット接続の設定が必要です。
接続できる太陽光発電システムメーカーには制約がありません。
●賢く太陽光発電の電力を利用
お天気リンク AI は、ネットワークでいろいろな家電品を接続してコントロールする三菱HEMSで、より賢いエコキュートと太陽光発電システムの連携ができるものです。
過去の太陽光発電量実績と天気予報をベースに、人工知能(AI)を使って太陽光発電量を高い精度で予測して利用します。
天気予報が外れたときは、昼間電力で沸き上げます。
このときは、購入する電力が多くなることがあります。
お天気リンクAIの有無に関係なく、お湯が足りなくなると予測されたときは、沸き増しを昼間に行います。
沸き上げを太陽光発電を利用して行うためには、エコキュートの沸き増しに必要な消費電力を余剰電力がオーバーする必要があります。
例えば、SRT-S376Uのときは、1.5kW以上余剰電力の目安が必要になります。
しかし、外気温や季節によってこの数値は変わるため、基本的に参考になります。
三菱HEMSが家庭内の電力使用量や機器の稼働状況などと太陽光発電量を詳細に計って蓄積するため、より太陽光発電システムとの連携がコントロールできます。
お天気リンクAIなどの太陽光発電連携モードは、三菱HEMSの専用アプリを入れたスマートフォン、タブレットで設定を行い、設定はリモコンではできません。
お天気リンクAIは、太陽光発電量のMaisartを利用した予測技術です。
なお、Maisartは、Mitsubishi Electric’s AI creates the State-of-the-ART in technologyを略したものです。
Maisartの特徴は、アルゴリズムのコンパクト化、高速データ分析、機器の知見を利用した学習の高効率化です。
なお、HEMSはHome Energy Management Systemを略したものです。
まとめ
ここでは、三菱のPシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズのエコキュートをご検討中の方へ、機能について徹底解明して紹介しました。
三菱のPシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズのエコキュートの機能としては、こだわりの先進仕様、給湯スタイル、ホットあわー、キラリユキープ、バブルおそうじ、ホットりたーん、ハイパワー給湯、スマートリモコン、安心設計、電力自由化対応、省エネ制御、あったかリンク、MyMU / DIAHOT REMOTE、お天気リンクEZ 、お天気リンクAIがあります。
三菱のPシリーズ、Sシリーズ、Aシリーズのエコキュートを検討している方は、ここでご紹介した機能についてぜひ参考にしてください。
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