ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方へ

2021年10月25日

ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方へ
光熱費を低減するために石油給湯器とソーラー(太陽熱温水器)を併用したいと考えている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方へ、ソーラー(太陽熱温水器)のメリット・デメリット、コロナのソーラー対応の石油給湯器、卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめの理由についてご紹介します。
ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方へ
■ソーラー(太陽熱温水器)のメリット・デメリット

毎月の石油給湯器の灯油代が高くて悩んでいる方も多くいるでしょう。
しかし、いざ石油給湯器の灯油代を安くしようとしても、給湯は調理やお風呂など、生活するために必要なもののみであるため困難でしょう。
そのため、太陽熱でお湯を沸かすソーラー(太陽熱温水器)がおすすめです。
家庭で使う石油給湯器の灯油代の多くはお風呂の給湯であるため、太陽熱で無料でお湯を沸かせるソーラー(太陽熱温水器)を設置することによって、毎月の灯油代が非常に安くなります。
ここでは、ソーラー(太陽熱温水器)のメリット・デメリットについてご紹介します。

●ソーラー(太陽熱温水器)とは?

ソーラー(太陽熱温水器)というのは、貯湯タンクの中に貯まっている水を太陽熱でお湯に変えるものです。
仕組みとしては太陽光発電に近いものですが、電気全般を太陽光発電は発電します。
一方、ソーラー(太陽熱温水器)はお湯だけを沸かすものです。
ソーラー(太陽熱温水器)のイニシャルコストは、太陽光発電の半分以下になります。
さらに、家庭の消費エネルギーの1/3を給湯は占めているため、光熱費がその分安くなるため大きな低減ができます。
例えば、ソーラー(太陽熱温水器)のメーカーによると、ソーラー(太陽熱温水器)を設置することによって毎月の灯油代が大幅に低減できます。
毎月の灯油代は、お風呂のお湯をソーラー(太陽熱温水器)だけで賄うと大幅に低減できることがわかります。
ソーラー(太陽熱温水器)のお湯を床暖房に利用することもできるため、石油暖房を使っているときはさらに灯油代が低減できます。

・ソーラー(太陽熱温水器)の普及率
ソーラー(太陽熱温水器)は、古い歴史があり、一般家庭には1970年代頃から普及しています。
しかし、太陽光発電などのライバルが2000年代から登場したことによって、ソーラー(太陽熱温水器)の普及率は下がってきました。
平成26年の総務省「全国消費実態調査」によると、ソーラー(太陽熱温水器)の普及率は約3.4%で、太陽光発電の6.6%の普及率の半分近くになっています。
では、太陽光発電の方がどうして選ばれているのでしょうか?
というのは、やはり太陽光発電は自家で発電した電気が消費できるためでしょう。
太陽光発電は、毎月の電気代が大きく低減でき、災害が発生したときなどで停電になったときでも、自家で発電した電気が使えます。
最近は、自家発電やエコに着目する人も多くなり、ソーラー(太陽熱温水器)もだんだん再度着目されていますが、現状ではやはり太陽光発電の方が強くサポートされています。

・雪国や天候が良くないときでも使える
適温のお湯が曇りや雨、冬のシーズンに沸くかどうかは、設置するソーラー(太陽熱温水器)によって違ってきます。
例えば、真空管タイプの太陽の熱を集める集熱器であれば、構造が魔法瓶のようになっているため、冬のシーズンでも温かい40℃以上のお湯が沸きます。
一方、ソーラー(太陽熱温水器)の性能が良くないときは、お湯の温度が天候の良くないときなどは低くなりがちです。
そのため、石油給湯器などで沸き増しして、温度を調節する必要があります。
また、ソーラー(太陽熱温水器)の設置が困難であるのは、次のようなところがあります。
(日射量が不足するところ)
ソーラー(太陽熱温水器)は、しっかりと太陽光が差し込むところに設置する必要があり、周りの環境や屋根の角度などに大きく影響されます。
(寒冷地や雪国)
0℃以下になるところでは、お湯を沸かすのが困難であるため設置はおすすめではありません。
このようなところを自分で判断するのは困難であるため、工事業者に頼んで実際にチェックしてもらう方がいいでしょう。

●ソーラー(太陽熱温水器)の種類

ここでは、ソーラー(太陽熱温水器)の種類についてご紹介します。

・自然落下式のソーラー(太陽熱温水器)
自然落下式のソーラー(太陽熱温水器)は、屋根の上で沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めて使うものです。
そのため、シャワーに沸かしたお湯を使うことができません。
また、貯湯タンクのお湯の温度が低いときは、石油給湯器などのお湯を使って手動で温度調整を行う必要があります。
仕組みは非常にシンプルなものです。
イニシャルコストが20万円~30万円で、安いことがメリットです。
実際どのくらいでイニシャルコストが回収できるかは、それぞれの家庭の灯油代によって違いますが、ここではもし毎月の灯油代が1/5に低減できたときについてご紹介します。
毎月の灯油代を5,000円とすると、ソーラー(太陽熱温水器)を設置することによって、毎月の灯油代が1,000円まで低減できるため毎月4,000円の低減効果になります。
年間では48,000円分の灯油代が低減できるため、5年間くらいでイニシャルコストの回収ができます。
この後は、毎年灯油代が低減できるようになります。
さらに、毎月の灯油代が高くなるほど、短期間でイニシャルコストが回収できます。

・水道直結式のソーラー(太陽熱温水器)
水道直結式のソーラー(太陽熱温水器)は、屋根の上で沸かしたお湯を給湯器に供給するものです。
既設の給湯器と同じように取り扱うことができるため、給湯器側で温度調整ができます。
シャワーにも沸かしたお湯が使えます。
イニシャルコストが50万円~100万円と高いことがデメリットです。
自然落下式のソーラー(太陽熱温水器)と同じように、毎月の灯油代が4,000円低減できたときについて計算すると、イニシャルコストの回収に10年間~20年間くらいかかります。
余裕が予算的にあるときは、利便性を考えて高いものに着目しがちでしょう。
しかし、100万円も水道直結式のソーラー(太陽熱温水器)にかかるのであれば、電気そのものが発電できる太陽光発電を設置することができます。
太陽光発電であれば、自家発電で消費する多くの電力を賄うことができるため、大幅に電気代が低減できます。
余剰電力は、電力会社に売電して収入を獲得することもできます。
太陽光発電はイニシャルコストが100万円台と高いことがデメリットですが、一度太陽光発電も検討してみましょう。
太陽光発電であれば、家庭内にあるいろいろな電気品の電力を賄うこともできます。
太陽光発電のイニシャルコストが100万円かかるとしても、10年間くらいでイニシャルコストを回収することができます。
同じ100万円のイニシャルコストでも、太陽光発電の方がソーラー(太陽熱温水器)よりも短期間にイニシャルコストが回収できます。
また、エコキュートと太陽光発電を設置してオール電化にすることによって、お湯を安く沸かすことができます。

●ソーラー(太陽熱温水器)のメリット・デメリット

ソーラー(太陽熱温水器)のメリットとしては、次のようなものがあります。
自然落下式のソーラー(太陽熱温水器)はイニシャルコストが安い
エネルギー変換の効率が高い
パネルを屋根全体に設置する太陽光発電と比較すると省スペースである
一方、ソーラー(太陽熱温水器)のデメリットとしては、次のようなものがあります。
水道直結式のソーラー(太陽熱温水器)はイニシャルコストが高く、それほど太陽光発電と違わない
太陽光発電のように売電できない
補助金制度がない
貯湯タンクを屋根の上に設置するためある程度屋根の強度が必要である
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■コロナのソーラー対応の石油給湯器

ここでは、コロナのソーラー対応の石油給湯器についてご紹介します。

●コロナの太陽熱温水器の特徴

コロナの太陽熱温水器は、冬のシーズンでも約30℃以上のお湯を太陽熱だけでも沸かすことができるため、大幅に灯油代が低減できます。
なお、お湯の温度は、設置する角度、方角、保有水量、給水温度、地域などによって違います。
施工性・耐久性が、ワンプッシュ接続方式の採用によってアップしました。
ここでは、コロナの太陽熱温水器の特徴についてご紹介します。

・大幅に灯油代が低減できる
お湯を沸かすときには太陽熱を利用します。
石油給湯機に接続したときは、灯油で必要なときのみ加熱するため、大幅に灯油代が低減できます。

・お湯を効率良く沸かす
選択吸収塗装をSUS444ステンレス集熱板に行うことによって、冬のシーズンの快晴のときには効率良くお湯を沸かし、夏のシーズンにはパワフルにお湯を沸かすことができます。

・貯湯タンクの上部の外観がアップ(USH-23タイプ)
凸部を貯湯タンク上部で無くしたため、スッキリした外観です。
また、黒色の高級感のあるアルミフレームを、集熱部のフレームには使っています。

・熱いお湯がいつでも採り出せる
採湯口が貯湯タンクの湯面に応じて上下するため、最も熱いお湯がいつでも採り出せます。

・耐久性がアップ
集熱部と貯湯部は、省施工設計でワンプッシュで接続できます、
構造がシンプルであるため、耐久性がアップします。

●コロナの太陽熱温水器の仕組み

お湯や水を貯める貯湯部と太陽熱を集める集熱部が一体になった構造です。
給湯するときは高低差を利用するため、設置するのは水栓より高い屋根上になります。
貯湯タンクに貯まっている水は、下部にある集熱部に流れます。
太陽熱でこの水が温められると軽くなって貯湯タンクの中の上部に移って、貯湯タンクの中の下部にある温度の低い水が集熱部に流れます。
このような循環を繰り返すことによって、一定温度まで貯湯タンクの中の水は上がり続けます。
電気などの動力を使わないでこの循環は行われるため、自然循環形太陽熱温水器といわれています。
コロナの太陽熱温水器は、環境に配慮した太陽熱の再生可能エネルギーを効率良く利用した給湯システムです。

・たっぷりいいお湯が使える
給湯温度としては、夏のシーズンは最高約60℃、冬のシーズンでも約30℃以上(東京の快晴日)になります。
冬のシーズンの曇天日のときでも、追いだきを多少行うのみであるため、灯油代が非常に低減できます。

・コロナの太陽熱温水器の仕組み
太陽熱温水器の集熱部の水を加熱すると、水の温度が高くなって比重が小さくなって集熱部から貯湯タンクの中に移ります。
一方、貯湯タンクの下部の水は、集熱部のお湯より温度が低いため、比重差によって集熱部に移ります。
このように、比重差によって、動力を使わなくても循環が行われて、貯湯タンクの中の水は一定温度まで上がり続けます。

・配管方式(採湯方式)
配管方式(採湯方式)としては、ロット配管(下部採湯)とオーバーフロー配管(上部採湯)があります。
ロット配管(下部採湯)は、太陽熱温水器のお湯を給水バルブを閉めて必要な分のみ下側から採る方法です。
お湯を落差で取り出すため、低水圧時や断水時でもお湯が取れます。
お湯は、初めがぬるく、だんだん熱くなります。
出湯圧力がオーバーフロー配管(上部採湯)より強くなるため、エアーロックが少なくなります。
短時間で給湯できるため、お風呂に最適です。
オーバーフロー配管(上部採湯)は、水を太陽熱温水器の下部から入れて、温かい上部のお湯を必要な分のみ押し出す方法です。
熱いお湯から順番に使え、棟越え配管ができます。
石油給湯器と太陽熱温水器を組み合わせて使うときにおすすめです。
ロット配管(下部採湯)は貯湯タンクに給水しないでお湯を1回ずつ空にして取り出す方法ですが、オーバーフロー配管(上部採湯)は貯湯タンクに給水しながらお湯を取り出す方法です。
オーバーフロー配管(上部採湯)では、南側の屋根にある太陽熱温水器のお湯を、北側にある浴室に棟越え配管で給湯できます。

●コロナのソーラー対応の石油給湯器

コロナのソーラー対応の石油給湯器は、コロナの太陽熱温水器で沸かしたお湯の温度が低いときのみ加熱するものです。
晴天でないときでも、太陽熱温水器で効率良くお湯を沸かして、お風呂、台所、洗面所などで、年中たっぷり経済的なお湯が使えます。
コロナのソーラー対応の石油給湯器としては、次のような機種があります。
なお、それぞれの機種の詳しい仕様などについては、コロナの石油給湯器のカタログなどを参考にしてください。

UKB-EF471B
UIB-EF471
UKB-EG470RX-S
UIB-EG47RX-S
UKB-AG470MX
UIB-AG47MX
UKB-SA471B
UIB-SA471
UKB-NX460AR(ASS)
UKB-NX460R
UKB-NX370R
UIB-NX46R
UIB-NX37R

石油給湯器を接続するときは、石油給湯器と太陽熱温水器の工事説明書などを参考にしてください。
また、石油給湯器の減圧逆止弁・圧力逃し弁内蔵タイプは、太陽熱温水器が接続できません。
ここでは、コロナのソーラー対応の石油給湯器のUKB-NX460AR(ASS)についてご紹介します。
石油給湯器のリモコンの設定温度で、お風呂の湯はりができます。
太陽熱温水器のお湯の温度が高いときは、石油給湯器で水を混合して設定温度にします。
一方、太陽熱温水器のお湯の温度が低いときは、石油給湯器で加熱して設定温度にします。
コロナのソーラー対応の石油給湯器のUKB-NX460AR(ASS)は、便利で簡単なオートタイプです。
リモコンは使いやすいユニバーサルデザインで、簡単に誰でも操作できます。
希望小売価格(税込)としては、UKB-NX460AR(ASS)の本体が319,000円、メインリモコンコード(8m)UR-M2-8Cが3,080円、浴室リモコンコード(8m)UR-F2-8Cが3,080円、トータルが325,160円です。
音声で操作内容がチェックできる台所リモコンと浴室リモコンが付属されています。
なお、工事費、灯油タンク、配管部材などは別になります。

●コロナの太陽熱温水器を施工するときに注意すること

ここでは、コロナの太陽熱温水器を施工するときに注意することについてご紹介します。

・集熱器の設置方位
集熱器は、真南が最適な設置方位になります。
屋根や建物などの位置によって、西あるいは東にずれたときは集熱量が下がります。
西向きあるいは東向きに設置して、設置角度がさらに低くなったときは、太陽光の集熱器への入射角が小さくなって集熱効果が下がるため、沸き上がり温度が20%~30%さらに低くなります。

・集熱器の設置傾斜角
集熱器によって獲得できる集熱量が年間を通じて最大になる最適な設置傾斜角は、設置するところの緯度と同じがいいとされています。
太陽熱温水器の集熱器の設置傾斜角は、20°~35°の範囲になっています。
この範囲外で太陽熱温水器を設置すると、上手く給水装置が作動しません。
また、貯湯タンクの中で自然にお湯が循環して集熱するためにも、集熱器の設置傾斜角は20°以上が必要です。
そのため、集熱器の設置傾斜角は必ず20°~35°の範囲にしてください。
なお、太陽熱温水器の取付架台は、別売品としてそれぞれの機種ごとに準備されています。

・障害物と日照
太陽熱を集熱するためには、十分な日照を年間を通じて確保することが必要です。
特に、低い水温の冬のシーズンは、長時間の日照が集熱器全面に必要です。
そのため、集熱器が日陰にならないように設置してください。
南側の建物の高さと集熱器から建物までの水平距離がわかると、冬至での日照時間が計算できます。
例えば、東京などの北緯35°付近で日射を9時~15時までの6時間確保するためには、集熱器から建物までの水平距離が南側の建物の高さの2.3倍必要になります。

・太陽熱温水器の設置場所の選定
太陽熱温水器の設置場所としては、給水圧に応じた高さのところを選んでください。
太陽熱温水器の設置場所が低いときは、給水量不足、給水圧不足になり、採湯するときのエアー噛みの要因になります。
集熱器は、3m以上、10m以下の設置高さにしてください。
太陽熱温水器から給湯栓までは、3m以上~8m以下の高さにしてください。
太陽熱温水器を設置するときは、地下に給湯管が埋まったり、エアー溜まりが発生する配管になったりしないようにしてください。
屋根の強度が足りないようなところには、太陽熱温水器を設置しないでください。
お湯を使うところが可能な限り近く、南向きの日光が年中良く当たるところに太陽熱温水器を設置してください。
容易に保守点検ができるように、安全なところに太陽熱温水器を設置してください。
強風、地震、積雪などのためにも、しっかりとステンレス線とコーチスクリューで固定でき、安定するところに太陽熱温水器を設置してください。
設置傾斜角は、水平から20°~35°にしてください。
必要によって、太陽熱温水器の取付架台を使ってください。
取付架台を使うときは、種類が設置場所、建物の構造などによって違うため、十分に注意してください。
太陽熱温水器と取付架台の組み合せによって、大きな集中荷重が取付架台の脚部にかかります。
そのため、屋根材の瓦などの破損を防ぐため、屋根材と取付架台の間には現地で木質の保護材を調達して入れてください。
ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方へ
■卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめの理由

ソーラー対応の石油給湯器を探しているのであれば、石油給湯器よりもエコキュートの方がおすすめです。
エコキュートは、太陽光発電と組み合わせることによってさらに光熱費が低減できます。
基本的に、再生可能エネルギーの太陽光発電などで発電した電気には、FIT法(固定買取価格制度)が適用されます。
このFIT法(固定買取価格制度)は、再生可能エネルギーで発電した電気を一定期間、一定価格で国が買取するもので、住宅用の太陽光発電(10kW未満)のときは一定期間が10年間になっています。
日本ではFIT法が2012年から始まっていますが、この前身の余剰電力買取制度が2009年から始まっているため、太陽光発電を2009年に設置した家庭はFIT法が10年間の2019年まで適用されます。
そして、2021年時点では、卒FIT(FIT法の適用期間の終了)になっている家庭がだんだん多くなっています。
なお、FIT法は10年間の適用ですが、住宅用の太陽光発電は約20年間が平均的な寿命であるため、卒FIT後の太陽光発電の利用方法について悩んでいる方も実際には多くいます。
ここでは、卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめについてご紹介します。

●太陽光発電の余剰電力の売電は時代遅れか?

太陽光発電の余剰電力買取制度が始まった2009年は、買取価格が1kwhあたり48円(10kW未満)であり、イニシャルコストの回収だけでなくプラス分の儲けを獲得することができたため、売電収入のために多くの人が住宅用の太陽光発電を設置しました。
また、当時は国の補助金制度もあり、住宅用の太陽光発電の普及に対して大きな後押しになっていました。
なお、この国の補助金制度は2014年に終わりました。
しかし、買取価格はこの後だんだん下がってきて、2021年時点では1kwhあたり19円になっています。
というのは、大幅に太陽光発電そのものの価格が安くなったためでもあり、現状では売電収入は微々たるものになっています。
なお、買取価格としては太陽光発電を設置した年のものが適用になるため、高い売電価格のときに太陽光発電を設置した人の中には、いかに買取価格が下がっても自宅は売電収入が安定しているため関係ないと考えていた人もいるでしょう。
しかし、卒FIT後の買取価格は、2020年時点では1kwhあたり8円~9円になっており、売電してもFITが適用された期間ほどの売電収入は実際には獲得できなくなっています。
そのため、現在では、もはや売電は必ずしもお得ではありません。
買取価格の度重なる下落や全体の世の中の意識の変化によって、近年の太陽光発電の主な設置理由は売電収入を獲得することから災害対策や環境に対する配慮になっています。
卒FITに近々なる家庭は、この機会に防災やエコを意識した運用に変更するのがおすすめでしょう。

●卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめの理由

卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめの理由としては、次のようなものがあります。

・卒FIT後はエコキュートの設置がおすすめの理由
エコキュートは、大気中の熱エネルギーと電気エネルギーでお湯を沸かす給湯器で、光熱費の低減、環境負荷の少なさ、省エネ性などのために近年着目されています。
基本的に、エコキュートは電気料金が昼間に比較して安い夜間時間帯にお湯を沸かします。
沸かしたお湯は貯湯タンクに貯めておくため、ガス給湯器に比較して光熱費を大幅に低減することができます。
しかし、太陽光発電を設置している家庭は、エコキュートを夜間ではなく昼間に運転することがおすすめです。
どうして電気料金の高い昼間にわざわざエコキュートを運転するのかと考えるかもしれませんが、太陽光発電で発電した電気を使ってエコキュートを運転するときは電気代がかかりません。
つまり、太陽光発電で発電した電気をエコキュートの運転に使うと、電力会社から夜間に買った電気をエコキュートの運転に使うよりもお湯をずっとお得に沸かすことができます。
また、エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かすヒートポンプの技術を使っています。
そのため、夜間に比較して外気温の比較的高い昼間にお湯を沸かす方が、省エネ効果がより期待できるようになります。

近年は卒FITになる家庭が多くなってきており、エコキュートの多くのメーカーが太陽光発電と従来よりも効率良く併用できるエコキュートを販売しています。
例えば、次のようなものがあります。
パナソニックのエコキュートのソーラーチャージの機能は、太陽光発電の余剰電力を利用して昼間と夜間の沸き上げを分散するものです。
三菱のエコキュートのお天気AIの機能は、次の日の天気を予測し、晴れであれば次の日の昼間に太陽光発電を利用した電気で沸き上げを行って、雨であれば夜間のうちに沸き上げを自動で行うものです。
しかし、性能が機種によって少し違ったり、太陽光発電とエコキュートを接続する別売部品が必要なこともあったりするため、詳細についてはそれぞれのエコキュートのメーカーのホームページでチェックしてください。
なお、エコキュートと太陽光発電を併用したいときは、エコキュートの設置業者に相談してください。

●卒FIT後は蓄電池の設置がおすすめの理由

蓄電池は、太陽光発電で昼間に発電した電気を貯めることができます。
そのため、蓄電池で貯めた電気を発電できない夜間時間帯に使うと、ほとんど電力会社から電気を買わなくても生活ができます。
蓄電池で貯めることができなかった電気は売ることもできるため、無駄なく発電した分を使うことができます。
また、万一のときの非常用電源としても、蓄電池は非常に役に立ちます。
もともと日本は自然災害が多いため、世界的にみても多くの国民はかねてから高い防災意識がありましたが、特に東日本大震災が2011年に発生してからはよりこの意識が強固なものになりました。
そのため、一気に蓄電池も着目されるようになり、蓄電池を設置する家庭はだんだん多くなっています。
また、蓄電池は、過去に日本各地で発生したいろいろな災害のときに役に立っています。
例えば、熊本地震が2016年に発生したときは、50万近くの世帯が地震の影響で停電し、復旧するために5日間最大でかかりました。
このような中において、停電が復旧するまでの間も蓄電池を設置していた家庭では電気を使うことができました。
また、2019年に台風15号が関東に上陸したときは、千葉県をメインに規模の大きな停電が発生しました。
このときも、蓄電池を設置していた方からは、エアコンは使えないが扇風機が使えた、冷蔵庫が普段通りに使えた、などの意見がSNS上に多く投稿されました。
このようなリアルな意見こそが、最も蓄電池の必要性を表しています。
なお、自立運転機能も太陽光発電には付いているため、ある程度の停電はこれのみでも対応できますが、停電を災害で体験した方からは、蓄電池のある方がいい、昼間しか自立運転は使えない、などの意見が多くあります。
停電は何日間も場合によっては継続することもあるため、蓄電池を設置しておくと災害が発生したときにより一層心強い味方になるでしょう。

●卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめの理由のまとめ

ここでは、卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめの理由についてご紹介しました。
卒FIT後だけでなく、太陽光発電を今から設置しようと考えているときでも、エコキュートと蓄電池の設置はおすすめです。
ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方へ
■まとめ

ここでは、ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方へ、ソーラー(太陽熱温水器)のメリット・デメリット、コロナのソーラー対応の石油給湯器、卒FIT後はエコキュートと蓄電池の設置がおすすめの理由についてご紹介しました。

ソーラー(太陽熱温水器)のメリットとしては、イニシャルコストが自然落下式のソーラー(太陽熱温水器)は安い、エネルギー変換の効率が高いなどがあります。

一方、ソーラー(太陽熱温水器)のデメリットとしては、イニシャルコストが水道直結式のソーラー(太陽熱温水器)は高い、太陽光発電のように売電できないなどがあります。

ソーラー対応の石油給湯器をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュート、修理、交換設置について
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