エコキュートの寿命を延命させましょう!

2020年7月7日


どのような給湯器を使用していたとしても一度購入した機器を一生使い続けるようなことはできません。
どういった給湯器にも寿命が存在しており、使用していればいずれ故障が続出して買い替える必要があるのです。

エコキュートに関していれば、10~15年程度が寿命と言われており、普通に使っていれば8年程度で何らかの不具合が表面化してくることになります。
丁寧に使用していれば一般的な耐用年数以上持つ場合もあるのですが、エコキュートの導入を検討している方は10年程度で買い替えが必要と考えておいた方が良いでしょう。

エコキュートに関してはまだ販売開始から20年弱しか時間がたっていないため、耐用年数が正確なのかというデータが揃っているとは断定できません。
機器を構成している部品の寿命やエコキュートの部品をメーカーが保存している期間が製造終了後10年間程度としているので使用し始めて10年以降経てば修理したくても取り換えパーツが無くて修理できない場合があり、そのまま買い替えることになるという点で寿命目安とされている背景がございます。

導入したエコキュートに関して一般的な寿命と言われている10年を超えて使用したい場合にはどうすれば良いか知りたいですよね?できるだけ長く使用したいと考えているのであればそれなりに使い方を考えなければなりません。

長く利用するには!

エコキュートの寿命は10~15年程度と言われており、おおよそ7、8年程度経過すれば不具合が表面化するようになります。
寿命が近いと判断できる症状をご案内させていただきます。

・突然、お湯が出なくなる現象・設定温度よりぬるいお湯しか供給されなくなる現象・お湯が止まらなくなる現象・各所から水漏れのような症状が出る現象・エラーが頻発してしまう現象

上記症状はエコキュート内部の水位センサーや配管のパッキンなどの部品が経年劣化してしまうことにより発生します。
現在使用しているエコキュートで既にこのような症状が出ている場合には、買い替えを視野に考えた方が良いかもしれません。

タンクの水抜き

エコキュートは様々なお手入れが必要です。
お手入れを怠ってしまうとエコキュートの故障原因となってしまい、本来の耐用年数すら持たずに使えなくなってしまう可能性もあるのです。

特に見落とされがちなお手入れに関しては貯湯タンクの水抜きです。
エコキュートは一日に使用するお湯をまとめて沸かして、タンクに貯めておくという仕様になっています。

タンク内には常に水かお湯が満タンに入っているということです。
タンクの水抜きに関しては綺麗な水道水が入っているのだから必要ないと考える人がいるのですが、実はそんなことはございません。

タンクの定期的な水抜きを怠ってしまうと水道水中の不純物がそこに沈殿してしまうことになります。
それらのこ沈殿物はゴミや湯ドロとしてお風呂の中に混ざって供給されてしまうとになります。

何年もタンクの水抜きを放置してしまうと不衛生なお風呂になるだけでなく、沈殿物が詰りの原因となり故障を招いてしまうことがございます。

ヒートポンプユニットの水抜き

タンクの水抜き同様にヒートポンプユニットの水抜き(空気抜き)も大切です。
タンクの水抜きと同様に年に2・3回程度の頻度で行うのが推奨とされています。

ヒートポンプユニットはエコキュートの心臓部分でもありますので、これを怠ってしまうと寿命よりも早く買い替えが必要になるなんてことも考えられます。ヒートポンプユニットの基本的なお手入れ手順をご案内させて頂きます。

メーカーごとに微妙に手順が異なりますので、実際に行う場合には取扱説明書をよく確認してから行ってください。
ヒートポンプユニットの水抜き栓を全て1回転以上回して開く→1分間以上水が出てくることを確認する。注意点は水抜き栓は完全に抜かない。→水抜き栓を閉じて完了です。

細かな部分のお手入れ

貯湯タンクやヒートポンプユニットはエコキュートを構成する非常に重要な部分ですので必ず推奨される頻度のお手入れを欠かさなないようにしましょう。エコキュートは他にも様々な部品が使われていますので、それらの細かなお手入れも忘れずに行いましょう。

エコキュート漏電遮断器のお手入れや逃し弁のお手入れも年2~3回程度必要とされていますので、上記のお手入れに合わせてまとめて行うのがオススメでございます。配管のパッキンや消耗品の交換も不具合が生じる前に行うことで寿命をのばすことにつながります。

エコキュート周辺の環境

エコキュートは基本的に屋外に設置するように設計されていますので、それなりに頑丈な作りになっています。
何も考えずに使用してしまうとエコキュートの寿命を縮めてしまう可能性がございます。

ヒートポンプの周辺に物をたくさん置いて側面・背面の吸込口や正面の吹出口を塞いでしまうと、エコキュートの能力低下や故障の原因になってしまいます。エコキュートをできるだけ長く良い状態で使用するためにはヒートポンプユニットの設置環境にも注意を払う必要があると考えておきましょう。

基本的にエコキュートの周辺には何も置かないのがオススメです。

長期間使用しない時

長期間エコキュートを使用しないとわかっている場合の対処をご案内させて頂きます。
状況に応じた対応を取ることでエコキュートの負担が減って、寿命を延ばすことにつながります。

長期間使わない場合はエコキュートの電源を切っておきましょう。
冬季は配管凍結の恐れがあるため電源を入れたままにしてください。

1カ月以上使用しないとわかっている時は貯湯タンク内の水を全て排水しておく事も大事です。

メンテナンス契約

エコキュートは定期的な点検とメンテナンスが欠かせない設備であり、それらのメンテナンスを怠ってしまうと本来の耐用年数も持たずに故障してしまう危険があるのです。
それなりの頻度でさまざまなパーツのメンテナンスが必要となると面倒だったり、忘れてしまう不安にかられてしまう人も多いのではないでしょうか?

その場合はメーカーや販売店が行っている点検サービスなどに加入しておくのがオススメです。
多少コストはかかってしまいますが自分ではメンテナンスが難しい部分もきちんとメンテナンスしてくれますし、故障を早期発見することでエコキュートの寿命をのばすことにもつながります。

どうしても自分では難しそうな場合は専門家に任せるという対応も検討しましょう。
特に小まめなメンテナンスなど気にせずに使用していたとしても、10年を余裕で超えて問題なく使用できているご家庭もあることでしょう。

しかし、一般的には必要なメンテナンスをきちんとこなしていたとしても10年を超えれば頻繁にエラーコードが表示されたり水漏れ症状がみられる症状が出てくるようになります。

エコキュートの購入時点から10年程度のスパンで買い替えが必要になると想定して使っていく事を推奨させて頂きます。
エコキュートはガス給湯器と比較すると導入コストが高くなってしまいますので、できるだけ長く同じ機器を使い続けたいと考える方がほとんどではないでしょうか。

エコキュートに関しては現在多くのメーカーが開発に参入しており、5年も経てば機能面や省エネ性能などが段違いに上がってくるのです。無理に古い機種を使い続けるよりも思い切って買い換えた方が日々の給湯コストも下げることができ、結果的にお得になるという場合もあると覚えておきましょう。

エコキュートの買い替えか修理で迷っているという方がいれば7年以上使っているエコキュートということを目安にしてみるのがオススメです。
現行モデルのエコキュートは太陽光発電との連携が考えられたものや、便利なアプリを活用してさらに省エネ性能を高めたものなどが登場しています。

7、8年以上使用しているのであれば基本的に買い替えがオススメです。少しでも参考にしていただけますと幸いです。


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