【石油給湯器からエコキュートへの交換】スマートな切り替えとそのメリット
2023年12月3日
使っている石油給湯器の調子が良くないため、エコキュートに交換したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートへの交換の概要、エコキュートのメリットとデメリット、エコキュートの交換プロセスと工事の流れ、エコキュート交換の費用とコストパフォーマンス、エコキュート選びのポイントとおすすめの製品、業者によるサポートとアフターケア、エコキュートに関する一般的な質問についてご紹介します。
Contents
- 石油給湯器からエコキュートへの交換の必要性
- エコキュートのメリットとデメリット
- エコキュートの交換プロセスと工事の流れ
- エコキュート交換の費用とコストパフォーマンス
- エコキュートを選ぶときのポイントと注意点
- 市場で人気のエコキュートブランドとモデル
- 業者によるサポートとアフターケア
- エコキュートに関する一般的な質問
- Q:エコキュートとは?
- Q:ヒートポンプユニットとは?
- Q:エコキュートに交換すると電気代が安くなるか?
- Q:お風呂の湯はり時間はどの程度か?
- Q:お湯を夜間に沸かすと運転音がうるさいか?
- Q:エコキュートのお湯は飲用できるか?
- Q:停電でもエコキュートのお湯が使えるか?
- Q:エコキュートは寒い地域でも使えるか?
- Q:貯湯タンクユニットの中に貯まっているお湯はどの程度放置していても使えるか?
- Q:お風呂の保温時間の最大はいくらか?
- Q:昼間に沸き増しができるか?
- Q:井戸水や地下水でもエコキュートが使えるか?
- Q:エコキュートの日常的な点検やお手入れは何か?
- Q:エコキュートは入浴剤が使えるか?
- まとめ
石油給湯器からエコキュートへの交換の必要性
ここでは、石油給湯器からエコキュートへの交換の必要性についてご紹介します。
給湯コストが低減できる
最も大きなエコキュートのメリットとしては、光熱費が低減できることがあります。毎月の光熱費は、一般的な石油給湯器が5000円くらいですが、エコキュートは2000円くらいになります。
エコキュートは、ヒートポンプの技術によって効率良く大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かすため、電気だけでお湯を沸かす電気温水器と比較して給湯コストが3分の1くらいになります。
灯油を補充する手間がかからない
石油給湯器は、灯油タンクに定期的に灯油を補充する必要があります。灯油の補充は非常に負担が大きく、ポリタンクから灯油タンクに給油するのは相当重労働になります。
ガソリンスタンドなどに定期的に出かけて灯油を買うのも、負担が大きくなるでしょう。しかし、エコキュートに交換すると、このような作業が必要なくなり、手間がかからなくてお湯が気軽に使えるようになります。
火災が発生するリスクが小さくなる
石油給湯器は、熱源が灯油であるため、火災が発生するリスクがあります。当然ですが、安全に注意して定期的にメンテナンスを行っていると、リスクは相当少なくなります。
しかし、メンテナンスをうっかり行っていないと、石油給湯器は火災が発生するリスクが大きくなります。一方、エコキュートは、石油給湯器のような火災が発生するリスクがほとんどありません。
また、石油給湯器は独特の臭いや煙が発生しますが、エコキュートはこれがなくて、安心して使えます。
お湯が停電でも使える
万一地震などの自然災害が発生して停電したときは、石油給湯器でお湯が沸かせなくなります。しかし、エコキュートは生活用水として貯湯タンクユニットの中に貯まっているお湯や水を取り出して使うことができます。
石油給湯器は運転するために電気が必要であるため、災害などで停電すると使えなくなります。
エコキュートのメリットとデメリット
ここでは、エコキュートのメリットとデメリットについてご紹介します。
エコキュートの主なメリット
ここでは、エコキュートの主なメリットについてご紹介します。
光熱費が低減できる
ガス給湯器を現在使っている家庭のときは、エコキュートに交換すると多くの家庭で光熱費が低減できます。エコキュートはガス給湯器に比較するとイニシャルコストが高くなりますが、10万円以上年間の光熱費が安くなることも多くあります。
エコキュートは10年間~15年間の寿命をといわれているため、イニシャルコストを考慮しても、ガス給湯器に比較してお得になることが多くあります。
一方、エコキュートと電気温水器はいずれも電気でお湯を沸かす給湯器です。しかし、電気温水器は電気だけでお湯を沸かしますが、エコキュートは大気中の熱エネルギーを利用してお湯を効率良く沸かします。
エコキュートは、電気を使う量が少ないため、電気温水器よりも光熱費が低減できます。例えば、4人家族のときは、年間の電気代が6万円以上も安くなることもあります。
なお、それぞれの家庭によって光熱費がどの程度低減できるかが違うため、光熱費をシミュレーションしてみましょう。
環境に対して優しい
人が生活で使うエネルギーの約1/3は、給湯に使うものです。この給湯エネルギーをできるだけ少なくして、環境に対して対策することは非常に大切です。
エコキュートは、少ない電気エネルギーで大気中の熱エネルギーを集めて、より大きなエネルギーに変える自然冷媒を使ったヒートポンプの技術を採用しているため、二酸化炭素の排出量を削減し、環境に対しても優しいものです。
非常時でもお湯や水が使える
エコキュートは、夜間電力で沸かしたお湯を貯湯タンクユニットに貯めておいて、このお湯を使うものです。そのため、断水や停電などの非常時でも、貯湯タンクユニットに貯まっているお湯や水が使えるために安心です。
停電時でも、台所やお風呂などで通常通りお湯を使うことができます。お湯の温度が調節できなかったりするなどの制約はありますが、お湯が停電時でも使えるのは非常に助かるでしょう。
なお、断水時には台所やお風呂などでお湯を使うことができませんが、生活用水を貯湯タンクユニットから取り出すことができます。
ほとんどのメーカーは非常用取水弁が貯湯タンクユニットにあり、ここからホースを使ってお湯や水をポリタンクなどに取り出すことができます。なお、飲用としては使えません。停電や断水のときでもお湯や水が使えるのは、エコキュートの大きなメリットでしょう。
エコキュートの潜在的なデメリット
ここでは、エコキュートの潜在的なデメリットについてご紹介します。
飲用できない
エコキュートは、貯湯タンクユニットにお湯を貯めておくようになっているため、お湯を飲用することができません。なお、飲用するときは、一旦煮沸してください。
シャワーの水圧が低い
ガス給湯器は水道直圧タイプであるためにシャワーの水圧が問題ないでしょうが、エコキュートは減圧弁を使って水道圧を低くしているため、シャワーの水圧が低くなります。
しかし、最近のエコキュートは高圧給湯タイプの機種があり、ガス給湯器と同じような水圧でシャワーを快適に使えるものもあります。シャワーの水圧が気になるときは、このような機種を選びましょう。
設置場所が広い
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを設置する必要があります。そのため、ガス給湯器に比較して広い設置場所が必要になります。
なお、省スペースで設置できるコンパクトタイプのエコキュートもあるため、設置場所が狭いときはこのような機種を選ぶのがおすすめです。
エコキュートの交換プロセスと工事の流れ
ここでは、エコキュートの交換プロセスと工事の流れについてご紹介します。
エコキュートの交換に必要な手続きと準備
エコキュートの交換については、工事業者に任せておくといいと思っている方も多くいるでしょう。しかし、スムーズにエコキュートの交換を進めるためには、顧客の協力が必要です。
そのため、エコキュートの交換当日にスムーズに工事が進むように、作業環境をきちんと整えておきましょう。面倒かもしれませんが、工事がその分捗り、トラブルなども防げます。
ここでは、エコキュートの交換に必要な手続きと準備についてご紹介します。
工事の全体のイメージを把握しておく
基本的に、エコキュートの交換工事は、工事業者が勝手に全て行ってくれます。そのため、顧客は交換工事を常に見ておくことはありません。
工事を始める前には交換工事の流れやかかる時間をきちんと説明してくれ、工事が終わった後にはエコキュートの試運転を行って操作方法を説明してくれるために安心です。
気持ちよく業者が作業できるように環境を整備する
交換工事当日は、気持ちよく業者が作業できるように環境を整備することが大切です。交換工事のために前もって何か業者に指示されていたときは、その指示通りにきちんと準備しておきましょう。
また、基本的にエコキュートの設置は屋外になります。そのため、真夏の交換工事のときは作業を炎天下で行うようになるため、冷えた飲み物などを準備しておくと非常に喜ばれるでしょう。
このときは、工事が始まる前に飲み物を準備していることを伝えておきましょう。
実際のエコキュートの交換工事プロセスと所要時間
ここでは、実際のエコキュートの交換工事プロセスと所要時間についてご紹介します。
既設のエコキュートの撤去
既設のエコキュートを撤去し、一緒に電気配線や配管なども取り外します。
貯湯タンクの水抜き
既設のエコキュートの貯湯タンクには、大量のお湯や水が入っています。運搬するため、必ず貯湯タンクの水抜きを行います。貯湯タンクユニットは、空の状態でも重さが80kgくらいもあります。
漏電遮断器とブレーカーを切ってから、エコキュートの貯湯タンクユニットの排水弁を開けて、貯まっている全てのお湯や水を抜きます。貯湯タンクのお湯や水が全て抜けるまでは、1時間くらいかかります。
配管内の水抜き
次に、給水配管、給湯配管の中の水を抜きます。
電気配線の取り外し
電気配線の取り外しのときは、前もってブレーカーを切っていますが、念のために電気が来ていないかをチェックします。取り外した後は、絶縁テープを念のために巻いておきます。
次に、アース線も取り外します。これ以外の電気配線も取り外して、絶縁テープを巻きます。
配管の取り外し
エコキュートは、給水配管、給湯配管、追いだき配管、ヒートポンプ配管があります。この全ての配管を取り外します。
既設のエコキュートの搬出
既設のエコキュートは、スタッフが慎重に搬出します。
新しいエコキュートの搬入
新しいエコキュートを搬入します。
新しいエコキュートの設置工事
新しいエコキュートを設置する土台に置いて、水平を水平器で計った後に金具で固定します。
貯湯タンクユニットの前カバーの取り外し
設置が終わると、貯湯タンクユニットの前カバーを取り外します。
配線の接続
貯湯タンクユニットの電源箇所のカバーを開け、エコキュートの電源配線、ヒートポンプユニットとの連絡配線、リモコンの電源配線、アース線を接続します。
配線の接続をミスすると、エコキュートが運転しないなどのトラブルが発生します。電源コードを接続した後に、別のスタッフが配線ミスがないかをチェックします。
配管の接続
給水配管、給湯配管、追いだき配管、ヒートポンプ配管を接続します。なお、新しいエコキュートは、給湯配管とヒートポンプユニット配管の位置が逆になっていることがあります。
脚部カバーの取り付け
脚部カバーを最後に取り付けます。なお、標準仕様では脚部カバーが付いていません。脚部カバーの取り付けが終わると、エコキュートの交換工事は完了です。
実際のエコキュートの交換工事の所要時間
実際のエコキュートの交換工事の所要時間は、4時間~半日間くらいになるでしょう。交換工事が終わった後、4時間~5時間くらいお湯の沸き上げにかかります。
エコキュート交換の費用とコストパフォーマンス
ここでは、エコキュート交換の費用とコストパフォーマンスについてご紹介します。
エコキュート交換にかかる平均的な費用
ここでは、エコキュート交換にかかる平均的な費用についてご紹介します。
既設のエコキュートから新しいエコキュートに交換するケース
現在使っているエコキュートのトラブルが発生したときは、修理や点検をすぐに頼みましょう。なお、メーカーの無償保証期間が終わったときは、修理するよりも新しいものに交換する方がお得になることがあります。
また、エコキュートの寿命は、10年間~15年間くらいです。安全・安心・確実にエコキュートを使うためには、交換するのがおすすめです。
既設のエコキュートから新しいエコキュートに交換するときの一般的な費用は、次のようになります。
エコキュートの標準交換工事費用が10万円~15万円
エコキュートの交換費用が30万円~50万円
なお、エコキュートの本体価格は、貯湯タンクの容量や機種などによって違うでしょう。また、交換工事費用も頼む業者によって違います。
なお、本体価格と工事費用以外に、エコキュートの本体や工事の保証料が一緒に含まれていることもあります。一般的に、エコキュートの本体のメーカーの無償保証期間は1年間~2年間で、3万円くらいの保証料を支払うことによって10年の延長保証に入ることもできます。
既設の電気温水器からエコキュートに交換するケース
エコキュートは、電力消費が電気温水器よりも少なく、光熱費が低減できます。そのため、エコキュートは、イニシャルコストがかかってもランニンングコストが安いために電気温水器よりもトータルのコストが安くなるでしょう。
既設の電気温水器からエコキュートに交換するときの一般的な費用は、次のようになります。
エコキュートの標準交換工事費用が13万円~18万円
エコキュートの交換費用が33万円~53万円
既設のエコキュートから新しいエコキュートに交換するときよりも、少し工事費用が高くなります。しかし、エコキュートを交換するときに、補助金が地方自治体から支給されることもあるため、必ずチェックしましょう。
既設のガス給湯器や石油給湯器からエコキュートに交換するケース
既設のガス給湯器や石油給湯器からエコキュートに交換すると、ランニングコストが安くなるのみでなくガスや灯油も使わないため、環境に対して優しく、火災などのリスクも少なくなるなどいろいろなメリットがあります。
既設のガス給湯器や石油給湯器からエコキュートに交換するときの一般的な費用は、次のようになります。
エコキュートの標準交換工事費用が15万円~20万円
エコキュートの交換費用が35万円~55万円
エコキュートとガス給湯器や石油給湯器は熱源が違うため、交換工事費用が少し高くなります。
長期的なコスト削減とエコキュートの経済性
ここでは、長期的なコスト削減とエコキュートの経済性についてご紹介します。エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かすヒートポンプの技術を採用しています。
そのため、別の給湯器よりも少ないエネルギーで大きな熱エネルギーを生み出すことができるため、光熱費を低減することができます。
例えば、エコキュートは電気温水器に比較して、お湯を3分の1くらいの電力で沸かすことができます。また、エコキュートは、安い電気料金に深夜時間帯の電力を使ってお湯を沸かすため、ガス給湯器と比較してもお湯を安く沸かすことができます。
エコキュートは、お湯を少ないエネルギーで沸かし、安い電気料金の夜間時間帯の電気を使うため、電気代が安くなりますが、別の給湯機に比較すると、イニシャルコストが高くなっています。
しかし、エコキュートは、ランニングコストが低減できるため、ガス給湯器などよりもイニシャルコストが高くても、長年使うと回収することができるためにお得です。
エコキュートを選ぶときのポイントと注意点
オール電化住宅は、安全性がガス併用に比較して高いため、特に小さい子供さんや高齢の方がいる家庭で選ばれるようになっています。
エコキュートは、オール電化住宅に必要な給湯器です。ここでは、エコキュートを選ぶときのポイントと注意点についてご紹介します。
貯湯タンクの容量で選ぶ
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットがあります。ヒートポンプユニットはお湯を沸かすもので、貯湯タンクユニットは沸かしたお湯を貯めておくものです。
貯湯タンクの容量は、家族数やお湯の使用量などを考慮して選ぶ必要があります。貯湯タンクの容量は、一般的に180L、180L~300L、370L、430L~460L、550Lがあります。
ここでは、貯湯タンクの容量に最も適した家族数とお湯の使用量の目安についてご紹介します。なお、お湯の使用量の目安は、冬のシーズンに40℃のお湯を使ったときのものです。
・貯湯タンクの容量が180L~300Lのエコキュートは、家族数が2人~4人、お湯の使用量の目安がお風呂の湯はりが1回、シャワーが3回、キッチン・洗面・手洗いです。
・貯湯タンクの容量が370Lのエコキュートは、家族数が3人~5人、お湯の使用量の目安がお風呂の湯はりが1回、シャワーが4回、キッチン・洗面・手洗いです。
・貯湯タンクの容量が460Lのエコキュートは、家族数が4人~7人、お湯の使用量の目安がお風呂の湯はりが1回、シャワーが5回、キッチン・洗面・手洗いです。
・貯湯タンクの容量が550Lのエコキュートは、家族数が5人~8人、お湯の使用量の目安がお風呂の湯はりが1回、シャワーが7回、キッチン・洗面・手洗いです。
なお、これは基本的に目安です。家族数が少なくても多くシャワーを使うときなどは、湯切れが発生することがあります。
また、女性が多い家庭は、この目安よりもお湯を多く使うことがあるため、すぐに湯切れが発生するでしょう。
お湯の使用量が多い、家族が今後増えるなどのときは、少し大きめの貯湯タンクの容量のエコキュートを選びましょう。
給湯タイプで選ぶ
エコキュートと一言でいっても、次のような給湯タイプがあります。
オートタイプ
フルオートタイプ
多機能タイプ
給湯専用タイプのエコキュート
給湯専用タイプのエコキュートは、既設の配管が再度利用できるもので、リフォームするときにおすすめです。給湯に特化しているため、手動による操作が全て必要です。
給湯専用タイプのエコキュートに搭載されている機能は、次のようなものがあります。
手動の足し湯
なお、手動のお風呂の湯はりでも、設定水位になるとアラームで知らせしてくれるものもあります。そのため、お湯が溢れることが少ないため、安心して使えるでしょう。
オートタイプのエコキュート
オートタイプのエコキュートは、保温と追いだきの機能が搭載されていなく、手動の足し湯になります。
お風呂の湯はりのみが自動ですが、本体価格がその分安くなるのがメリットです。
オートタイプのエコキュートに搭載されている機能は、お風呂の湯はりのみです。
フルオートタイプのエコキュート
フルオートタイプのエコキュートは、自動で全て行ってくれます。スイッチ一つでお風呂の湯はりが簡単にできるため、忙しい方に適しているでしょう。
フルオートタイプのエコキュートに搭載されている機能は、次のようなものがあります。
保温
足し湯
追いだき
多機能タイプのエコキュート
多機能タイプのエコキュートは、床暖房・浴室換気暖房乾燥などの機能をフルオートタイプのエコキュートにプラスしたものです。給湯以外の機能も欲しいときにおすすめでしょう。
多機能タイプのエコキュートに搭載されている機能は、次のようなものがあります。
保温
足し湯
追いだき
床暖房や浴室換気暖房乾燥機能などの暖房
メーカーや機種によって、エコキュートに搭載されている機能は違います。
ここでご紹介していない機能が搭載されているエコキュートも多くあるため、いろいろなエコキュートを比較検討して選びましょう。
設置スペースで選ぶ
エコキュートの候補が決まった後は、実際に設置できるかを検討します。というのは、エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットがあり、特に貯湯タンクユニットのサイズは普通の家庭の冷蔵庫くらいになります。
そのため、エコキュートの設置スペースを家の敷地内に確保する必要があります。設置スペースがないときは、別のエコキュートを再度検討する必要があるでしょう。
エコキュートの貯湯タンクユニットのタイプとしては、角型タイプ、薄型タイプ、コンパクトタイプがあります。特徴がそれぞれ違うため、自宅の設置スペースと照合して検討しましょう。
角型タイプのエコキュート
角型タイプのエコキュートは、一般的なタイプで、設置スペースに余裕が十分にあるときにおすすめのものです。
それぞれのメーカーでいろいろな機種を準備しているため、好きなエコキュートが選びやすいものです。
薄型タイプのエコキュート
薄型タイプのエコキュートは、角型タイプの貯湯タンクユニットが薄くなったものです。奥行きが少ない、設置場所が狭いなどでも対応できる省スペースタイプです。
しかし、商品のラインナップが角型タイプのエコキュートよりも少なく、屋外専用など、制限が設置にあります。
コンパクトタイプのエコキュート
コンパクトタイプのエコキュートは、貯湯タンクユニットをコンパクトなサイズにしたものです。貯湯タンクの容量が小さく、少人数の家庭に適したもので、マンション設置などに適しています。
住んでいる地域で選ぶ
エコキュートは、地域の特徴や気候に合わせて3つの仕様があります。住んでいる地域の特徴や気候に応じて、最も適したエコキュートを選びましょう。
一般地仕様のエコキュート
一般地仕様のエコキュートは、最低の外気温がマイナス10℃を下回るような地域ではなく、海岸にも近くない地域に適しているものです。
寒冷地仕様のエコキュート
寒冷地仕様のエコキュートは、最低の外気温がマイナス11℃~マイナス25℃になる地域におすすめです。北海道や東北地方が具体的な対象地域です。
一般地仕様のエコキュートを寒冷地で使うと、配管などの凍結によって正常に運転しないことがあります。
耐塩害仕様のエコキュート
耐塩害仕様のエコキュートは、海岸に近く潮風の影響を受けやすい地域におすすめです。一般地仕様のエコキュートを塩害地域で使うと、塩害のために腐食しやすくなります。
なお、耐塩害仕様のエコキュートは受注生産になります。
市場で人気のエコキュートブランドとモデル
ここでは、市場で人気のエコキュートブランドとモデルについてご紹介します。
エコキュートのメーカーとしては、三菱、パナソニック、ダイキン、日立、コロナ、東芝など多くありますが、市場で人気のブランドとモデルは三菱のエコキュートのSRT-W376です。
三菱のSRT-W376は、一般地向けのAシリーズのフルオートW追いだきの角型で、タンク容量が370L、家族の人数が主に3人〜4人用です。
寸法としては、貯湯タンクユニットは高さが1,820mm、幅が630mm、奥行きが760mm、ヒートポンプユニットは高さが638mm、幅が865mm、奥行きが301mm(配管カバー寸法を含む)です。
エコキュートの本体のメーカー希望小売価格は、1,070,000円(税別)です。無線LANアダプター付リモコンセット(RMCB-D6SE-T)のメーカー希望小売価格は、70,000円(税別)です。
リモコンセット(RMCB-D6SE)のメーカー希望小売価格は、60,000円(税別)です。脚部カバー(GT-M460W)のメーカー希望小売価格は、13,500円(税別)です。
搭載されている機能としては、こだわりの先進仕様、フルオートW追いだき、スマートリモコン、パカっとハンドル、耐震クラスS、電力自由化対応、省エネ制御、あったかリンク、お天気リンクEZ、MeAMORなどがあります。
なお、機能の詳細については、三菱のエコキュートのホームページ(https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/)などを参照してください。
業者によるサポートとアフターケア
ここでは、業者によるサポートとアフターケアについてご紹介します。
業者によるエコキュートの選定と設置のサポート
エコキュートは、冷媒として二酸化炭素を利用する自然冷媒ヒートポンプ式給湯機です。自然エネルギーを利用し、人にも地球にも優しい給湯器といえます。
業者は、顧客に適したエコキュートの選定から、設置まで一貫してサポートしています。
エコキュート交換後の業者のアフターケアとメンテナンスサービス
ここでは、エコキュート交換後の業者のアフターケアとメンテナンスサービスについてご紹介します。
業者のアフターケア
業者は、安心してエコキュートが使えるように、交換工事に起因するトラブルの修理について保証しています。また、業者は、交換したエコキュートが快適に使えるためにアフターケアを行っています。
もし、エコキュートのトラブルが発生したときは、業者がすぐに修理、交換を行っています。
業者のメンテナンスサービス
定期的なメンテナンスサービスを契約した顧客には、点検を行って、エコキュートの状態をチェックしています。
エコキュートに関する一般的な質問
ここでは、エコキュートに関する一般的な質問についてご紹介します。
Q:エコキュートとは?
A:エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かす、環境に対しても優しい給湯器です。
Q:ヒートポンプユニットとは?
A:ヒートポンプユニットは、熱を運搬する媒体の冷媒に大気中の熱エネルギーを取り込んで、圧縮機で冷媒を圧縮することによって温度を高くして水に熱を伝えてお湯を沸かすものです。
Q:エコキュートに交換すると電気代が安くなるか?
A:電気温水器からエコキュートに交換すると、光熱費が1/3くらいになるといわれています。
Q:お風呂の湯はり時間はどの程度か?
A:180Lの浴槽にお湯をはるときの時間は、一般的に15分以内です。
Q:お湯を夜間に沸かすと運転音がうるさいか?
A:ヒートポンプユニットの静音設計によって、図書館の静けさ並みの騒音であるために安心でしょう。
Q:エコキュートのお湯は飲用できるか?
A:エコキュートのお湯は、そのまま飲用するのは止めてください。飲用するときは、一旦煮沸してください。
Q:停電でもエコキュートのお湯が使えるか?
A:自動のお風呂の湯はりはできませんが、お湯を給湯栓から使うのは貯湯タンクユニットの中にお湯が貯まっているときに可能です。
Q:エコキュートは寒い地域でも使えるか?
A:最低の外気温がマイナス25℃まで使える寒冷地仕様のエコキュートがあります。
Q:貯湯タンクユニットの中に貯まっているお湯はどの程度放置していても使えるか?
A:エコキュートの電源が入っていると、1ヶ月間くらいは使えます。
Q:お風呂の保温時間の最大はいくらか?
A:お風呂の保温時間の最大は6時間です。設定で変えることもできます。
Q:昼間に沸き増しができるか?
A:台所リモコンの沸き増しスイッチを押すと沸き増しができます。
Q:井戸水や地下水でもエコキュートが使えるか?
A:井戸水や地下水を使うときは、井戸水や地下水対応のエコキュートを使ってください。井戸水や地下水のときは、水中にミネラル分のカルシウムやマグネシウムなどが多く含まれていることがあり、配管が詰まる要因になり、エコキュートの寿命が短くなります。
Q:エコキュートの日常的な点検やお手入れは何か?
A:メーカーの取扱説明書に日常的な点検やお手入れが記載されているため、チェックしてください。
Q:エコキュートは入浴剤が使えるか?
A:入浴剤は使えるものと使えないものがあります。酸、アルカリ、硫黄が含まれている入浴剤は使えません。エコキュートの配管が腐食して、水漏れが発生することがあります。入浴剤を使うときは、エコキュートの取扱説明書をチェックしてください。
まとめ
ここでは、エコキュートへの交換の概要、エコキュートのメリットとデメリット、エコキュートの交換プロセスと工事の流れ、エコキュート交換の費用とコストパフォーマンス、エコキュート選びのポイントとおすすめの製品、業者によるサポートとアフターケア、エコキュートに関する一般的な質問についてご紹介しました。
現在石油給湯器を使っている方は、メリットが多くあるエコキュートに交換するのがおすすめです。
・
・
エコキュート、修理、交換設置について
わからないことがあったら
みずほ住設のフリーダイヤルまで
お気軽にご連絡ください!
☎️0120-944-356
info@mizuho-jyusetu.com
http://mizuho-jyusetu.com
最新記事