エコキュートのメリットとデメリットが気になる方へ
2020年6月28日
エコキュートの交換を検討しているが、どのようなメリットとデメリットがあるか気になる方も多くいるのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートのメリットとデメリットが気になる方へ、エコキュートのメリット、エコキュートのデメリット、エコキュートのデメリットをカバーするコツ、エコキュートのメリットとデメリットについてのQ&Aについてご紹介します。
エコキュートのメリット
エコキュートは、多くのメリットがあります。ここでは、エコキュートのメリットについてご紹介します。
電気代が電気温水器よりも低減できる
エコキュートのメリットは、電気代が電気温水器よりも低減できることがあります。1月あたりの電気代は、エコキュートが1,500円~3,000円ですが、電気温水器は5,000円~7,000円くらいになります。
エコキュートは、電気代が電気温水器の1/3〜1/4くらいになることがメリットです。エコキュートはイニシャルコストが高くなりますが、寿命の目安の10年間近く使えることを考慮すると、元を十分に取ることができます。
長期的に電気代を低減したいときは、エコキュートに交換しましょう。
新築のオール電化住宅に適している
エコキュートのメリットは、新築のオール電化住宅に適していることがあります。エコキュートは灯油やガスなどの燃料を使わないでお湯を沸かすことができるため、オール電化住宅との相性がいいものです。
また、エコキュートと一緒に太陽光発電や床暖房を導入するときは、省エネ性と節約率がよりアップするというメリットもあります。
従来はガス給湯器を使っていたが、新築のオール電化住宅に引越しするときにエコキュートに交換するという人も多くいます。オール電化住宅で太陽光発電や床暖房などと組み合わせたいときには、エコキュートが適しているでしょう。
環境に対して優しい
エコキュートのメリットは、環境に対して優しいこともあります。エコキュートは大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かしますが、冷媒にはオゾン層を壊すフロンガスの代わりに二酸化炭素を使っています。
エコキュートは、灯油やガスを使う石油給湯器やガス給湯器と違って二酸化炭素を増やさないため、環境に対して優しいものです。
また、電気温水器に比較して、同じ量のお湯を少ない電気エネルギーで沸かすことができるためにエコです。環境に対して優しい給湯器を選びたい、一緒に子供や孫と住むために給湯器を選びたいときは、エコキュートがおすすめでしょう。
貯湯タンクユニットの中のお湯や水が非常時に使える
エコキュートのメリットは、貯湯タンクユニットの中のお湯や水が非常時に使えることがあります。エコキュートは、ヒートポンプユニットで沸かしたお湯を貯湯タンクユニットの中に貯めておいて随時供給するようになっています。
貯湯タンクユニットの中にお湯や水が貯まっているときは、断水や停電が発生したときでも生活用水として取り出して、数日間使うことができます。
例えば、貯湯タンクの容量が460Lのエコキュートであれば、家族数が4人のときに2日間~3日間分の生活用水が確保できます。このように、非常時や災害時に備えられることも、エコキュートのメリットの一つです。
エコキュートのデメリット
エコキュートは、先にご紹介したようなメリットがありますが、デメリットもあります。ここでは、エコキュートのデメリットについてご紹介します。
イニシャルコストが高い
エコキュートのデメリットは、イニシャルコストが高いことがあります。エコキュートのイニシャルコストの相場(既設の給湯器の撤去処分費用を含む)は、30万円~70万円くらいです。
一方、ガス給湯器のイニシャルコストの相場は、10万円台のものも多くあるなど、エコキュートと比較して相当割安です。
住宅設備機器の給湯器にかけられる予算が少ないときは、エコキュート以外の給湯器を選ぶかもしれません。エコキュートのイニシャルコストをできるだけ安くするためには、見積もりを複数の業者から入手して、十分に比較検討するのがおすすめです。
設置スペースが広い
エコキュートのデメリットは、設置スペースが広いことがあります。エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットがあるため、石油給湯器やガス給湯器に比較して設置スペースを広く確保する必要があります。
貯湯タンクユニットの設置スペースの目安は、貯湯タンクの容量が370Lのエコキュートであれば幅が60cm、高さが180cmくらいです。さらにヒートポンプユニットの設置スペースも必要になるため、別の給湯器に比較すると相当設置場所が必要です。
一方、ガス給湯器は壁掛けタイプなどもあり、設置が省スペースでできます。なお、エコキュートとしては、奥行きの狭い薄型タイプもあります。
しかし、別の給湯器に比較すると、エコキュートは設置スペースが広くなることを把握しておきましょう。
湯切れが発生することがある
エコキュートのデメリットは、湯切れが発生することもあります。エコキュートは、ヒートポンプユニットで沸かしたお湯を貯湯タンクユニットの中に貯めておくものです。
瞬間タイプのガス給湯器などとは違って、貯湯タンクユニットの中にお湯がないとすぐにお湯を使うことができません。
基本的に、エコキュートはお湯を電気料金の安い夜間に沸かしますが、昼間に湯切れが発生したときは昼間の高い電気料金の電気で沸き増しする必要があります。
また、来客が急にあったときなどは湯切れが発生しやすいため、沸き上げ量などを前もってチェックしておきましょう。
なお、湯切れが発生しないように、家族数や使用湯量を考慮して十分な貯湯タンクの容量のエコキュートを選ぶことも大切です。
追いだきが停電時に使えない
エコキュートは非常時にも強いといわれていますが、停電時に使える機能は限定されています。エコキュートは、追いだきが停電時には使えません。
非常時のエコキュートのメリットとデメリットは、次のようになります。
非常時のエコキュートのメリットは、断水時、停電時でも貯湯タンクユニットの中のお湯や水が生活水として使えることです。一方、非常時のエコキュートのデメリットは、追いだきや沸き上げが停電時にできないことです。
シャワーの水圧が低い
エコキュートのデメリットは、シャワーの水圧が低いことがあります。エコキュートは貯湯タイプの給湯器であるため、シャワーの水圧は水道直圧タイプのガス給湯器などに比較して低くなります。
しかし、エコキュートとしては、水道直圧タイプのものもあります。
例えば、日立のエコキュートは、オリジナルの技術による水道直圧タイプの高圧給湯で有名であり、同時にお湯を複数の箇所で使ってもシャワーの水圧が低くならないことで人気になっています。このように、エコキュートをメーカーや機種にこだわって選ぶことによって、シャワーの水圧を高く維持することができます。
また、水圧の高いシャワーヘッドに交換するのも方法の一つです。
騒音トラブルが発生することもある
エコキュートを使っていると、お湯を夜間に沸かすときの運転音で騒音トラブルが発生することもあります。一般的に、エコキュートは安い電気料金の深夜時間帯にお湯を沸かしますが、ヒートポンプユニットは12.5Hzくらいの低周波音が発生します。
人によっては、この低周波音が不快に感じることもあります。特に、隣家の寝室とヒートポンプユニットが近いときなどは、近隣トラブルが発生することもあります。
このように、エコキュートは騒音トラブルや近隣トラブルが発生することもあります。最小限にエコキュートの低周波音による影響を抑えるためには、設置場所の検討や防音対策などが必要です。
エコキュートのデメリットをカバーするコツ
エコキュートのデメリットが気になるため、別の給湯器を検討している方もいるのではないでしょうか。エコキュートは高い利便性の給湯器ですが、実際にはいくつかのデメリットもあります。
ここでは、エコキュートのデメリットをカバーするコツについてご紹介します。
値引き率の高い業者に頼む
エコキュートのイニシャルコストが気になるときは、値引き率の高い業者に頼むのも方法の一つです。エコキュートのイニシャルコストの相場は30万円~70万円くらいですが、値引き率が頼む業者によっても違っており、業者を変えるのみで5万円~10万円くらい違うこともあります。
エコキュートのイニシャルコストで悩んでいるときは、頼む業者をこだわって選んで、お得にエコキュートを交換しましょう。
コンパクトタイプのエコキュートを選ぶ
エコキュートのデメリットは設置スペースが広いことがありますが、コンパクトタイプのものもあります。例えば、マンションのメーターボックスの中に薄型の貯湯タンクユニットを設置して、ベランダにヒートポンプユニットを設置する方法もあります。
エコキュートは設置スペースが広くなるためにマンション設置が困難なことがありますが、コンパクトタイプや薄型タイプの機種を選ぶことによって設置スペースの問題が解消できることもあります。
エコキュートの設置スペースの問題で悩んでいるときは、コンパクトタイプ、薄型タイプのエコキュートをチェックしてみましょう。
エコキュート以外の省エネ給湯器を選ぶ
エコキュートに交換したいがデメリットが気になっている、しかし省エネ給湯器を使いたいというような方もいるでしょう。実は、省エネ給湯器としては、次のようにエコキュート以外にもあります。
エコジョーズは、排気熱を利用して95%まで熱効率をアップしたガス給湯器です。
エコフィールは、排気熱を利用して95%まで熱効率をアップした石油給湯器です。
このような製品であれば、イニシャルコストが安いものもあります。例えば、普通のガス給湯器を使っていたが、エコジョーズに交換したことによって給湯コストが低減できたようなこともあります。
省エネ性については妥協したくないときは、このような製品を検討してみるのもいいかもしれません。しかし、エコキュートのようにオール電化住宅に使えなかったり、二酸化炭素を排出するために環境に対して優しくなかったりするために注意しましょう。
エコキュートのメリットとデメリットについてのQ&A
ここでは、エコキュートのメリットとデメリットについてのQ&Aについてご紹介します。
Q:エコキュートの防音対策の方法とは?
A:エコキュートの防音対策の方法としては、次のようなものがあります。
運転音で共振しないように物をエコキュートの周りに置かない
防音シート、防振ゴムを利用する
なお、このような防音対策は、エコキュートを交換するときに行うことが大切です。エコキュートの運転音による騒音トラブルを防止するためには、このような防音対策を前もって行いましょう。
Q:エコキュートとエコジョーズはどちらがおすすめか?
A:エコキュートとエコジョーズは、いずれも従来タイプの給湯器に比較して高い省エネ性のものです。エコキュートは電気でお湯を沸かしますが、エコジョーズはガスでお湯を沸かします。いずれも従来タイプの給湯器に比較して給湯コストが安くなりますが、節約率はエコキュートの方が高くなります。
しかし、エコキュートはイニシャルコストがエコジョーズよりも高いなどのデメリットもあります。エコキュートとエコジョーズのそれぞれのメリットとデメリットを考えて、自宅に適した給湯器を選びましょう。
まとめ
ここでは、エコキュートのメリットとデメリットが気になる方へ、エコキュートのメリット、エコキュートのデメリット、エコキュートのデメリットをカバーするコツ、エコキュートのメリットとデメリットについてのQ&Aについてご紹介しました。
エコキュートのメリットとしては、次のようなものがあります。
新築のオール電化住宅に適している
環境に対して優しい
貯湯タンクユニットの中のお湯や水が非常時に使える
一方、エコキュートのデメリットとしては、次のようなものがあります。
設置スペースが広い
湯切れが発生することがある
追いだきが停電時に使えない
シャワーの水圧が低い
騒音トラブルが発生することもある
また、エコキュートのデメリットをカバーするコツとしては、次のようなものがあります。
コンパクトタイプのエコキュートを選ぶ
エコキュート以外の省エネ給湯器を選ぶ
エコキュートのメリットとデメリットが気になる方は、気軽に業者に相談しましょう。
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