石油給湯器の配管交換をご検討の方へ

2021年11月4日

石油給湯器の配管交換をご検討の方へ
石油給湯器を設置していると、配管が古くなって交換したいようなこともあるのではないでしょうか。

ここでは、石油給湯器の配管交換をご検討の方へ、石油給湯器の配管交換の費用の相場、石油給湯器の配管カバーは必要か？エコキュートの配管交換工事についてご紹介します。

■石油給湯器の配管交換の費用の相場

ここでは、石油給湯器の配管交換の費用の相場についてご紹介します。

●石油給湯器の配管の種類

ここでは、一般の住宅の石油給湯器に使われている配管の種類についてご紹介します。

・石油給湯器の給水配管、給湯配管、排水配管
石油給湯器の配管としては、給水配管、給湯配管、排水配管があります。
給水配管というのは、住宅内で使う上水の飲料水などを供給するためのものです。
給湯配管というのは、石油給湯器などで沸かしたお湯をお風呂や台所、洗面所などに供給するためのものです。
排水管配というのは、住宅から出る汚水を流すためのもので、石油給湯器やお風呂、台所、トイレなどのお湯や水を下水道に流します。

・石油給湯器の配管の材質
石油給湯器の配管の材質としてはそれぞれ適したものがあり、非金属のものなども最近はあります。
ここでは、石油給湯器の配管の材質についてご紹介します。

（水道用亜鉛めっき鋼管）
配管というとかつては水道用亜鉛めっき鋼管がメインでしたが、最近は給水配管に使うことが禁止されています。
亜鉛メッキであるため、鉄と水が接続箇所などで接触することによって腐食しやすいことがデメリットです。
赤錆が発生して、出てくる水が赤色になることがあります。
また、接続箇所の一部の材料が流れ出したり、掃除が十分でなかったりすることが要因で、悪臭・異物などのトラブルもまれに発生するようです。
腐食しやすく、トラブルの発生が多い素材であるため、JISが1997年に改正されたことによって新しく設置できなくなっています。

（水道用硬質塩化ビニル管）
給水配管、給湯配管の材料としては、架橋ポリエチレン、硬質塩化ビニル、ステンレスなどがありますが、特に水道用硬質塩化ビニル管がよく使われています。
水道用硬質塩化ビニル管は、安定剤や顔料を塩化ビニル樹脂に添加したもので、作業が容易で安いため、戸建てに多く使われています。

（硬質塩化ビニルライニング鋼管）
現在は、亜鉛めっき鋼管に代わって硬質塩化ビニルライニング鋼管がメインになっています。
配管の内面の腐食の問題はありませんが、耐熱性の点では優れていないようです。

（ステンレス管）
ステンレス管は、耐食性、耐震性とも優れていることがメリットです。
半永久的な寿命で腐食なども発生しない優れたものですが、高いためあまり使われることはありません。

●石油給湯器の排水配管の交換時期

石油給湯器の排水配管は時間が経つにつれて劣化してきますが、なかなか素人では劣化の程度がわかりにくいでしょう。
交換する時期の目安や判断する基準などについて把握しておきましょう。
ここでは、石油給湯器の排水配管の交換時期についてご紹介します。

・水漏れが発生したり錆が混じった赤い水が出てきたりすると交換する
白濁した水や赤色の水が出るのは、配管の腐食が要因です。
排水配管の成分が腐食して溶け出すと、水を朝一番に出したときに白濁がチェックできます。
錆の混じる割合が少ないときは水が黄色になり、錆の混じる割合が多いときは水が赤色になります。
このようなときは、劣化が酷いため、検査して修理する必要があります。

・流れが良くないときは高圧洗浄を行う
排水配管の流れが良くないときや詰まって流れないときは、高圧洗浄を行うのがおすすめです。
高圧洗浄機の高圧の水で、排水配管の中に付いている詰まりの要因を除去します。
洗浄を定期的に行うことによって、流れの悪さや詰まりを予防することができるでしょう。
どのような素材で作られているかによって、排水配管の寿命は違います。
例えば、ステンレス管の寿命は半永久的ですが、樹脂製は寿命が30年間と長く、硬質塩化ビニルライニング鋼管は寿命が20年間～25年間になっています。
水道用亜鉛メッキ鋼管の寿命は15年間～20年間になります。

●石油給湯器の配管の交換方法がわからない

石油給湯器の配管の交換時期であるが方法がわからないため悩んでいる方は、専門の業者に相談するのがおすすめです。
石油給湯器の配管の部分的な交換も一つの選択肢ですが、全面的にリノベーションする方が最終的に安いこともあります。
業者の中には、オールワンストップのリノベーションをサービスしており、住宅についての全ての悩みに対応しているようなところもあります。
相談であれば無料でできるため、ぜひ利用してみましょう。

●石油給湯器の配管を設置する方法

石油給湯器の配管を設置する方法としては、配管を床に設置する床給水・床排水と配管を壁に設置する壁給水・壁排水というものがあります。

ここでは、それぞれの方法のメリット、デメリットについてご紹介します。

・床給水・床排水のメリット、デメリット
床給水・床排水は、排水が勾配の関係で流れやすいメリットがあります。
水以外のものが流れるときが多くある台所やトイレなどは、床排水が適しています。
リフォームするときには配管が床を工事するのみで引き出せるため、工事費用が安くなることもメリットです。
一方、デメリットとしては、外観やスペース的なことでしょう。

・壁給水・壁排水のメリット、デメリット
壁給水・壁排水は、壁の中に配管を設置するため、余裕が足元のスペースにできたり、デザイン性が改善されたりすることがメリットです。
多く収納スペースを確保することもできます。
リフォームで配管を新しく壁の中に通すときは、壁の工事が必要であるため注意する必要があります。
また、壁の中に給水配管を入れると壁の中に元栓も入れることが多くあり、このときは水量が調節できないというデメリットもあります。

●石油給湯器の給水配管、給湯配管、排水配管の交換、移設、洗浄の費用

水回りの石油給湯器や台所、お風呂、トイレ、洗面所などの全てに配管があり、いろいろなところに排水口があり、排水箇所や下水で詰まったり、悪臭が発生したり、水漏れが発生したりすることがあります。
排水トラブルの多くの要因は、排水配管の中に異物が残って溜まることです。
台所では残飯や油などが流れ、お風呂や洗面所では髪の毛や湯垢、石鹸などが流れます。
このような汚れが溜まると、詰まったり、悪臭が発生したりする要因になります。
普段から異物をできるだけ流さないようにするとトラブルを防ぐことができますが、トラブルが発生したときは交換、移設、洗浄を早めに行いましょう。

・石油給湯器の配管の交換費用
石油給湯器の配管の交換費用は、全体的か部分的かによって相当違います。
給水配管、給湯配管を全体的に交換するのであれば15万円～20万円くらい、部分的に交換するのであれば1万円くらいです。
排水配管は、給水配管、給湯配管よりもちょっと費用が高めと考えておきましょう。

・石油給湯器の配管の移設費用
水回りの石油給湯器や台所、トイレなどをリフォームで移動したいときは、配管を移設する必要があります。
配管の移設は、もとの給水配管、給湯配管、排水配管からの延長などのときには余分に費用がかかり、同じところでリフォームするよりも費用がかかります。
移設費用は配管方法によって違うため一律ではありませんが、10万円～100万円くらいです。
配管の移設に無理がないか、リフォーム業者、リノベーション業者に相談するのがおすすめです。

・石油給湯器の配管の洗浄費用
石油給湯器の配管の洗浄としては、業者に頼むときには段階がいくつかあり、標準的な洗浄は1万円～4万円くらい、高度な洗浄は10万円近くになることもあります。
給水配管、給湯配管、排水配管の交換、移設、洗浄の費用は、いずれも目安であり、住宅によって違います。
石油給湯器の配管の交換、移設、洗浄を頼む前に、業者から見積もりを入手しましょう。

●石油給湯器の配管を交換するときに注意すること

石油給湯器の配管の腐食や水漏れなどの具体的なトラブルがあるときは、可能な限り早く配管を交換する必要がありますが、配管の交換だけは十分に検討する方がいいでしょう。
配管だけの交換をするときにも、ほとんど壁や床を解体する必要があります。
配管の交換そのものの費用が数千円でも、これ以外の解体などの費用に100万円以上かかることもあります。
壁や床を石油給湯器の配管の交換のためだけに解体するのは効率が良くないでしょう。
費用をせっかくかけて石油給湯器の配管を交換するのであれば、配管以外に、同時に周りの箇所もリフォームする方が長い目で見ればお得でしょう。
住宅自体よりも石油給湯器の配管は寿命が短くなりますが、給水配管、給湯配管、排水配管は生活に必要な大切なものです。
リフォームが構造によっては難しいこともあるため、適切な時期に石油給湯器の配管の交換がしやすいか十分にチェックしておくことが大切でしょう。
長く快適に住み続けるためには、石油給湯器の配管の交換に合わせて、住宅のリフォームも検討するのがおすすめです。
石油給湯器の配管交換をご検討の方へ
■石油給湯器の配管カバーは必要か？

石油給湯器を設置するときは配管カバーが必要かどうか迷うでしょう。
配管カバーを取り付けしている石油給湯器は多くありますが、配管カバーはどのような役目があり、どうして必要なのでしょうか？
屋外設置の石油給湯器は、配管カバーを取り付けていることが多くあります。
そのため、石油給湯器を交換するときも、また新しい配管カバーを取り付けることも多くあります。
石油給湯器を設置するところによっては、実際には配管カバーは取り付けなくても問題ないかもしれません。
ここでは、石油給湯器の配管カバーは必要か？についてご紹介します。

●石油給湯器の配管カバーとは？

配管カバーというのは、石油給湯器の配管を保護したり、隠したりするためのもので、本体の下側に取り付けます。
石油給湯器の設置タイプとしては壁掛けタイプと据え置きタイプがありますが、配管カバーも設置タイプごとに種類が違っています。
石油給湯器の状態を普段あまり頻繁に点検していないと、配管カバーが自宅の石油給湯器に取り付けてあるかわからないでしょう。
配管カバーは、石油給湯器からの配管を隠すように取り付けしており、外観は箱のようなものです。
そのため、石油給湯器が2つの箱を接続したような形をしているときは、配管カバーを取り付けしています。

●石油給湯器の配管カバーは必ず必要なものではない

石油給湯器に配管カバーは必要なものか、配管カバーを取り付けしないときはどうなるかなどと思うこともあるでしょう。
石油給湯器の配管カバーは、必ず必要なものではありません。

・石油給湯器の配管カバーの取付を義務化する法律はない
ほとんどの石油給湯器は、カタログなどを見れば配管カバーを取り付けした状態で掲載されています。
そのため、基本的に配管カバーは石油給湯器に必要なものであるというイメージを持つでしょう。
しかし、石油給湯器の配管カバーの取り付けは、法律で決まったものではなく任意です。

・希望すると石油給湯器の配管カバーを取り付けないこともできる
配管カバーは石油給湯器に必ず必要な部品ではないため、オプション品の扱いになります。
そのため、希望すると見積もりするときに配管カバーなしにすることもできます。
例えば、天候や凍結の影響が少ないところに石油給湯器を設置する、特に外観は気にしないなどのときは、石油給湯器を設置するときに配管カバーを取り付けないこともできます。

・配管カバーの取り付けが集合住宅の規約で必要なことがある
集合住宅のマンションなどでは、景観の統一などのために規約で配管カバーの取り付けが決まっていることがあります。
このときは、分譲マンションでも無断で配管カバーを取り外すことができないため注意する必要があります。

・配管カバーを取り付けする必要がないケース
石油給湯器が設置されているところによっては、配管カバーを取り付けする必要がないケースがあります。
例えば、次のようなところの石油給湯器は、配管カバーを取り付けしないこともあります。

（屋内設置タイプの石油給湯器）
天候の影響を受けない屋内に設置する石油給湯器は、配管カバーなしでも問題は特にありません。
また、屋内設置タイプの石油給湯器は洗面所やボイラー室などに設置することが多くあり、あまり外観を気にする必要がないためそれほど配管カバーは必要ないでしょう。

（パイプシャフト内に設置の石油給湯器）
パイプシャフトというのは、集合住宅のマンションなどでよく採用されている、石油給湯器などを設置するためのスペースです。
基本的にパイプシャフトには扉があるため、配管が配管カバーを取り付けしなくても保護できます。
また、パイプシャフト内に石油給湯器が埋め込まれているため、配管カバーが取り付けできないこともあります。

●石油給湯器の配管カバーを取り付けするメリット

石油給湯器の配管カバーは、配管を隠したり、保護したりするために取り付けするものです。
そのため、石油給湯器は配管カバーを取り付けしなくても使え、取り付けしなくても罰則がないため、配管カバーは石油給湯器を設置するところによっては取り付けしないこともできます。
しかし、石油給湯器の配管カバーを取り付けるメリットもあるため、このことを考えながら取り付けするかどうかを検討しましょう。
ここでは、石油給湯器の配管カバーを取り付けするメリットについてご紹介します。

・外観が良くなる
石油給湯器の下側からは、配管が何本も出ています。
寒い北国などでは、凍結防止ヒーターなどをさらに配管に取り付けているため、どうしてもイメージがごちゃごちゃした感じになるでしょう。
そのため、石油給湯器の配管カバーを取り付けると、配管が隠れて、外観がすっきりとして良くなります。
住宅によっては正面玄関に石油給湯器を設置していることもあるため、景観を守るために石油給湯器の配管カバーを取り付けすることもあります。

・配管を雨風や汚れから守る
屋外に石油給湯器は設置することが多くあり、砂埃や雨などの影響を受けやすくなります。
配管が砂埃や雨で汚れると劣化する要因になって、寿命が短くなることがあるため、配管カバーで守っておく方が安心でしょう。
当然ですが、配管カバーは汚れますが、平らであるため汚れは割合容易に拭き取ることができます。
一本ずつ配管を清掃するより容易であるため、清掃する手間も時間も少なくなります。

・凍結のリスクが少なくなる
寒い地域や冬のシーズンは、直接配管に風が当たれば配管が凍結する要因になることがあります。
しかし、配管カバーを取り付けすると凍結をある程度防ぐことができます。
また、配管を配管カバーで隠すことによって、物が台風などで飛んできたときに配管に当たって破損するのを防いだり、子供がいたずらをするのを防いだり、配管や保温材を野良猫やペットが傷つけることを防いだりすることができます。

●石油給湯器の配管カバーの取り付け費用

石油給湯器の配管カバーを取り付けすることによって、配管を守って石油給湯器の寿命を長くすることが期待できます。
しかし、業者に実際に石油給湯器の配管カバーの取り付けを頼むときは、どの程度費用がかかるか気になるでしょう。
ここでは、石油給湯器の配管カバーの取り付け費用についてご紹介します。

・石油給湯器の配管カバーの部品代の目安
石油給湯器の配管カバーを取り付けするときは、配管カバーの部品代がかかります。
配管カバーの部品代の目安は、5,000円～15,000円くらいです。

・石油給湯器の配管カバーの取り付けだけは行わない業者もある
石油給湯器の配管カバーの取り付けだけを業者に頼むときは、石油給湯器を設置した業者に相談しましょう。
というのは、石油給湯器を交換するときに一緒に配管カバーを取り付けすることが多くあり、配管カバーの取り付けだけは行わないような業者があるためです。
そのため、石油給湯器の配管カバーの取り付けだけを頼みたいときは、対応できるか業者に問い合わせてみましょう。

●石油給湯器の配管カバーは必要か？のまとめ

ここでは、石油給湯器の配管カバーは必要か？についてご紹介しました。
石油給湯器の配管カバーの取り付けは、法律などで義務化されているのではなく、任意です。
石油給湯器の配管カバーは、主として、外観を良くしたり、飛んできたものによる損傷を防いだりするためなどに使われます。
石油給湯器を交換するときには、一般的に配管カバーを一緒に取り付けます。
そのため、配管カバーを後から取り付けたいと思っても、配管カバー取り付けだけを行なっていない業者もあります。
石油給湯器を設置した後に配管カバーを取り付けしたいときは、石油給湯器を設置した業者などに頼んでみましょう。
石油給湯器の配管交換をご検討の方へ
■エコキュートの配管交換工事

石油給湯器の配管交換を検討しているのであれば、石油給湯器をエコキュートに交換するのがおすすめです。
エコキュートは、大気中の熱エネルギーと電気料金が安い深夜の電力を使ってお湯を沸かすため、光熱費が安いというメリットがあります。
ここでは、エコキュートの配管交換工事についてご紹介します。
エコキュートの配管交換工事というのは、既設のエコキュートの配管を新しいものに交換する工事です。
エコキュートの配管交換の時期は、設置してから10年目程度が目安です。
エコキュートを設置してから10年間程度経つと、トラブルがエコキュート本体に発生しなくても、水漏れなどのトラブルが配管から発生することがあります。
当然ですが、水漏れしているときは配管交換が必要ですが、水漏れ以外に保温材が経年劣化によって縮まるというトラブルもあります。
保温材が縮まることによって配管が露出すると、冬のシーズンに凍結が発生する要因になるため、配管交換のときに保温材の交換が必要になります。
配管交換のときは、1箇所だけの配管を交換したり、全ての配管を交換したりするなどいろいろです。
基本的に、エコキュートには次のような配管が接続されています。
なお、それぞれのメーカーによって呼び方が違っています。
ヒートポンプ配管
給水配管
給湯配管
追いだき配管
このような配管の中では、ヒートポンプ配管が水漏れの発生しやすいものです。
ヒートポンプ配管は、エコキュートの貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを接続しているものです。
貯湯タンクユニットから水をヒートポンプユニットに送って、ヒートポンプユニットで沸かしたお湯をエコキュートに戻します。
ここでは、ヒートポンプ配管の交換方法についてご紹介します。
ヒートポンプ配管を交換するときは、従来の架橋ポリエチレン管ではなく、三層管を使います。

●三層管とは？

三層管というのは、配管が三層になっているものです。
従来は、ヒートポンプ配管として一層の配管の架橋ポリエチレン管が主として使われていましたが、現在は三層管が使われています。
架橋ポリエチレン管の断面を見ると、保温材の中は一つの配管になっています。
配管を保温材が取り囲んでいます。
この保温材は経年劣化すると、もとの状態より縮まります。
三層管の断面を見ると、保温材の中は三層の配管になっています。
三層の配管になることによって、従来の架橋ポリエチレン管と比較して、耐食性、耐熱性、耐塩素性に内層・外層ともに優れているだけでなく、容易に手曲げで加工することができます。
曲げ形状を維持することもできます。
そのため、三層管を曲げたときは曲げたままの角度で維持されます。
任意の角度に曲げて維持することができますが、限界が曲げる角度にはあります。
この配管が割れないで曲げることができる曲げ半径は、最小曲げ半径といいます。
最小曲げ半径が架橋ポリエチレン管と比較して三層管は小さいため、複雑な構造や狭いところにエコキュートを設置するときでも、きれいに配管を仕上げることができます。

●エコキュートの配管交換工事の時間

エコキュートの配管交換工事の時間は、作業内容や現場状況によって少し違いますが、1時間～3時間が目安になります。
エコキュートの貯湯タンクユニットとヒートポンプユニット間の配管交換だけであれば1時間くらいで終わりますが、浴室や台所の配管交換、2階の配管交換のときは2時間～3時間程度かかるときがあります。

●エコキュートの配管交換工事の方法

エコキュート配管交換工事の方法としては、基本的に、ヒートポンプユニットの水抜き、既設の配管の取り外し、新しい配管を取り付けするというようになります。
約10年間使ったヒートポンプ配管は、経年劣化によって保温材が縮まって配管が露出してきます。
基本的に、ヒートポンプユニットは外壁を背にして設置するため、どうしても接続する配管はL字になるときが多くあります。
L字の箇所の保温材が縮まると、縮んだ箇所の保温材の中の配管が露出します。
この露出した配管が雨風や紫外線に晒されて傷んで、水漏れすることがあります。
10年間程度経ってエコキュートの配管を交換していないときは、一度チェックをしてみましょう。
エコキュートの配管交換工事の方法としては、ヒートポンプユニットの水抜きをして、既設のヒートポンプ配管を取り外します。
ヒートポンプ配管を取り外すと、継手金具を新しく取り付けた後に三層管を取り付けます。
三層管を2箇所とも取り付けすると、ヒートポンプ側の取り付けは終わりです。
次に、エコキュート側の既設のヒートポンプ配管を取り外します。
三層管をエコキュート側の2箇所にも取り付けると終わりです。
ヒートポンプ配管は、ヒートポンプユニットの後側を通して、貯湯タンクユニットと接続します。

●エコキュートの配管交換工事のまとめ

ここでは、エコキュートの配管交換工事についてご紹介しました。
エコキュートの配管交換工事の時間は1時間半くらいです。
エコキュートを設置してから10年間以上経っているときは、配管交換工事も一度検討してみましょう。
石油給湯器の配管交換をご検討の方へ
■まとめ