エコキュート工事の流れ
2020年6月5日
エコキュートは節電効果が売りで、近年非常に高い人気を誇っています。
エコキュートの特徴は他の給湯システムとは異なり、貯水タンクにお湯を貯めておくというシステムです。
自然災害時にはタンクに貯めたお湯を非常用水として利用でき、光熱費削減効果以外にもたくさんの魅力がある製品として人気です。
室外機や貯水タンクがセットになったシステムなのでマンションなどに壁掛けで設置されている小型給湯器などと比較すると、それなりのスペースが必要になることや設置工事が大掛かりになる点を不安視されている方も多いのではないでしょうか。
エコキュートの設置はどういった流れで進んでいくかを簡単にご紹介していきます。
流れをつかんでおくとエコキュートの買い替え時にも役立つので覚えておきましょう。
ご自宅の給湯システムをエコキュートにしようと思った場合の一般的な設置工事の流れを知っていきましょう。
エコキュート導入の基本的な流れは場所を決めてから基礎工事をして配管工事の流れで進みます。エコキュートを設置するためのスペースが無ければ導入することは難しいのが現実です。
機種選びをして、設置場所の選定
エコキュートの設置工事をするためには導入するエコキュートを選び、それを設置するための場所を確保しなければいけません。
エコキュートはガス給湯器などと比較すると、圧倒的に大きなスペースを必要とします。
設置スペースが確保できなければエコキュートの設置工事はできません。
エコキュートはメーカーや導入する製品によって微妙に大きさが異なりますので、一概にこのサイズとは言えません。一般的な場合はヒートポンプが幅890mm〜奥行き2900mm〜でタンクが幅550~700mm、奥行き600~となりますので、この二つが設置できるスペースがあるか確認しましょう。
スペースさえ空いていればOKでもなくどこに設置するのかも気にしなければいけません。
エコキュートは深夜帯に作動してお湯を作りおきするというシステムなので、周囲が寝静まった深夜に駆動音が鳴ってしまいます。
日中なら気にならない音でも静かな深夜ではエコキュートの駆動音で騒音トラブルになるなんてこともあるのです。寝室の真横に設置するなどとした場合は微妙な振動で眠れなくなることも考えられます。
設置場所は近隣の家やご家族の生活に配慮した位置を選ぶ必要があります。
エコキュートを買い替えたり他の給湯器と交換する場合には、給水管や排水管を確認して配管の再利用ができるかという点もクリアにしましょう。
設置場所の決定は専門的な視点が必要になる場合もありますので、業者さんと話し合いながら選定すると良いのではないでしょうか。
基礎工事
設置場所が決定すれば設置箇所の基礎工事に入ります。
既存の給湯器がある場合には基礎工事の前に撤去します。
ガス給湯器を利用していた人で給湯機以外にガスを利用していなかったら、エコキュートの設置工事完了後にガス会社との契約を解除する必要もあります。
ガスコンロやガスヒーターは利用したいというのであればガスの契約はそのままで問題ございません。
実際の基礎工事はもともと使用していた給湯器の配管などに再利用可能なものがあれば、必要に応じて
使えるように調整いたします。
土台部分はコンクリートを流し込んだり、砂利を敷いたりして土台の基礎を作ります。
非常に貧弱な基礎の上にエコキュートが設置されている方もいらっしゃいますので注意が必要です。
依頼した業者さんがテキトーなブロックなどの上にエコキュートを設置しようとした場合はきちんと基礎工事をするように指示しましょう。エコキュートはタンクだけでも70kg以上の重量があり、そこにお湯を貯めたと考えると400kg以上の重量になります。
しっかりとした基礎の上に設置しなければ地震や台風などの自然災害でエコキュートが転倒してしまうおそれがあります。最初から縦横80cmで厚さ10cm以上のコンクリートスペースがあるのであれば、改めて基礎工事をする必要はありません。
それ以外はしっかりと基礎工事をしているか確認が必要です。
エコキュートの土台を作る場合は型枠を作って生コンクリートを流し込む形と既製品のコンクリートを利用する2種類の方法があります。
前者の場合はは頑丈な基礎が作れますが、施工期間やコストがかかってしまいます。
後者はコストや時間を抑えることができますが、もともとの地盤が弱いと不安定になりがちという特徴があるので設置する場所によってどちらかを選びましょう。
設置
土台が完成すればエコキュート本体の設置を進めます。
まず、浴室に面する壁に配管用の穴をあけます。
次に浴槽にアダプターの設置を行います。
屋内のリモコンの設置や配線工事も進めます。
屋外の貯水タンクは基礎の上に置き、アンカーボルトで固定します。
絶対に水平になるように調整するように設置しなければいけません。
これらの製品が設置完了したら給水・給湯・風呂・排水などの配管や電気回線をつなげていくという感じで進めるのが一般的なエコキュート設置の流れです。
ヒートポンプユニットも転倒しないようにしっかりと固定して貯水タンクと配線で繋げます。
各種配線にきちんと配線カバーを施せば設置工事の完了です。
動作チェックとして試運転をして問題が無ければ作業完了です。
既存の土台を再利用する場合は旧製品を固定するために使っていた固定穴をしっかりと埋めておく必要があります。その穴に雨水が侵入して、基礎がもろくなってしまう原因となってしまうことがあるのです。
配管工事の種類
給水配管
エコキュートが使用できるように行う最も基本的な配管工事で、従来の給湯器で使用していた配管をそのまま再利用することもできます。
エコキュートの設置場所などが変わる場合には、新たに配管工事が必要になります。
追い焚き配管
追い焚き機能付きのエコキュートを導入する場合に必ず必要で、ガス給湯器で使用していた配管を再利用することも可能です。
長期間利用した配管は湯垢などでかなり汚れている可能性もあるため、新しいものと交換するのは推奨させて頂きます。
ドレン排水配管
ヒートポンプや貯水タンクユニットから出る排水を排水口に流れるようにするための配管工事です。
この工事をしておかなければ冬場にヒートポンプが凍結してしまう事があります。
いずれの配管工事も配管が長くなるほどコストが高くなりますので、設置場所はそれも踏まえて決めましょう。
エコキュートの導入を新規で行った場合は電力会社との契約内容を変更する必要が出てきます。
エコキュートは深夜帯にお湯を作るシステムなので、深夜帯の電気代が下がる電気契約に変更する必要があります。
まずはどんな事でもみずほ住設にご相談いただけますと幸いです。
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