【最新版】オール電化とは?メリット・デメリットとは?
2020年12月21日
最近はオール電化の賃貸マンションにしたり、オール電化にマイホームをリフォームしたりするケースが多くなっています。
オール電化は何となく節約できそう、便利そうというようなイメージを持っているかもしれませんが、暮らしが具体的にどのようになるかわからない人も多くいるでしょう。
ここではオール電化とは?メリット・デメリットとは?についてご紹介します。
■オール電化とは?
オール電化というのは、電気で家庭のエネルギーの全てを賄うものです。
主として、電気によって給湯、調理、冷暖房の空調などの家の中の全てのシステムが賄われています。
そのため、オール電化にするとそれまで使っていたプロパンガス、都市ガスを使わなくなります。
現在は住宅の高気密・高断熱化が進んできており、オール電化は部屋の中で火を使わなかったり、燃焼ガスが発生しなかったりするため安全であるとされており、オール電化住宅やオール電化設備の販売が促されてきました。
●オール電化で使う家電品
ここでは、オール電化で使う家電品についてご紹介します。
・ IHクッキングヒーター
IH クッキングヒーターは、火を使わない代表的なオール電化の家電品です。
オール電化では、主として IHクッキングヒーターをガスコンロの代わりに使うようになります。
IHクッキングヒーターは、電流が内部にあるコイルに流れることによって、金属製の調理器具が発熱します。
火を使わないため安全・安心、簡単なお手入ということで、高齢の方や小さい子供がいる家庭にも人気です。
IHクッキングヒーターは、電気が多く必要であるため、電源を普通の100Vから200Vに換える工事が必要です。
また、アンペア契約のときは、高いアンペア値に換える必要があります。
・給湯器
オール電化のときは、エコキュートや電気温水器をガス給湯器の代わりに使うようになります。
当初は電気温水器がメインでしたが、最近は熱効率がエコキュートの方が高いため、エコキュートがオール電化の給湯器として使われています。
エコキュートも電気温水器も、お湯を電気で沸かすということでは同じです。
なお、自然冷媒ヒートポンプ給湯機が、正式なエコキュートの名称です。
また、エコキュートは関西電力は商標登録しているもので、愛称です。
エコキュートは、ヒートポンプ技術を使って、大気の熱でお湯を沸かします。
エコキュートは、お湯をヒートポンプ技術を使って沸かすため、エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットとお湯を貯める貯湯ユニットが必要になります。
そのため、広めの設置スペースが必要であり、運転音がある程度発生します。
・電気式床暖房・ エアコン
ガスストーブや石油ストーブの代わりに、電気式床暖房、エアコン、電気ストーブ、蓄熱式電気暖房器を使います。
基本的にオール電化ではガス管工事を行わないため、ガスストーブなどは使えなくなります。
オール電化にするときには電気式床暖房を多くの人が要望しますが、ヒートポンプでお水を温めるヒートポンプ式と電気ヒーター式があります。
しかし、現在は、安いランニングコストのヒートポンプ式のものが人気になっています。
●オール電化の電気代とエネルギー消費量
オール電化の電気代はどの程度になるのでしょうか?
オール電化は、都市ガス・プロパンガスを使わないため、光熱費としては電気代だけになります。
ガス代はかからなくなりますが、ガスで賄っていたものを電気で賄うようになるため、それまでよりも電気代は高くなります。
オール電化にすれば家電品が替わりますが、では、電気にガスから替わるエネルギー消費量としてはどの程度になるのでしょうか?
ここでは、オール電化の給湯器、IHクッキングヒーター、床暖房、エアコンを使ったときのエネルギー消費量と、ガス併用の一般住宅の都市ガスのガス給湯器、ファンヒータ、ガスコンロを使ったエネルギー消費量の比較についてご紹介します。
・ガス併用の一般住宅
冷房が261Mcal/世帯/年、照明・動力他が3,945Mcal/世帯/年、暖房が2,933 Mcal/世帯/年、給湯が3,014 Mcal/世帯/年、厨房が675 Mcal/世帯/年、トータルで10,828 Mcal/世帯/年(内訳はガスが6,622Mcal/世帯/年、電気が4,206Mcal/世帯/年)です。
・オール電化
冷房が261Mcal/世帯/年、照明・動力他が3,945Mcal/世帯/年、暖房が782 Mcal/世帯/年、 給湯が804Mcal/世帯/年、厨房が473 Mcal/世帯/年、トータルで6,264 Mcal/世帯/年です。
なお、データは、日本エネルギー経済研究所発行「エネルギー・経済統計要覧」の日本の平均的家庭のエネルギー消費量データによります。
kWhにこのエネルギー消費量を換えると、年間電力消費量は一般住宅が約7,280kWh、オール電化が約4,888kWhになるため、一般住宅とオール電化の電力使用量の違いは年間に2,400kWhくらいになります。
電気代に直せば、オール電化の年間の電気代は基本料金の1年分と4,880kWhに21円を掛けたものをプラスした152,880円くらい(1月あたり12,740円くらい)になります。
しかし、統計値によってエネルギー消費量は相当違います。
例えば、東京電力のときは、年間に7,920kWhくらいがオール電化の平均の電気使用量といわれています。
このときは、年間に190,2400円くらい(1月あたり15,850円くらい)の電気代になります。
●オール電化の電気代を安くする方法
先にご紹介したように、オール電化のエネルギー消費量としては照明・動力他が最も多く、続いて暖房、給湯が多くなっています。
エアコンは、暖房するときの方が冷房するときよりも電気を多く使うため、暖房のエネルギー消費量が多くなるのは納得できます。
給湯器のエネルギー消費量が意外に多いと思うかもしれません。
IHクッキングヒーターのエネルギー消費量はそれほど多くありません。
そのため、電気代をオール電化で安くするためには、照明、暖房、給湯の電気代をいかに安くするかがポイントになります。
夜の時間帯はオール電化のための1kWhあたりの電気料金が安くなっているため、家電品をタイマーなどで使う、電気料金が昼間の時間帯は割高になっているため、照明などを使うのは注意する、エネルギー効率のいい省エネの家電品を使う、などによって、電気代を安くすることができます。
■オール電化のメリットとは?
オール電化は、普及率が年々高くなっているため、導入するといろいろなメリットがあります。
ここでは、オール電化のメリットについてご紹介します。
●光熱費が低減できる
最大のオール電化のメリットとしては、ほとんどの光熱費を占める暖房や給湯の費用が安くなることです。
例えば、エコキュートを家庭で使う給湯器として導入したときは、オール電化用プランの格安に夜間時間帯の料金単価がなるものに入ることによって、給湯の費用が大幅に低減できるといわれています。
格安の夜間電力になる分、割高に昼間の電気料金単価がなるため、多くの電気を昼間に使う家庭では注意する必要がありますが、そうでなければ光熱費を相当低減できるでしょう。
また、家庭で家庭用蓄電池や太陽光発電も導入しているときは、自家発電で毎日の暮らしにかかる全ての光熱費を賄うこともできるといわれています。
つまり、「光熱費0円」の暮らしができるということです。
●基本料金が低減できる
オール電化のときは、契約をガス会社と結ばないため、基本料金がかかるのは電気のみです。
電気とガスを使っているときは、基本料金がそれぞれにかかるため、オール電化にするとガスの基本料金分が低減できます。
ガスの基本料金は1月あたり2,000円程度であるため、それほど低減できないと思うかもしれませんが、1年あたり2万円以上、10年あたり20万円以上低減できるため、結構大きな効果があります。
●安全性が高い
オール電化のメリットとしては、安全性が高いということがあります。
というのは、ガスを使うときのように、給湯や調理のときに火を使わないため火災が発生するリスクが少なくなったり、不完全燃焼やガス漏れによるリスクがなくなったりするためです。
保険会社によっては、実際にオール電化にすることによって割安の火災保険料になるプランを準備しているところもあります。
特に、高齢者の一人暮らしや小さい子供がいる家庭などのときは、火の消し忘れのリスクがなくなるため、非常にオール電化はおすすめです。
調理するときに使うIHクッキングヒーターは、フラットな天板であるため、毎日のお手入れがガスコンロに比べて楽になるというメリットもあります。
●自然災害に強い
オール電化は、基本的に自然災害に対して強くないと見られていることが多くあります。
古くから、日本は自然災害の台風や地震などが多く、このような自然災害が発生したときはライフラインのガスや電気などが止まってしまうことも多くあります。
オール電化のときは、停電になると住宅設備の全てが使えなくなるため、自然災害に対して強くないと見られています。
しかし、最近は、このようなデメリットを無くすために家庭用蓄電池や太陽光発電を採用する家庭が多くなっています。
オール電化でこのような設備が採用されていると、停電が万一発生したときでも自家発電の電気が使えるため、オール電化の方が安全なこともあります。
蓄電池があると、太陽光発電が昼間しか発電できなくても電気を蓄えることができるため、自然災害が万一発生したときでも家電品が使えるようになります。
さらに、オール電化で採用されるエコキュートは、給湯システムが貯湯式であるため、断水が万一発生したときでも水やお湯をタンクから取り出して使えるため、非常用水として使えるというメリットがあります。
一般的に、ライフラインが止まったときは、最も電気が早く復旧するといわれていることもメリットといえるでしょう。
■オール電化のデメリットとは?
オール電化を検討している方は、メリットのみに着目しないで、しっかりとデメリットについても把握しておかないと、先々後悔するようになりかねません。
ここでは、オール電化のデメリットについてご紹介します。
●昼間の電気料金単価が高い
それぞれの電力会社では、オール電化のために格安に夜間時間帯の電気料金単価がなるプランを準備しています。
オール電化のときは、このような電気料金プランを契約することによって光熱費が低減できますが、この電気料金プランを契約したときは昼間の電気料金単価が高くなります。
そのため、二世帯住宅などのように、誰かが昼間も家にいて電気量をそれなりに使う家庭のときは、毎月の電気代が高くなることがあります。
オール電化のときは、どのような方法が最も電気代が安くなるか十分にシミュレーションする必要があるでしょう。
●家電品を替えるときの費用が高い
特にオール電化にリフォームするときは、家電品を替えるために費用が高くなることがデメリットです。
ガスと電気をもともと使っていたときは、ガスコンロやガス給湯器をIHクッキングヒーターやエコキュート替える必要があります。
そのため、本体の費用だけでなく、撤去して設置する工事費も相当費用がかかります。
新築のときでも、IHクッキングヒーターやエコキュートの方が高くなるため、オール電化の方が設備費は高くなるでしょう。
また、停電が万一発生したときに備えたいと思っているときは、家庭用蓄電池や太陽光発電の採用も必要になりますが、これらを採用するには費用が数百万円単位もかかります。
当然ですが、中長期的に考えれば費用は回収できるでしょうが、多大な費用が初めにかかるためデメリットになるでしょう。
●停電のときに大きな影響がある
オール電化で家庭用蓄電池や太陽光発電を採用していないときは、停電が万一発生すると家電品の全てが使えないなど、影響が非常に大きくなることがデメリットであると考える人が多くいます。
オール電化を採用するときは、懐中電灯やカセットコンロなど、停電が万一発生したときのためのアイテムを用意しておくのがおすすめです。
なお、ガスと電気を使っているときは停電が万一発生しても心配ないと思っている人も多く入るでしょうが、実際にはそうでもありません。
ガス給湯器などは実際には電気を使って点火しているため、停電が万一発生するとガス給湯器でもお湯を沸かすことができません。
●設備の使い勝手が良くない
人によっては、オール電化の設備の使い勝手が良くないと感じてしまいます。
しかし、慣れてくるとそれほど大きな問題ではないため、心配する必要はあまりないでしょう。
まず、給湯器については、エコキュートをオール電化のときは採用するようになります。
エコキュートは、先にご紹介したように給湯システムが貯湯式になっており、ガス給湯器を使い慣れている人からすると相当使い勝手が違ってきます。
ガス給湯器は、瞬間式であるため、お湯の蛇口を開けるとお湯を瞬間的に沸かします。
しかし、エコキュートは、貯湯式であるため、まとめて1日に使うお湯を沸かして貯湯タンクに貯めておいて、必要なときにお湯を使うようになっています。
そのため、エコキュートのときは、貯湯タンクに貯めている以上にお湯を使うとお湯切れになるリスクがあります。
当然ですが、沸き増しするとお湯をすぐに使うことができますが、このときは高い電気代の時間帯にエコキュートを運転するようになるため、光熱費を低減することができなくなります。
これ以外にも、IHクッキングヒーターにガスコンロから替える方が、使いにくさを慣れるまでに感じるというような意見も多くあります。
IHクッキングヒーターは、ヒーターに鍋の底が接していないと加熱することができないため、調理するときに鍋をガスコンロのように振りながら行うようなことはできません。
そのため、IHクッキングヒーターを使い始めた時期には、使い勝手が良くないと感じるというデメリットがあるといわれています。
なお、これについては個人によって違っているため、デメリットとしては全ての人に共通するものではありません。
■オールガスとオール電化の比較
オールガスは、ガスを燃やしてお湯を沸かしたりして、家庭で使う電気の使用量を最小限にするものです。
オール電化と違って、家庭で使う全てのエネルギーをガスで賄うのはできないため電気も使います。
また、給湯機能があるエコキュートやエコジョーズなどと一緒に使うときも多くあります。
一方、オール電化は、生活で使う全てのエネルギーを電気で賄うものです。
電気で暖房や給湯に使うエネルギーを賄ったり、 IHクッキングヒーターをキッチンに採用したりします。
ここでは、オールガスとオール電化の比較についてご紹介します。
●経済性
割引料金がオールガスもオール電化も設定されているため、いずれも光熱費が採用する前に比較してほとんどお得になります。
しかし、オールガスのときは、ガスの料金も電気の使用料金と基本料金にプラスして必要になりますが、オール電化のときはガスの料金がかかるのみです。
また、オール電化の方が、電気の基本料金の割引率も有利になるときが多くあるようです。
さらに、プロパンガスは料金が都市ガスよりも高くなる傾向があるため、経済性はオール電化の方が良くなることが体感できるでしょう。
●安全性
消し忘れが不安な子供や高齢の方がいる家庭のときは、オール電化の方が吹きこぼれた後の立ち消えや直火の引火のリスクがないためおすすめです。
●自然災害が発生したときの復旧
電気の方が、自然災害が発生したときの復旧は早い傾向があります。
電気のときの復旧は地上の電線だけですが、ガスのときは地中のガス管のときがあるため、時間が工事の終了までにかかることがあります。
東日本大震災が発生したときは、実際に1週間くらいで電気は復旧しましたが、5週間くらいガスは復旧にかかりました。
共稼ぎ夫婦のように昼間に家にあまりいないような家庭などは、オール電化の方が深夜割引があるため光熱費を低減するために有効なことがあります。
しかし、大家族の2世帯〜3世帯が同居しているときで電力消費が昼間も多いときは、ガスの方が安くなるときも多くあるようです。
●地域差による寒暖の違い
割合温暖な地域に住んでいる家庭は、オール電化にすると快適でクリーンな生活が送れるでしょうが、寒冷地に住んでいる家庭は、冬のシーズンは早く立ち上がって強いパワーがあるガスが必要になるでしょう。
または、安い深夜電力を利用する蓄熱式暖房機を採用するような方法もあります。
●ガスコンロとIHクッキングヒーターの比較
熱効率としては、IH クッキングヒーターの方が高くなります。
しかし、IHクッキングヒーターのときは、相性が鍋と合うかどうかがポイントになります。
使う鍋は、鉄の材質が最もおすすめです。
IH クッキングヒーターとしては鉄の材質以外の金属に対応したものもありますが、熱効率が少し悪くなるようになります。
最近は、IHクッキングヒーターに対応した鍋も多くありますが、ガスコンロの方が全ての鍋が使えるため有利です。
また、IHクッキングヒーターの方が便利な機能のタイマーや自動湯沸かしなどが充実しています。
一定に温度が維持できるため、簡単に揚げ物もできます。
また、火力がIHクッキングヒーターは弱いのではないかというような意見もありますが、心配はありません。
加熱力は鍋そのものを加熱するため抜群です。
ガスコンロに負けない加熱力で、チャーハンもパラパラで美味しく作れます。
しかし、IHクッキングヒーターは激しく鍋を揺すったりすることができないため、このようなことにこだわるときはガスコンロがおすすめでしょう。
また、IHクッキングヒーターの方が、部屋の中の空気が汚れないということで優れています。
火力でガスコンロは調理するため、部屋の中の酸素が使われて、一酸化炭素がさらに出てきます。
そのため、徹底して換気を行わないと、一酸化中毒になるリスクがあります。
しかし、IH クッキングヒーターは火を使わないため、部屋の中の酸素が少なくなることはありません。
換気が必要ないということではありませんが、換気はガスコンロを使っているときほど必要ありません。
衛生面としては、表面がIHクッキングヒーターは平らであるため、お手入れが簡単でキッチンの見栄えが良くなります。
一方、ガスコンロは IHクッキングヒーターに比較して、汚れやすく、多くデコボコがあるため掃除が面倒です。
IHクッキングヒーターを選ぶのは、キッチンのお手入れや見栄えを気にする方のようです。
●ガス給湯器や電気温水器とエコキュートの比較
オール電化の代表的な給湯器であるエコキュートは、加熱方式としてヒートポンプというものを使っています。
このヒートポンプは二酸化炭素が出なく、非常に環境に優しいものです。
発電するときの二酸化炭素を考慮しても、東京電力の「家庭からのCO2排出削減に向けて~東京電力の新たなチャレンジ~」によれば、ガス給湯機に比較してエコキュートは二酸化炭素を年間に500kg低減できます。
エコキュートは低コストでお湯をお得な深夜電力を使って沸かして、高温のお湯を貯湯タンクに貯めます。
貯湯タンクは、大きな魔法瓶や水筒のようなイメージです。
また、お湯を使うときは、設定した温度で水と混ぜて蛇口から出てきます。
エコキュートのデメリットを敢えて挙げれば、お湯を貯湯タンクに貯めるための設置スペースが必要なことでしょう。
ガス給湯器は瞬間的にガスの炎でお湯を沸かすため、コンパクトでエコキュートのような貯湯タンクがなく場所を取りません。
しかし、ガス給湯器は火を使うため、二酸化炭素を多く出します。
ガス給湯器は、エコキュートに比較して機器は安いですが、ランニングコストは高くなります。
■オール電化の節約方法
オール電化のときは、家の中の機器や設備を電気だけで動かすため、当然ですが電気代は高くなります。
オール電化にするときはイニシャルコストもかかるため、毎月の電気代はちょっとでも安くしたいでしょう。
実は、オール電化で使う家の中の機器や設備の使い方などを工夫することによって、電気代が節約できる方法があります。
毎日工夫をちょっとして、注意することを意識しながら暮らしていくと続けて節約することができます。
ここでは、オール電化の節約方法についてご紹介します。
●電気料金プランや電気を使う時間帯に注意する
契約している電気料金プランの中から、オール電化に適した、安く夜間の使用料が設定されているものを選ぶのも方法の一つです。
エコキュートや蓄熱暖房機は自動的に夜間に運転するため、安い料金の夜間にまとまってお湯を沸かしたり、蓄熱したりすると節約できます。
電気料金がかかるこれ以外の機器についても、夜間に運転するように設定しておきましょう。
食洗機や炊飯器、洗濯機などは、できるだけ夜間に使えるようにタイマー機能を使ってセットしておけば、電気代が節約できます。
●エコキュートや蓄熱暖房機の設定も注意する
エコキュートは、夜間にお湯をまとめて沸かせますが、生活に合わせて沸かす温度や量を調整することも大切です。
お湯をそれほど使わないのに、高い温度で多くの量を沸かすようにすると無駄が生じます。
逆に、お湯が昼間に切れるほど少なく沸かす量を設定すると、高い電気代の時間帯にお湯を沸かすようになるため注意しましょう。
1日のうちに、お湯をどの程度使っているのかを実際に掴んだうえで、有効にエコキュートが使えるようにしましょう。
前もってエコキュートについている運転モードの節約・省エネなどを利用するのもおすすめです。
旅行などで家を留守にするときは、お湯の沸き上げを停止しておくことも節約になります。
また、蓄熱式床暖房、蓄熱式暖房機なども、蓄熱量が少なくて熱が足りなくなると昼間に追いだきすることがあります。
そのため、気温などに応じて、ちょうどいい熱量をセットするように注意することが大切です。
室内温度やタイマーが設定できる機能があるときは、上手く利用しましょう。
短時間家を留守にするときは、床暖房やエアコン、蓄熱式暖房機は停止しないで蓄熱量を下げるようにしましょう。
一旦停止して再度起動すれば、消費電力がかかるため、節電においては逆効果になります。
そのため、ブレーカーは暖房が必要ない時期になるまで切らない方が、電気代はむしろ節約できます。
●入浴や家事のときにも節約できる
電気調理設備のIHクッキングヒーターなどを使うときは、調理器具の種類に注意する必要があります。
というのは、 IHクッキングヒーターに対応していないものもあるためです。
例えば、IH クッキングヒーターに対応していないものとしては、ステンレスや鉄、ホーローの鍋があり、基本的に銅やアルミニウムの鍋であれば使えません。
IHクッキングヒーターがオールメタル加熱方式搭載の特別なものであれば使えますが、火力が強くなくて、時間が調理するためにかかって電気代が高くなることがあります。
IHクッキングヒーターはガスコンロとは違って形がフラットであるため、使うときには平らな底の鍋にすると熱がよく伝わるため調理がスムーズにできます。
調理する時間が短くなる圧力鍋も、電気代を節約することができます。
お風呂の浴槽の残り湯を温めるときは、高温たし湯を追いだきの代わりに使うと省エネになります。
また、部屋の中ではサーキュレーターとエアコンを一緒に使ったりするなど、暮らしの中で節電できることがあります。
電気代がそれでも高いと思うときは、昼間の電気料金が安くなるプランを考えましょう。
まとめ
ここでは、オール電化とは?オール電化のメリットとは?オール電化のデメリットとは?オールガスとオール電化の比較、オール電化の節約方法についてご紹介しました。
オール電化は、電気で家庭のエネルギーの全てが賄えるものです。
主として、電気によって家の中の全ての給湯、調理、冷暖房の空調などが賄われています。
オール電化のメリットとしては、光熱費が低減できる、基本料金が低減できる、安全性が高い、自然災害に強い、ことが挙げられます。
一方、オール電化のデメリットとしては、昼間の電気料金単価が高い、家電品を替えるときの費用が高い、などが挙げられます。
オール電化を検討するときは、ぜひ参考にしてください。
エコキュート、修理、交換設置について
わからないことがあったら
みずほ住設のフリーダイヤルまで
お気軽にご連絡ください!
最新記事