エコキュートのメリットとデメリットを気になる疑問を解消しながら解説
2024年1月12日
エコキュートは、省エネ性が高い貯湯式の給湯器です。大気中の熱エネルギーを利用するエコキュートは、別の給湯器よりもお湯を効率良く沸かすことができます。
ここでは、
・エコキュートのメリット
・エコキュートのデメリット
・エコキュートユーザーからのメリット・デメリットに関するリアルな声
・エコキュートに関するよくある質問
についてご紹介します。
エコキュートのメリット
ここでは、エコキュートのメリットについてご紹介します。
エコキュートの経済性を電気代と光熱費の節約から見る
ここでは、電気代と光熱費の節約を実際の数値からエコキュートの経済性についてご紹介します。年間給湯保温効率というのは、保温機能が付いているフルオートタイプのエコキュートがどの程度の電力でお湯を沸かしたり保温したりできるかを表示するものです。
年間給湯保温効率は、年間に使う給湯とふろ保温にかかる熱量を年間にかかる消費電力量で割って100をかけたものです。
高い年間給湯保温効率のエコキュートほど、お湯を沸かす電力消費が少なく、高い省エネ性があることになります。年間給湯保温効率は国が行っている給湯省エネ事業でも基準の一つになっており、補助対象は省エネ基準が2025年度の⽬標基準値以上のエコキュートになります。
例えば、想定世帯が標準、貯湯缶数が一缶、貯湯容量が320L以上550L未満、仕様が一般地のエコキュートの省エネ基準値は3.1になっています。
給湯省エネ事業は、高効率給湯器の導入を支援して「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」を達成することが目的であるため、補助金が省エネ性の高い機器の設置について支給されます。
では、実際にどの程度電気代が違うのでしょうか?
ここでは、電気温水器とエコキュートの電気代の違いについてご紹介します。
電気温水器の電気代は、一般的に1月あたり3,000円~6,000円くらいといわれています。というのは、電気温水器は直接電気ヒーターでお湯を沸かすためです。
一方、エコキュートの電気代は、一般的に1月あたり1,000円~2,000円くらいといわれています。エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かすため、電気代が電気温水器に比較して節約できます。
例えば、10年間使ったときの電気代は、電気温水器が30,000円~60,000円くらいですが、エコキュートが10,000円~20,000円と大幅に安くなります。
エコキュートがもたらす環境保護のメリット
ここでは、エコキュートがもたらす環境保護のメリットについてご紹介します。
エコキュートは、再生可能エネルギーの大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かします。特に、日本のエネルギー事情を考慮すると、再生可能エネルギーの利用は地球の温暖化対策のみでなくエネルギー自給率のアップのために非常に大切です。
エネルギー自給率をアップするためには、エネルギーをいかに自国で生み出すかという創エネとエネルギー消費をいかに抑えるかという省エネに取り組む必要があります。
エコキュートは再生可能エネルギーを利用するため、創エネであるにも関わらず省エネでもあるというメリットがあるものです。
エコキュートのデメリット
ここでは、エコキュートのデメリットや注意すべきポイントと対処法についてご紹介します。
エコキュート導入時の初期投資と設置費用
ここでは、初期投資と設置費用 – エコキュート導入時のコスト分析についてご紹介します。
新しくエコキュートを設置するときにかかる費用の相場
新しくエコキュートを設置するときは、次のような費用がかかります。
設置工事費用
電気工事費用
配管工事費用
追加工事費用
なお、新しくエコキュートを設置するときは、電気温水器やガス給湯器からの交換も含まれます。新しくエコキュートを設置するときの費用の相場は、工事費用込みで23万円〜105万円くらいになります。
この費用は、エコキュートの本体価格と標準工事費用が含まれたものです。
例えば、家族数に対する費用の相場は次のようになります。
家族数が3人のときは、貯湯タンクの容量が370Lのフルオートタイプのエコキュートで、費用の相場が工事費用込みで31万円〜94万円くらいです。
家族数が4人のときは、貯湯タンクの容量が460Lのフルオートタイプのエコキュートで、費用の相場が工事費用込みで36万円〜94万円くらいです。
なお、費用の内訳は、次のようになります。
電気工事費用が2万円~19万円くらい
配管工事費用が1万円~15万円くらい
追加工事費用が1万円〜6万円くらい
エコキュートの本体価格(標準仕様)が20万円~70万円くらい
基礎工事の方法としてはエコベースと現場打ち(土間打ち)があり、エコベースの方が費用は安くなります。また、電気工事費用や配管工事費用は、住宅の状況によって違います。
既設の給湯器の撤去費用が別途請求されることもあるため、見積もりするときにチェックしておきましょう。
エコキュートを交換するときにかかる費用の相場
エコキュートを交換するときは、次のような費用がかかります。
電気工事費用
配管工事費用
追加工事費用
このときは、既設の土台があるため、基礎工事費用がかかりません。エコキュートを交換するときの費用の相場は、工事費用込みで24万円〜101万円くらいになります。この費用は、エコキュートの本体価格と標準工事費用が含まれたものです。
基礎工事費用がかからないため、新しく設置するときよりも費用が安くなります。
例えば、家族数に対する費用の相場は次のようになります。
家族数が3人のときは、貯湯タンクの容量が370Lのフルオートタイプのエコキュートで、費用の相場が工事費用込みで30万円〜90万円くらいです。
家族数が4人のときは、貯湯タンクの容量が460Lのフルオートタイプのエコキュートで、費用の相場が工事費用込みで34万円〜90万円くらいです。
エコキュートの寿命は10年間~15年間といわれており、コストパフォーマンスも考慮して、貯湯タンクの容量や機能を選びましょう。
なお、費用の内訳は、次のようになります。
配管工事費用が1万円~15万円くらい
追加工事費用が1万円〜6万円くらい
エコキュートの本体価格(標準仕様)が20万円~70万円くらい
エコキュートを交換するときは、基本的にブレーカーの設置費用や電力会社への申請費用がかからないため、電気工事費用が安くなります。
しかし、追加で既設のエコキュートの処分費用が請求されることもあり、目安は1万円になります。
エコキュートの故障とメンテナンスの問題
ここでは、エコキュートの故障とメンテナンスの問題を使用者の声と専門家のアドバイスからご紹介します。
エコキュートは、非常にお手入れが大切です。使っていると汚れや水垢が溜まって、そのままにしていると早期にトラブルや臭いが発生します。
エコキュートのお手入れとしては、次のようなものがあります。
浴槽のふろ循環アダプターのフィルターの清掃
浴槽のふろ循環アダプターのフィルターの清掃は、週に1回くらいの頻度で行いましょう。毎日使う浴槽は、湯垢などが想像以上に溜まるようになります。
そのため、浴槽のふろ循環アダプターのフィルターの湯垢をそのままにしておくと、詰まってエコキュートのトラブルが発生することが考えられます。
特に、頻繫に入浴剤を使うときは、こまめに清掃しましょう。
追いだき配管の掃除
追いだき配管の掃除は、非常に大切なもので、半年間に1回くらいの頻度がおすすめです。エコキュートは自動配管洗浄の機能が搭載されているものもありますが、半年間に1回くらいは洗浄剤を使って掃除するのがおすすめです。
エコキュートの使い方や使う状況によっては、自動配管洗浄で除去できない頑固な汚れが溜まっていることがあります。
洗浄剤を使った追いだき配管の掃除は困難なものではないため、半年間に1回くらい行いましょう。
貯湯タンクの水抜き
貯湯タンクの水抜きは、半年間に1回くらい行いましょう。貯湯タンクはステンレス製であるために腐食しにくいものですが、水道水中に含まれているミネラルなどが貯湯タンク内に溜まってトラブルの要因になることがあります。
できるだけトラブルの発生を少なくするためにも、貯湯タンクの水抜きは半年間に1回くらい必要です。
お風呂の掃除
お風呂は毎日のように使うでしょう。しかし、入浴すると皮脂汚れなどがお風呂に溜まったり、入浴剤を使うと汚れがお風呂に溜まったりすることが考えられます。
そして、追いだきをするときに、お風呂のお湯が汚れていると追いだき配管も汚れが溜まってきます。雑菌は暖かい場所で繁殖しやすいため、追いだき配管の中には雑菌が多くいると考えられます。
もし雑菌が多いお風呂に入ると、免疫力が下がっていたときなどは高熱や下痢などを引き起こすこともあります。そのため、お風呂も毎日掃除する必要があります。
エコキュートユーザーからのメリット・デメリットに関するリアルな声
ここでは、ユーザーエクスペリエンス – エコキュートユーザーからのリアルな声についてご紹介します。
エコキュートのいい口コミ(30代の女性)
エコキュートを交換するときに、カタログでどこのメーカーがいいかを比較検討しました。魅力的な機能がいろいろありましたが、コストパフォーマンスがエコキュートを交換するときの最大のメリットであると思っていました。
最終的に、年間給湯保温効率の数値が高いエコキュートを選びました。もう少し高い数値のエコキュートもありましたが、本体価格を考慮すると、コストパフォーマンスが高いものが最もいいと思いました。
いかに安い本体価格、電気代で、コストパフォーマンスが良くお湯が沸かせるかを重要視するのがいいでしょう。
エコキュートの良くない口コミ(30代の男性)
今回エコキュートを交換して、基本的に満足していますが、リモコン表示が待機中に時刻のみであるのが気になります。特に、寒いシーズンは湯切れが発生しやすいため、お湯の残量を常に把握しておきたいにも関わらず、リモコンをわざわざ操作しないとチェックができないために不便です。
バックライトを付けたままにすることもできるようですが、エコではないために使っていません。エコキュートを使っているときはお湯の残量が気になると思うため、改良して欲しいです。
エコキュートに関するよくある質問
ここでは、エコキュートに関するよくある質問 – 専門家が答えるQ&Aセクションについてご紹介します。
Q:エコキュートとは?
A:エコキュートは、家庭用のヒートポンプ給湯機です。電気エネルギーで上手く大気中の熱エネルギーを利用して、お湯を沸かします。ヒートポンプの技術と二酸化炭素の自然冷媒の組み合わせによって、温室効果ガスが削減できます。
深刻な影響をオゾン層に与えるフロン系の冷媒を使わないで、自然界にある二酸化炭素の自然冷媒を使っています。そのため、オゾン層の破壊係数がゼロ、地球温暖化係数もフロンの約1/1,700です。
Q:エコキュートと電気温水器の違いとは?
A:エコキュートは、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機の愛称です。電気温水器は電気ヒーターでお湯を沸かしますが、エコキュートは大気中の熱エネルギーを取り込んだ二酸化炭素の自然冷媒を圧縮して高温にして、この熱でお湯を沸かします。
貯湯タンクユニットの他にヒートポンプユニットがあります。ヒートポンプユニットは、大気中の熱エネルギーを利用することによって、使う電気エネルギーに対して3倍くらいの熱エネルギーを生み出すことができるため、省エネ、省コストが実現します。
Q:お風呂の追いだきができるか?
A:夜間の安い電気料金の電気を使って沸かした貯湯タンクユニットの中のお湯の熱を使って、お風呂の追いだきができます。お風呂のお湯の量を変えないで、追いだきがスピーディーにでき、節水もできます。
Q:エコキュートの運転音が気にならないか?
A:エコキュートのヒートポンプユニットは、屋外に設置します。基本的に、ヒートポンプユニットの運転音は、エアコンと同じくらいで、図書館内や夜の郊外くらいのものです。
Q:電気代がどうして安いか?
A:貯湯式であるため、昼間より割安な夜間の電気を使うことができます。割安な夜間の電気とヒートポンプの技術の組み合わせによって、電気代が安くなります。
Q:どうして二酸化炭素の自然冷媒を使っているか?
A:二酸化炭素の自然冷媒は、高温を生み出すために効率がいいものです。さらに、二酸化炭素は自然界にあるもので、オゾン層破壊係数がゼロ、不燃性で毒性がないなど、環境に対して優しく、高い安全性があるために使っています。
Q:二酸化炭素の自然冷媒を使うことで何が変わるか?
A:二酸化炭素の自然冷媒を使うことで、沸き上げ温度を90℃まで上げることができます。
Q:湯切れが発生するのではないか?
A:「おまかせ運転」にすると、それぞれの家庭の使用湯量によって沸き上げ湯量を自動的にエコキュートが設定します。お湯の使用量が普段よりも多いときは、湯切れを昼間の沸き増し運転で抑えます。
Q:高齢の方は操作が困難ではないか?
A:高齢の方でも心配ありません。普通の家庭であれば「おまかせ運転」に設定するのみです。あとはエコキュートが全て判断して、自動で沸き上げします。
フルオートタイプのエコキュートであれば、「ふろ自動」スイッチ一つでお風呂の湯はり、保温も自動でできます。
Q:お手入れは必要か?
A:エコキュートはお手入れが必要です。エコキュートの取扱説明書をチェックしてください。
まとめ
ここでは、
・エコキュートのメリット
・エコキュートのデメリット
・エコキュートユーザーからのメリット・デメリットに関するリアルな声
・エコキュートに関するよくある質問
についてご紹介しました。
エコキュートは、環境と経済の両面でメリットがあります。エコキュートの交換と導入は、自宅にとって最適なのはどれか?で最終的に判断をしましょう。
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