エコキュートは寿命がある!寿命を伸ばすためには?【2024年最新版】
2023年8月1日
オール電化住宅にするために、エコキュートを考えている方も多くいるのではないでしょうか。
エコキュートは、電気代が安くなり、環境にも優しいため、省エネに興味がある方にも適しています。太陽光発電とオール電化を一緒に導入してガス給湯器からエコキュートに交換する方も増えています。
余談ですが蓄電池は太陽光発電設備と非常に相性の良い住宅設備です。太陽光発電とセットにして蓄電池を導入すれば、電気代削減や災害時の備えになるでしょう。
話を戻しますが、エコキュートに交換しても電気代が高いという方もいるようです。エコキュートは高いためどの程度の寿命があるか心配している方もいるでしょう。では、エコキュートはどの程度の寿命があるのでしょうか?今回のコラムでは、エコキュートの寿命についてご紹介します。
Contents
エコキュートの寿命はどの程度か?
エコキュート自体の寿命は、約10年間~15年間です。エラーや不具合が出たとお電話やメールでお問合わせいただくことが多いですが、残念ながら修理部品の供給が終了している場合がほとんどです。
しかし、機器に使っている部品によっては交換がもっと早く必要になります。また、エコキュートの寿命は、実際には製品の耐用年数以外に、設置環境や普段のお手入れの方法や使い方によっても違ってくることがあります。
例えば、メンテナンスを定期的に行なっていないケースは、一般的に標準よりも寿命が短くなります。エコキュートは比較的複雑な構造になっておりそれが、寿命が普通のガス給湯器よりも短めになる理由です。エコキュートの概要、機能、特徴、部品ごとの寿命についてご紹介します。
ヒートポンプ
エコキュートのヒートポンプは、空気熱交換器などが搭載されており、寿命は5年間~10年間くらいです。ヒートポンプは、エネルギーに大気中の熱を変換するもので、特にエコキュートの機器の中でも大切な役目を担っています。
しかし、ヒートポンプのときは、故障が電子部品に発生しやすいということがあります。一般的に、寿命は貯湯タンクよりも短いため、より早いタイミングでヒートポンプは交換する必要があるといえるでしょう。
貯湯タンク
エコキュートはお湯をお風呂などに供給するため、水を溜める貯湯タンクという部品があります。この貯湯タンクも一定の寿命がやはりありますが、貯湯タンクの寿命はヒートポンプよりは少し長くなります。
貯湯タンクの寿命の平均は、ヒートポンプと異なり10年間~15年間程度です。この程度の寿命年数は、貯湯タンクのメンテナンスの水抜きなどを定期的に行っていると確保できることが多いため、お手入れの方法が長持ちさせる上でも大切になってきます。使い方が間違っていると、エコキュートの寿命が短くなります。
エコキュートのメーカーの保証年数とは?
エコキュートのメーカーの保証年数は、リモコンなどの本体、ヒートポンプ、貯湯タンクによって違ってきます。エコキュートの保証年数は、基本的に次のようになっておりメーカーによる違いはほとんどありません。
ヒートポンプは3年間
貯湯タンクは5年間
なお、それぞれのメーカーや販売店では、ほとんど5年間~10年間の延長保証を設けています。それぞれのメーカーの保証期間と料金(税抜)としては、次のようになっています。
パナソニックは5年間で10,476円、8年間で23,333円
三菱は5年間で10,800円、8年間で23,238円
日立は7年間で20,594円、10年間で28,381円
それぞれのメーカーによる保証以外に、それぞれの販売店で長期保証を準備していることもあるため、確認が必要です。
エコキュートの寿命が短くなる要因とは?
エコキュートの寿命は、いろいろな要因によって短くなります。ここでは、エコキュートの寿命が短くなる要因についてご紹介します。
メーカーが推奨していない入浴剤を使用する
濁り湯系の入浴剤は、基本的に各メーカーが推奨していません。ここでは、それぞれのメーカーが対応している入浴剤の商品についてご紹介します。
・花王の「バブ」にごりタイプはダイキンだけが対応
・バスクリンのにごり除く「バスクリン」は三菱、コロナ、パナソニック、ダイキン、日立、東芝が対応
・バスクリンの「バスクリン」にごりタイプはダイキンだけが対応
・バスクリンのにごり除く「きき湯」はダイキン、日立、東芝が対応
・アース製薬のにごり除く「バスロマン」は三菱、コロナ、ダイキン、日立、東芝が対応
・アース製薬の「バスロマン」にごりタイプはダイキンだけが対応
なお、入浴剤を使うときは、メーカーホームページを必ず確認して、自分自身の責任で使ってください。
メンテナンスを行わない
エコキュートは機械であるため、メンテナンスを行わないで使うことはできません。快適に長く使うためには日常のメンテナンスから、定期的なメンテナンスまでをきちんと行う必要があります。
日常のメンテナンスを行う箇所や年に数回程度メンテナンスを行う箇所などがあるため、きちんと取扱説明書のメンテナンス項目を見ておきましょう。メンテナンスを行わないと、エコキュートの寿命が短くなるため注意しましょう。
土地に適していないエコキュートを設置する
例えば、一般地仕様を寒冷地において設置する、一般地仕様を塩害地域において設置する、塩害地仕様を重塩害地域において設置するなどが該当します。
設置してもすぐに故障が発生するということでもなく、一般地仕様を海沿いに設置しても10年間以上トラブルなく使っていたこともありますが、自分の土地に適したエコキュートを設置しましょう。
なお、エコキュートを設置する箇所による選び方については、ネットなどで紹介されているため参考にしてください。また、塩害地仕様は受注生産のときが多くあり、注文してから時間がかかることがあるため、余裕をもって注文しましょう。
水質が適していないエコキュートを設置する
例えば、井戸水を使っているにも関わらず井戸水を推奨していないエコキュートを設置したり、水質の硬度の基準値がオーバーしている地域でエコキュートを設置したりしないように注意してください。
一般的に、カルシウムなどの硬度成分が井戸水や地下水には含まれており、エコキュートの中の詰まりの原因になります。
メーカーの基準値を下回る井戸水には、ダイキン・パナソニック・日立のエコキュートが対応しています。1万円〜2万円くらい水質検査のためにかかりますが、水質検査は必ず行いましょう。
ものをヒートポンプの周りに置かない
ヒートポンプは、吸い込んだ空気を圧縮することによって熱を生み出します。そのため、空気をしっかりと吸い込みできるように、ものをヒートポンプのファンの周りに置くようなことは止めましょう。
本体を不用意に動かす
配管は、基本的に動かすことを考えていないため、遊びはありません。本体をやむを得ず動かすときは、施工した業者や近くの工事店に頼みましょう。
動かす距離によっても違いますが、再度配管工事を行うようになるため3万円〜5万円くらいの費用を考えておくと安心です。
家を長期間留守にするときは正しく措置する
もし家を1ヶ月間留守にするときは必ず水を抜きましょう。水を抜かないと、水質が変わったり、凍結したりする事例があります。電源を単純に落とすのみでは、絶対に駄目です。
エコキュートの寿命を伸ばす方法とは?お役立ち情報
ここでは、エコキュートの寿命を伸ばす方法についてご紹介します。
貯湯タンクの水抜き
エコキュートの貯湯タンクの中は、そのままにしておけばタンクの底に水道水の中の不純物が溜まって、
お風呂の中に湯ドロ・ゴミとして混じってしまいます。
貯湯タンクはステンレス製であるため、雑菌が繁殖することは多くありませんが、最低でも年に数回は貯湯タンクの水抜きをすることが必要です。
ここでは、貯湯タンクの水抜きの方法、流れについてご紹介します。
貯湯タンクの上部にある逃し弁のカバーを開けて、手前に逃し弁のレバーを起こします。
約1分間~2分間、貯湯タンクの下にある排水栓を開けます。
排水するための排水ホッパーがあるときは、排水するときに溢れないようにしてください。
約1分間~2分間経てば、排水栓を閉めて給水用の水栓を開けます。
排水口から水が勢いよく出ることを確認して、逃し弁のレバーをもとに戻します。
排水するときはお湯でやけどすることがあるため、絶対にお湯に触れないようにしてください。
なお、貯湯タンクの水抜きは機種やメーカーによって違うことがあるため、詳細については取扱説明書を確認してください。
購入してから貯湯タンクの水抜きを全くしていない方も多くいるでしょう。このようなときは、ここでご紹介した水抜きの方法のみでは、全体の貯湯タンクの汚れを洗い流すことはできません。
そのままにしておくと、お風呂の中に頻繁にワカメのような湯ドロといわれるゴミが混じるようになります。水抜きを何年間も行なっていない貯湯タンクは、専門の業者やメーカーに掃除を頼む必要があります。
専門の業者やメーカーに貯湯タンクをきれいにしてもらった後は、エコキュートの寿命を伸ばすメリットがあるので自分で貯湯タンクの水抜きを定期的に行うことが大切です。
ヒートポンプの水抜き
エコキュートの寿命を伸ばすためには、ヒートポンプの水を年に数回抜くことも必要です。ヒートポンプの水抜きは空気抜きともいわれており、これを行わないとヒートポンプのトラブルの要因にもなります。
ここでは、ヒートポンプの水抜きの方法についてご紹介します。
なお、ヒートポンプの側面の下に水抜き栓はあります。
水抜き栓はこのときに抜かないで、水が1分間以上出ることを確認してください。
水抜き栓を全て閉めて、終わりです。
ヒートポンプの水抜きは、機種やメーカーによって違うことがあります。そのため、詳しくは取扱説明書を確認してください。
漏電遮断器のお手入れ
エコキュートの漏電遮断器は、漏電による感電事故・火災が発生する前に電気を遮断する役割があり、漏電ブレーカーともいわれています。
ここでは、年に数回の漏電遮断器のお手入れ方法についてご紹介します。
漏電遮断器のテストボタンを押して、電源レバーが「OFF」あるいは「切」になると正常です。
電源レバーを「ON」あるいは「入」に戻して、終わりです。
なお、漏電遮断器の操作は、機種やメーカーによって違っていることがあります。
詳しいことについては取扱説明書を確認してください。
逃し弁のお手入れ
逃し弁の役目は、エコキュートの中の圧力を一定に維持することです。ここでは、年に数回のエコキュート逃し弁のお手入れ方法についてご紹介します。
水やお湯がこのときに出ていれば、エコキュートの上にある逃し弁のカバーを開けて、
手前に逃し弁のレバーを起こしたり、戻したりすることを数回行なってください。
手前に逃し弁のレバーを起こして、水やお湯が排水口から出ることを確認すれば、逃し弁のレバーをもとに戻します。
点検するときは、高温に配管がなっておりやけどのリスクがあるため、触らないようにしてください。
なお、操作が機種やメーカーによって違うことがあるため、詳しいことについては取扱説明書を確認してください。
障害物をヒートポンプの周りに置かない
ヒートポンプの周りに障害物を置けば、正面の吹出口や背面、側面の吸込口を塞いでしまうことがあります。吹出口や吸込口が塞がれると、エコキュートが故障したり能力が下がったりする要因になります。
エコキュートの寿命を伸ばすためにも、障害物がヒートポンプの周りにないか、時々確認するようにしましょう。
長期間旅行などで外出するときは電源を切る
長期間旅行などでお湯を使わないときは、次のような処置を行えばエコキュートの寿命を延ばすことができます。エコキュートの電源は、冬のシーズン以外は切るようにします。
なお、冬のシーズンは凍結することがあるため電源は切らないようにしてください。
エコキュートの電源を切るときは、貯湯タンクの中央にある漏電遮断器と下の配線箇所にある配線用遮断器の両方のスイッチを「OFF」にします。1ヶ月間以上留守にするときは、貯湯タンクの全てのお湯を排水するようにします。というのは、1ヶ月間そのまま経過するとと貯湯タンク中の水質が変わることがあるためです。
リモコンのお手入れ
エコキュートのリモコンのお手入れは、ボタンの文字が表面の汚れなどで見えにくくなったときに、固く絞った布や乾いた布で拭いてください。
このときは、アルコール、シンナーなどは変色・変形の要因になるため使わないでください。
メンテナンスが自分でできないときはメーカーに依頼する
部品ごとのメンテナンスがエコキュートの寿命を伸ばすためには必要ですが、そこまで忙しくてできない、数ヶ月ごとでは忘れそうというような方もいるでしょう。
メーカーの点検サービスを、このような方は利用するといいでしょう。有料になりますが、メンテナンスが自分では難しいところなども点検してくれるし、トラブルがあれば早期に見つけることができるので相談してみましょう。
エコキュートの寿命を気にしないで使いたいときは、エコキュートのレンタル(リース)も一つの選択肢に入れてみるのもいいでしょう。
エコキュートの故障の種類とは?
エコキュートの故障のパターンとしてはいくつかあります。故障としては、部品の交換などで修理が簡単にできるものもあり、エコキュートを交換する必要があるものもあります。
ここでは、エコキュートの故障の種類についてご紹介します。このようなエコキュートの故障の種類を把握しておくと、万一のときに助かります。
初期故障
エコキュートは精密であるため、故障が初期の段階で発生することがあります。例えば、電化製品のエアコンやテレビなどによくある初期不良も、エコキュートによくあるものです。
当然ですが、無料で初期故障は修理してくれます。また、配管等の配置がエコキュートで十分でないときは、正常に動かないときがあります。
つまり、エコキュートの設置不良が発生し得ます。このときも、エコキュートはほとんどが無償で設置し直してくれます。
摩耗故障
エコキュートの中では、摩耗故障が最も多くあります。エコキュートでは、パッキンや弁を湯量のコントロールなどに使っています。
繰り返して使う間に、水筒のパッキンなども摩耗してだんだん緩くなることがあるでしょう。寿命に関係なく、エコキュートでも同様のことが発生します。
このような故障は摩耗や自然劣化によるもので、エコキュートの性能とは無関係に発生します。摩耗故障がエコキュートにもし発生したときは、修理が部品の交換でできます。
しかし、ヒートポンプの冷媒回路などが水漏れなどによって壊れると、修理費用が高額にかかります。このようにならないように、定期的なエコキュートの点検やメンテナンスが必要で、部品の摩耗をこのときに見つけることが大切です。
偶発故障
エコキュートだけでなく、偶発故障はいろいろな製品で発生します。偶発故障というのは、エコキュートを設置した初期には見つからなかったトラブルが、時間が経つにつれていろいろな障害を発生させることによって故障に繋がることです。
例えば、初期の段階ではエコキュートに使っている電子部品の不良などがわからなくて、だんだん問題になるということ等があります。
また、わずかな歪みがエコキュートの配管にあると、何かのきっかけで配管が大きくずれて水漏れが発生するなども考えらえるでしょう。
このようなことはエコキュートの故障としてはあまりないものですが、エコキュートの寿命が短くなることもあります。エラー表示がエコキュートで急に発生するようになったときなどは、注意が必要です。
エコキュートでよく発生する故障
現在エコキュートでよく発生する故障としては、突然お湯(温水)が止まらない、水しか出ない、水漏れする、等があります。お湯がエコキュートから出て止まらないときは、湯量をコントロールする水位センサーの故障が多くあります。
つまり、正確な湯量をエコキュートが確認できなくて、お湯をいつまでも出し続けるようになります。そのため、速やかにエコキュートを修理する必要があります。
水しかエコキュートから出ないときは、温度をコントロールする電子部品が故障していることがよくあります。エコキュートの水漏れは、修理が弁やパッキンの交換でできることもあります。
エコキュートの弁やパッキンなどは摩耗故障の要因になるため、エコキュートを長期間使っているときには発生しやすい故障です。
初期不良というときも多くありますが、エコキュートの偶発故障や経年劣化というときもあります。いずれも修理をメーカーや業者に頼む必要あります。
エコキュートの故障と間違いやすい現象
ここでは、エコキュートの故障と間違いやすい症状、現象についてご紹介します。お湯がエコキュートから出ないときは、断水やお湯切れが要因です。
エコキュートの故障が要因のときもまれにありますが、断水やお湯切れが要因でないかをチェックしてみましょう。
エコキュートを使っているときに、ヒートポンプや貯湯タンクからポタポタと水が漏れているのを見ることがあります。
エコキュートの故障ではないかと思ってしまいがちですが、故障ではありません。結露した水がエコキュートのヒートポンプからは出ており、炊き上げするときに膨張した水が貯湯タンクからは出るようになっています。いずれも正常なエコキュートの動作であるため、勘違いしないようにしましょう。
エコキュートの交換が必要な故障とは?
エコキュートの故障としては、交換する方がいいものもあります。もし、エコキュートで次にご紹介するような故障が発生したときは、交換を検討するようにしてください。
寿命が近くなったときの故障
エコキュートだけでなく、寿命が近くなったときの故障は交換のサインです。エコキュートを修理しても、寿命にすぐになるため、修理費が無駄になります。
10年間以上エコキュートを設置してから経って故障したときは、エコキュートを交換するサインと考えておきましょう。また、エラー表示がエコキュートによく発生するようになったときも、エコキュートの寿命が近いことが多くあるため注意しましょう。
自然災害の地震や豪雨などによる故障
エコキュートが自然災害の地震や豪雨などによって故障したときは、修理できないときがあります。もし、エコキュートが修理できても、高額になるため交換を考えた方がいいでしょう。
精密な機械であるエコキュートは、自然災害に遭っても影響がすぐに出ないときもあります。例えば、侵入してきた水分によってエコキュートの中の電子部品がゆっくりと壊れることなどもあります。
特に、水にエコキュートが浸かったときなどは注意する必要があります。エコキュートが自然災害によって故障したときは、高額な修理費になりやすいため、可能な限り交換を考えてください。
交換が必要なその他の故障
エコキュートの交換が必要なその他の故障としては、次のようなものがあります。
・修理してもエラーが再度出る故障
・寿命の目安の15年間をオーバーしたときの故障
このような故障がエコキュートで発生したときは、迷わないで交換しましょう。せっかく修理してもすぐにまた別の箇所が壊れてしまうというデメリットがあります。
修理しても長期間使えないことが多くあるため、交換のサインになります。エコキュートの故障の内容によっても違っていますが、ヒートポンプユニットの部品を交換する必要があるときなどは、10万円をオーバーする費用がかかるときがあります。
このようなときはエコキュートを交換する方がいいでしょう。また、エコキュートを修理しても再度エラーが出るときは、エコキュートの寿命であると考えられます。
そのため、修理するよりも交換するべきです。そして、エコキュートの部品の寿命の目安をオーバーして故障したときも、交換時期と考えておきましょう。
エコキュートを交換する会社は多々ありますが、在庫があるか、金額は妥当か(チラシなどで安く記載していても実際には追加料金等が発生することもある)実績や口コミ等よく確認するといいでしょう。
エコキュートの交換時期の判断方法、ポイントは?
エコキュートにいろいろな現象が発生したときは、自分でできるお手入れを行なってみましょう。自分でお手入れしても直らないときは、故障している可能性が大きいため、業者に頼みましょう。ここでは、エコキュートの交換時期の判断方法についてご紹介します。
お湯の出る量が少ない
お湯の蛇口から水しか出ないときは、お湯を使い切ったときのお湯入れの可能性が大きいため、お湯が沸いているかチェックしてみましょう。
さらに、温度をコントロールする部品が経年で劣化していることがあります。このときは、エコキュートの本体をリセットすることによって直ることがあります。
リセットしても直らないときは、温度をコントロールする部品が劣化している、あるいは温度を探知する部品が壊れていることもあるため、業者に修理や交換をしてもらう必要があります。
水が全く出ないときは、止水栓が閉まっていないか、断水していないかをチェックしましょう。断水しているときは、断水が無くなるまで待つ必要があります。外気温が低いときは、凍結していることもあります。凍結しているときは、解凍が自然にできなければ専門の業者に頼む方がいいでしょう。
お湯張りが設定した水量で止まらないときは、設定を間違っていないかをチェックする必要があります。これ以外にも、お湯が止まらないときはお風呂の循環口にお湯の汚れや入浴剤が溜まっていることがあるため、お風呂の循環口を清掃してみましょう。
このようなことをチェックしても問題がないときは、センサーが故障していることがあります。
水漏れしている
貯湯タンクの中の水をお湯にすれば量が多くなるため、排水口から多くなった分が出てきます。このときに、水漏れしていると勘違いすることがあります。
ヒートポンプの周りの温度が低くなったときは、結露が温度差によって発生して水滴が垂れることもありますが、故障ではありません。
そのため、実際に水漏れしていないかは一定時間見る必要があります。配管が劣化していたり、エコキュート本体が経年で劣化していたり、貯水タンクが亀裂していたりするようなときは、水漏れが止まらないため部品交換が必要になります。
頻繁に何らかのエラー表示が発生する
エコキュートが寿命になれば、配管のパッキンやエコキュートのセンサーなどの部品が劣化して、頻繁にエラー表示が発生することがあります。
エコキュートの交換費用とは?
エコキュートのタイプとしては、給湯専用、オート追いだき、フルオート追いだきがあります。なお、エコキュートの460Lは、標準サイズで4人~5人世帯に適したものです。
ここでは、それぞれのメーカーのエコキュートの交換費用についてご紹介します。なお、交換費用は販売時期や販売店などによって違うことがあるため注意しましょう。また、交換費用(税別)はいずれもエコキュート本体だけのものであり、交換工事費は含まれていません。
三菱
給湯専用Aシリーズ 角型は18万33円、オート追いだきAシリーズ 角型 エコオートは17万4,922円、
フルオート追いだきAシリーズ 角型は18万7,700円です。
東芝
給湯専用ESTIA 460L給湯専用は17万7,408円、フルオート追いだき ESTIA 460Lベーシックモデルは18万6,774円です。
ダイキン
給湯専用給湯専用らくタイプ 角型 460Lは23万8,500円、オート追いだきオートタイプ 角型 パワフル高圧460Lは25万5,900円、フルオート追いだきフルオートタイプ 角型 460Lは27万3,000円です。
日立
給湯専用標準タンク 給湯専用タイプは18万8,750円、フルオート追いだき標準タンクは22万1,250円です。
エコキュートは、普通のガス給湯器の2倍~3倍くらいの価格です。
設置工事費込みで40万円~50万円程度のものがほとんどですが、販売店によっても相当値引き率が違っています。
そのため、エコキュートの交換を考えているときは、見積もりをいくつかの販売店から入手するのがおすすめです。設置業者を選ぶときは、設置工事費込みの見積りを提出してもらって、値引き率などを比べること大切です。
令和5年から補助金・助成金制度がスタートしているので活用するとよいでしょう。詳しく知りたい方は弊社HPの記事(https://onl.sc/hZBWTff)をご覧ください。
まとめ
エコキュートの寿命が短くなる要因とは?エコキュートの寿命を伸ばす方法とは?エコキュートの故障の種類とは?
エコキュートの交換が必要な故障とは?エコキュートの交換時期の判断方法とは?エコキュートの交換費用とは?
についてご紹介しました。
エコキュート自体の寿命は約10年間~15年間ですが、機器に使っている部品によってはもっと早く交換が必要になります。
また、エコキュートの寿命は、普段のお手入れの方法や使い方によっても違ってくることがあります。エコキュートの寿命が心配なときは、ここでご紹介したことをぜひ参考にしてください。
エコキュート、修理、交換設置について
わからないことがあったら
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