IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方へ

2021年12月22日

IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方へ
IHクッキングヒーターを使っているときは、火傷しないか不安になっている方もいるでしょう。

ここでは、IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方へ、IHクッキングヒーターの火傷などの事故事例と事故防止法、IHクッキングヒーターで注意すること、オール電化の火災が発生する要因についてご紹介します。
IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方へ
■IHクッキングヒーターの火傷などの事故事例と事故防止法

IHクッキングヒーターは火が出ないため安全であると思っている方も多くいるでしょう。
確かに、IHクッキングヒーターはガス漏れのリスクが無く、簡単に掃除もできます。
しかし、正しい使い方をしないと、IHクッキングヒーターでも火傷することもあります。
ここでは、IHクッキングヒーターの火傷などの事故事例と事故防止法についてご紹介します。

●IHクッキングヒーターの仕組み

ここでは、IHクッキングヒーターの仕組みについてご紹介します。
渦巻き状のコイルが、IHクッキングヒーターの内部にはあります。
このコイルの周りに、電流が流れると磁力線が発生します。
このときに、IHクッキングヒーターのトッププレートと調理器具が接触していれば調理器具の内部を磁力線が通ります。
うず電流が、このときに調理器具の底に発生します。
調理器具をうず電流が通るときに、熱が電気抵抗によって発生します。
調理するときにはこの熱を利用します。
また、調理器具の温度検知センサーがトッププレートの下にあります。
この温度検知センサーによって、異常に温度がアップしたときは、火災を防止するために運転を停める機能がIHクッキングヒーターには搭載されています。

●IHクッキングヒーターで使える調理器具

IH用のマークが付いた調理器具だけが、IHクッキングヒーターでは使えます。
調理器具の素材としては、鉄やステンレス、ホーローなど、電気抵抗で発熱するものが適しています。
さらに、IHクッキングヒーターから滑り落ちないように、重さがある程度がある調理器具が適しています。

●IHクッキングヒーターで使えない調理器具

IHクッキングヒーターで使えない調理器具としては、次のようなものがあります。
底面が平らでない形状の調理器具
電気抵抗の低い銅やアルミニウムなどの素材の調理器具
なお、このような調理器具でも、オールメタル対応のIHクッキングヒーターであれば使えます。
土鍋、陶磁器、ガラスなどの非金属の素材の調理器具
プラスチックなどの可燃性の非金属素材で外枠を覆っている調理器具
IHクッキングヒーターで使えない調理器具は、火災の要因になります。
IHクッキングヒーターで使えない調理器具のときは、加熱できなかったり、正常に温度センサーが作動しなくて加熱し過ぎて発火の要因になったりすることがあります。

●IHクッキングヒーターの事故事例

平成21年度に東京都が発行した「キッチンでの事故防止ガイド」(https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/manabitai/kyouzai/main/documents/301.pdf)によれば、次のような事故事例が報告されています。

・火傷
IHクッキングヒーターを使った後にトッププレートを触って火傷しました。

・落下
IHクッキングヒーターで調理しているときに、鍋が急に横滑りして床に落下しました。

・発火
滋賀県で平成24年7月に発生した発火は、汚れ防止マットをIHクッキングヒーターの下に置いて、天ぷら油を加熱しているときにその場を離れたために油が発火して火災になりました。
大阪府で平成26年5月に発生した発火は、IHクッキングヒーターでプラスチックで鉄鍋の外枠を覆った調理器具を加熱したために発火しました。

●IHクッキングヒーターの事故防止法

ここでは、IHクッキングヒーターの事故防止法についてご紹介します。

・トッププレート上は火が出ていなくても高温である
IHクッキングヒーターは、火が出ないで加熱ができます。
しかし、逆にいうと危ない温度かがすぐに判断できないことになります。
IHクッキングヒーターを使ったすぐ後は、使い方によっては温度が300℃近くになることもあります。
手で触っても火傷しなくなるまでは、スイッチを切ってから数分間以上の時間がかかります。
火が出ないために油断しがちになりますが、高温注意のランプが点いているときは触らないようにしましょう。
高温注意のランプが消えた後、十分に温度が下がったことをチェックしてから触りましょう。

・特に揚げ物のときは注意する
IHクッキングヒーターは、容易に加熱できることがメリットです。
そのため、調理器具の温度を高温まで素早く上げられます。
しかし、正しく温度センサーが作動しないと、自然に油が発火する温度まですぐにアップします。
早いときは、加熱を始めてから5分間~6分間で温度が380℃以上になって自然に発火します。
揚げ物専用の機能やボタンが、このようなことにならないためにあります。
特に、揚げ物のときは、揚げ物専用の機能やボタンを必ず使いましょう。
また、必要な最低の油の量(多くは200g)と必要な鍋の深さが取扱説明書に書かれているため、必ず守りましょう。
調理をしているときに白煙が調理器具から上がったときは、発火する兆候であるため非常にリスクがあります。
そのため、IHクッキングヒーターの加熱をすぐに止めましょう。
なお、正常にIHクッキングヒーターが運転しており、使い方が正しいときは、揚げ物は200℃程度の温度がおすすめです。

・ガスコンロと違ってトッププレート上は滑りやすい
IHクッキングヒーターのトッププレートは、調理器具を五徳の上に置くガスコンロと違って平らです。
そのため、滑りやすいため、調理器具が滑り落ちるときがあります。
調理する前には、落下事故を防止するために十分にトッププレートを拭きましょう。

・汚れをそのままにすると火災の要因になる
異物や汚れが調理器具の底にあるときは、直接トッププレートと調理器具の底が接触しないようになります。
そのため、汚れによって正しく調理器具の底の温度が検知できなくて、高温になって発火する要因になります。
また、汚れそのものが発火の要因になることもあります。

・汚れ防止カバー、汚れ防止マットをトッププレートに敷くと火災の要因になる
掃除するのが大変ですが、汚れ防止カバーや汚れ防止マットをトッププレートに敷かないようにしましょう。
直接トッププレートと調理器具の底が接触しないため、正しく調理器具の底の温度を検知することができません。
汚れ防止カバーや汚れ防止マットの素材によっては、自然に5分間~6分間の加熱で油が発火するときもあります。
汚れ防止カバーは使用不可と取扱説明書にも書かれているため、使うのを止めて掃除をしましょう。
汚れがサッと拭くのみで無くなることは、IHクッキングヒーターの一つのメリットです。

・調理するときの磁力線にも注意する
磁力線が、IHクッキングヒーターで調理するときには出ます。
そのため、キャッシュカードやクレジットカードをIHクッキングヒーターに近づけると使えないときがあります。
キャッシュカードやクレジットカードをIHクッキングヒーターの近くに置いたりしないようにしましょう。

●IHクッキングヒーターの火傷などの事故事例と事故防止法のまとめ

ここでは、IHクッキングヒーターの火傷などの事故事例と事故防止法についてご紹介しました。
IHクッキングヒーターは正しく使うと寿命も長くなり、節電にもなります。
再度見直しして、IHクッキングヒーターを正しく安全に使いましょう。
なお、ペースメーカーを心臓に着けているときは、影響が出ることがあります。
このような方がIHクッキングヒーターを使うときは、前もって医師に相談しましょう。
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■IHクッキングヒーターで注意すること

ここでは、IHクッキングヒーターで注意することについてご紹介します。

●ガスコンロに比較して設置費用は少し高めになる

機種のランクによって違っていますが、最新の機種の最高クラスの機種を比較すると、IHクッキングヒーターの方がガスコンロより少し高めになります。
しかし、ビルトインIHクッキングヒーターとビルトインガスコンロの主力の機種については、いずれも10万円程度であるため、機器の本体価格はそれほど違いがないでしょう。

●左右で最高火力が同時に使えない

IHクッキングヒーターは、最高火力が5.8kWまでと法律で決まっています。
そのため、例えばIHクッキングヒーターで3.2kWの火力が左右で出せるときでも、3.2kWの火力を同時に使うことができなく、左右どちらかで最大火力が制限されます。
例えば、片方かが強火のときは、中火までしかもう片方が使えないようになります。
しかし、IHクッキングヒーターの中火でもガスコンロの強火と同じような火力であるため、実際には問題ないでしょう。
なお、100Vのコンセントで使う卓上タイプのIHクッキングヒーターで2つのコンロがあるときは、片方を最大火力で使うと、もう片方は火力がほとんど出ないため注意しましょう。
IHクッキングヒーターは、電圧が200Vのものと100Vのものがあります。
そのため、IHクッキングヒーターを買うときは、前もって電圧をチェックしましょう。
キッチンに埋め込むビルトインタイプのIHクッキングヒーターは、ほとんどが200Vです。
そのため、コンセントは3つの差し込みがある専用回路が必要なものになります。
200VのIHクッキングヒーターは、電圧が高いために専用電源が必要になりますが、火力が強くなります。
ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換するときは、ほとんど電気工事が必要になります。
なお、簡易的な卓上タイプのIHクッキングヒーターは100Vになるため電気工事は必要ありません。
電圧が低いため価格も5千円~くらいですが、火力も弱くなります。

●使える調理器具に制限がある

ガスコンロのときは調理器具の種類が関係ありませんが、IHクッキングヒーターのときは使える調理器具に制限があります。
基本的に、IHクッキングヒーターで使える調理器具は、磁石が付く鉄製などのものになります。
IHクッキングヒーターで使える調理器具としては、次のようなものがあります。
鉄製・鉄鋳物
ステンレス製
ホーロー製
鉄が含まれている底がいろいろな金属で何層にもなっている多層鍋
キッチンに埋め込むビルトインIHクッキングヒーターとしてはオールメタル対応があり、磁石が付かない金属の調理器具も含めて、金属製の調理器具が使えるものもあります。
オールメタル対応のIHクッキングヒーターは、使える調理器具の幅が広くなりますが、本体価格も高くなります。
オールメタル対応のIHクッキングヒーターは、普通のIHクッキングヒーターで使える調理器具にプラスして、次のような調理器具が使えます。
銅製
アルミ製
鉄が含まれていない底がいろいろな金属で何層にもなっている多層鍋
しかし、このような調理器具を使ってオールメタル対応のIHクッキングヒーターで調理するときは、ステンレスや鉄製の調理器具に比較して火力が弱くなります。
約3kWの最大火力のIHクッキングヒーターでもパワーは2.6kW程度のものしか出ないため、火力が調理器具の種類によっては2割程度弱くなることを把握しておきましょう。
IHクッキングヒーターで使えない調理器具としては、次のようなものがあります。
土鍋などの陶磁器
ガラス製
直火用の網
スーパーなどで販売されているアルミ製の簡単な鍋
基本的に、このような調理器具はIHクッキングヒーターでは使えませんが、IHクッキングヒーターにはラジエントヒーターが搭載されている機種があります。
通常のIHクッキングヒーターは電気と磁力の作用によって調理器具そのものを発熱させますが、ラジエントヒーターはトッププレートそのものが熱くなって熱を調理器具に伝えます。
そのため、ラジエントヒーターが搭載されている機種は、炙ったりすることもできます。
しかし、火力がIHクッキングヒーターやガスコンロに比較して弱いため、鍋を土鍋などで作るときは、時間が相当かかります。
IHクッキングヒーターは、底が平らな調理器具でなければ使えません。
底が反っていたり、脚がついていたりする調理器具は、誤作動やトラブルが発生する要因になります。
IHクッキングヒーターにガスコンロから交換するときは、IHクッキングヒーターに対応しない調理器具が使えないため、買い揃える必要があります。

●停電のときに使えない

IHクッキングヒーターは電気で動くため、停電のときは使えません。
ガスコンロはガスがあれば、乾電池で多くの機種は点火して使えます。
一部のガスコンロでは100V電源のものもありますが、基本的に乾電池が非常時に使えるため停電のときでも使えます。
しかし、自動調理などの機能はガスコンロでも使えません。

●直火で炙る調理や火が必要な調理ができない

IHクッキングヒーターでは、直火で炙る調理や火が必要な調理はできません。
例えば、フランベを調理するときは、フライパンなどで魚や肉などの食材を焼いて、最後の香り付けするためにガスコンロの火を揮発したアルコールに引火させて、一気にアルコ―ル分を飛ばします。
しかし、IHクッキングヒーターを使っているときは、バーナーなどを使う必要があります。
なお、ラジエントヒーターが搭載されているIHクッキングヒーターのときは、海苔などを炙ることができます。
そのため、バーナーなどでガスコンロを引火させることを代用することもできます。
なお、フランベをIHクッキングヒーターで行うときは、燃えやすいものをフライパンの周りに置くと燃え移って火災の要因になることがあるため注意しましょう。
ラジエントヒーターは、渦巻状のニクロム線をIHクッキングヒーターのトッププレートの下に埋め込んだものです。
ラジエントヒーターは埋め込んだ電熱線が熱くなって、トッププレートをこの熱で高温にすることによって調理器具を加熱します。
通常の3口のIHクッキングヒーターでは、左右IHの中央がラジエントヒーターの機種があります。

●トッププレートの熱いのがわからなくて触ると火傷する

IHクッキングヒーターのトッププレートそのものは熱くなりませんが、熱くなった調理器具を置いていると、必然的にトッププレートも調理器具の熱で熱くなります。
多くのIHクッキングヒーターは、警告が高温になっているときは表示されますが、誤って触ったりすれば、調理したすぐ後は高温になって火傷するため注意しましょう。
ラジエントヒーターが搭載されているIHクッキングヒーターは、トッププレートを直接温めるため、ラジエントヒーターと周りは熱くなるため注意しましょう。

●高い音が発生することがある

IHクッキングヒーターは、調理をしているときなどにトッププレートと振動した調理器具が響き合って、高いビィーンというような音が発生することがあります。
トラブルではありませんが、人によってはこの音が不快に感じるときがあります。
なお、次のような方法で音が無くなったり、小さくなったりすることがあります。
調理器具の位置をずらす
調理器具を置き直す
水や食材の量を変える
調理器具の種類を変える

●火について子供が知る機会が少なくなる

調理を通して子供を教育したいと思っている方もいるでしょう。
火を普段取り扱うのは調理のとき程度であるため、IHクッキングヒーターのときは火について子供が知る機会が少なくなって、危険に対する意識が薄くなることもあるでしょう。

●電磁波を心配している人もいる

IHクッキングヒーターの電磁波は、基本的に普通の使い方では微弱であるため心配ありません。
家庭で使っているIHクッキングヒーターや電子レンジからの電磁波が影響を健康に与えることはないと考えられる、という電磁界情報センターの見解もあります。
なお、ペースメーカーを使っている方は、前もって医師に相談しましょう。
IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方へ
■オール電化の火災が発生する要因

IHクッキングヒーターを買うために火傷を心配しているのであれば、エコキュートも同時に買ってオール電化にするのがおすすめです。
オール電化は、ガスを使わないために安全性が高いことが大きなメリットです。
一般的に、オール電化は火災が発生するリスクが少ないとされています。
しかし、本当にオール電化は火災が発生しないのか気がかりな方もいるでしょう。
ここでは、オール電化の火災が発生する要因についてご紹介します。

●オール電化とは?

オール電化というのは、給湯や調理、空調などを電気で全て賄うものです。
ガスは全く使わないで、キッチンなどの全ての設備が電気製品になるため、住宅が省エネになります。
電気・ガス併用のときは電気は電力会社、ガスはガス会社など、熱源が違うと面倒ですが、オール電化であれば全て電気に一本化できるため手間が管理するためにかかりません。
そのため、電気代が低減しやすく、電気をそれぞれのライフスタイルに応じて効率良く使うことができます。
新築するときにオール電化にするとガス配管の工事が必要ないため、安く建設費用を抑えることができます。
オール電化は、これ以外にもメリットがいろいろあるため、興味があれば導入を検討してみましょう。

●オール電化のメリット

ここでは、オール電化のメリットについてご紹介します。

・掃除が簡単である
オール電化のときは、調理するときに電気を全て使うようになります。
オール電化住宅は、IHクッキングヒーターを調理するときに使いますが、全く火を使わないため小さい子供さんがいる家庭でも安心です。
IHクッキングヒーターは、ガスコンロと違って、平らなトッププレートであるため、調理しているときに汚れても、汚れが軽いときは掃除が簡単にできます。
油汚れが付いたときでも、それほど掃除には手間がかかりません。
すぐに汚れているところがわかるため、冷めると乾いた布巾で拭くと、キッチンをきれいに毎日使うことができます。
掃除する時間が少なくなると、大幅に毎日の家事の負担も軽くなるでしょう。
IHクッキングヒーターは、手間がかからないため仕事で普段忙しいためにキッチンが掃除できない人におすすめです。
時間が経つとIHクッキングヒーターでも汚れが落ちにくくなるため、調理した後にすぐに掃除するのがおすすめです。
調理したすぐ後のときは簡単に汚れが除去できるため、こまめに毎日掃除すると手間がかかりません。
キッチンが毎日きれいであれば、さらに料理が楽しくなるでしょう。

・光熱費が楽に管理できる
オール電化にすると全くガス代がかからなく、光熱費は電気代だけになるため、光熱費が楽に管理できます。
一般的に、ガス代の方が電気代よりも安くなりますが、深夜の安い電力を利用すると月々の電気代も安くなります。
深夜の時間帯にお風呂使ったり、洗濯をしたり、料理をしたりするなど工夫すると、電気代を安くすることができます。
共稼ぎの家庭や昼間に留守にする家庭のときは、オール電化にする方がメリットがあるでしょう。
太陽光発電を設置している家庭であれば、電気代がさらに安くなります。
太陽光発電で昼間に使う電気を賄うことができるため、電気を電力会社から買う必要がありません。
オール電化と太陽光発電は相性が良いため、同時にこの2つを設置するとメリットがさらに大きくなります。
ライフスタイルに応じた電力料金プランを選ぶと、さらに電気代が安くなります。
前もっていくつかの電気料金プランを十分に比較して、最もお得なのはどのプランかを慎重に見極めましょう。
適切な電気料金プランを選ぶと、電気代が特に努力をしなくても低減できます。

・災害時に早く復旧する
水が使えなくなることが、地震などの災害が発生したときは多くあります。
水がもし止まると、時間が復旧するまでかかるため、長期間お風呂などが使えなくて困ります。
災害が発生したときに水が使えなければ、生活することができません。
しかし、オール電化であればエコキュートの貯湯タンクに貯めているお湯や水を一時的に使うことができるため、断水になっても最小限に被害を抑えることができます。
オール電化は停電になると不利ですが、日本では停電が長時間になるのは非常に稀です。
もしライフラインが地震や台風などで止まっても、電気の方がガスや水道に比較して早く復旧するため、長期間困ることはありません。
オール電化にすると、万一のときでも対応が柔軟にできるため、日常生活に割合早い時期に戻ることができます。
災害が発生したときでも生活に必要なお風呂や調理、冷暖房などがすぐにできるため、高齢の方や小さい子供さんがいる家庭でも安心です。
災害が日本は多いため、万一のときのために設備を準備しておくことは、無駄なことでは決してありません。
いつ地震は発生するかわかりませんが、オール電化であれば災害に強いため万一のときに役に立ちます。

・火災が発生しにくい
オール電化は、火を調理でも給湯でも全く使わないため、火災が発生しにくいというメリットがあります。
IHクッキングヒーターは、調理が火を使わないでできるため、調理しているときにカーテンや衣服などに燃え移るリスクもありません。
焦げつき防止機能や電源スイッチ自動OFF機能、グリル高温自動OFF機能などが搭載されているため、リスクを検知したときに火災を未然に防止してくれます。
IHクッキングヒーターであれば、全く火を使わないため、料理本を近くで見ながら調理することもできます。
トッププレートは平らであるため、高温の油の鍋も安全に素早く移動することができます。
使い方さえ正しいと、火災が発生する可能性は非常に少ないといえます。
調理をするときに火を使うと火災が発生するリスクが常にありますが、オール電化であれば電気で全て対応できるためそれほどリスクはありません。
安全に毎日調理ができるのは、オール電化の大きなメリットでしょう。
ガスコンロを使うとガス漏れが発生しますが、IHクッキングヒーターであればこのようなリスクもありません。
一酸化炭素中毒のリスクも非常に少なくなるため、安全安心に使うことができます。
空気も汚れないため、小さい子供さんがいる家庭でも安心して使えるでしょう。
火が出ないために部屋の温度が高くなることもなく、夏のシーズンでも調理が快適な環境でできます。

●オール電化でも火災が発生するケース

ここでは、オール電化でも火災が発生するケースについてご紹介します。

・漏電
オール電化でも、火災が発生しないということでは必ずしもありません。
IHクッキングヒーターは火を使わないためカーテンなどに燃え移ることはありませんが、漏電によって火災が発生することがあります。
例えば、ホコリがコンセントに溜まっているときは、漏電することがあります。
また、銅線が電源プラグの根本から飛び出た状態で電気製品を使うと、漏電することがあるため注意する必要があります。
漏電はなかなかわからないため、すぐに火災が広がるリスクがあります。
漏電すると火災が発生しやすいのみでなく、電気代も高くなることがあります。
電気をあまり使っていないにも関わらず電気代が高いときは、漏電がどこかで発生していることがあります。
そのままにしておくと火災が発生するときもあるため、点検を早めに行いましょう。
例えば、専門の業者に点検を頼むなどして、対応を適切に行うことが大切です。

・間違った調理方法
オール電化でも、間違った調理方法では火災が発生することがあるため注意する必要があります。
例えば、揚げ物をしているときに長時間その場を離れると、油の温度が高くなることがあります。
油は370℃以上になると自然に発火するため、十分に調理するときは注意する必要があります。
温度検知機能などがIHクッキングヒーターには搭載されていますが、温度が急激に高くなると検知が追いつかなくて発火することがあります。
また、IHクッキングヒーターに対応していない調理器具を使うと、熱が均等に伝わらなく、熱が1箇所に集まって火災が発生することがあります。
変形した鍋の底であったり、センサー部分が煮こぼれなどで汚れていたりすれば、機能が作動しないこともあるため注意しましょう。
安全機能が搭載されているということでも、使い方を間違うと火災が発生する要因になります。
前もってIHクッキングヒーターの取扱説明書を十分にチェックして、間違った使い方をしないように十分に注意しましょう。
油を使うときは十分に温度調節に注意して、その場から離れないようにしましょう。
オール電化は火が出ないということでも、熱が調理器具から伝わるため火傷することがあります。
特に、危ないことが小さい子供さんはわからないため、調理しているときはIHクッキングヒーターに触らせないように十分に注意しましょう。

●オール電化で火災を発生させない方法

ここでは、オール電化で火災を発生させない方法についてご紹介します。

・漏電を防止する
オール電化で火災を発生させないように、普段から漏電を防止する必要があります。
ホコリがよく溜まる箇所があると、掃除機をこまめにかけましょう。
特に、ホコリがコンセント付近に溜まらないように注意する必要があります。
ホコリが電源プラグの根元に溜まっているときは、非常にリスクがあります。
長期間電源プラグをコンセントに差したままにしているときや、目にあまり触れないところはホコリが溜まることがあるため、掃除を定期的に行いましょう。
電気配線が絡まったりするとリスクがあるため、電気製品を使った後は特に注意しましょう。
雨漏りによって漏電が発生することもあります。
雨漏りによって室内に大量の水が侵入すると、コンセントや電気配線などが濡れて、漏電が発生します。
雨漏りしたときは、すぐに修理しましょう。
また、湿気の多いところに電気製品を置かないことも大切です。
オール電化を導入すると、漏電遮断器を取り付けたりして、安全に普段から注意しましょう。
前もって対策をしておくと、火災が防止できると同時に電気製品が長持ちします。
安全のためにも、オール電化に頼るのみでなく、十分に注意しましょう。

・調理方法に注意する
火災が発生しないように、調理方法にも普段から注意しましょう。
調理しているときは、その場を短時間でも離れないようにする必要があります。
特に、調理するときに天ぷらなどの油に注意が必要です。
急激に油の温度が高くなって発火することもあるため、調理しているときは目を離さないようにする必要があります。
温度調節機能がIHクッキングヒーターには搭載されていますが、「揚げ物」のメニューを選ばないで加熱すると火災が発生することもあります。
IHクッキングヒーターは便利な機能が搭載されていますが、間違った使い方をすると火災が発生するため、十分に取り扱いには注意しましょう。
特に、初めのうちはIHクッキングヒーターの機能に慣れないため、間違えないようにしましょう。
油を使わないときでも火災が何かの理由で発生することもあるため、電源を切るまで目を離さないことが大切です。
調理器具は、IHクッキングヒーターに対応したものを使うことも大切です。
底が平らでない調理器具を使うと、正常にセンサーが作動しなくて温度調節ができなくなります。
IHクッキングヒーターで使う調理器具は、十分に注意して選びましょう。
IHクッキングヒーターは非常に性能が高いため火災が発生するリスクあまりありませんが、油断すると火傷したりするリスクがあります。
過度にIHクッキングヒーターを信頼しないで、最低限注意しましょう。

●オール電化の火災が発生する要因のまとめ

ここでは、オール電化の火災が発生する要因についてご紹介しました。
オール電化にすると、掃除がしやすく、光熱費も管理しやすいため、家事や家計の管理が楽になります。
オール電化は火災が発生しにくいこともメリットですが、火災が発生する可能性があります。
オール電化は、漏電や間違った調理方法によって火災が発生することがあるため、十分に注意しましょう。
ちょっとした注意によって火災が発生するリスクを防止することができるため、取扱説明書を十分にチェックしておきましょう。
便利なIHクッキングヒーターの機能に頼るのみでなく、普段から十分に注意する必要があります。
IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方へ
■まとめ

ここでは、IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方へ、IHクッキングヒーターの火傷などの事故事例と事故防止法、IHクッキングヒーターで注意すること、オール電化の火災が発生する要因についてご紹介しました。

IHクッキングヒーターの事故防止法としては、次のようなものがあります。

・トッププレート上は火が出ていなくても高温である

・特に揚げ物のときは注意する

・ガスコンロと違ってトッププレート上は滑りやすい

・汚れをそのままにすると火災の要因になる

・汚れ防止カバー、汚れ防止マットをトッププレートに敷くと火災の要因になる

・調理するときの磁力線にも注意する

IHクッキングヒーターでの火傷が心配な方は、ぜひ参考にしてください。

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