電気温水器とエコキュートの違いを知りたい方へ
2024年4月5日
電気温水器とエコキュートは、同じように電気でお湯を沸かす給湯器ですが、仕組みや電気代が大きく違っています。
ここでは、電気温水器とエコキュートの違いを知りたい方へ、電気温水器とエコキュートの違い、電気温水器の仕組みと費用、エコキュートの仕組みと費用、電気温水器とエコキュートの比較、電気温水器とエコキュートはどちらが安いか?についてご紹介します。
Contents
電気温水器とエコキュートの違い
ここでは、電気温水器とエコキュートの違いについてご紹介します。
電気温水器とは?
電気温水器は、電気ヒーターを使って水を直接温めるタイプの給湯器です。電気温水器としては、瞬間タイプと貯湯タイプがあります。
瞬間タイプと貯湯タイプの電気温水器は、次のような違いがあります。
原理
瞬間タイプの電気温水器は、お湯を使うときに瞬間的に電気で水を直接温めるものです。貯湯タイプの電気温水器は、電気で沸かしたお湯を貯めておいて使うものです。
待機電力
瞬間タイプの電気温水器は待機電力がかかりませんが、貯湯タイプの電気温水器は一定量の待機電力がかかることがあります。
電気代
瞬間タイプの電気温水器は、使用量によって電気代がかかります。貯湯タイプの電気温水器は、電気代がエコキュートより高くなります。
設置場所
瞬間タイプの電気温水器は、一般的に小型であるために設置場所を選びません。貯湯タイプの電気温水器は、ある程度の設置場所が必要です。
エコキュートとは?
エコキュートは、ヒートポンプの技術を使う給湯器で、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かします。ヒートポンプの技術によってお湯を沸かすために、大幅に電気代が節約できます。エコキュートは、基本的に広い設置スペースが必要で、イニシャルコストも高くなりますが、ランニングコストが安くなります。
電気温水器とエコキュートの違い
電気温水器とエコキュートの違いは、次のようになります。
お湯の沸かし方
電気温水器は、電気ヒーターで貯湯タンク内の水を温めます。だんだんお湯になって、いつでもお湯が使えるようになります。エコキュートは、ヒートポンプユニットで大気中の熱エネルギーを冷媒に取り込み、コンプレッサーで冷媒を圧縮して温度を高くしてお湯を沸かします。お湯の沸かし方は、電気温水器はシンプルですが、エコキュートは複雑です。
電気代
電気代は、圧倒的にエコキュートの方が安くなります。電気温水器とエコキュートの電気代は、機種によっても違いますが、3倍くらいの違いがあることが多くあります。電気代が安くなることも、エコキュートが選ばれる理由の一つです。
設置スペース
電気温水器は、貯湯タンクユニットだけがあります。エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットがあるため、設置スペースが広くなります。エコキュートは、電気代が安くなりますが、設置スペースが電気温水器よりも広くなります。
電気温水器の仕組みと費用
ここでは、電気温水器の仕組みと費用についてご紹介します。
電気温水器の仕組み
電気温水器は、電気ヒーターで沸かしたお湯を貯湯タンク内に貯めておくことによって、お湯をいつでも使うことができます。例えば、大きな電気ポットと同じようなものでしょう。火を使わないため、不完全燃焼などのトラブルが発生することはありません。そのため、電気温水器は安心です。
電気温水器の機能
電気温水器の機能は、メーカーや機種によって違います。例えば、瞬間タイプの電気温水器であれば、お湯を使うときに必要な分の量のみを沸かす機能が搭載されています。
また、機能が高いタイプの電気温水器であれば、追いだき機能が搭載されており、お風呂のお湯の温度が常に一定になります。貯湯タイプの電気温水器は、電気ヒーターで沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めておいて使います。エコキュートと同じように、夜間の電気料金が安い電力でお湯を沸かすため、電気代が安くなります。
電気温水器の設置場所・設置費用
電気温水器を設置するときは、基本的に業者に頼む必要があります。住宅の補強工事が、場合によって必要になることもあります。電気温水器の設置場所は、屋外あるいは屋内です。お湯や水を貯める貯湯タンクユニットの重さに耐えられることが必要で、住宅事情によっては制限が他にもあるため、信頼できる業者に相談してください。
なお、電気温水器は、貯湯タンクユニットだけであるため、それほど設置スペースは必要ありません。電気温水器の設置費用は、大きく業者や条件によって違います。電気温水器の設置費用は、安い機種が5万円くらい、高い機種が20万円以上になることもあります。
電気温水器の電気代の目安
電気温水器の電気代の目安は、電力エリアによって違いますが、年間に7万円~10万円くらいになります。
エコキュートの仕組みと費用
エコキュートは、頻繫にテレビコマーシャルでも目にするようになったでしょう。エコキュートは、省エネを考慮して開発された給湯器で、電気温水器とは仕組みや費用が大きく違います。
ここでは、エコキュートの仕組みと費用についてご紹介します。
エコキュートの仕組み
エコキュートは、気体は圧縮することによって温度が高くなるという性質を利用してお湯を沸かす給湯器です。エコキュートは、ヒートポンプの技術を採用しています。エコキュートのヒートポンプユニットで大気中の熱エネルギーを二酸化炭素の自然冷媒に取り込んで、コンプレッサーで自然冷媒を圧縮して温度を高くします。
温度が高くなった二酸化炭素の自然冷媒は、水熱交換機で熱を水に伝えてお湯を沸かします。この後、二酸化炭素の自然冷媒を膨張弁で膨張して温度を低くし、空気交換機に戻すというようなプロセスを繰り返します。
このように、エコキュートの仕組みは、電気温水器よりも相当複雑になっています。ヒートポンプの技術は、エアコンや冷蔵庫などにも採用されており、エコキュートは割合少ない電気でお湯を沸かすことができます。
エコキュートの機能
エコキュートは、学習機能があり、お湯の使用量などをそれぞれの家庭の過去のライフスタイルから判断し、使うお湯の量だけを沸かすことができます。これ以外にも、使ったお湯の量をリモコンに表示することによって、省エネについての意識をアップする機能が搭載されているものもあります。
エコキュートを設置することによって電気代が安くなり、家庭の省エネに役に立ちます。当然ですが、夜間の安い電気料金の電力のみでお湯を沸かしたいときは、沸き上げ時間を設定することもできます。
エコキュートの設置場所・設置費用
エコキュートの設置場所は、電気温水器よりもスペースを広く確保する必要があります。エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを設置する必要があります。そのため、エコキュートの設置が住宅によってはできないこともあるため、注意しましょう。
また、エコキュートの設置費用は、電気温水器よりも高くなります。
例えば、370Lの貯湯タンクの容量のエコキュートの設置費用は、一般的に本体価格と設置工事費用をトータルして60万円くらいになるといわれています。
エコキュートの電気代の目安
エコキュートは、設置費用が高くなりますが、非常に電気代が安くなります。エコキュートの電気代の目安は、電気温水器の1/3くらいになるといわれています。エコキュートの毎月の電気代は、上手く使うと1,000円くらいになり、お湯を多く使うときでも2,000円くらいにすることもできます。
このように、エコキュートの設置費用は高くなりますが、毎月の電気代を安くすることができます。そのため、多くお湯を使う家庭であれば、エコキュートの設置費用を効率良く回収することができます。長期的にエコキュートを使うことによって、電気温水器よりもお得になるでしょう。
電気温水器とエコキュートの比較
ここでは、電気温水器とエコキュートの比較についてご紹介します。
電気温水器のメリット・デメリット
電気温水器のメリットは、次のようなものがあります。電気温水器は、寿命が20年間くらいといわれており、寿命が給湯器の中では長めです。ガス給湯器などと比較すると、電気温水器は電気代が安いというメリットがあります。
また、電気温水器の中に貯まっているお湯や水は、非常時に生活用水として使うことができます。電気温水器は、設置費用がエコキュートよりも安いことや運転音が低いこともメリットでしょう。
一方、電気温水器のデメリットは、次のようなものがあります。電気温水器は、屋内に設置すると、生活スペースが狭くなることがデメリットです。電気温水器は、一旦水道水の圧力を下げるため、水圧が低いというデメリットもあります。
また、電気温水器に貯まっているお湯を使い切ると湯切れが発生するというデメリットもあります。
エコキュートのメリット・デメリット
エコキュートのメリットは、次のようなものがあります。エコキュートは、電力消費が少なく、二酸化炭素の排出量を抑えることができます。お得な夜間電力を利用すると、さらに電気代が安くなります。エコキュートは、電気温水器の3分の1くらいの電気代であるため、早期に設置費用が回収できることもメリットです。
また、貯湯タンクユニットの中に貯まっているお湯や水は、災害などで停電したときに使うことができます。さらに、太陽光発電と蓄電池を併用すると、長期間停電になっても対応できるために安心です。
一方、エコキュートのデメリットは、次のようなものがあります。お金に余裕がないときは、設置費用が電気温水器よりも高いことがエコキュートのデメリットでしょう。
また、エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを設置するため、設置スペースが電気温水器よりも広くなります。さらに、貯湯タンクユニットの中に貯まっているお湯が無くなると、沸くまでお湯が使えません。エコキュートは、湯切れやヒートポンプユニットの運転音が発生することもデメリットです。
電気代の目安の比較
電気温水器の電気代の目安は、1月間で6,000~8,000円くらいで、1年間で72,000円~96,000円くらいです。
エコキュートの電気代の目安は、1月間で1,500~3,000円くらいで、1年間で18,000円~36,000円くらいです。
電気温水器とエコキュートの設置費用
電気温水器は、本体価格の目安が10万円~25万円くらいで、設置工事費用の目安が7万円~10万円くらいです。
エコキュートは、本体価格の目安が貯湯タンクの容量などによって違いますが、一般的に40万円~70万円くらいで、設置工事費用の目安が10万円~20万円くらいです。
業者によって、エコキュートの本体価格や設置工事費用が違うため、十分にチェックしましょう。
電気温水器とエコキュートはどちらが安いか?
では、電気温水器とエコキュートはどちらが安いのでしょうか?エコキュートは、設置費用が電気温水器よりも高くなりますが、電気代は3分の1くらいと安くなります。
設置費用と電気代を考慮し、設置スペースや予算に応じて、電気温水器とエコキュートを選びましょう。なお、電気温水器とエコキュートのどちらを選んでも、太陽光発電で自家発電すると電気代をさらに安くすることができます。
太陽光発電の電気で電気温水器やエコキュートを使うと、電気代をさらに安くすることができるため、暮らしにとってもおすすめです。
まとめ
ここでは、電気温水器とエコキュートの違いを知りたい方へ、電気温水器とエコキュートの違い、電気温水器の仕組みと費用、エコキュートの仕組みと費用、電気温水器とエコキュートの比較、電気温水器とエコキュートはどちらが安いか?についてご紹介しました。
エコキュートのメリットは、経済的な家庭の負担を低減しながら、環境に対して貢献できることです。エコキュートは、主として深夜の割安な電力を使うことが多いため、電気代を安くすることができます。電気代の面では、エコキュートの方が電気温水器よりも非常に経済的です。
しかし、エコキュートは、電気温水器よりも設置場所が広くなったり設置費用が高くなったりします。
家庭の状況を十分にチェックして、電気温水器とエコキュートのどちらがお得かを検討しましょう。
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