エコキュートと灯油ボイラーでお悩みの方へ
2021年5月10日
*2024年7月追記
エコキュート、灯油ボイラーどちらにもメリットとデメリットが考えられます。またエコキュートから灯油ボイラーに交換したい、灯油ボイラーからエコキュートに交換したいというご希望のお客様の不明点をクリアにさせて頂きますのでどうぞお気軽にみずほ住設のコンシェルジュにお問い合わせください。*
給湯機としては、いくつかの種類があり、仕様や性能、価格などいろいろです。そのため、マイホームに適した給湯機を買うために、エコキュートと灯油ボイラーで悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートと灯油ボイラーでお悩みの方へ、エコキュートと灯油ボイラーの比較、エコキュートと灯油ボイラーのメリット・デメリット、灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリット、灯油ボイラーからエコキュートに交換した工事事例についてご紹介します。
Contents
エコキュートと灯油ボイラーの比較
ここでは、エコキュートと灯油ボイラーの比較についてご紹介します。
エコキュートとは?
エコキュートというのは、大気の熱と電気を利用してお湯を沸かす給湯機です。エコキュートは、ヒートポンプ技術を採用した電気給湯機で、「自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機」と正式にはいわれています。
エコキュートの特徴は、冷媒として二酸化炭素を使っていることです。ヒートポンプ技術は、大気の熱を取り込んで冷媒に伝えて圧縮することによって、さらに高温にしたものを利用して水を温めるもので、エアコンなどでも採用されています。
エコキュートの貯湯タンクユニット内に貯まったお湯は高温で最高90℃であるため、水と混合弁で混ぜて、使うのに適した温度でいろいろなところに給湯するようになっています。
同じ量のお湯を沸かすためにエコキュートが必要なエネルギーを「1」とすれば、灯油ボイラーが必要なエネルギーは「2」になるため、灯油ボイラーよりもエコキュートの方がお湯を効率良く沸かせるといえます。
灯油ボイラーとは?
灯油ボイラーというのは、お湯を灯油で沸かす石油給湯機です。灯油ボイラーの仕様としては、角型や丸型、床置き型や壁面取付型など、いろいろなものがあります。
最近の住宅ではあまり目にしませんが、灯油ボイラーは一般家庭で数十年以上前までは多く使われており、現在でも厳しい寒波の地域や豪雪地帯では使われています。
非常に給湯力や熱量が高く、ランニングコストがガス給湯器や電気温水器に比較して安いことが、灯油ボイラーの最も大きな特徴です。
また、小さい灯油ボイラーでは、灯油の量が少なくても長時間使うことができます。しかし、ガス給湯器や電気温水器と違って、灯油ボイラーは灯油を灯油タンクに保管しておく必要があります。
灯油タンクを屋外、屋内のどこかに設置しておいて、灯油が無くなると補う必要があります。しかし、灯油タンクの容量が一定量以上になれば、資格が設置するために必要になります。
また、豪雪地帯であれば安定して灯油を確保するのが困難であるということもあります。
エコキュートと灯油ボイラーの違いとは?
ここでは、エコキュートと灯油ボイラーの違いについてご紹介します。
給湯の方法
灯油ボイラーは灯油と電気がお湯を沸かすために必要ですが、エコキュートは大気の熱を利用するため、お湯をより少ない電気で沸かすことができます。
そのため、エコキュートの方が灯油ボイラーに比較してお湯を効率良く沸かすことができます。また、エコキュートと灯油ボイラーの給湯の方法は、仕組みも違っています。
灯油ボイラーのほとんどは瞬間式であり、お湯を使うときに必要なお湯分のみを沸かして給湯するものです。
そのため、蛇口を開けると灯油ボイラーが運転を始めて、温まったお湯が出てきます。なお、灯油ボイラーとしては、貯湯式も瞬間式の他にあります。
一方、エコキュートは全て貯湯式になっています。お湯を夜間に沸かして、お湯を貯湯タンクユニットに貯めておいて、貯めたお湯を昼間に使うものです。
エコキュートは、すでに貯湯タンクユニットの中にお湯あるいは水が貯まっているため、震災などで断水になっても生活用水として貯湯タンクユニットの中のお湯あるいは水が使えることがメリットです。
また、エコキュートの一部では、貯湯タンクユニットの中のお湯あるいは水を飲用として使うこともできます。
断水になると瞬間式の灯油ボイラーはお湯が沸かせないため、非常時を考えるとエコキュートの方がおすすめです。
給湯機を設置するための費用
エコキュートを設置するための費用の相場としては、40万円~50万円くらいになります。一方、灯油ボイラーを設置するための費用の相場としては、10万円~30万円くらいになります。
灯油ボイラーの費用の相場に大きな幅があるのは、給湯の方法などが給湯専用とフルオートタイプで違うためです。
給湯機を設置するための費用を比較すると、灯油ボイラーの方がエコキュートに比較して10万円~40万円安くなります。
エコキュートと灯油ボイラーのランニングコスト
パナソニックによれば、パナソニックのエコキュートの給湯にかかるランニングコストは平均で月あたり約2,000円です。年間では24,000円で、エコキュートを10年間使い続ければ240,000円になります。
一方、灯油ボイラーは、年間のランニングコストは49,200円で、10年間灯油ボイラーを使い続けたときのランニングコストは492,000円になります。
10年間エコキュートと灯油ボイラーを使い続けたときのランニングコストの違いは、252,000円になります。
この違いは、シミュレーションしたものですが、エコキュートの方が圧倒的にランニングコストが安くなります。
給湯機を設置するための費用の違いが先にご紹介したように10万円~40万円であることを考慮すれば、エコキュートを買う方が灯油ボイラーのフルオートタイプのものを買うよりも支払うトータルの費用は安くなります。
しかし、灯油ボイラーの給湯専用のものと比べると、エコキュートよりも灯油ボイラーの方が安くなります。
エコキュートと灯油ボイラーの大きさ
基本的に、エコキュートは同じような形状であるため、大きさはそれほど違いません。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットがセットになっています。貯湯タンクユニットとしては、高さが1800mm、横幅が600mm、奥行が750mm以上であるため、設置スペースがそれなりに必要です。
スリムタイプのマンション用のエコキュートも最近はありますが、一般的なエコキュートであれば設置スペースが大き過ぎて、隣家との間が狭いため設置できない、マンションのパイプシャフトに設置できないということがあります。
また、エコキュートは全て貯湯式になります。貯湯タンクユニットの重量の他に貯めているお湯の質量もあるため、設置するところの強度が強くないときはコンクリートの土台などが必要になります。
一方、灯油ボイラーは大きさが違っています。
例えば、ノーリツの灯油ボイラーの大きさとしては、幅が540mm、高さが770mm、奥行きが250mm、幅が270mm、高さが790mm、奥行きが575mm、幅が470mm、高さが655mm、奥行きが250mm、幅が540mm、高さが770mm、奥行きが250mmなどのようなものがあります。
この大きさは一例ですが、大きさは機種によって違っています。しかし、灯油ボイラーはエコキュートと比較すると、設置スペースが小さく非常にコンパクトです。
エコキュートと灯油ボイラーの給湯圧力
それぞれの家庭に水道管を通って水道水が届くのは、水圧が水道水にかかっているためです。水圧は、考えているよりも高く、噴水のように水道水が破裂した水道管から出ているのを目にしたりするのは高い水圧が要因です。
エコキュートは、貯湯式であるためお湯を貯湯タンクユニットの中に貯めますが、そのまま水道水の水圧を受けていると壊れるリスクがあります。
そのため、エコキュートは水道水の水圧を減圧弁で低くしています。普通の水道水の水圧は500kPaくらいですが、エコキュートの標準タイプの給湯圧力は180kPa程度に低くなっています。
しかし、灯油ボイラーの瞬間式は、そのまま水道水の水圧を使うため給湯圧力は500kPaと高く、お湯を洗面所や台所で使ってもそれほどシャワーの勢いは弱くなりません。
そのため、灯油ボイラーの瞬間式から標準タイプのエコキュートに交換すると給湯圧力が弱くなったと感じるでしょう。
なお、水道水の水圧よりもエコキュートの標準タイプの給湯圧力は低くなっていますが、180kPa給湯圧力でも十分で、エコキュートの給湯圧力が人によってはちょうどいいというときもあります。
また、灯油ボイラーの貯湯式は水道水の水圧を減圧弁で低くしているため、給湯圧力は180kPaくらいになります。
エコキュートと灯油ボイラーの耐久年数
エコキュートの耐久年数は10年~15年で、灯油ボイラーの耐久年数は機種によって違っていますが10年~15年とされています。
なお、エコキュートや灯油ボイラーの耐久年数の10年~15年は、設計標準使用期間としてメーカーが設けたもので、基本的に目安です。
耐久年数は、給湯機の使用環境や使用方法、メンテナス方法などで大きく違うことがあります。エコキュートや灯油ボイラーを長く使いたいのであれば、定期的にメンテナスを行いましょう。
エコキュートと灯油ボイラーは飲み水として使えるのか
基本的に、エコキュートで沸かしたお湯は飲めない、灯油ボイラーの瞬間式で沸かしたお湯は飲めるとされていますが、エコキュートの全ての機種で沸かしたお湯が飲めないということでは必ずしもありません。
灯油ボイラーの瞬間式は、給湯栓を開けるとともに加熱しながら給湯するため、飲み水に向いています。しかし、エコキュートや灯油ボイラーの貯湯式は、お湯を貯めるため、雑菌が長時間経っていると繁殖していることがあります。
主なエコキュートのメーカーは、「貯湯タンクの中に貯まっているお湯は、飲み水ではなく生活用水として使ってください」といっています。
なお、飲み水に向いていないのみで、シャワーのときに口に入ったくらいであれば問題ありません。エコキュートや灯油ボイラーの貯湯式で沸かしたお湯を飲み水としてそのまま使うのは困難であるため、調理用水などに使うときは煮沸を一度行いましょう。
また、最近は、エコキュートでも日立のエコキュートの「水道直圧給湯」フルオートのナイアガラ出湯のように、灯油ボイラーの瞬間式と同じようなものがあります。
エコキュートと灯油ボイラーの安全性
エコキュートと灯油ボイラーの安全性を比較すると、安全性はエコキュートの方が高いといえます。エコキュートは大気の熱と電気のみを使うため、災害や不具合が発生したときの火災になるリスクは少なくなります。
しかし、灯油ボイラーは灯油を使っているため、災害や不具合が発生したときに部品などが亀裂すれば灯油が漏れて、火災になるリスクがあります。
エコキュートは、断水になったり、停電したりしたときにお湯あるいは水が貯湯タンクの中に残っていると、お湯あるいは水を貯湯タンクから出して生活用水として使うことができます。
また、エコキュートは、停電したときでも太陽光発電や蓄電池が自宅にあるとお湯を沸かすことができます。
しかし、灯油ボイラーは、断水になったり、停電したりしたときにはお湯を沸かすことができません。
エコキュートと灯油ボイラーのメリット・デメリット
ここでは、エコキュートと灯油ボイラーのメリット・デメリットについてご紹介します。
エコキュートのメリット・デメリット
エコキュートのメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
・一酸化炭素中毒や火災のリスクが少ない
・災害が発生したときに貯湯タンクのお湯あるいは水が使える
・運転音が灯油ボイラーよりも小さい
一方、エコキュートのデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
・イニシャルコストが灯油ボイラーよりも高い
・大量にお湯を使うとお湯切れになる
・設置スペースが灯油ボイラーよりも大きくなる
灯油ボイラーのメリット・デメリット
灯油ボイラーのメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
・イニシャルコストがエコキュートよりも安い
・設置スペースがエコキュートよりも小さい
・大量にお湯を使ってもお湯切れしない(瞬間式のとき)
一方、灯油ボイラーのデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
・一酸化炭素中毒や火災のリスクが多い
・災害が発生したときにお湯あるいは水が使えない
・運転音がエコキュートよりも大きい
・灯油は家庭では200L未満しか貯蔵できないため燃料切れが発生することがある
このように、エコキュートも灯油ボイラーもメリットとデメリットがあります。そのため、自分の使用環境に応じてメリットが最もあるものを選ぶようにしましょう。
灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリットと注意すること
エコキュートは、お湯を電気で沸かすもので、別の給湯機と比較すれば光熱費が大幅に安くなるため人気が高くなっています。
実際に、エコキュートの交換業者に相談するお客様も、「灯油ボイラーをエコキュートに交換すると光熱費が安くなるそうですが」という人が非常に多いそうです。
しかし、灯油ボイラーを今まで使っていた人がエコキュートに交換するときは、大きく給湯機の仕組みが違っているため、注意することもいくつかあります。
ここでは、灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリットと注意することについてご紹介します。
灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリット
エコキュートは、もともと住宅を新しく建築するときに設置することが多くありましたが、別の給湯器の灯油ボイラーなどから交換する人も近年は多くなっています。
では、使い慣れた灯油ボイラーからエコキュートにわざわざ交換するのはどのようメリットがあるのでしょうか?
ここでは、灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリットについてご紹介します。
毎日の光熱費が低減できる
灯油ボイラーからエコキュートに交換するときは、毎日の光熱費が低減できることが最大のメリットです。
普通の灯油ボイラーであれば毎月の光熱費が5,000円くらい(エコフィールであれば4,000円くらい)ですが、エコキュートに交換したときは2,000円くらいまで低減することができます。
エコキュートは、お湯を電気で沸かす給湯機ですが、ヒートポンプ技術を利用しているため、効率良く大気の熱を利用することができます。
そのため、電気だけでお湯を沸かす電気温水器と比較しても光熱費が約1/3くらいになるなど、非常に大きなメリットが光熱費の面ではあります。
手間が少なくなる
灯油ボイラーを使うときは、灯油タンクに定期的に灯油を補う必要があります。例えば、ポリタンクから灯油を補う作業は相当重労働になり、ガソリンスタンドに定期的に行って灯油を買うのも大変です。
しかし、エコキュートに交換すると、このような作業が必要なくなるため、手間が少なくなるメリットがあります。
火災が発生するリスクが低くなる
灯油ボイラーは、灯油を使っているため火災が発生するリスクがあります。当然ですが、状態が万全であればそれほど心配する必要もありませんが、10年余り使って経年によって劣化している灯油ボイラーは火災が発生するリスクが高くなるといわれています。
しかし、このような火災が発生するリスクが、エコキュートはほとんどないことがメリットでしょう。なお、給湯するときに灯油ボイラーは臭いや煙が出ますが、このようなものがエコキュートは出ないこともメリットでしょう。
停電が発生したときでもお湯あるいは水がある程度使える
停電が発生したときでも、エコキュートは非常用水として貯湯タンクに貯まっているお湯あるいは水を取り出すことができます。
このことは、灯油ボイラーにはないメリットです。一方、停電については、お湯を石油で沸かす灯油ボイラーも関係ないのではないかと思う人も多くいるかもしれません。
しかし、灯油ボイラーは運転するときに100V電源が必要になるため、停電が発生するとお湯を沸かすことができません。
さらに、灯油ボイラーの瞬間式のときは、非常用水をエコキュートのように貯めておくこともできません。
灯油ボイラーをエコキュートに交換するときに注意すること
灯油ボイラーからエコキュートに交換するときは、先にご紹介したようないろいろなメリットがありますが、いくつか注意することもあります。
ここでは、灯油ボイラーをエコキュートに交換するときに注意することについてご紹介します。
初期費用が高くなる
エコキュートは、人気が年々高くなっているため本体の価格も安くなってきています。しかし、灯油ボイラーと比較すると、エコキュートの方が設置する費用は高くなります。
そのため、先にご紹介した光熱費が低減できる効果などのメリットをトータル的に考えて判断しましょう。
また、エコキュート設置するところの条件によっては、工事費用が高くなることもあります。
設置スペースが必要である
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを設置する必要があります。そのため、灯油ボイラーと比較すると、設置スペースとしては相当広いものが必要になります。
灯油ボイラーからエコキュートに交換するときは、エコキュートを設置するスペースが確保できるかをまずチェックする必要があります。
狭いところでも設置できる薄型のエコキュートが最近は販売されていますが、エコキュートの設置を条件によっては諦めざるを得ないこともあるでしょう。
大きく使い勝手が違う
エコキュートと灯油ボイラーは、給湯機としての根本的な仕様が違うため、給湯の毎日の使い勝手が相当違うことも把握しておく必要があります。
例えば、灯油ボイラーの瞬間式は、お湯が必要なときに必要な分だけのお湯を沸かすため、給湯機が故障していなければ蛇口を開けるとお湯がいくらでも出ます。
しかし、エコキュートは、前もって1日に使う分のお湯を沸かして、貯湯タンクユニットに貯めておく貯湯式です。
そのため、お湯が必要なときは貯湯タンクユニットに貯めているお湯を使いますが、使い過ぎると湯切れしてお湯が使えなくなります。
当然ですが、沸き増しするとお湯をまた使うことができますが、沸き増しを頻繁に行うとエコキュートの光熱費の低減効果が少なくなります。
灯油ボイラーからエコキュートに交換するときは、前もって給湯機の使い勝手の違いを把握しておかないと、エコキュートを設置した後に「光熱費の低減効果が思うように得られない」というようなことになる恐れがあります。
灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリットと注意することのまとめ
ここでは、灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリットと注意することについてご紹介しました。
給湯機についてネットなどで調べてみれば、最近はエコキュートの光熱費が非常に安いなどというような情報があるため、別の給湯機からエコキュートに交換する人が非常に多いといわれています。
エコキュートは、大気の熱まで有効に利用できることや電力が安くなる深夜時間帯の料金プランを選択することによって、光熱費が安くなる給湯機です。
しかし、エコキュートを全ての家庭が設置すると光熱費が安くなるということでは必ずしもありません。
例えば、電気代が深夜時間帯に安くなる料金プランは、割高な昼間の電気料金になるため、昼間も人が家にいて電気を多く使うような家庭であれば、余計に家計の光熱費が高くなるようなこともあります。
そのため、灯油ボイラーからエコキュートに交換したいと思っている人は、普段のライフスタイルなども十分に考えて、慎重に検討しましょう。
灯油ボイラーからエコキュートに交換した工事事例
ここでは、灯油ボイラーからエコキュートに交換した工事事例についてご紹介します。
都内のお客様より、灯油ボイラーからエコキュートに交換する工事を頼まれました。灯油ボイラーは、エコキュートよりもイニシャルコストが安くなりますが、毎月の光熱費は高くなります。
また、灯油ボイラーは、灯油タンクに定期的に灯油を補う必要があるため手間がかかります。一方、エコキュートは、灯油ボイラーよりイニシャルコストが高くなりますが、夜間の安い電気料金の電力を使ってお湯を沸かすため、毎月の光熱費を安くすることができます。
断水時や停電時でも非常用水として貯湯タンクユニットに貯めているお湯あるいは水を使うことができるため、災害が発生したときでも安心です。
このようなことにプラスして、地方自治体や国のエコキュート補助金制度などもあり、2023年の8月にエコキュートのトータルの出荷台数が900万台をオーバーするなど、エコキュートを設置する人が多くなっています。
エコキュートを設置するときは、設置するところがしっかりした基礎である必要があるため、一緒に基礎工事も行いました。既に設置していた古い灯油ボイラーを撤去しました。
エコキュートの重さは、460Lタイプであれば貯湯タンクユニットが満水で550kg程度の重さになるため、地震が発生したときなどに倒壊しないように基礎をしっかりと作りました。
基礎ができると、アンカーをエコキュートを固定するために打ちました。また、エアコンの室外機は、エコキュートの貯湯タンクユニットを搬入するときに邪魔になるために一旦取り外しました。
基礎の上に、エコキュートの貯湯タンクユニットを設置しました。エアコンの室外機とヒートポンプユニットを2段置きにする準備も一緒に行いました。灯油ボイラーのリモコンの交換と専用回路の電源を、屋内で準備しました。全ての配管を接続して、水漏れがないかチェックしました。
再度エアコンの室外機も接続して、「真空引き」という専用のポンプで冷媒配管の中に残った空気を吸って真空状態にするものを行いました。
エコキュートの試運転を最後に行って、灯油ボイラーからエコキュートに交換する工事が完了しました。
まとめ
ここでは、エコキュートと灯油ボイラーでお悩みの方へ、エコキュートと灯油ボイラーの比較、エコキュートと灯油ボイラーのメリット・デメリット、灯油ボイラーをエコキュートに交換するメリット、灯油ボイラーからエコキュートに交換した工事事例についてご紹介しました。
エコキュートと灯油ボイラーの違いとしては、次のようなものがあります。
・給湯の方法
・給湯機を設置するための費用
・ランニングコスト
・大きさ
・給湯圧力
・耐久年数
・飲み水
・安全性
エコキュートと灯油ボイラーでお悩みの方へは、ぜひ参考にしてください。
エコキュート、修理、交換設置について
わからないことがあったら
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