電気温水器の水抜き手順を知りたい方へ・エコキュート交換のメリットは?

2023年6月30日

電気温水器の水抜き方法を知りたい方へ
長期間旅行などで留守にするときは電気温水器を水抜きする必要があります。しかし、電気温水器の水抜き方法がわからない方もいるでしょう。お客様から水抜き方法のお問い合わせのお電話やメールが入ることもあります。

そのため今回は、電気温水器の水抜き方法を知りたい方へ、電気温水器の水抜きが必要な理由と水抜き方法、概要、電気温水器の水抜きのみで寿命が長くなる、電気温水器とエコキュートの違いとは?について詳しくご紹介、解説いたします。

電気温水器の水抜き方法を知りたい方へ
 


Contents
  1. 電気温水器の水抜きが必要な理由と水抜き方法
  2. 水抜き以外の電気温水器の配管の凍結対策
  3. 電気温水器の配管が凍ったときに注意すること一覧
  4. 電気温水器の水抜きが必要な理由と水抜き作業方法のまとめ
  5. 電気温水器の水抜きのみで寿命が長くなる
  6. 電気温水器の水抜き方法
  7. 電気温水器の寿命を長くするための方法
  8. メンテナンス以外で電気温水器の寿命を長くする方法
  9. 使い方が正しければ電気温水器は寿命が長くなる
  10. 電気温水器とエコキュートの違いとは?
  11. 電気温水器とエコキュートの違い
  12. 電気温水器とエコキュートの本体価格の比較
  13. 電気温水器とエコキュートの電気代の比較
  14. 電気温水器とエコキュートはどちらがおすすめか?
  15. 電気温水器とエコキュートの違いのまとめ
  16. まとめ

電気温水器の水抜きが必要な理由と水抜き方法

お湯を沸かす電気温水器は、お風呂や洗濯などで必ず必要なものです。電気温水器がもし利用できなくなれば、暮らしが非常に不便になるでしょう。例えば、外気温が早朝や夜間に0℃以下まで低下するところであれば、電気温水器が使えなくなることがあります。

というのは、しっかりと電気温水器の水抜きを行わなければ、配管が凍ることが原因です。電気温水器に接続されている配管がもし凍ると、お湯が使用できないだけでなく、電気温水器そのものが故障することもあるでしょう。

そのため、未然に電気温水器の配管が凍るのを防止する必要があります。凍結の状況によっては製品が故障してしまうことも多いです。大切な電気温水器が壊れる前に、電気温水器の水抜きが必要な理由と水抜き方法、流れについてご説明します。
 

電気温水器の水抜きが必要な理由

寒いシーズンになれば、非常に早朝や夜間の外気温が下がって、0℃以下に地域によってはなることも多くあります。このように非常に外気温が下がると、電気温水器の配管が凍る事例がたくさんあります。そのため、電気温水器の水抜きを早いうちに行うのがおすすめです。
 

電気温水器が凍るとトラブルになることもある

電気温水器の水抜きが必要な理由は、配管の水が凍ることによって部品が壊れるのを防止するためです。
水は凍ると体積が大きくなります。そのため、配管を体積が大きくなった氷が壊すと、トラブルの水漏れなどが発生する要因になります。

電気温水器の配管が凍って壊れると、いかに保証期間内でも修理が有償になります。そのため、長期間旅行などで留守にするときや-4℃以下の予想最低気温になるときなどは、電気温水器の水抜きが良い対策になります。
 

凍りやすい箇所

水が通る給水配管が、最も凍りやすい箇所でしょう。特に、電気温水器が風の当たりやすいところにある、電気温水器が北側にあるようなときは、凍りやすくなります。電気温水器は、本体が凍ることはあまりありませんが、露出している給水配管が凍ることは多くあるので注意が必要です。
 

電気温水器の配管の水抜き手順

電気温水器の配管の水抜きは、寒い冬のシーズンに給水配管が壊れるのを防止するために必要なものです。安心していつでも電気温水器を使うためにも、外気温が0℃以下になるときを目安に必ず配管の水抜きを行いましょう。

ここでは、電気温水器の配管の水抜き方法についてご紹介します。電源を入れたままで、リモコンの運転スイッチのみを「切」にします。しっかりと給水元栓を閉めた状態で行っていきましょう。

お風呂、台所、洗面所などの水栓を全開にします。給水と給湯の水栓を開けることによって、電気温水器の配管の水を抜きます。水抜きが完了したら、電源を切っておきましょう。
 

水抜きするときに注意すること

電気温水器の配管の水抜きをするときは、方法に注意しましょう。水栓の水を必ず全て出した後に、給水栓と給湯栓の水抜き栓を開けてください。給水栓と給湯栓の水抜き栓を先に開けると、水が水圧によって勢いよく出ることがあります。

どうすればいいかというと、まずゆっくりと焦らないで、一つひとつの作業をチェックしながら行いましょう。なお、電気温水器によって方法が違っていることがあるため、詳細については必ず取扱説明書の内容をチェックしてください。
 

水抜きした後に電気温水器を使うときに注意すること

凍ることがなくなったことを十分に見極めてから、電気温水器を使うようにしてください。台所や洗面所の水栓を閉じたうえで、給湯の水栓を開けて水が正常に出てくるかチェックしましょう。

水が正常に出れば、電源を入れて、リモコンの運転スイッチを入れましょう。この後、改めて給湯の水栓を開けて、お湯が出ることをチェックしてください。
 

水抜き以外の電気温水器の配管の凍結対策

電気温水器の配管の水抜き以外にも、いくつか冬の凍結対策はあります。ここでは、水抜き以外の電気温水器の配管の凍結対策についてご紹介します。
 

水を流しておく

水が流れているときであれば、水が凍りにくくなります。そのため、水栓からごく少量の水を流しておくことによって、電気温水器の配管が凍るのを防止する方法があります。リモコンの運転スイッチを切にして、水をお湯側の水栓から少しのみ流しておきましょう。
 

凍結防止ヒーターを入れる

近年の電気温水器の中には、凍ることを予測して自動ポンプ運転の機能と凍結防止ヒーターが付いているものもあります。このような機能があると、外気温が下がったときに凍結防止ヒーターが作動して電気温水器の配管が凍るのを防止してくれるでしょう。

しかし、このような機能を使うためには、前もって用意をしておく必要があります。自動ポンプ運転の機能を使うためには、ふろ循環アダプターより浴槽の残り湯が5cm以上高く溜まっている必要があります。そのため、冬のシーズンは一定量のお湯を浴槽に残しておきましょう。
 

電気温水器の配管が凍ったときに注意すること一覧

電気温水器の配管の水抜きを行わなければ、地域によっては配管が凍ることがあります。水抜きをつい後回しにすれば配管が凍っていたということも発生するでしょう。ここでは、電気温水器の配管が凍ったときに注意することについてご紹介します。
 

電源を「切」にする

電気温水器の配管が凍ったときは、電源を「切」にします。必ず「切」になっているか確認してから始めましょう。というのは、凍ったことで配管が壊れた電気温水器の電源が「入」であれば、漏電などが発生するリスクがあるためです。

また、電気温水器の配管が凍っているときは、負荷を急激にかけないようにしましょう。無理に水栓を開けたり、熱湯を配管にかけたりすれば、凍るのみで済んでいた電気温水器が壊れかねません。電気温水器の配管が凍ったときは、時間をかけてゆっくりと溶かしてください。
 

自然に解凍するのが基本

自然に解凍するというのは、外気温が高くなるにしたがって氷が自然に溶けるのを待つものです。時間がかかりますが、外気温が高くなれば氷は自然に溶けてきます。自然に解凍するのが最も電気温水器の配管部分に負担がかからないため、急いでいなければゆっくりとこの方法で溶かしましょう。

なお、電気温水器の給水配管が凍ると、エラーが発生する頻度も増えます。このようなときは、60秒間以上漏電ブレーカーを切っておきましょう。時間が経てば漏電ブレーカーを入れて、自然に解凍するのを待ってください。
 

ぬるま湯を使って氷が溶ける時間を短くする

ぬるま湯を使うことによって、配管の氷が溶けるまでの時間を短くすることができます。しかし、この方法であれば、電気温水器のゴムパッキン部品などが痛むことがあるため、寿命に対する影響を考慮しておきましょう。

これを行うときはタオルを給水元栓に巻いてから、注意しながらぬるま湯をタオルにちょっとずつかけましょう。タオルを最後に取り外して、給水元栓の周りに付いた水気をしっかりと乾燥したタオルなどで拭き取れば、再度凍ることもありません。
 

困ったときは業者に頼む

もし電気温水器の配管が凍って壊れても、素人ではどこが壊れたかを見極めるのは非常に困難です。修理が必要な箇所はいくつかあることもあるため、電気温水器でトラブルが発生したときは取り付け施工してもらった業者やメーカ等に相談し早めに修理を頼みましょう。頼む前に修理費用の相場を調べておくといいかもしれませんね。

業者に修理を頼むときは、自宅の電気温水器の商品メーカーやタイプ、型式などを伝えると、業者的にもスムーズに対応できるでしょう。このような情報をスムーズに伝えられるように、すぐに出せるところに取扱説明書は保管するのがおすすめです。
 

電気温水器の水抜きが必要な理由と水抜き作業方法のまとめ

冬になって冷え込むところでは、非常に電気温水器配管の凍結対策が大切です。というのは、配管などが凍ると水が出なくなって、暮らしに良くない影響を与えかねないためです。最悪のときは、電気温水器自体のトラブルが発生して、業者に頼んで修理する必要があります。

無料で見に来てくれる場合もありますが、修理見積もりに来てもらうだけでも費用が発生することがありますのでよく確認してからお願いしましょう。このような電気温水器のトラブルを防止するためにも、電気温水器の配管の水抜きやタンクのお手入れで排水するなど凍結対策は十分に行っておきましょう。

水抜きをもし忘れて電気温水器の配管が凍ったときは、焦らないで自然に解凍するまで待ってください。
電気温水器の配管が凍って本体や配管側が壊れたときは、点検や修理を実績と信頼がある良い業者に頼みましょう。

電気温水器の水抜き方法を知りたい方へ
 

電気温水器の水抜きのみで寿命が長くなる

電気温水器は設置費用が高いため、高いように思ってしまいがちですが、長年使うと毎日の光熱費が低減できるなどのメリットもあります。このようなことからも長年使いたい電気温水器ですが、10年間~15年間程度の寿命であるといわれています。

しかし、この寿命はメンテナンスを定期的に行っていたときです。メンテナンスをもし行っていないときは、電気温水器の寿命も短くなります。専門の業者でなければメンテナンスの大がかりなものはできないこともありますが、電気温水器の寿命は水抜きをするのみでも長くすることができます。

自分で行うメンテナンスは、いずれも慣れると簡単なもののみです。ここでは、電気温水器の水抜きをしないときのトラブル、電気温水器の水抜きの方法、電気温水器の寿命を長くするための方法についてご紹介します。
 

電気温水器の仕組み

電気温水器は、電気ヒーターで貯湯タンクの中に貯まっている水を沸かすものです。このときに使う水には不純物が混じっており、長い間に溶け出したり沈殿したりして、貯湯タンクの底に水垢などとして溜まります。

そのため、水回路などはだんだんトラブルが発生しやすくなってきます。長く電気温水器を使うためにも、メンテナンスを定期的に行う必要があります。
 

電気温水器の水抜きをしないときのトラブル

ここでは、電気温水器の水抜きをしないときのトラブルについてご紹介します。
 

不純物が貯湯タンクの底に溜まる

電気温水器の貯湯タンクはお湯や水が貯まっているのみであるためそれほど汚れることはないと、ほとんどの方は考えるでしょう。

しかし、いろいろな不純物が水道水には含まれているため、長く電気温水器を使っていると、貯湯タンクの底にこの不純物が溜まってきます。
 

貯湯タンクの底の汚れが浴槽に出てくる

水道水に含まれている不純物が貯湯タンクの底に溜まって、お風呂にもこのお湯を使っているときは、浴槽の中に汚れが浮いてきたり、浴槽のふろ循環アダプターのフィルターに汚れが詰まったりすることがあります。

汚れなどが浴槽の中に浮くことによって、不純物が電気温水器の貯湯タンクの底に溜まっているのがわかることもあります。

また、青い線のようなものが浴槽の中に付くことがありますが、これは石けんや湯垢などとわずかに銅配管などから溶け出た銅イオンが反応して、銅石けんとして付いたもので、身体に良くない影響があるものではありません。スポンジに台所用洗剤を付けてこすると取り除けます。
 

ふろ配管が汚れる

水道水に含まれている不純物が貯湯タンクの底に溜まって、お風呂にもこのお湯を使っているときは、ふろ配管も汚れることがあります。このようなときは、ふろ配管の洗浄が必要になります。
 

黒い粉のようなものが浴槽の中に溜まる

長期間電気温水器を使っていると、配管に使っているパッキンが劣化して浴槽の中に黒い粉のようなものが溜まることがあります。

このようなときは、パッキンを新しいものに交換したり、約10年間程度使っているのであれば電気温水器の寿命の可能性もあるため新しいものに交換したりするのがおすすめです。
 

電気温水器の寿命が短くなる

貯湯タンクの底に溜まっている汚れや浴槽のふろ循環アダプターのフィルターに詰まった汚れの除去、ふろ配管の洗浄などを行わなければ、電気温水器の調子がだんだんと悪くなって、電気温水器の寿命が最終的に短くなります。

電気温水器の寿命といわれている10年間~15年間程度はメンテナンスを定期的に行っていたときのものであり、寿命はメンテナンスを行わないと短くなります。

また、入浴剤としてはとろみがあるタイプのものや固形物タイプのものなど、いろいろなものがありますが、電気温水器と相性の良くない入浴剤を使うとトラブルの要因になります。使える入浴剤は、電気温水器のメーカーや機種によって違うため十分にチェックしてから使いましょう。
 

電気温水器の水抜き方法

ここでは、電気温水器の水抜き方法についてご紹介します。メーカーによって少し方法は違いますが、一般的な方法としては次のようになります。

まず、給水配管専用止水栓を貯湯タンクの給水を止めるために閉めて、空気を貯湯タンクに入れるために逃し弁のレバーを上げます。汚れを排水するために2分間くらい排水栓を開けて、汚れが出なくなると閉めます。

給水配管専用止水栓を開けて、貯湯タンクの中が満水になるまで給水します。排水口から溢れた水は排水されます。そのため、水が排水口から出るようになれば逃し弁のレバーを下げて、終わりになります。

基本的に、年に2回~3回くらい、1分間~2分間くらい排水栓を開けて水抜きを行うことによって、長く電気温水器を使うことができます。自分で行える電気温水器の水抜き方法はここまでであるため、水抜きを何回行っても汚れが無くならないなどのときは、点検を業者に頼みましょう。
 

電気温水器の寿命を長くするための方法

ここでは、電気温水器の寿命を長くするための方法についてご紹介します。
 

ふろ配管の洗浄

長期間電気温水器を使っているためにふろ配管が不純物などで汚れたときは、ふろ配管を洗浄剤を使って洗浄しましょう。洗浄剤としては、ジャバ(一つ穴用)(ジョンソン株式会社)などのメーカーが指定しているものを使いましょう。

また、ふろ配管の洗浄方法は少しメーカーによって違っていますが、約半年に1回くらい行うのがおすすめです。
 

浴槽のふろ循環アダプターのフィルターの清掃

不純物によって浴槽のふろ循環アダプターのフィルターが詰まることがあります。このようなときは、フィルターを取り外して汚れを除去しましょう。この清掃は、1週間に1回くらいを目途に行うのがおすすめです。
 

逃し弁の動作チェック

逃し弁は、お湯を沸かすときに貯湯タンクの中で膨張した水を出して、貯湯タンクの中の圧力が高くなるのを防止するものです。

逃し弁のレバーを上げて、お湯あるいは水が貯湯タンクの排水管から出ることをチェックしてください。
お湯あるいは水が排水口から出ることをチェックすれば、逃し弁のレバーを下げます。

なお、メーカーや機種によって方法が違うことがあるため、詳細については電気温水器の取扱説明書をチェックしてください。
 

漏電ブレーカーのチェック

点検口のカバー開けて、漏電ブレーカーのテストボタンを押します。漏電ブレーカーのレバーが「切」なると正常です。漏電ブレーカーのレバーを「入」にして、チェックは終わりです。なお、メーカーや機種によって方法が違うことがあるため、詳細については電気温水器の取扱説明書や写真をチェックしてください。
 

リモコンや外観の手入れ

リモコンや外観のきれいさを維持することは、長く電気温水器を使うためにも必要です。リモコンの表面がきたないときは、十分に絞った布あるいは乾いた布で拭いてください。

汚れが落ちにくければ、台所用中性洗剤を薄めたものを布に付けて拭くのがおすすめです。台所用中性洗剤ではない洗剤は、リモコンの変形や変色の要因になるため使わないでください。長く使うためにも、電気温水器のリモコンや外観をきれいに維持しましょう。
 

専門の業者に清掃を頼む

メンテナンスを長期間行っていないとき、貯湯タンクの水抜きを何回行っても調子が良くないときなどは、専門の業者に清掃を頼むのがおすすめです。

また、10年間程度電気温水器を使っているときは、電気温水器の寿命も考えられるため、業者に頼んで交換することも検討しましょう。
 

メンテナンス以外で電気温水器の寿命を長くする方法

長期間の旅行などのために電気温水器を長期間使わないときは、電気温水器の電源を切っておきましょう。特に、冬のシーズンは凍ることがあるため、電源を入れておく方が凍るのを防止することができます。

電気温水器を1ヶ月間以上使わないときは、貯湯タンクの全てのお湯や水を排水しましょう。また、物を電気温水器の周りに置かないようにしましょう。
 

使い方が正しければ電気温水器は寿命が長くなる

ここでは、電気温水器の寿命を長くするための方法についてご紹介しました。電気温水器は使い続けていれば、貯湯タンクの中や水回路などが汚れて、トラブルが発生しやすくなります。

貯湯タンクの水抜き、ふろ配管の洗浄、浴槽のふろ循環アダプターのフィルターの汚れの除去など、電気温水器のメンテナンスは慣れるといずれも割合容易にできるものです。

電気温水器は、丁寧に取り扱って、年に数回くらいメンテナンスを定期的に行うことで、10年間くらい以上使うことができます。ぜひ、電気温水器のメンテナンスを定期的に行ってください。

電気温水器の水抜き方法を知りたい方へ
 

電気温水器とエコキュートの違いとは?

気温水器の水抜きをしても、お風呂などに汚れが出てくるときは電気温水器の寿命の可能性があります。このようなときは、電気温水器ではなくエコキュートに交換するのがおすすめです。電気温水器もエコキュートも、電気でお湯を沸かすものです。

では、電気温水器とエコキュートはどのような違いがあるのでしょうか?ここでは、電気温水器とエコキュートの違いについてご紹介します。
 

電気温水器とエコキュートの違い

※電気温水器とガス給湯器でお悩みの方は201年8月3日のコラムを参照してください

電気温水器とエコキュートは、お湯を沸かす仕組みが違っています。
 

電気温水器

電気温水器は、電気ヒーターを貯湯タンクの中に設置して、この熱を使ってお湯を沸かします。お湯を電気だけで沸かすため、電気代がエコキュート以上にかかってしまうことになります。
 

エコキュート

エコキュートは、エアコンなどにも利用されているヒートポンプの技術を使って、お湯を大気中の熱で沸かすものです。ヒートポンプの技術は、室外にある空気熱交換器が大気の熱を吸収して、この熱を使ってお湯を沸かします。

電気のみでなく、大気の熱を扱い利用するため、お湯が効率良く沸かせます。
そのため、エコキュートの方が電気温水器よりも電気代が安くなります。
 

電気温水器とエコキュートの本体価格の比較

ここでは、電気温水器とエコキュートの本体価格の比較についてご紹介します。例えば、パナソニックの電気温水器とエコキュートの比較としては次のようになります。
 

電気温水器

パナソニックの貯湯タンクの容量が370LのDH-37G5QUの本体価格は、希望小売価格が524,700円(税込)(工事費別)です。
 

エコキュート

パナソニックの貯湯タンクの容量が370LのHE-JPU37JQSの本体価格は、希望小売価格が 1,025,200円(税込)(工事費別)です。そのため、本体価格はエコキュートの方が電気温水器より約2倍高くなっています。
 

電気温水器とエコキュートの電気代の比較

長く電気温水器とエコキュートは使うものであるため、もちろん電気代も気になるでしょう。例えば、電気温水器とエコキュートの平均の年間電気代(税込)としては、パナソニックによれば、地域ごとに次のようになります。
 

北海道電力エリア

電気料金プランは北海道電力「eタイム3プラス」、電気温水器の年間電気代は約108,000円、エコキュートの年間電気代は約32,400円です。
 

東北電力エリア

電気料金プランは東北電力「よりそう+シーズン&タイム」、電気温水器の年間電気代は約80,400円、エコキュートの年間電気代は約21,600円です。
 

東京電力エリア

電気料金プランは東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」、電気温水器の年間電気代は約102,000円、エコキュートの年間電気代は約24,000円です。
 

中部電力エリア

電気料金プランは中部電力ミライズ「スマートライフプラン【夜とく】」、電気温水器の年間電気代は約99,600円、エコキュートの年間電気代は約24,000円です。
 

北陸電力エリア

電気料金プランは北陸電力「くつろぎナイト12」、電気温水器の年間電気代は約82,800円、エコキュートの年間電気代は約20,400円です。
 

関西電力エリア

電気料金プランは関西電力「はぴeタイムR」、電気温水器の年間電気代は約86,400円、エコキュートの年間電気代は約20,400円です。
 

四国電力エリア

電気料金プランは四国電力「でんかeプラン」、電気温水器の年間電気代は約126,000円、エコキュートの年間電気代は約28,800円です。
 

中国電力エリア

電気料金プランは中国電力「電化Styleコース」、電気温水器の年間電気代は約91,200円、エコキュートの年間電気代は約22,800円です。
 

九州電力エリア

電気料金プランは九州電力「電化でナイト・セレクト21」、電気温水器の年間電気代は約78,000円、エコキュートの年間電気代は約18,000円です。
 

沖縄電力エリア

電気料金プランは沖縄電力「Eeホームホリデー/Eeホームフラット」、エコキュートの年間電気代は約10,800円です。

このように、電気代はエコキュートの方が電気温水器よりも非常に安くなっています。
エコキュートの電気代は、電気温水器の1/3〜1/4になっています。
 

電気温水器とエコキュートはどちらがおすすめか?

電気温水器は、電気代が高くなりますが、イニシャルコストが安くなります。一方、エコキュートは、イニシャルコストが高くなりますが、電気代が安くなります。また、設置するところも考える必要があります。

電気温水器は本体だけですが、エコキュートはエアコンの室外機のようなヒートポンプユニットと貯湯ユニットがあります。

電気温水器とエコキュートのどちらがいいか買い替えに迷ったときは、しっかり情報収集しメリットデメリット、本体価格や費用面、電気代、設置するところなどを考えて選ぶといいでしょう。

また電気温水器と電気を0円で使えるものを生み出す太陽光発電がセットになると、実際にお風呂に0円で入ることでもできます。

こちらは後日また詳しくお話したい思います。
(2021年8月11日のコラム記事参照してください)
 

電気温水器とエコキュートの違いのまとめ

ここでは、電気温水器とエコキュートの違いについてご紹介しました。電力会社の契約プランも、電気温水器やエコキュートを買うときは見直しましょう。

使っている給湯器やライフスタイルが変わったときなどは、電力会社の契約プランを定期的に見直すと、無駄なく電気代が低減できます。

電気温水器の水抜き方法を知りたい方へ
 

まとめ

電気温水器の水抜き方法を知りたい方へ、電気温水器の水抜きが必要な理由と水抜き方法、電気温水器の水抜きのみで寿命が長くなる、電気温水器とエコキュートの違いとは?についてご紹介しました。

電気温水器の水抜きが必要な理由としては、電気温水器の配管が凍ってトラブルになることもあるためなどです。電気温水器の水抜きは、自分でも簡単にできるものです。電気温水器の水抜き方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

エコキュート、修理、交換設置について
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