電気温水器のクリーニングをご検討の方へ

2021年8月5日

電気温水器のクリーニングをご検討の方へ電気温水器のクリーニングをご検討の方へ
電気温水器はクリーニングが必要であるということでも、どのようにクリーニングすればいいかわからない方が多くいるのではないでしょうか。
ここでは、電気温水器のクリーニングをご検討の方へ、電気温水器を点検・クリーニングする方法、電気温水器のクリーニングで伸びる耐用年数と寿命、電気温水器の具体的な点検・クリーニング事例、電気温水器の貯湯タンクをクリーニングするときに注意すること、電気温水器よりもエコキュートがおすすめについてご紹介します。
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■電気温水器を点検・クリーニングする方法

電気温水器は光熱費が安いというメリットがありますが、年数が経つとトラブルが発生しやすくなります。
そのため、電気温水器は点検・クリーニングすることが必要です。
ここでは、電気温水器を点検・クリーニングする方法についてご紹介します。
点検・クリーニングを定期的に行って、安全・きれいに電気温水器を維持しましょう。

●水漏れ点検

電気温水器のある床面で水漏れが発生していないか日頃からチェックしましょう。
特に、マンションのときは電気温水器で水漏れが発生すると階下にまでに影響していることもあります。
すぐに止水栓を閉めて、漏れた水は拭いて、業者に連絡しましょう。

●漏電遮断器の動作チェック

漏電遮断器が正しく作動するか、動作チェックが必要です。
漏電遮断器の動作チェックの方法としては、次のようになります。
本体にある操作カバーを開けて、電源ランプが点いているときに漏電遮断器のテストボタンを押します。
漏電遮断器が切になることをチェックします。
漏電遮断器を入にして、本体にある操作カバーを閉めます。

●逃し弁の点検

逃し弁は、貯湯タンクの圧力が高くなり過ぎないように圧力を逃がすものです。
逃し弁が故障していれば、貯湯タンクの中の圧力が高くなるためリスクがあります。
逃し弁の点検の方法としては、次のようになります。

・逃し弁の点検カバーを開ける

・逃し弁のレバーを上げる

・お湯あるいは水が排水管から出ることをチェックする

・逃し弁のレバーを元に戻して、排水管から出ているお湯あるいは水が止まるかチェックする

お湯あるいは水が止まらないときは、2回~3回逃し弁のレバーを上げたり下げたりする止まることがあります。

・逃し弁の点検カバーを閉める
逃し弁を点検するときは、本体の操作部にある赤い沸き上げランプが消えているときにお湯が排水管から出ていないことをチェックしてください。

●貯湯タンクのクリーニング

水垢や錆などによって、電気温水器の貯湯タンクが汚れるときがあります。
そのため、次のような方法で、3ヶ月〜6ヶ月に1回貯湯タンクをクリーニングしましょう。

・本体の操作カバーを開けて、漏電遮断器を切にする

・止水栓を閉める

・逃し弁のレバーを上げる

・電気温水器の排水栓の点検カバーを開けて、内部にある排水栓を開けて排水を約2分間行う

・排水栓を閉めて、排水栓の点検カバーを閉める

・逃し弁のレバーを元に戻す

・止水栓を開ける

・漏電遮断器を入にして本体の操作カバーを閉める
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■電気温水器のクリーニングで伸びる耐用年数と寿命

一般的に、電気温水器の耐用年数・寿命は、15年間~20年間といわれています。
しかし、電気温水器の耐用年数・寿命は、クリーニングの頻度によっても大きく違っており、定期的にクリーニングを行なっていると20年間以上になることもあります。
一方、全く電気温水器のクリーニングを行なっていないと、10年間くらいの耐用年数・寿命になることもあります。

●電気温水器の耐用年数・寿命が近くなると発生しやすい症状

使っている電気温水器の耐用年数・寿命は推定することもできますが、使っているときの症状からも掴むことができます。
電気温水器の耐用年数・寿命が近くなると発生しやすい症状としては、次のようなものなどがあります。

・お湯が電気温水器から出ない

・貯湯タンクの水漏れが発生している

・設定温度よりもお湯がぬるい

・お湯が朝になっても沸いていない

●入浴剤を使うと電気温水器の耐用年数・寿命が短くなる

一部の入浴剤を使うと、フルオートタイプの電気温水器はフィルターの詰まりや配管などの腐食が発生し、電気温水器の耐用年数・寿命が短くなることがあります。
なお、基本的に、給湯専用タイプ、セミオートタイプの電気温水器は入浴剤を使っても全く問題ありません。
電気温水器で使える入浴剤としては、にごりタイプを除く花王(株)のバブ、(株)バスクリンのバスクリン、きき湯です。
電気温水器で使えない入浴剤としては、にごりタイプの入浴剤、硫黄成分が含まれている入浴剤、炭酸ガスによって発泡させる入浴剤、塩化ナトリウムが含まれている入浴剤、炭酸カルシウムが含まれている入浴剤です。
なお、使えない入浴剤については、電気温水器の取扱説明書にも記載されているため参考にしてください。
入浴剤の制限がフルオートタイプの電気温水器だけにあり、給湯専用タイプ、セミオートタイプの電気温水器に無いのは、追いだきがあるためです。
追いだきするときには一度浴槽の中のお湯がふろ配管を通って電気温水器に戻って加熱されますが、入浴剤を使っていれば入浴剤が含まれているお湯によって電気温水器の循環ポンプやふろ配管などの腐食などが発生することがあります。

●電気温水器の定期的なクリーニング方法

電気温水器は、正しいクリーニングを行うことによって、全くクリーニングを行わないときに比較して耐用年数と寿命が長くなります。
ここでは、電気温水器の定期的なクリーニング方法についてご紹介します。

・電気温水器の貯湯タンクの中のクリーニング方法
電気温水器の貯湯タンクの中は水道水に含まれている不純物が溜まるため、貯湯タンクの水抜きを年に2回~3回くらい行うのがおすすめです。
なお、メーカー・機種によってクリーニング方法は違うことがあります。
詳しいクリーニング方法については、電気温水器の取扱説明書をチェックしてください。

・ふろ配管のクリーニング方法
湯垢やゴミなどでふろ配管は汚れやすいため、そのままにしておけば湯垢やゴミなどが浴槽の中に入ってきます。
ふろ配管のクリーニングの頻度は、半年に1回くらいで行うのがおすすめです。
なお、メーカー・機種によってクリーニング方法は違うことがあります。
詳しいクリーニング方法については、電気温水器の取扱説明書をチェックしてください。

・長期間(1ヶ月以上)電気温水器を使わないときの処置
旅行などで長期間(1ヶ月以上)電気温水器を使わないときは、貯湯タンクの中の水質が変わることがあるため、貯湯タンクとふろ配管の水抜きを行うことが必要です。
水抜き方法については、メーカー・機種によって違うことがあります。
詳しい水抜き方法は、電気温水器の取扱説明書をチェックしてください。

●電気温水器の寿命が近くなれば交換を考える

電気温水器のトラブルが頻繁に発生して寿命が近くなれば、早めに交換するのがおすすめです。
完全に電気温水器が壊れたときは、1週間程度の日数が交換するために必要になるため、冬のシーズンは特に最悪になります。
なお、新しい電気温水器に交換するときは、電気温水器と同じようにお湯を電気で沸かすエコキュートに交換するのがおすすめです。
エコキュートは、電気温水器と比較して約3分の1の消費電力になるため経済的にもメリットがあります。
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■電気温水器の具体的な点検・クリーニング事例

ここでは、電気温水器の具体的な点検・クリーニング事例についてご紹介します。

●漏電遮断器の点検

漏電遮断器は、漏電が万一発生したときに電気を自動的に切るための安全装置です。
正常に漏電遮断器が動作するか点検します。
漏電遮断器の下にあるテストボタンを押して、漏電遮断器が切になると正常です。
漏電遮断器としてはヒーター用と制御用の2つがあるため、両方とも点検しましょう。

●逃し弁の点検とクリーニング

逃し弁は、お湯を沸かすときに貯湯タンクの中の圧力が水の膨張によって高くなるのを防止するために、膨張した水を排出するものです。
逃し弁が詰まるとトラブルの要因になるため、お湯で洗い流します。
電気温水器の本体の右上部にあるカバーを開けて逃し弁のレバーを上に上げて、約30秒間から1分間程度お湯を排水します。
排水が終わると、必ず逃し弁のレバーを下げてください。

●貯湯タンクのクリーニング

貯湯タンクの底に溜まっている汚れや泥を洗い流すために、貯湯タンクの水を排水します。
貯湯タンクのクリーニングを行わないと、臭いの要因になったり、配管が詰まったりして、電気温水器そのものの寿命が短くなります。
まず、電気温水器の本体の下側にある配管カバーを取り外すと、配管が露出します。
水漏れなどがないか、このときにチェックしておきましょう。
次に、中板を取り外します。
中板はつまみネジで手で回せるようになっていますが、少し錆びているときは手では回らないため注意してください。
タンク排水用のつまみが奥側にあるため、反時計回りに90度回して約1分間~2分間排水します。
排水が終わると、元の位置につまみを戻して、先に取り外した中板を元のように取り付けます。
次に、取り外した配管カバーを取り付けます。

●フィルター(ストレーナー)の清掃

フィルター(ストレーナー)は、ゴミなどを貯湯タンクに給水するときに取り除くためのものです。
フィルター(ストレーナー)の汚れの程度は、水質や設備の水道管などの老朽化などによって違ってきますが、汚れていれば歯ブラシなどで清掃しましょう。
まず、給水栓を時計回りに90度回して水を止めます。
次に、2本のプラスねじを取り外してフィルター(ストレーナー)のカバーを取り外します。
フィルター(ストレーナー)があまり汚れていないときは、水洗いのみでも問題ありません。
フィルター(ストレーナー)の清掃が終わると元通りにして、給水栓を開けます。
給水栓を開けないと水が出ないため注意しましょう。

●減圧弁の漏水の点検

減圧弁は、水道水の圧力が地域によって違っているため、圧力を下げて一定に維持するためのものです。
電気温水器の中央あたりにあるカバーを取り外して、減圧弁のあたりから水漏れなどが発生していないか点検しましょう。
取り外したカバーを元に戻します。

●リモコンの時計合わせ

電気温水器は、安い電気料金の深夜電力でお湯を沸かすようになっています。
リモコンの時計がもし狂っていれば、高い電気料金の時間帯の電力でお湯を沸かして損することがあるため、定期的にリモコンの時計は合わせておきましょう。
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■電気温水器の貯湯タンクをクリーニングするときに注意すること

電気温水器は光熱費が低減できるため、非常に便利な給湯器です。
しかし、電気温水器は、きちんと貯湯タンクをクリーニングする必要があるため注意する必要があります。
貯湯タンクのクリーニングを怠れば、考えてもみなかったようなトラブルが発生するときもあります。
ここでは、電気温水器の貯湯タンクをクリーニングするときに注意することについてご紹介します。

●電気温水器のお湯が飲用できない理由

一般的に、電気温水器のお湯は飲用しないようにと取扱説明書にも記載されています。
というのは、電気温水器の貯湯タンクの中の汚れがお湯に混じるためであると考えられていますが、お湯自体はリスク性がそれほどありません。
貯湯タンクの中に貯まっている水が飲用にできないのであれば、マンションなどにある全ての貯水タンクの水も飲用にできないことになります。
電気温水器の貯湯タンクのお湯が飲用にできないのは、お湯を貯湯タンクに入れることによって水道水の水質基準がクリアできなくなることがあるためです。

マンションなどにある貯水タンクであれば、水を次亜塩素酸カルシウム(カルキ)の入ったままで貯めることができます。
しかし、電気温水器の貯湯タンクのお湯は一旦沸かしているため、次亜塩素酸カルシウム(カルキ)が抜けて、水道水の水質基準がクリアできないため、飲用にできないとなっています。
そのため、電気温水器の貯湯タンクの中のお湯を毎日使い切るようなときは、ほとんど飲用に問題なくできます。
しかし、実際に飲用にするかどうかは自己責任になります。
電気温水器のメーカーは、飲用しても少なくとも保証してくれません。
一方、電気温水器の中には、飲用できる商品もあります。
飲用できる電気温水器は、お湯を貯湯タンクに貯めないで、水を急速に沸かしてお湯にして給湯水栓から出すため、飲用にしても問題ありません。
しかし、お湯を急速に沸かすため、電気代が時間帯によっては高くなります。
いずれにしても電気温水器の貯湯タンクのお湯が飲用できないことと、貯湯タンクのクリーニングとは直接関係ありません。

●電気温水器の貯湯タンクの仕組み

電気温水器の貯湯タンクといえば、背の高い四角い箱をイメージするかもしれませんが、これは貯湯タンクの外観です。
実際には、箱の中に円筒状の貯湯タンクが入っています。
水道水の入り口が貯湯タンクの下部にあり、ここから水を貯湯タンクに給水します。
溜まった水は、貯湯タンクの下部にある電気ヒーターで加熱されてお湯になります。
電気ヒーターで加熱されたお湯は、貯湯タンクの上側から貯まります。
水よりもお湯は軽いためお湯は貯湯タンクの上側に貯まって、貯湯タンクの下側に水は貯まるようになっています。
お湯は貯湯タンクの上側に貯まるため、貯湯タンクの上側からお風呂や台所の給湯は行われます。
貯湯タンクの材質としては、ほとんど錆が発生しないステンレスを使っています。
古いタイプの電気温水器の貯湯タンクは錆が発生するようなときがありましたが、最新のものはほとんどこのあたりの問題は改善されています。

●電気温水器の貯湯タンクの底には不純物が溜まりやすい

電気温水器の貯湯タンクの材質がステンレスで、ほとんど錆が発生しないのであれば、どうして貯湯タンクのクリーニングが必要なのでしょうか?
貯湯タンクにはお湯と水だけが入っているため、汚れることもないでしょう。
しかし、実際には貯湯タンクの底には汚れがだんだん溜まってきます。
水道水がもし純水であれば、貯湯タンクの底は汚れません。
しかし、バクテリアが純水は発生しやすいため、添加物がいろいろ含まれています。
さらに、純水といわれるような水はほとんど自然界にはありません。
川の水を私たちが使っている水道水は利用しているため、ミネラル成分が含まれており、多く雑菌なども含まれています。
貯湯タンクの底に溜まりやすいのはこのミネラル成分が一つですが、殺菌するための塩素もこれ以外に入っています。

このように、いろいろな成分が水道水には含まれています。
このような成分は、水をお湯にするときに析出して、不純物として貯湯タンクの底に溜まります。
この不純物は重いため、ほとんど給湯の水栓から出てくることはありませんが、溜まった不純物をそのままにしていると、貯湯タンクの底にこびりつくことがあります。
また、空気に貯湯タンクの中お湯や水は触れないため、ヘドロは発生しないとされていました。
しかし、長年使った電気温水器の貯湯タンクを実際に切ってみれば、ヘドロ状に湯垢が溜まっているときがあります。
いずれにしても、貯湯タンクの底に汚れが溜まるため、水抜きを定期的に行っておくと、汚れが貯湯タンクの底に溜まり続けることは無くなります。
一方、水抜きをしないと汚れがだんだん溜まってきます。
これが、電気温水器の貯湯タンクのクリーニングを行う必要がある理由になります。

●よくある貯湯タンクのトラブル例と要因

ここでは、よくある貯湯タンクのトラブル例と要因についてご紹介します。

・黒い粉のようなゴミが浴槽に溜まる
長く電気温水器を使っていれば、黒い粉のようなゴミが浴槽に溜まることがあります。
これは、お湯の中に配管の接続部分などに使っているパッキンが劣化して混じったものです。
パッキンは、このような状態になれば交換する必要があります。
劣化がパッキンは始まっているため、そのままにしておけば水漏れがそこから発生します。
しかし、パッキンはどの程度劣化しているかわからなく、しかも別のパッキンも劣化している可能性が相当大きいため、パッキンを交換するのではなく電気温水器の交換も含めて検討する必要があります。
10年間以上電気温水器を使っているときは、寿命の可能性があるため新しいものに交換するのがおすすめです。

・お湯が臭う
基本的にお湯は全く臭いがありませんが、貯湯タンクをクリーニングしていなければ、お湯が臭うことがあります。
例えば、生活排水の配管と電気温水器の貯湯タンクのドレン配管が接続されているときは、生活排水の臭いが貯湯タンクの中の水に移ることがあります。
また、電気温水器を使い始めるときはしっかりと配管に使った接着剤が乾いていないため、接着剤の臭いが出ることもあります。
このときはそのまましばらく使って、それでも改善されないときは、工事を行なった業者に相談しましょう。
長期間電気温水器を使っていなかったときは、電気温水器の貯湯タンクの中の水が腐っていることがあります。
このときもお湯が臭う要因になるため、一旦全ての貯湯タンクの中のお湯や水を排水してから再度給水しましょう。

・タオルや浴槽が青くなる
電気温水器からのお湯が青いというようなときは、そう見えるのみで無色透明のお湯が実際には出ています。
お湯が青く見えるのは銅配管の銅が析出するためであるといわれていますが、銅はお湯が青く見えるくらい溶けることはほとんどありません。
しかし、全く銅が溶けないということではありません。
わずかに溶けた銅が、青い不純物として皮脂やお風呂用石鹸と反応してまれにこびりつくことがあります。
しばらくすれば青い不純物は無くなるでしょうが、こまめにそれまでは汚れを落としましょう。
そのままにしておけば、汚れが落ちなくなることもあります。

・断水した後にお湯が濁る
一時的に配管工事などでまれに断水することがありますが、断水した後にそのまま電気温水器を使うと、白くシャワーのお湯などが濁るときがあります。
これは水が断水によって汚れたためで、そのまま使うと電気温水器のフィルターが詰まることがあります。
そのため、電気温水器の貯湯タンクが満水になっていても、一旦貯湯タンクの中の全てのお湯や水を抜いてください。
断水になる前には、電気温水器の給水配管専用止水栓を閉めておきましょう。
断水が終わると、台所などの給湯の水栓から白い濁った水が出なくなるまで流してください。
白い濁った水が出なくなれば、給水配管専用止水栓を開けて電気温水器に給水してください。

●貯湯タンクのクリーニングの方法

水抜きが、貯湯タンクのクリーニングの基本です。
水を単に抜くのみでなく、水と一緒に貯湯タンクの底に溜まっている汚れを取り除く必要があります。
水抜きの方法はメーカーによって少し違っていますが、一般的な方法としては次のようになります。

・漏電遮断器を切にする

・給水配管専用止水栓を閉める

・逃し弁のレバーを上げる

・排水栓を開けて約2分間排水する

・排水栓を閉める

・給水配管専用止水栓を開けて貯湯タンクを満水にする

・逃し弁のレバーを下げる

・漏電遮断器を入にする

・お湯が出ることをチェックする

逃し弁のレバーを上げるのは、空気が貯湯タンクに入るようにして、貯湯タンクの中の水を排水するときに真空状態に貯湯タンクの中がなるのを防止するためです。
水抜きが終わると、あとは逆の方法で元に戻すのみです。
年に2回~3回、この貯湯タンクのクリーニングは行ってください。
冬のシーズンの水抜きは非常に大変であるため、水抜きは冬のシーズン以外に行うのがおすすめです。
電気温水器の貯湯タンクは、手が内部に入らないようになっています。
そのため、ブラシなどを使って浴槽のように清掃することはできません。
水抜きのみでも汚れはそれなりに落ちますが、水抜きでは貯湯タンクの内側の面のぬめりなどは落ちません。
配管であれば汚れが洗剤のジャバなどで落ちますが、貯湯タンクは非常に大きいため、ジャバでは効果が期待できません。
無理に素人が汚れを落とそうとしても、電気温水器が壊れることがあります。
そのため、貯湯タンクのクリーニングとしては、水抜きのみにしましょう。

●貯湯タンクの中が酷い汚れのときは業者に頼む

水抜きを何回しても全く汚れが落ちないようなときは、専門のクリーニング業者に頼みましょう。
専門の業者でも直接貯湯タンクの中をクリーニングすることはできませんが、貯湯タンクの中の汚れを特殊な薬剤などを使って落としてくれます。
しかし、貯湯タンクの中は実際に見ることができないため、実際に汚れがどの程度落ちたかははっきりしません。
そのため、業者の中には詐欺のような営業をしているところもあります。
このような業者には、電気温水器の貯湯タンクのクリーニングを頼まないように注意しましょう。
また、業者に頼むときは、配管も含めてクリーニングを行ってもらいましょう。
汚れの要因は貯湯タンクのみでなく、配管などもあります。
費用がかかりますが、クリーニングをするのであれば、まとめて一度に行うのがおすすめです。
専門の業者にクリーニングを行ってもらったということでも、日頃のクリーニングが大切です。
きちんとクリーニングをしていると、電気温水器の寿命までは使えるでしょう。
専門の業者にクリーニングを頼むのは無駄な出費であると思って、クリーニングしてもらった後は自分で定期的にきちんとクリーニングを行ってください。
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■電気温水器よりもエコキュートがおすすめ

専門の業者に電気温水器のクリーニングを行なってもらっても、お湯の臭いなどのトラブルが改善しないときは、電気温水器の交換を検討しましょう。
電気温水器を新しく交換するのであれば、電気温水器よりもエコキュートの方がおすすめです。
ここでは、電気温水器よりもエコキュートがおすすめについてご紹介します。

●お湯を同じ電気で沸かす電気温水器とエコキュート

昨今はエコキュートが給湯器のメインになってきていますが、まだ電気温水器を使っている方も多くいます。
いろいろな機能が使いこなせない、長く使い慣れたものがいいなどということで、すでにある電気温水器を交換するときにまた電気温水器にする方も多くいます。
しかし、実際には電気温水器よりもエコキュートの方がおすすめです。

●外観の違い

電気温水器は筒状の形のものが多くありますが、エコキュートは冷蔵庫のような四角い形が多くあります。
ヒートポンプユニットがあるかどうかが、電気温水器とエコキュートの最大の違いになります。
電気温水器は電気ヒーターが貯湯タンクの中に入っており、電気ヒーターの熱でお湯を沸かします。
エコキュートは、貯湯タンクユニット以外に、エアコンの室外機と同じような外観のヒートポンプユニットがあります。
ヒートポンプユニットは、大気中の熱を利用してお湯を沸かします。
貯湯タンクユニットの近くに一緒にエアコンの室外機のようなものが設置されているのはエコキュートになります。

●お湯を沸かす仕組み

電気温水器とエコキュートは、いずれも電気でお湯を沸かしますが、基本的なお湯を沸かす仕組みが大きく違っています。
電気温水器は、貯湯タンクの中にある電気ヒーターでお湯を沸かします。
電気ヒーターで作る熱エネルギーだけを利用しています。
電気温水器は、お湯を電気ヒーターで沸かして、このお湯を貯湯タンクの中に貯めておくことによって、お湯をいつでも使うことができます。
一方、エコキュートは、ヒートポンプユニットでわずかの電気と大気の熱でお湯を沸かします。
電気のエネルギーと大気の熱エネルギーの両方を利用するため、効率が高くなっています。
ヒートポンプユニットによって熱を大気中から集めて、二酸化炭素の冷媒に伝えて電気エネルギーによって圧縮して高温にします。
圧縮された二酸化炭素の冷媒は、水熱交換機で貯湯タンクの中に貯まっている水を温めます。
水が温まると膨張弁で二酸化炭素の冷媒が膨張して、空気交換機に戻るというプロセスを繰り返します。
ヒートポンプの技術はエアコンでも使われているもので、比較的少ない電気でエコキュートはお湯を沸かすことができます。

●設置費用と設置スペース

電気温水器の設置費用は、条件や業者によって非常に違います。
例えば、電気温水器の設置費用としては、安いときは5万円程度、高いときは20万円以上かかることもあります。
エコキュートを設置するときは、電気温水器よりも広い設置スペースが必要になります。
というのは、エコキュートは貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを設置する必要があるためです。
エコキュートが設置スペースによっては設置できないこともあるため、前もって業者に調べてもらうのがおすすめです。
また、エコキュートの設置費用は電気温水器に比較して高く、30万円~60万円かかるといわれています。

●ランニングコスト

電気温水器のランニングコストは、機種によって違うこともありますが、1日あたり2時間、5.4kWの消費電力のタイプを使ったときは、夜間の電気料金の1kWhあたり12.16円で計算すると、1日あたり約130円の電気代になり、1月あたりでは約4000円になります。
エコキュートのランニングコストは、非常に電気代が安くなり、電気温水器のだいたい1/3くらいになるとされています。
上手くエコキュートを利用することによって、1月あたり1,000円程度の電気代になり、お湯を多く使う家庭でも1月あたり2,000円程度になります。
そのため、エコキュートはイニシャルコストが高くなりますが、ランニングコストが安くなります。
多くお湯を使う家庭であれば、イニシャルコストが効率よく回収できます。

●電気温水器よりもエコキュートがおすすめのまとめ

同じ夜間電力を使っても、電気温水器よりもエコキュートの方が消費電力が少ないため断然おすすめです。
エコキュートはランニングコストが電気温水器に比較して安いため、経済性にもお得です。
給湯は家庭で使うエネルギーの3割を占めているため、給湯のエネルギーを低減すると、非常に大きな効果が期待できます。
家計を考慮しても、環境を考慮しても、電気温水器よりもエコキュートの方がおすすめです。
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■まとめ

ここでは、電気温水器のクリーニングをご検討の方へ、電気温水器を定期的にクリーニングする方法、電気温水器のクリーニングで伸びる耐用年数と寿命、電気温水器の具体的なクリーニング事例、電気温水器の貯湯タンクをクリーニングするときに注意すること、電気温水器よりもエコキュートがおすすめについてご紹介しました。
電気温水器を点検・クリーニングする方法としては、次のようなものがあります。

・水漏れ点検

・漏電遮断器の動作チェック

・逃し弁の点検

・貯湯タンクのクリーニング

電気温水器のクリーニングをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュート、修理、交換設置について
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