耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ

2021年8月30日

耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ
海の近くでガス給湯器を設置したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ガス給湯器を海の近くで設置するときは注意する必要があります。

ここでは、耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ、ガス給湯器の塩害対策、塩害からガス給湯器を守るためのポイント、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートはどちらがおすすめか?耐塩害仕様エコキュートが必要な地域についてご紹介します。
耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ
■ガス給湯器の塩害対策

潮風が当たりやすい海の近くなどで塩害の心配があるときは、耐塩害仕様のガス給湯器がおすすめです。
日本は海に四方を囲まれているため、場所によってはガス給湯器が潮風による影響を受けやすくなって腐食する要因になることがあります。
腐食が潮風によって進むと思わぬトラブルが発生することがあるため、海の近くに住んでいる方は耐塩害仕様のガス給湯器を使うのがおすすめです。

●塩害とは?

塩害というのは、海に近いところで海水に含まれている塩分によってガス給湯器などに腐食や錆などが現れるものです。

●耐塩害仕様のガス給湯器

それぞれのメーカーのガス給湯器のほとんどは、耐塩害仕様の塗装を行うことができます。
耐塩害仕様のガス給湯器は、本体の筐体や前板(フロントカバー)に(一社)日本冷凍空調工業会のJRA9002の規格の重耐塩害仕様の塗装を行っています。
なお、耐塩害仕様のガス給湯器は、1ヶ月間くらいの納期で、費用が追加で掛かります。

●耐塩害仕様のガス給湯器を使うほうがいい地域

ガス給湯器を海岸から300m未満のところに設置するときは、耐塩害仕様のガス給湯器を使うのがおすすめです。
なお、塩害地は海岸まで300m 以上1km以内の距離、重塩害地は海岸まで300m以内の距離です。
海岸からの距離については、ネットなどで紹介されているため参考にしてください。

●塩害からガス給湯器を守る方法

塩害は、腐食や錆などによってガス給湯器にダメージを与えます。
耐塩害仕様のガス給湯器でも、海岸から近いところでは腐食や錆が経年によって発生してきます。
ガス給湯器をできるだけ長持ちさせるためには、次のようなことに注意してください。

・耐塩害仕様のガス給湯器を使う

・潮風が直接当たらないように家の風下にガス給湯器は設置する

ガス給湯器を家の風上にどうしても設置するときは、潮風が直接ガス給湯器に当たらないように防風処理のために塀などを設置してください。

・ガス給湯器を定期的に拭く

ちょっと大変ですが、ガス給湯器を定期的に拭くのみでも、ガス給湯器に付いた塩分が除去できるため、ガス給湯器が長持ちします。

●主なメーカーの耐塩害仕様のガス給湯器

ここでは、主なメーカーの耐塩害仕様のガス給湯器についてご紹介します。

・リンナイ
リンナイの屋外設置型のガス給湯器は、標準仕様で本体・前板に腐食・錆に対して強いJRA9002の規格の耐塩害仕様に準拠する塗装を行っていますが、海浜地域のときはさらに本体・前板の耐腐食性のアップや防錆・防腐処理を排気ダクトなどに行った耐塩害仕様のガス給湯器を準備しています。

・ノーリツ
ノーリツのガス給湯器は標準品でも本体・フロントカバー・関連部材に錆びにくい塗装などを行って、(一社)日本冷凍空調工業会のJRA9002の規格の耐塩害仕様に準拠していますが、さらに沿岸部用に塩害に対して強い耐塩害仕様のガス給湯器を準備しています。

・パロマ
パロマのガス給湯器は、標準品で塩害対応になっています。
塩分に対する耐食性が、普通の塗装よりも優れています。
赤錆の発生などが、海岸に近いところなどでも少なくなります。
なお、塩害対応で無いガス給湯器も一部あります。
特注色のガス給湯器は、塩害対応ではありません。

・パーパス
パーパスのAXISシリーズのガス給湯器は、溶融亜鉛めっき鋼板を本体に使って、下塗りのカチオン電着塗装の上にポリエステル粉体焼付塗装を行って、(一社)日本冷凍空調工業会のJRA9002の規格の耐重塩害仕様に準拠しています。
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■塩害からガス給湯器を守るためのポイント

海に近い家は開放的で優雅なイメージがありますが、ガス給湯器にとっては大敵の塩害があります。
メンテナンスをしないと、ガス給湯器はダメージをだんだん受けてきます。
ここでは、塩害からガス給湯器を守るためのポイントについてご紹介します。

●ガス給湯器に塩害が与えるダメージ

ここでは、ガス給湯器に塩害が与えるダメージについてご紹介します。

・ガス給湯器が早く劣化する
ガス給湯器が潮風に長年さらされていると、ガス給湯器の本体やダクト、ネジなどが早く腐食します。
部品が劣化すると役目を正常に果たさないだけでなく、錆が浮いて、外観的にも非常に見栄えが悪くなります。

・思わぬトラブルが発生することがある
ガス給湯器が塩害を受けると、正常な動作が劣化によって妨げられるだけでなく、劣化によって思わぬトラブルが発生することもあります。
現在使っているガス給湯器が塩害によって劣化が進んでいるのであれば、業者のメンテナンスを一度受ける方がいいでしょう。

●海岸からどの程度離れていると問題ないか?

海岸に近いということでも、目の前が海岸のときがあったり、数キロメートル海岸から離れているときがあったりするでしょう。
目安としては、海岸から300メートル未満の距離のときには、ガス給湯器に塩害対策を何らか行う方がいいでしょう。

●塩害からガス給湯器を守る方法

ここでは、塩害からガス給湯器を守る方法についてご紹介します。

・潮風の当たらないところにガス給湯器を設置する
ガス給湯器を設置するときは、潮風ができるだけ当たらないところに設置しましょう。
例えば、海岸に面していないところ、防風対策がルーバーや塀などで行われているところなど、潮風を受けにくいところを選ぶことが大切です。
また、目隠しをするためにものでガス給湯器を囲っていることもありますが、障害物との離隔距離がガス給湯器は決まっています。
ルーバー・塀の近くにガス給湯器を設置したり、ガス給湯器そのものを隠したりするときは、適切な距離をガス給湯器の作動を妨げないように維持しましょう。

・清掃をこまめに行う
いかに注意していても、海岸に近いところに住んでいるときは、潮風の影響を多少なりとも受けます。
ガス給湯器のみでなく、別のものも塩害で腐食したりするでしょう。
海岸の近くに住んでいるときは、普段からガス給湯器の清掃をこまめに行う必要があります。
ガス給湯器の表面に付いている塩分を除去するために、ガス給湯器を定期的に拭いてください。
塩分が付いている時間が短くなるのみでも、ガス給湯器が腐食する速さが違ってきます。

・耐塩害仕様のガス給湯器を使う
新しくガス給湯器を設置するときは、耐塩害仕様のガス給湯器を使いましょう。
特殊加工をガス給湯器の表面に行った、塩害に対して強いガス給湯器が販売されています。
なお、初めから特殊加工が行われているガス給湯器と、特注対応のガス給湯器があります。
普通のガス給湯器に比較して、塩害に対して強いため、潮風のあるところでも安心です。
パロマのガス給湯器は、塩害対応に標準品でもなっています。
塩害に対して強い鋼板をガス給湯器の外装に使っており、海岸に近いところに住んでいる方に選ばれています。
リンナイでは、主として海岸から300メートル未満のところのガス給湯器のために耐塩害仕様品を準備しています。
耐塩害仕様のガス給湯器は、次のような内容になっています。
本体、前板は耐塩害塗装です。
排気ダクトは、耐熱、耐酸コーティングです。
排気口、金具類、外装のネジはステンレス製です。
新しいガス給湯器をせっかく設置するのであれば、塩害に対して強いものを使って、快適に暮らしましょう。

●塩害からガス給湯器を守るためのポイントのまとめ

海岸の近くに住んでいるときは、塩害を植栽や洗濯物などが受けるときもあるため悩んでいる方も多くいるでしょう。
ガス給湯器の塩害は症状がすぐに現れませんが、だんだんとガス給湯器が錆びる恐ろしいものです。
毎日のメンテナンスにプラスして、塩害に対して強いガス給湯器を使うことによって多少なりとも塩害のリスクを少なくすることができます。
耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ
■ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートはどちらがおすすめか?

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートはどちらがおすすめか?についてご紹介します。

●エコジョーズとは?

エコジョーズというのは、現在メインに販売されているガス給湯器です。
潜熱回収型ガス給湯器ですが、メーカー間ではエコジョーズと統一して呼んでいます。
従来型ガス給湯器は、ガスを燃やしたときに出る約200℃の排気ガスの熱をそのまま廃棄しています。
しかし、エコジョーズは、廃棄していた熱を再度回収して、お湯を温めるため利用しています。
従来型ガス給湯器と比較して、エコジョーズは約15%熱効率がアップしています。
使うガス量や二酸化炭素の排出量も、約15%低減しています。
また、約70%待機中の消費電力も低減しており、大きく光熱費の低減に貢献しています。
エコな環境に対しても優しい給湯器として、従来型ガス給湯器からエコジョーズへの交換が進んでいます。
エコジョーズのトータルの販売台数が、2020年には1,000万台をオーバーしました。
エコジョーズは、100万台が年間に販売されています。

●エコキュートとは?

エコキュートというのは、ヒートポンプというエアコンなどにも利用されている技術を使って、大気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。
大気中の熱をヒートポンプが集めて、この熱でお湯を沸かして貯湯タンクに貯めます。
一日の間に貯湯タンクに貯まったお湯を使うような感じです。
多くのエネルギーが電気だけでお湯を沸かすときは必要ですが、ヒートポンプは大気中の熱を集めて利用するため少ないエネルギーでお湯を沸かすことができます。
電気温水器は、電気ヒーターが貯湯タンクの中に付いており、この熱でお湯を沸かします。
電気ヒーターの熱のみでお湯を沸かす電気温水器と比較して、エコキュートは約1/3~1/4の毎月の電気代になります。
エコキュートは、オール電化住宅の給湯器として広く使われています。
トータルの出荷台数は2018年の6月で600万台をオーバーして、約50万台が年間に販売されています。

●ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違い

ここでは、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートの違いについてご紹介します。

・熱源
エコジョーズはガス、エコキュートは大気中の熱と電気です。

・本体の大きさ
エコジョーズはコンパクト、エコキュートは設置するためにスペースが必要です。

・イニシャルコスト
エコジョーズは20万円~50万円、エコキュートは35万円~60万円です。

・ランニングコスト
エコジョーズは高く、エコキュートは深夜電力で安くなります。

・耐久年数
エコジョーズは8年間~10年間、エコキュートは10年間~15年間です。

・飲用
エコジョーズはそのまま飲用できますが、エコキュートは基本的に飲用できません。

・停電したとき
エコジョーズは使えませんが、エコキュートは貯湯タンクに貯まっているお湯や水が使えます。

・使えるお湯の量
エコジョーズは制限ありませんが、エコキュートは貯湯タンクの容量が決まっています。

・給湯圧
エコジョーズは水道圧と同じですが、エコキュートは水道圧より少し弱くなります。

・安全性
エコジョーズは火災や不完全燃焼のリスクがありますが、エコキュートは火を使わないため安全です。

・その他
エコジョーズはドレン排水の工事が必要、部品の交換が10年間で必要ですが、エコキュートは低周波音のトラブルの可能性があり、相性が太陽光発電と良くなります。

●エコジョーズが適している家庭

ここでは、エコジョーズが適している家庭についてご紹介します。

・エコキュートが設置できない
エコキュートが搬入できない、エコキュートの設置スペースがない家庭は、エコジョーズが適しています。
エコキュートを設置することはできるが、通路を塞ぐために消防法の関係で設置できないこともあります。
しかし、エコジョーズはコンパクトであるため設置スペースが狭くても問題ありません。

・お湯を多く使う
8人以上の家族数の家庭や、お風呂にバラバラに入るため追いだきをしたりしてお湯を多く使う家庭は、エコジョーズの方がお湯を使う量を気する必要がないためおすすめでしょう。
お湯が足りなくなるとエコキュートは自動で昼間に沸き増しできますが、電気代が昼間は割高になるため、お湯切れが続けば電気代がかえって高くなることもあります。
お湯の量を気にしないで使いたいときは、エコジョーズがやはりおすすめです。

・床暖房も一緒に使いたい
1台で暖房も給湯もできるエコジョーズが、床暖房も一緒に使いたいという家庭にはおすすめです。
ヒートポンプ式の床暖房よりも部屋が早く暖まるため、暖かく寒い冬のシーズンを乗り切りたいという家庭はエコジョーズがおすすめです。

・昼間に長時間電気を使っている
オール電化でエコキュートを使うときは、ほとんどの方が深夜電力プランを利用するでしょう。
オール電化向けの電力プランは、電気料金が午後11時~翌日の午前7時に安くなっていますが、割高に昼間の電気料金は設定されています。
昼間も長時間デスクワークをしていたり、何かの教室を自宅でしていたりするような家庭では、光熱費のメリットはオール電化にしても感じられないでしょう。
このようなときは、電気とガスの併用の方がいいかもしれません。

●エコキュートが適している家庭

ここでは、エコキュートが適している家庭についてご紹介します。

光熱費を低減したい
エコキュートの最大のメリットは、やはり光熱費の低減でしょう。
エコキュートの電気代は、毎月約2,000円~3,000円といわれています。
別の給湯器と比較しても、非常にランニングコストについては優れています。
安く設置してくれる業者であれば、イニシャルコストも安くなり、非常に毎月の光熱費も安くなります。

・オール電化に切り替えしたい、オール電化を使っている
オール電化に切り替えしたい、あるいはオール電化を使っている家庭は、エコキュートが非常におすすめです。
お湯を夜間に沸かすエコキュートとオール電化向けの電力プランは相性がぴったりで、大幅に光熱費を低減することができます。

・プロパンガスを使っている
都市ガスが地域によっては来ていないため、プロパンガスを使っている家庭も多くあるでしょう。
このような家庭は、エコジョーズに切り替えてもガス代が多少は安くなります。
しかし、基本的にプロパンガスの料金そのものが高いため、ガスを使うのをエコキュートに切り替えて止める方が、光熱費が安くなる可能性が大きいでしょう。

・火を使わないため安全である
エコキュートは火を使わないため安全であり、高齢の方や小さい子供さんがいる家庭でも安心して使うことができます。
火災に対しても安全であるため、火災保険の割引が保険会社の一部では受けられます。

●ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートはどちらがおすすめか?のまとめ

ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートは、どちらかがおすすめということではなく、実際に使う方の暮らしに適して、便利に使える方を選ぶのが最もいいでしょう。
オール電化であれば基本的にエコキュートになりますが、すべての方にエコキュートがおすすめということでもありません。
給湯器を選ぶときは、ぜひ参考にしてください。
耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ
■耐塩害仕様のエコキュートが必要な地域

エコキュートとしては、一般地仕様の他に特殊な地域に対応した耐塩害仕様のものもあります。
というのは、一般地仕様のエコキュートは塩害地であればトラブルが発生しやすく、能力が発揮できないためです。
しかし、住んでいるところが塩害地であるかを自分で見極めるのは困難でしょう。
ここでは、耐塩害仕様のエコキュートが必要な地域についてご紹介します。

●耐塩害仕様のエコキュートとは?

耐塩害仕様のエコキュートというのは、一般地仕様のエコキュートとは違って、塩害が発生しやすい地域でも使えるようなものです。
つまり、一般地仕様のエコキュートは塩害地に該当しない地域で使うもので、耐塩害仕様のエコキュートは主として潮風などを受けやすい地域でも使えるものです。

●耐塩害仕様のエコキュートの特徴

海岸に近いところは、一般地に比較して塩分が空気中に多く含まれているため、腐食が金属などで発生しやすくなります。
エコキュートであれば、貯湯タンクユニットやヒートポンプユニットを設置しているベースやヒートポンプユニットの内部などが腐食しやすくなって、トラブルの要因になります。
このようなトラブルは、塩害といいます。
エコキュートのそれぞれのメーカーは、海岸から設置するところまでの距離や潮風を直接受けるかどうかによって、一般地仕様か耐塩害仕様かを決めています。

耐塩害仕様のエコキュートは、防錆効果をアップして潮風で腐食しないようにしていることが特徴です。
例えば、ヒートポンプユニットでは、腐食に対して強い鋼板を内装部品や外装部品に使ったり、シリコンで基板をコーティングして絶縁劣化によるトラブルを防止したりするなどを行っています。
貯湯タンクユニットについても、耐食性の高い鋼板を使って、防水・防塵カバーを使うことによって電装部品を保護しています。
耐塩害仕様のエコキュートは、このように一般地仕様のエコキュートとは使っている部品が大きく違っています。
そのため、受注生産に耐塩害仕様のエコキュートはなっており、メーカーによっても違っていますが、納期としては受注した後1ヶ月間~3ヶ月間くらいかかります。
基本的に、耐塩害仕様のエコキュートは時間が設置するときにかかると考えておきましょう。

●塩害地で注意すること

エコキュートを塩害地で使うときは、次のようなことに注意しましょう。
建物の影や直接潮風を受けにくいところに設置するのが、塩害地でエコキュートを設置するときはおすすめです。
建物がエコキュートと海岸の間にあると、腐食が発生するのが遅くなります。
設置できるところが限られている、隣家と近いなどのために潮風を受けるところに設置するときは、塩害対策として囲いを貯湯タンクユニットのみでも作るなどを考えましょう。
また、腐食は耐塩害仕様のエコキュートでも発生します。
耐塩害仕様のエコキュートは高い防錆性能の加工が行われていますが、やはり点検やメンテナスが必要です。
目視による点検を定期的に行って、腐食が発生していないかチェックし、エコキュートを拭くと付いている塩分が除去できます。
先にご紹介したように、基本的に耐塩害仕様のエコキュートは塩害対策を一般地仕様のエコキュートに行なっています。
一般地仕様のエコキュートを塩害地で使うことはできません。
そのため、塩害地では、塩害対策を一般地仕様のエコキュートに行う必要があります。
エコキュートを買うときは、きちんと販売店に相談しましょう。

●耐塩害仕様のエコキュートが設置できる地域

耐塩害仕様のエコキュートが設置できる地域は、それぞれのメーカーの耐塩害性能と(一社)日本冷凍空調工業会のJRA9002という規格によって違います。
例えば、耐塩害仕様のエコキュートが設置できる地域について、パナソニックでは次のように決めています。

・内海(瀬戸内海も含む)に面する地域
潮風が直接当たらないときは、海岸から300m以上は一般地仕様のエコキュート、海岸から300mまでは耐塩害仕様のエコキュート、潮風が直接当たる(塩分が含まれている水が直接当たらない)ときは、海岸から300mまではエコキュートが設置できない、海岸から300m~500mは耐塩害仕様のエコキュートになります。

・外海に面する地域
潮風が直接当たらないときは、海岸から300mまではエコキュートが設置できない、海岸から300m~1㎞は耐塩害仕様のエコキュート、海岸から1㎞以上は一般地仕様のエコキュート、潮風が直接当たる(塩分が含まれている水が直接当たらない)ときは、海岸から500mまではエコキュートが設置できない、海岸から500m~1㎞は耐塩害仕様のエコキュートになります。

・沖縄・離島
潮風が直接当たらないときは、海岸から500mまではエコキュートが設置できない、海岸から500m~1㎞は耐塩害仕様のエコキュート、海岸から1km以上は一般地仕様のエコキュート、潮風が直接当たる(塩分が含まれている水が直接当たらない)ときは、基本的にエコキュートが設置できません。
基本的に、この距離はパナソニックの耐塩害仕様のエコキュートを設置するときの目安です。
ダイキンは、海岸から300m~1㎞が耐塩害仕様、海岸から300m以内が耐重塩害仕様になっており、距離の目安や名称が違っています。
耐塩害仕様の設置基準はメーカーによって違っていますが、面しているのが内海か外海か、潮風が直接当たるかが大切です。

●内海と外海の基準の違い

内海と外海の基準はメーカーによって違っていますが、一般的に、内海は陸地に囲まれている東京湾や瀬戸内海などで、外海は陸地から遠い海です。
外海からの影響が陸地に囲まれている内海は少なく、静かな波であるため、外海に比較して塩害が少なくなります。
そのため、内海に面している地域の方が、エコキュートは設置しやすくなります。

●耐塩害仕様のエコキュートが設置できる場所

(一社)日本冷凍空調工業会の規格では、耐塩害仕様のエコキュートでも直接潮風や海水にさらされるのをできるだけ避けられる場所に設置するようにすすめています。
例えば、潮風が直接当たらない背の高い建物の屋上や建物の影などに設置する必要があります。
しかし、このような場所にどうしても設置できないときは、潮風が直接当たるところに設置するのもやむを得ないとしています。
なお、潮風が直接当たる場所でも海岸から近過ぎれば、塩分が含まれている水がかかることが想定されます。
そのため、沖縄のような離島や外海に面している地域では設置できる目安の距離が厳しくなっており、塩害対策をより行ったエコキュートがおすすめです。

●耐塩害仕様のエコキュートが必要な地域のまとめ

ここでは、耐塩害仕様のエコキュートが必要な地域についてご紹介しました。
海岸から300m~1㎞以内は、塩害地になりやすいです。
エコキュートを塩害地に該当する地域で設置するときは、塩害地仕様のものを使う必要があります。
住んでいる地域が塩害地になるかどうかわからないときは、業者に相談してください。
耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ
■まとめ

ここでは、耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方へ、ガス給湯器の塩害対策、塩害からガス給湯器を守るためのポイント、ガス給湯器のエコジョーズとエコキュートはどちらがおすすめか?耐塩害仕様のエコキュートが必要な地域についてご紹介しました。
海の近くの潮風が当たりやすいところなどで塩害の恐れがあるときは、耐塩害仕様のガス給湯器がおすすめです。
耐塩害仕様のガス給湯器をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

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