石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ  

2021年10月23日

石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ  
石油給湯器としては貯湯式と水道直圧式がありますが、どのような違いがあるかわからない方も多くいるのではないでしょうか。

ここでは、石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ、石油給湯器の貯湯式のメリット・デメリット、石油給湯器の水道直圧式のメリット・デメリット、石油給湯器の貯湯式と水道直圧式の選び方、エコキュートのシャワー圧を高くする方法についてご紹介します。
石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ  
■石油給湯器の貯湯式のメリット・デメリット

石油給湯器の貯湯式を購入したいと思っている方も多くいるでしょう。
自宅で井戸水や地下水を使っているのであれば、石油給湯器の貯湯式がおすすめです。
使い勝手については水道直圧式よりも劣りますが、貯湯式にはいろいろなメリットもあります。
ここでは、石油給湯器の貯湯式のメリット・デメリットについてご紹介します。

●石油給湯器の貯湯式の特徴

石油給湯器の貯湯式は、貯湯タンクの中にお湯を貯めておく給湯器です。
石油給湯器の貯湯式のイメージとしては、例えば、お湯をやかんで沸かすようなものです。
リモコンの運転スイッチを入れると石油給湯器で燃焼が始まって、貯湯タンクの中に貯まっている水をお湯にします。
リモコンの運転スイッチが入っているときは、石油給湯器の貯湯タンクの中のお湯の温度が設定温度よりも低くなると、燃焼が始まるようになっています。
そのため、家を留守にするときにはリモコンの運転スイッチを切っておくことが多くあるでしょう。
しかし、このときは、貯湯タンクの中お湯が帰宅する頃には冷めているため、帰宅してリモコンの運転スイッチをすぐに入れてもしばらくお湯が使えるまで待つ必要があります。
なお、貯湯式ではない石油給湯器は水道直圧式になります。
水道直圧式の石油給湯器は、お湯が必要になったときに給湯栓を開けると水を瞬間的にお湯にするというものです。
ガス給湯器のときは水道直圧式がメインであり、ガス給湯器全体としては水道直圧式と貯湯式の比率が8:2~9:1くらいで、水道直圧式の方がよく売れています。
一方、石油給湯器のときは水道直圧式と貯湯式の比率が7:3くらいで、水道直圧式の方が人気になっている感じでしょう。
石油給湯器を貯湯式から水道直圧式に変えることは多くありますが、ほとんどこの逆はありません。

●石油給湯器の貯湯式のメリット

ここでは、石油給湯器の貯湯式のメリットについてご紹介します。

・本体価格が安い
石油給湯器を購入するときは、貯湯式にするか水道直圧式にするか悩むでしょう。
石油給湯器の貯湯式は、水道直圧式に比較すると、同じ給湯能力であれば貯湯式の方が本体価格は安くなります。
石油給湯器の宣伝やチラシなどで、非常に安い本体価格の石油給湯器が掲載されていることがたまにありますが、このときは貯湯式の石油給湯器のみが掲載されていることがあるため注意する必要があります。
自分で貯湯式と水道直圧式を外観から判断するのは困難でしょうが、ほとんどの場合、小さく、貯湯式、水道直圧式などと宣伝やチラシなど記載されているでしょうから、チェックしてみましょう。
あるいは、宣伝やチラシなどに掲載している業者に聞くのもいいでしょう。

・寿命が長い
ガス給湯器と比較すると、石油給湯器は寿命が短いイメージがあるかもしれません。
しかし、石油給湯器の貯湯式は、石油給湯器の水道直圧式と比較して寿命が長くなります。
むしろ、石油給湯器の貯湯式はガス給湯器と同じくらいの寿命でしょう。
というのは、石油給湯器の貯湯式は簡単な構造のガンタイプバーナーを使っており、取り返しがつかなくなるくらいバーナーが故障することがそれほどないためです。
石油給湯器の貯湯式は、部品を交換する必要がなく、バーナーを清掃するのみで直るような軽い故障のことが多くあります。
一方、石油給湯器の水道直圧式のときは、バーナーを交換する必要がある故障が多くあります。
特に、壁掛け式の石油給湯器の水道直圧式で使っている気化式バーナーのときは、清掃がほとんどできないような構造になっています。
そのため、石油給湯器の水道直圧式のときは、バーナーが故障すると修理費も高くなるため、交換を考える人もあるでしょう。
しかし、石油給湯器の貯湯式のときはバーナーが故障すると清掃で直ることがあるため、修理を多くの人は選ぶでしょう。
石油給湯器の水道直圧式と比較すると、致命的なダメージを石油給湯器の貯湯式は受けにくいともいえるでしょう。

・水漏れに対して強い
自宅で井戸水や地下水を使っているときもあるでしょう。
このようなときは、石油給湯器の水漏れで悩むことがあります。
石油給湯器の貯湯式は、内部の一部がステンレスのパイプが作られているため、銅パイプで作られている石油給湯器の水道直圧式に比較すると水漏れに対して強くなっています。
さらに、石油給湯器の水道直圧式のラインアップとしては、完全に井戸水対応のものもあります。
この井戸水対応の石油給湯器の水道直圧式は、銅パイプを従来の機種では使っていた箇所にもステンレスパイプを使ったもので、石油給湯器の貯湯式と比較して水漏れに対してさらに強くなったものです。
井戸水で石油給湯器の貯湯式を使っているが水漏れが多く発生して悩んでいるときは、井戸水対応の石油給湯器の水道直圧式交換するのもおすすめです。

●石油給湯器の貯湯式のデメリット

ここでは、石油給湯器の貯湯式のデメリットについてご紹介します。

・水圧が弱い
石油給湯器の貯湯式は、減圧弁、逃し弁が必要になります。
減圧弁、逃し弁が無いと、急激な圧力変化に貯湯タンクが耐えられなくて、破裂したり変形したりすることもあるため、必ず取り付ける必要があります。
減圧弁というのは、水道水の水圧を低くする役目があります。
そのため、石油給湯器の貯湯式を使っているときは、給湯栓を全開にしたときの水圧よりも給水栓を全開にしたときの水圧の方が圧倒的に強くなります。
シャワーの水圧が弱いのは嫌であるという人もいるでしょうが、このような人は石油給湯器の水道直圧式を選ぶ方がいいでしょう。

・使い勝手が良くない
石油給湯器の貯湯式の多くは、細かい温度設定ができません。
多くの石油給湯器の貯湯式は、おおまかな温度設定を1~7などの数字で行いますが、7になれば熱くて火傷するほどの温度のお湯になります。
そのため、普通はお湯に水を混ぜて使うようになるでしょう。
お湯と水が簡単に混合できるレバータイプの水栓を使っているのであればそれほど不便はないでしょうが、ハンドルタイプの水栓を使っているときは温度調整が大変になるでしょう。
場合によっては、温度調整ができるサーモ機能がシャワーや水栓にも付いていることが多くあります。
しかし、このようなものは便利ですが、案外と故障が多く発生します。
そのため、例えば、40℃に設定するとちょうど40℃のお湯が出てくる石油給湯器の水道直圧式の方が便利でしょう。

・燃焼音が大きい
基本的に、燃焼音が静かなのはガス給湯器で、燃焼音が大きいのは石油給湯器になります。
壁掛けタイプの石油給湯器であれば、ガス化バーナーを使っているため小さい燃焼音になっています。
しかし、壁掛けタイプが石油給湯器の貯湯式にはありません。
そのため、石油給湯器の貯湯式は燃焼音が大きくなります。
従来石油給湯器の貯湯式を使っており、子供ができたときに石油給湯器の水道直圧式に交換した人は、赤ちゃんが眠ったままであるほど小さい燃焼音で満足しているということです。
音に敏感な人が近所に住んでいるときは、石油給湯器の燃焼音についてクレームになるような近隣トラブルもたまにあります。
このような近隣トラブルになったケースを見れば、ほとんどが石油給湯器の貯湯式です。
このような環境にもし住んでいるときは、石油給湯器の貯湯式から水道直圧式に変更することも考えましょう。

●石油給湯器の貯湯式のメリット・デメリットのまとめ

上水道を使っているときは、石油給湯器の水道直圧式を選ぶのがおすすめです。
石油給湯器の貯湯式から石油給湯器の水道直圧式に交換するのはいいでしょうが、この逆のときは不便さを感じるでしょう。
石油給湯器の貯湯式は確かに本体価格が安くなりますが、石油給湯器の水道直圧式でも安くしてくれる業者もあるため参考にしてください。
石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ  
■石油給湯器の水道直圧式のメリット・デメリット

石油給湯器の貯湯式を現在使っている人の中には、石油給湯器の水道直圧式に変更することを考えている人も多くいるでしょう。
石油給湯器の現在のメインは水道直圧式といってもいいでしょう。
自宅で井戸水や地下水を使っているときは石油給湯器の貯湯式を仕方なく使っている人もいるでしょうが、このようなことがなくて水圧が高い石油給湯器の方がいい、使いやすい石油給湯器の方がいいというときは、やはり石油給湯器の水道直圧式がおすすめです。
ここでは、石油給湯器の水道直圧式のメリット・デメリットについてご紹介します。

●石油給湯器の水道直圧式の特徴

石油給湯器としては、大きく分類すると水道直圧式と貯湯式があります。
水圧が水道直圧式と貯湯式の大きな違いで、水圧が高いのは石油給湯器の水道直圧式です。
石油給湯器の水道直圧式を普段から使っているときは、給湯栓を全開にしたときと給水栓を全開にしたときの水圧が同じであるためわからないでしょう。
しかし、石油給湯器の貯湯式のときは、給湯栓を全開にしたときの水圧の方が給水栓を全開にしたときよりも明らかに低くなります。

●石油給湯器の水道直圧式のメリット

ここでは、石油給湯器の水道直圧式のメリットについてご紹介します。

・水圧が高い
石油給湯器の水道直圧式は、水圧が高い状態で使えます。
シャワーの水圧が低いと嫌であるというような人もいるでしょうが、このような人は石油給湯器の水道直圧式を使う方がいいでしょう。
石油給湯器の貯湯式のときは、お湯のみであればシャワーの水圧が低いため、ほとんどの場合、お湯の温度を高くして水を混合してシャワーの水圧を高くするようになります。
慣れてくると問題ないかもしれませんが、石油給湯器の水道直圧式を使っている人が石油給湯器の貯湯式を使うときは不便さを感じるでしょう。

・設定温度のお湯が出る
石油給湯器の水道直圧式は、リモコンで1℃単位でお湯の温度を設定することができます。
例えば、温度を設定した38℃、40℃というようなお湯が確実に出てくるのは大きなメリットでしょう。
一方、石油給湯器の貯湯式では、おおまかな1~7までの数字で温度設定するタイプが多いため、例えば、40℃のお湯を出すときはお湯と水を混合して調整する必要があります。
サーモ機能が全ての給湯栓に付いており、給湯栓でも自動で温度調整ができるとそれほど不便はないかもしれませんが、サーモ機能の調子が悪くなったり、完全に給湯栓と給水栓がわかれていたりするときは不便になるため注意しましょう。

・壁掛けタイプがある
石油給湯器を屋外に設置するときは問題ないでしょうが、石油給湯器を屋内に設置していることも多くあるでしょう。
石油給湯器を屋内に設置しているときは、屋内はできるだけ広く使いたいと思うでしょう。
このようなときには、壁掛けタイプの石油給湯器があるのは大きなメリットです。
というのは、壁掛けタイプの石油給湯器であれば有効にスペースが利用できるためです。
自宅で井戸水などを使っているために石油給湯器の貯湯式を使っているときは、残念ですが、壁掛けタイプの石油給湯器が使えませんが、この他のときは壁掛けタイプの石油給湯器がおすすめです。
床置きタイプの石油給湯器であればデッドスペースが多くなり、排気筒の近くで火傷するリスクもあります。
床置きタイプの石油給湯器は排気筒を小さい子供が触って火傷する可能性があるため注意する必要がありますが、壁掛けタイプの石油給湯器であれば排気筒に触ることもないため安心でしょう。

・湯はり時間が短い
湯はり機能が搭載されている石油給湯器のときは、水道直圧式の方が貯湯式よりも湯はり時間が短くなります。
石油給湯器の貯湯式のときは時間が湯はりにかかり過ぎるため、湯はり機能を希望するときは、基本的に石油給湯器の水道直圧式を選ぶ方がいいでしょう。
また、石油給湯器の貯湯式のときは、追いだきするときに高い設定温度にする必要があります。
石油給湯器の水道直圧式であれば給湯とお風呂がそれぞれ独立した回路になっていますが、石油給湯器の貯湯式のときはこのようになっていないため不便に感じることも多くあるでしょう。
石油給湯器の貯湯式は、温度設定がおおまかな1~7までの数字になっているケースが多いため、7に普段から設定してお湯と水を混合して使うような人もいたり、4あるいは5に普段から設定したままで使うような人もいたりします。
しかし、湯はりをするときは、ほとんど7に設定しないと動作しないことがあるため慣れることが必要です。

●石油給湯器の水道直圧式のデメリット

ここでは、石油給湯器の水道直圧式のデメリットについてご紹介します。

・本体価格が高い
イニシャルコストをできるだけ安くしたいときは悩むでしょうが、グレードが同じ機器で比較すれば本体価格は石油給湯器の水道直圧式の方が貯湯式よりも高くなります。
しかし、石油給湯器は先々10年間くらい使うものであると考えればわずかの違いであるため、予算的な問題のみであれば少し無理してでも石油給湯器の水道直圧式の方がおすすめです。

・貯湯式と比較すると故障しやすい
基本的に、石油給湯器の貯湯式と比較すると、石油給湯器の水道直圧式は故障しやすいでしょう。
しかし、どちらかといえば、石油給湯器の貯湯式の方が石油給湯器の水道直圧式に比較して長持ちするということでしょう。
故障しやすい要因としては、石油給湯器の水道直圧式の方が使い勝手がいいため、複雑な構造になっていることがあるでしょう。
だいたいの設定温度のお湯が出る石油給湯器の貯湯式と、ちょうどの設定温度のお湯が出る石油給湯器の水道直圧式を比較すると、やはり後者の方が複雑な構造であるため故障しやすくなります。

・水質が良くないところでは使いにくい
自宅で井戸水や地下水を使っているときは、石油給湯器の水道直圧式を使うと水漏れがすぐに発生することも多くあります。
石油給湯器の水道直圧式はほとんどの水通路部が銅パイプで作られており、ステンレスで一部の配管が作られている石油給湯器の貯湯式と比較すると、水漏れに対して弱いでしょう。
そのため、水質が良くないところでは石油給湯器の貯湯式の方がおすすめです。
水質関係の悩みがあるときは、石油給湯器の貯湯式の方がいいでしょう。

●石油給湯器の水道直圧式のメリット・デメリットのまとめ

ここでは、石油給湯器の水道直圧式のメリット・デメリットについてご紹介しました。
水質の制約がないのであれば、石油給湯器の水道直圧式がおすすめです。
石油給湯器の水道直圧式は使い勝手が良く、水圧も高いため、これに慣れてしまえば石油給湯器の貯湯式は使えないでしょう。
石油給湯器の貯湯式を水道直圧式に交換すると、多くの人が満足しています。
石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ  
■石油給湯器の貯湯式と水道直圧式の選び方

ここでは、石油給湯器の貯湯式と水道直圧式の選び方についてご紹介します。

●石油給湯器の貯湯式と水道直圧式の違い

石油給湯器としては、大きく分類すると貯湯式と水道直圧式があります。
石油給湯器の貯湯式は、水道水の圧力を減圧弁で一旦低くするため、石油給湯器の水道直圧式と比較して圧力が低くなります。
一方、石油給湯器の水道直圧式は、水道水の圧力のまま使うため水圧が高くなります。

ここでは、石油給湯器の貯湯式と水道直圧式の違いについてご紹介します。

・石油給湯器の貯湯式
石油給湯器の貯湯式のメリットとしては、次のようなものがあります。
石油給湯器の水道直圧式と比較して本体価格が安い
圧力が低いため古い配管でも使える
少量のお湯でも使うことができる
一方、石油給湯器の貯湯式のデメリットとしては、次のようなものがあります。
水圧が低いため、石油給湯器の水道直圧式に比較してシャワーなどの水圧が低い
基本的に2階に給湯することができない
石油給湯器の水道直圧式と比較して灯油使用量が多くなる
1階で給湯するのみであり、それほど強い水圧が必要ないときは、本体価格が安い石油給湯器の貯湯式がおすすめです。

・石油給湯器の水道直圧式
石油給湯器の水道直圧式のメリットとしては、次のようなものがあります。
高い水道水の水圧のままで給湯できる
水圧が高いため2階にも給湯できる
石油給湯器の貯湯式と比較して灯油使用量が低減できる
一方、石油給湯器の水道直圧式のデメリットとしては、次のようなものがあります。
古い配管などは高い水道の水圧がかかるため破裂することがある
石油給湯器の貯湯式と比較して本体価格が高くなる
少量のお湯が使えない
石油給湯器の水道直圧式は、次のような方におすすめです。
2階の浴室でお湯を使いたい
どうしてもシャワーの水圧が欲しい。
すでに石油給湯器の水道直圧式を使っている
石油給湯器の貯湯式を使っているが配管が割合新しい
石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ  
■エコキュートのシャワー圧を高くする方法

石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したいと思っている方は、エコキュートについても検討してみましょう。
エコキュートは、お湯を大気中の熱エネルギーと電気エネルギーで沸かす給湯器で、別の給湯器と比較して毎日の光熱費を低減することができるため、設置する人が年々多くなっています。
エコキュートは、まとめて一日に使う量のお湯を沸かして貯湯タンクに貯めておいて、貯湯タンクのお湯を必要なときに供給するものです。
そのため、ガス給湯器の水道直圧式などと比較すれば、シャワー圧が低くなり、使い勝手が良くないのではないかなどと多くの方が心配しています。
そのため、光熱費が低減できるのはメリットであるが、シャワー圧が低いのであれば設置を諦めるような方もいるでしょう。
ここでは、エコキュートのシャワー圧を高くする方法についてご紹介します。

●エコキュートは本当にシャワー圧が低いか?

では、エコキュートは本当にシャワー圧が低いのでしょうか?
結論をいうと、ガス給湯器の水道直圧式と比較すると、エコキュートはシャワー圧が低いのは本当でしょう。
実際に、エコキュートにガス給湯器から交換して、シャワー圧が物足りないという方もいるようです。
では、エコキュートのシャワー圧はどうして低いのでしょうか?

・エコキュートのシャワー圧が低い理由
エコキュートは、前もってお湯を貯湯タンクに貯めておく貯湯式の給湯器です。
そのため、エコキュートを設置したときは水道水と同じようにお湯が給湯栓から出るように感じますが、貯湯タンクを通っています。
貯湯タンクは、限界が耐圧にあるため、水道水の水圧を一旦減圧弁で低くして貯めています。
水圧の違いとしては、普通の水道水の水圧は500kPaくらいですが、エコキュートの標準タイプのときは約1/3の180kPaくらいまで水圧が低くなっています。
そのため、ガス給湯器などのシャワー圧は水道水の水圧のままですが、エコキュートは減圧弁で水圧を低くした分のみシャワー圧が低くなります。

・エコキュートのシャワー圧は問題か?
エコキュートは、ガス給湯器と比較するとシャワー圧がどうしても低くなります。
では、このシャワー圧は問題になるのでしょうか?
シャワー圧については、個人によって使用感が違うため、問題かどうかは断言しにくいでしょう。
しかし、標準タイプのエコキュートにガス給湯器から実際に交換した方の多くの意見としては、シャワー圧が確かに弱くなるが、それほど気にならないということがあります。
ガス給湯器はシャワー圧が高過ぎるため、エコキュートのシャワー圧の方がちょうどいいという方も中にはいるほどです。
そのため、エコキュートのシャワー圧はそれほど気にする必要はないのではないでしょうか。

●エコキュートのシャワー圧を高くする方法

エコキュートのシャワー圧はそれほど気にする必要はないでしょうが、中にはどうしてもシャワー圧をさらに高くしたいような方もいるでしょう。
ここでは、エコキュートのシャワー圧を高くする方法についてご紹介します。

・高圧タイプのエコキュートを設置する
エコキュートとしては、標準タイプ以外に、シャワー圧などが高く維持できる高圧タイプもあります。
高圧タイプのエコキュートは、エコキュートを販売し始めた頃にシャワー圧が低いという意見が多くあったため、対策としてメーカー側が開発を行ったものです。
なお、高圧タイプのエコキュートは、お風呂が2階にあるときでも選ばれることが多くあります。
現在、高圧タイプのエコキュートを多くのメーカーが販売しているため、シャワー圧が低いときはこのようなエコキュートを選ぶのがおすすめです。
なお、高圧タイプのエコキュートは、本体価格が標準タイプのエコキュートよりも割高になるため、この辺りは注意しておきましょう。
なお、日立は、シャワー圧が高い水道直圧給湯のエコキュートを販売しています。

・エコキュートの設定温度を高くする
非常に簡単な方法としては、エコキュートの設定温度を高くするものがあります。
普通、エコキュートは40℃~43℃くらいの温度設定にしておいて、シャワーはエコキュートのお湯のみで使うでしょう。
しかし、このときはエコキュートが減圧されているためシャワー圧は低くなります。
そのため、シャワー圧を高くしたいときは、エコキュートの設定温度を高くして、温度を混合栓で調節してシャワーを使いましょう。
このときは、水道水の水圧もプラスされるためシャワー圧が高くなります。
なお、お湯だけを使うときは、温度が高くなるため小さい子供さんがいるときは少し危なくなり、電気代が高くなるため注意しましょう。

・低圧用シャワーヘッドに交換する
低圧用シャワーヘッドは、お湯が出る穴を小さくしたり、穴を少なくしたりすることで、普通のシャワーヘッドよりもシャワー圧を高くすることができます。
低圧用シャワーヘッドはネットショップなどでも入手できるため、非常に手軽な方法でしょう。
なお、低圧用シャワーヘッドに交換するとあまり水が拡がらなくなるため、使い勝手は良くないかもしれません。

●エコキュートのシャワー圧を高くする方法のまとめ

ここでは、エコキュートのシャワー圧を高くする方法についてご紹介しました。
水道直圧方式のガス給湯器からエコキュートに交換すると、シャワー圧が低くなるのは間違いありません。
というのは、エコキュートは貯湯タンクを一度経由するためで、シャワー圧が1/3くらいまで低くなります。
そのため、エコキュートに交換するとお風呂が不便になると思うかもしれません。
しかし、エコキュートはシャワー圧が低くて使えないほどではなく、基本的に水道直圧式のガス給湯器に比較すると低くなるものです。
なお、新しい最近販売されているエコキュートを設置すると、シャワー圧が低過ぎて使い勝手が良くないというようなことはそれほどないでしょう。
しかし、シャワー圧が高いものが好みであればちょっと不満になることもあるため、ここでご紹介したような方法を試してみましょう。
石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ  
■まとめ

ここでは、石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方へ、石油給湯器の貯湯式のメリット・デメリット、石油給湯器の水道直圧式のメリット・デメリット、石油給湯器の貯湯式と水道直圧式の選び方、エコキュートのシャワー圧を高くする方法についてご紹介しました。
石油給湯器の貯湯式のメリットとしては、次のようなものがあります。

・本体価格が安い

・寿命が長い

・水漏れに対して強い

石油給湯器の貯湯式のデメリットとしては、次のようなものがあります。

・水圧が弱い

・使い勝手が良くない

・燃焼音が大きい

石油給湯器の水道直圧式のメリットとしては、次のようなものがあります。

・水圧が高い

・設定温度のお湯が出る

・壁掛けタイプがある

・湯はり時間が短い

石油給湯器の水道直圧式のデメリットとしては、次のようなものがあります。

・本体価格が高い

・貯湯式と比較すると故障しやすい

・水質が良くないところでは使いにくい

石油給湯器の貯湯式と水道直圧式を徹底比較したい方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュート、修理、交換設置について
わからないことがあったら
みずほ住設のフリーダイヤルまで
お気軽にご連絡ください!
☎️0120-944-356
info@mizuho-jyusetu.com
http://mizuho-jyusetu.com


PAGE
-TOP