床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ

2021年6月9日

床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ
新築してオール電化にするときは、床暖房も設置したいと思っている方もいるのではないでしょうか。
実は、オール電化の給湯機のエコキュートとしては、床暖房も使えるタイプがあります。
しかし、使用環境によっては床暖房でエコキュートを使うことが適していないこともあります。

ここでは、床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ、床暖房とは?床暖房の種類、床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリット、床暖房を設置するときに注意すること、効果的に床暖房を使う方法についてご紹介します。
床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ
■床暖房とは?

床暖房は、部屋の空気が乾きにくく汚れないため、温かさが快適に維持できます。
しかし、床暖房を設置するためには費用と時間が多くかかるため、設置数はまだそれほど多くありません。
そのため、床暖房を設置したいと思っていても、どのような床暖房がいいか、費用が安いのはどのような床暖房かなどについてはわからないことが多くあるでしょう。
ここでは、床暖房の効果、床暖房のメリット・デメリットについてご紹介します。

●床暖房の効果

床暖房は、優しい暖かさがエアコンやヒーターとは違ってあります。
また、床のみから熱は出ますが、部屋全体が時間が経てばほんわかと温かくなります。
床暖房の効果としては、次のようなものがあります。

・均一に部屋全体が温かくなる
床暖房は温かくなるのが足元のみというような感じがするかもしれませんが、壁や天井に床暖房による輻射熱が反射することによって部屋全体が温かくなります。
部屋が床暖房によって温まるのは、輻射熱が関係しています。
輻射熱が赤外線が床から出て壁や天井に届いて反射することによって、均一に部屋全体が温かくなります。
しかし、暖房機器のヒーターやエアコンは、天井近くが温かくなって足元が寒くなりやすいということがあります。
このような暖房機器は、熱を伝えるために空気を温めています。
空気は温まれば上がって冷えれば下がるため、均一に部屋全体が温まりません。

・心地いい温かさがある
床暖房は、足元からの輻射熱によってヒーターやエアコンとは違う心地いい温かさがあります。
輻射熱の働きとしては、晴天の日に部屋を日差しが温めるようなものがあります。
そのため、陽射しのような柔らかいぽかぽかとした温かさが床暖房にはあります。
また、足元から温まることによって頭寒足熱の状態が維持できます。
なお、頭寒足熱の状態というのは、頭の部分を冷たくして、足の部分を暖かくすることです。
頭は温度が上がらなくて優先して足元が温まることによって、体がリラックスできます。
さらに、血液の流れが促されることによって、体調が良くなったり、冷え性が改善したり、安眠できたりする効果も期待できるといわれています。

●床暖房のメリット・デメリット

床暖房のメリットとしては、次のようなものがあります。

・部屋全体がきれいな状態に維持される
床暖房は、きれいに空気を維持しながら部屋全体が温まります。
例えば、ガスファンヒーターや石油ストーブは使うときに多くの水蒸気が出るため、部屋の温度が高くなれば結露が発生します。
結露が発生すれば、ダニが繁殖したり、カビが発生したりするようになります。
また、部屋の中を温まった空気が循環するときには部屋の中のハウスダクトのホコリやチリを舞い上げるために、アレルギー症状が起きやすくなります。
しかし、ハウスダクトを床暖房は巻き上げることがなく、しかも湿度の低い状態に足元を維持するため、ダニが繁殖したり、カビが発生したりしにくくなります。
そのため、アレルギー症状や花粉症の人には、床暖房が最もおすすめの暖房機器といえます。

・肌や空気が乾きにくい
部屋をエアコンで暖房すれば、多くの人は肌が乾くでしょう。
というのは、湿度の比率は空気が温まれば下がって、水分が肌の表面から蒸発しやすくなるためです。
また、鼻や喉の粘膜も乾くため風邪も引きやすくなります。
しかし、床暖房は空気の湿度が変わりにくいため、ほとんど肌や空気が乾くことが感じられません。
そのため、加湿器を準備する費用や手間もかからなくなります。

・収納するところが必要ない
ガスファンヒーターや石油ストーブは、使わないときに収納するところが必要になります。
しかし、床に埋め込んでいる床暖房は、使わないときに収納するところが必要ありません。
また、コンセントや電源コードも使わないため、インテリアを妨げることもなく、高齢の方や子供さんにとっても安全です。
一方、床暖房はこのようなメリットのみでなく、デメリットもあります。
床暖房のデメリットとしては、次のようなものがあります。

・設置する費用が高い
別の暖房機器より床暖房が普及しにくいのは、設置する費用が高いためです。
床暖房は新築で設置するときは、費用が約60万円~80万円くらいかかります。
床暖房をリフォームするときに設置するときは、全ての床材を除去するために費用が100万円をオーバーすることも多くあります。
安い床暖房でも、費用が約30万円~40万円くらいかかります。

・部屋を床暖房だけで温めるのは困難である
冬のシーズンの寒い冷えた日は、部屋を床暖房だけで温めるのは実際には困難です。
厳しい寒さの地域では、床暖房は部屋をヒーターやエアコンなどで一緒に温めながら使うことが多くあるようです。

・ランニングコストが高くなる
暖房機器のエアコンなどと比較して、床暖房はランニングコストが高くなります。
時間が立ち上がるときにかかるだけでなく、温かさを維持するにはフローリング材があるため熱量が多く必要です。
毎月のランニングコストは、床暖房を朝と夜のみ使うときでも10,000円くらいになり、床暖房を1日中使うと15,000円をオーバーすることもあります。

・時間が部屋を暖めるまでにかかる
床暖房は低い25℃~30℃の温度であるため、部屋の温度を床暖房のみですぐに高くするのは困難であり、部屋全体が暖かくなるまでは運転してから約1時間~2時間以上かかります。
そのため、タイマーで朝起きる2時間くらい前に床暖房を運転するようにしたり、別の暖房機器を室温が快適になるまで使ったりする必要があります。

・トラブルになったときの修理が面倒である
床暖房がトラブルになったときは、フローリング材を除去して修理する必要があります。
トラブルになった箇所がわからいときは新品と交換したり、一緒に下地やフローリング材も交換したりするときもあります。
床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ
■床暖房の種類

床暖房の種類としては、温水式床暖房と電気式床暖房があります。
それぞれのメリットが違うため、住まいの気候やライフスタイルに応じて選ぶことが大切です。
なお、床暖房をヒートポンプユニットで使うときは、温水式床暖房になります。

●温水式床暖房

温水式床暖房は、お湯を利用するものです。
エコキュートでお湯を沸かすのが温水式電気床暖房、ガス給湯器でお湯を沸かすのが温水式ガス床暖房です。
温水式床暖房は、ランニングコストが安く、立ち上がりが早いというメリットがあります。
温水式床暖房は、温水が通るパイプを床下に敷き詰めて、お湯をこのパイプに流すことによって床を温めます。
寒い日は、高い温度のお湯をパイプに通すことによって床が早く温まります。
温水式床暖房は、電気式暖房とは違う次のようなメリット・デメリットがあります。

・早く温まって、余熱もある
熱が伝わるのをヒーターのように待つ必要がなく、高い温度のお湯が通るため早く温まることがメリットです。
また、床暖房を停めた後でもフローリング材などの余熱があるため温かさがしばらく維持されます。

・低温やけどが発生しにくい
温水式床暖房は、約38℃~40℃くらいの床の温度になります。
そのため、低温やけどが発生するリスクがありません。
一方、電気式床暖房は約45℃くらいまで床の温度が高くなることがあります。
そのため、長時間接触して低音やけどが発生しないように、温度を調整したり、こもり熱を無くしたりする必要があります。

・交換や修理が定期的に必要である
温水が通るパイプは修理がほとんど必要ありませんが、不凍液やエコキュートは交換や修理が定期的に必要になります。
寒冷地ではパイプの中の水が凍結しないように不凍液を投入しますが、5年間くらいでこの不凍液は交換する必要があります。
また、お湯を沸かすエコキュートがトラブルになったときは、部品を修理したり、あるいは新しいエコキュートに交換したりする必要があります。
一般的なエコキュートの寿命は、約10年間といわれています。

・イニシャルコストは高いがランニングコストは安い
温水式床暖房は、床暖房のみでなく熱源機のエコキュートなども設置するため、イニシャルコストが高くなります。
しかし、電気式床暖房と比較して、ランニングコストは比較的安くなります。
また、一旦お湯を沸かした後はあまりパワーを使わないため、部屋を効率よく暖めることができます。
さらに、早く立ち上がることや運転を停めた後も効果が余熱で期待できることも、ランニングコストが低減できます。

●電気式床暖房

電気式床暖房は、電熱線のヒーターを床下に張り巡らせて、電気をヒーターに通すことによって床を温めます。
床下には、下地や断熱材を敷いてヒーターを設置して、フローリング材をこの上にかぶせます。
電気式床暖房としては、安い電気料金の深夜電力を使って蓄熱する蓄熱式床暖房もあります。
電気式床暖房は、設置数が多く、古くから使われているものです。
電気式床暖房は、次のようなメリット・デメリットがあります。

・温度が調節しやすい
温度を調節するサーモスタットが、ヒーターには設置されています。
温度が調節しやすいため、最適な温度で住まいに応じて使うことができます。
特に、温度センサーがPTCヒーター式床暖房は付いているため、設定温度を部分的に変えることができます。
例えば、温度設定を陽射しが当たるところは低くしたり、冷えやすいキッチンやトイレは高くしたりするなど、快適に無駄なく使うことができます。

・シンプルな構造で設置しやすい
電気式床暖房は、電熱線のヒーターパネルを設置するのみであるため、設置しやすいことがメリットです。
工事も短時間で簡単に終わるため、リフォームでも設置しやすくなっています。
また、柔軟に大きさが変えられるため、床暖房を部分的に設置したいときや省スペースのトイレなどだけに設置したいときなどは電気式床暖房がおすすめです。

・普段のメンテナンスが必要ない
電気式床暖房は、耐久性があるシンプルな構造です。
そのため、長期間使い続けてもメンテナンスが30年間は必要ないといわれています。
しかし、長期間使って劣化すれば、メンテナンスが定期的に必要になるときもあります。

・時間が適温になるまでにかかる
オーブンやトーストを考えるとわかりやすいでしょうが、ヒーターが温まって熱がフローリング材に伝わるためには時間が相当かかります。
この後、温度が部屋全体で高くなるためには時間がさらにかかり、2時間~3時間は快適になるまでにかかります。

・イニシャルコストは安いがランニングコストが高い
簡単な工事であるためイニシャルコストは割合安くなりますが、ランニングコストが高くなります。
電気式床暖房は、時間が立ち上がりにかかるだけでなくパワーも必要です。
また、使う電力が多くなれば住宅の電気容量が大きくなるため、電気料金・基本料金が高くなります。
床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ
■床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリット

先にご紹介した温水式床暖房も電気式床暖房も、基本的に床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型が揃っています。
ここでは、床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについてご紹介します。

●床仕上げ材一体型

床暖房の床仕上げ材一体型は、床暖房のシステムが床材のフローリング材などに組み込まれているものです。
一般的に、床仕上げ材一体型は設置が簡単であること、立ち上がりが早く熱効率がいいことがメリットです。
そのため、リフォームなどのときでも床仕上げ材一体型の床暖房は設置しやすいでしょう。

設置できる仕上げ材のフローリング材などには制約がある程度ありますが、最近はバリエーションも仕上げ材についは多くなってきています。
発熱体を内蔵しているタイプであるため、温度が早く高くなってランニングコストも安くなります。
電気式床暖房の仕上げ材一体型は、3重の安全装置のサーモスタット、温度ヒューズ、アースがあるため、感電や低温やけどが防止できます。

●床仕上げ材分離型

床暖房の床仕上げ材分離型は、好きなフローリング材と床暖房マット(パネル)の組み合わせができるものです。
豊富に床暖房マットのサイズも揃っているため、いろいろなプランに対応できることがメリットでしょう。
床仕上げ材一体型に比較して、自由に仕上げ材のカラーや種類、デザインなどを選ぶこともできます。
床材としては、フローリング材以外に、畳やコルク、カーペット、タイルなどを使うこともできます。
床暖房の仕上げ材分離型としては、床暖房機能付きエコキュートに対応したものもあります。
非常に多くの種類の床暖房マットと組み合わせて、プランに幅広く対応できます。

●仕上げ材一体型と仕上げ剤分離型は仕上げ材の自由度が違う

床暖房の仕上げ材をどのようなものにするかによって、選ぶ床暖房マットが違ってきます。
仕上げ材一体型の床暖房は、仕上げ材のバリエーションが少なめですが、早く温まります。
一方、仕上げ材分離型の床暖房は、床暖房用のフローリング材以外に、カーペットや畳も使うことができます。
そのため、インテリアに応じた仕上げ材を選ぶことができます。
仕上げ材一体型の床暖房は、暖房効率が高くなります。
仕上げ材としては、アレルギー物質を抑えるアレルバスター配合塗装仕上の木質床材や天然材の持っている美しさを表した木質床材などがあります。
仕上げ材分離型の床暖房は、いろいろなインテリアに応じてフローリング材が選べます。
仕上げ材としては、木質床材(フローリング)、床暖房専用畳、磁器タイル、クッションフロア、カーペット、コルクタイルなどを使うことができます。

●リフォームするための床暖房

最近は、リフォームするときにプランニングしやすい床暖房も充実しています。
一般的に、仕上げ材分離型に比較して、仕上げ材一体型は施工しやすいためリフォームにも適しています。
しかし、仕上げ材分離型でも、床暖房マットと仕上げ材などを薄くすることによって設置しやすいタイプもあります。
また、既設の床材の上に貼ることができる床暖房もあります。
これ以外に、床暖房のシステムはまだ使えるが、フローリング材が古くなっているためフローリング材のみを交換したいというようなときに対応できる床暖房もあります。
既設の床暖房の上に張ることができる、高い熱伝導率の基材を使った専用の床暖房の仕上げ材などもあります。
上から床暖房付きのフローリング材を貼るのみでリフォームすることができます。
薄型の熱が伝わりやすいフローリング材であるため、ほとんど暖かさは同じです。

●床暖房の仕上げ材一体型と仕上げ材分離型の費用の比較

仕上げ材一体型の床暖房は、熱源と仕上げ材の距離が近いため暖まりやすいことがメリットです。
しかし、熱源と仕上げ材の距離が近いため、使えるフローリング材が制限されること、比較的費用が高くなることがデメリットです。
一方、仕上げ材分離型の床暖房は、温まるまでの時間が仕上げ材一体型に比較すると長くなりますが、使える仕上げ材としては畳やフローリング材などが多くあることがメリットです。
ここでは、15畳〜16畳の部屋で、60パーセントの床暖房面積率としたときにかかる温水式床暖房と電気式床暖房の費用の相場についてご紹介します。

・温水式床暖房(熱源機の費用を除く)
仕上げ材一体型の床暖房は約90万円です。
仕上げ材分離型の床暖房は約60万円です。
・電気式床暖房
仕上げ材一体型の床暖房は約100万円です。
仕上げ材分離型の床暖房は約80万円です。
床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ
■床暖房を設置するときに注意すること

ここでは、床暖房の設置するときに注意することについてご紹介します。

・全面の床を張り替えるか、既設の床への直張りか
リフォームするときに床暖房を設置するときは2つの設置する方法があり、既設の床を取り除いてから設置する方法と既存の床の上へ直張りする方法があります。
直張りというのは、床暖房マットを既設の床の上に設置して、さらにこの上から床材を張ります。
床材を取り除く手間がかからないため、設置する費用が安くなります。
しかし、二重の床材になることによって、数ミリ程度床の高さが高くなります。
バリアフリーを考えているときは、床材を取り除いてから設置するのがおすすめです。

・全体の住宅の断熱性能が高いか
最大限に床暖房を利用するためには、全体の住宅の断熱性能を高くするとより効果が期待できます。
床暖房による輻射熱は、冷気がドアや窓から侵入しやすいときは冷やされます。
そのため、断熱性能を高くするために、ドアは断熱ドアにしたり、窓はペアガラスにしたりするなども必要です。

・床暖房に適したフローリング材を選ぶ
床暖房を設置するのであれば、フローリング材は熱に対して強いものを選ぶ必要があります。
基本的に、専用の床暖房用のフローリング材を選ぶのがおすすめです。
よく普通の住宅で使われている複合フローリングは、熱に対して弱いためヒビが入ったり、反り返ったりすることがあります。
また、天然木の無垢フローリングも、形が変わりやすく熱に対して弱い床材です。
床暖房に適している床材としては、挽板(ひきいた)フローリングや竹フローリングがあります。
挽板というのは、合板よりも厚く板を切り出して重ねたもので、外観的には自然な無垢のような質感がメリットです。
合板で中身は作られているため、変形が少なくなります。
竹材は、熱伝導がよく、変形が温度によって少ない材質です。

・部屋に適した床暖房を選ぶ
床暖房を選ぶときは、ライフスタイルや設置する部屋の使い方に合わせるのがおすすめです。
温水式床暖房と電気式床暖房のそれぞれのメリットが生きるような選び方がいいでしょう。
温水式床暖房は、ゆったりと家族が過ごすリビングにおすすめです。
寝転んだり座ったりするときは、温水式床暖房の方が低温やけどのリスクが少ないため安心です。
また、早く温まって費用も安いため、長時間広範囲に使うところに最もおすすめです。
一方、電気式床暖房は、イニシャルコストも安く部分的に小スペースでも設置できるため、キッチンやトイレなどにおすすめです。
また、比較的ランニングコストが高いため、短時間使うところがおすすめです。

・ランニングコストを考える
床暖房を選ぶときは、イニシャルコスト以外に、ランニングコストを考えることも大切です。
例えば、普通の温水式床暖房と電気式床暖房を比較すると、ランニングコストは温水式床暖房の方が電気式床暖房よりも安くなりますが、イニシャルコストは温水式床暖房の方が電気式床暖房よりも割高になります。
また、温水式床暖房は熱源機のエコキュートなどの定期的なメンテナンスや部品の修理や交換などのコストもかかります。
一方、基本的に電気式床暖房はメンテナンスが少なくなります。

・設置するスペース、暮らし方に応じて考える
一般的に、複数の部屋や広いスペースに設置する、毎日在宅して床暖房を使う家族がいるというようなときは、ランニングコストの安い温水式床暖房がおすすめです。
設置するスペースが狭い、朝と夜のみに床暖房を使うというようなときは、電気式床暖房がおすすめでしょう。
ライフスタイル、床暖房を設置するスペース、使い方によっても違うため、床暖房のメーカーのホームページやカタログなどを参考にして、自宅のケースについてシミュレーションをしてみましょう。
将来的な変化も考えながらプランニングすることも大切です。

・住宅全体に関係することもあるため早めに相談する
床暖房のプランには、家具の配置や間取りなども影響することがあります。
また、給湯システムと選ぶ熱源によっては非常に関係するため、床暖房のみでなく、住宅全体をトータル的に考えて、早めに業者に相談しましょう。
アフターメンテナンスや保証期間などについても、チェックする必要があります。
床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ
■効果的に床暖房を使う方法

ここでは、効果的に床暖房を使う方法についてご紹介します。

・暖房機器を併用する
暖房機器には、得意・不得意がそれぞれあります。
例えば、エアコンを広くて高い天井の部屋を暖めるときは併用して、温かい空気を循環する方が早く部屋が温まります。
スポット的に温めたいときや短時間のみ床暖房を使いたいときは、電気ヒーターの方が効果的です。
そのときの都合や目的に応じて、暖房機器を選びましょう。

・部屋の断熱性能をアップする
効果的に床暖房で部屋を暖めるためには、部屋の中の熱をできるだけ外に逃がさないことが大切です。
部屋の中の約6割の熱は窓から逃げるため、断熱性能がアップする障子やカーテンをしっかりと閉めましょう。
直接窓に貼れる断熱ボードや断熱フィルムもおすすめです。

・床暖房を使う時間を限定する
床暖房は運転を停めた後も余熱があるため、温かさがしばらくは持続します。
そのため、床暖房の運転を停めるのは、外出するときや寝るときの直前ではなく約30分前にすると、費用がその分節約できます。
タイマーを使うと、床暖房の運転を停めるのが確実にできます。
上手く床暖房のメリットを利用して、使う時間を限定することによって費用が低減できます。
床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ
■まとめ

ここでは、床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方へ、床暖房とは?床暖房の種類、床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリット、床暖房を設置するときに注意すること、効果的に床暖房を使う方法についてご紹介しました。
床暖房は、均一に部屋全体が温かくなる、心地いい温かさがあるなどの効果が期待できます。

床暖房の床仕上げ材一体型は、設置が簡単であること、立ち上がりが早く熱効率がいいことがメリットですが、熱源と仕上げ材の距離が近いため、使えるフローリング材が制限されること、比較的費用が高くなることがデメリットです。

床暖房の床仕上げ材分離型は、豊富に床暖房マットのサイズも揃っているため、いろいろなプランに対応できることがメリットですが、温まるまでの時間が仕上げ材一体型に比較すると長くなることがデメリットです。

床暖房の床仕上げ材一体型と床仕上げ材分離型のメリット・デメリットについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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