マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ

2021年10月3日

マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ
マンションで長年ガス給湯器を使っている方は、ガス給湯器の交換を検討しているのではないでしょうか。

ここでは、マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ、マンションのガス給湯器の交換費用と選び方、マンションのガス給湯器の交換の流れと注意すること、エコキュートはマンションで設置できるか?についてご紹介します。
マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ
■マンションのガス給湯器の交換費用と選び方

ガス給湯器の寿命は、設置環境や使用頻度によっても違いますが、一般的に10年間~15年間くらいといわれています。
急にマンションのガス給湯器のトラブルが発生しても困らないように、前もってガス給湯器の交換について検討しておくと安心でしょう。
ここでは、マンションのガス給湯器の交換費用と選び方についてご紹介します。

●マンションのガス給湯器の交換の時期

ガス給湯器は現在では生活に無くてはならいものともいえるほどであるため、交換の時期を前もって把握しておくことが非常に大切です。
ここでは、マンションのガス給湯器の交換の時期についてご紹介します。

・ガス給湯器は約10年間〜15年間の寿命である
マンションのガス給湯器の寿命は、約10年間〜15年間といわれています。
ガス給湯器の種類、お湯の使い方や使う頻度、マンションの設置条件などによって、ガス給湯器の寿命は違います。
そのため、10年間をオーバーしたガス給湯器は、交換の時期を考えておきましょう。

・ガス給湯器の交換の時期の目安はお湯の温度が安定しないとき
ガス給湯器は、電気製品であるため、トラブルや劣化が必ずあります。
マンションのガス給湯器が急に使えなくなると、シャワーや台所からお湯が出なくなるため困るでしょう。
そのため、ガス給湯器の交換の時期の目安を把握しておくことが大切です。
ガス給湯器の交換の時期の目安は、お湯の温度が安定しなくて、お湯が熱くなったり冷たくなったりする症状が現れたときです。
これ以外にも、時間がお湯の出るまでにかかる、異音が発生する、水漏れが発生するなどの症状もあります。

●マンションの給湯器の種類

ここでは、マンションの給湯器の種類についてご紹介します。

・石油給湯器
石油給湯器は灯油を燃やしてお湯を沸かすものです。
灯油を燃やすため、ガス給湯器や電気給湯器よりも給湯能力がパワフルなことによって、寒冷地などで使うときにおすすめです。
また、灯油はコスト的にも安く、光熱費はプロパンガスなどと比較すると4割くらいになります。
石油給湯器自体も別の給湯器に比較して安く、エコキュートなどに比較して設置工事費も安いため、イニシャルコストもランニングコストも優れています。
しかし、灯油を燃やすために臭いが出たり、灯油を自分で補充する必要があったりするため、手間がかかるというデメリットもあります。

・ガス給湯器
ガス給湯器は、プロパンガスや都市ガスなどのガスを燃やしてお湯を沸かすものです。
高い普及率で豊富なサイズや種類があり、コンパクトなガス給湯器も多くあるため、集合住宅のマンションなどにおすすめです。
また、エコキュートや電気温水器などと違って、お湯を使いたい分のみ沸かすため、お湯を一度に使っても湯切れになることはありません。
ガス給湯器そのものは割合安いものが多くあるためおすすめですが、月々のガス代は少し高めになります。
別の給湯器と比較すると、ランニングコストは高くなります。

・電気温水器
電気温水器は、電気ヒーターで沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めておくものです。
多少電力会社によって違いますが、割安に電気料金がなる午後11時〜翌日の午前7時にお湯を沸かして、このお湯を昼間に使います。
そのため、月々の光熱費が安くなりますが、貯まっているお湯を使っているためお湯を多く使うと湯切れするというデメリットもあります。
湯切れしたときは、高い電気料金でお湯を昼間に沸かすようになります。
オール電化の住宅やマンションが多くなり、電気温水器の人気が高くなっています。

・エコキュート
エコキュートは、ヒートポンプという大気中の熱を集めて熱エネルギーにする技術を利用してお湯を沸かすものです。
エコキュートもお湯を貯湯タンクに貯めるものですが、エコキュートはヒートポンプを利用しているため月々の電気代が安くなります。
エコキュートの本体価格は高くなりますが、ランニングコストが安いため長期的には安くなります。
しかし、エコキュートの構造が複雑であるため、トラブルが発生したときなどは修理費が高くなります。
オール電化住宅の普及やエコ志向の高まりによって、エコキュートは人気が高くなっています。

・エコジョーズ
エコジョーズは、ガスを燃やしてお湯を沸かします。
従来型ガス給湯器で廃棄していた排気ガスの熱を利用して、お湯を効率良く沸かします。
お湯を都度沸かすため湯切れになることがなく、貯湯タンクがないためエコジョーズはコンパクトです。
そのため、エコジョーズが新築のマンションに設置されることが多くあります。

●ガス給湯器のトラブルが発生しやすい箇所のチェックポイント

ガス給湯器には寿命がある程度ありますが、普段からトラブルが発生しやすい箇所をチェックしておくことによって、寿命が長くなったり、トラブルが発生したときに最小限に被害を抑えたりすることができたりします。
ここでは、ガス給湯器のトラブルが発生しやすい箇所のチェックポイントについてご紹介します。

・水漏れがガス給湯器の配管などから発生していないか
ガス給湯器の配管の水漏れは、拡がるほど修理費が高くなります。
気がかりなときは早めに業者に相談することによって、最小限に修理費を抑えることができます。
水漏れが発生する箇所としてはガス給湯器の内部と配管があり、マンションであれば水漏れすると二次被害が階下などで発生することもあります。
また、水漏れがガス給湯器の内部で発生すると、電気系統自体のトラブルになるリスクがあります。

・よく使うリモコンのボタンはトラブルが発生しやすい
ガス給湯器のリモコンのトラブルが発生すると、温度調節や追いだきなどができなくなります。
特によく使うリモコンの温度調節などのボタンは、故障が発生しやすいものです。
そのため、できるだけ丁寧にボタンを押すようにすれば、トラブルが発生しにくくなります。
リモコンそのものは修理ができますが、サービス部品の供給が終わっていることもあり、このようなときはリモコンそのものを交換する必要があります。

・古いガス給湯器の基板のトラブルが発生したときは交換がおすすめ
ガス給湯器の内部の基板は、長年のゴミやホコリの堆積、湿気などが要因でトラブルが発生することもあります。
10年間以上ガス給湯器を使っているときは、部品を交換しても先々どの程度使えるかわからないため、交換する方がいいでしょう。

●マンションのガス給湯器を交換するときに注意すること

ここでは、マンションのガス給湯器を交換するときに注意することについてご紹介します。

・マンションでは使えるガス給湯器のサイズや機種が決まっている
分譲マンションで管理組合などに入っているときは、ガス給湯器のサイズや機種などの制限が管理組合で決まっていることがあります。
このようなときは、管理組合に前もって承認をもらう必要があります。
また、いくつかの設置スタイルがガス給湯器にはありますが、マンションのときは壁掛け型というベランダなどに設置するものとPS設置型という共用廊下のパイプシャフトなどに設置するもののいずれかのガス給湯器になり、基本的にガス給湯器を交換するときは元と同じ設置スタイルのものを選ぶ必要があります。
一方、賃貸マンションのときは、ガス給湯器を自分で選ぶことができませんが、故意に壊したときを除いて交換する費用を自分が負担する必要はありません。
マンションの管理会社に連絡して、ガス給湯器を交換してもらいましょう。

・追加工事が必要かどうかをチェックする
ガス給湯器を交換するときは、追加工事がガス給湯器の機種や設置場所によって必要なことがあります。
前もってガス給湯器の交換の頼む業者に設置場所を見てもらって、追加工事が必要かどうかをチェックしておきましょう。
追加工事が必要なときは、見積もりをいくつかの業者から入手しましょう。

・充実したアフターサービスの業者を選ぶ
ガス給湯器を交換するときの保証としては、製品保証と工事保証があります。
製品保証はガス給湯器そのものの保証で、工事保証は工事そのものの保証でアフターサービスに含まれています。
保証が工事の後も付いており、充実したアフターサービスの業者を選びましょう。
また、資格を業者によっては持っていないこともあるため、資格についてもチェックしましょう。

●エコジョーズを選ぶ人が多くなっている

エコ志向が最近は高まっていることもあり、エコに特化したエコジョーズのガス給湯器が人気になっています。
ガス給湯器は、自分が住んでいるマンションに適したものを選びましょう。

●マンションのガス給湯器の交換費用と選び方のまとめ

ガス給湯器のお湯は、毎日のお風呂やシャワー、台所などで使います。
ガス給湯器によって光熱費が大きく違うため、10年間程度の寿命であることも考えて、マンションに適したガス給湯器をトータル的に判断しましょう。
また、相見積もりの入手やマンションの管理組合への相談も必ず行いましょう。
マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ
■マンションのガス給湯器の交換の流れと注意すること

マンションで使っているガス給湯器のトラブルが発生して交換するときは、どのようなことに注意するといいのでしょうか。
ここでは、マンションのガス給湯器の交換の流れと注意することについてご紹介します。

●マンションのガス給湯器の交換の流れ

ここでは、マンションのガス給湯器の交換の流れについてご紹介します。

・分譲マンション
分譲マンションのときは、ガス給湯器を交換してくれる業者を自分で見つける必要があります。
提携している業者を管理会社が紹介してくれることもあります。
現在設置しているガス給湯器の機種・タイプを業者に連絡すると、即日で最短では交換してくれ、お湯がその日から使えるようなこともあります。

・賃貸マンション
賃貸マンションのときは、設備のガス給湯器などはオーナーの持ち物になります。
経年劣化などによってガス給湯器のトラブルが発生したときに交換するときでも、交換する費用はオーナーが負担するようになります。
ガス給湯器を交換する業者についても、オーナーあるいは管理会社が手配してくれるでしょう。
オーナーが分譲マンションの区分所有者のときは、全体のマンションの管理会社の他に管理会社がいるため注意が必要です。

・管理組合や管理会社への相談
インフラをマンションでは共有しているため、ガス給湯器を交換するときは管理組合や管理会社に相談する必要があります。
マンションのときは、交換できるガス給湯器の機種や号数にほとんど制限があります。
また、工事については申請書類の提出を要求されるでしょう。

・マンションで交換できるガス給湯器の設置タイプのチェック
マンションで交換できるガス給湯器には制限があります。
ここでは、一般的にマンションで交換できるガス給湯器についてご紹介します。
ベランダ壁掛タイプのガス給湯器は、ベランダの壁面に取り付けます。
PS標準タイプのガス給湯器は、玄関の横や廊下のPS(パイプシャフト)内に設置し、扉でガス給湯器が覆われなくて外から見えます。
PS扉内前方排気タイプのガス給湯器は、廊下や玄関の横のPS(パイプシャフト)の中に設置し、扉の上から排気管部分だけが見えます。
PS扉内後方排気タイプのガス給湯器は、廊下や玄関の横のPS(パイプシャフト)の中に設置し、外からは見えなくて、排気は別のところから行います。
屋内壁掛タイプのガス給湯器は、屋内に設置し、壁から排気管だけが突き出ています。
戸建てのときは屋外据置型という屋外の地面に設置するものも設置できますが、マンションのときは屋外設置型のガス給湯器が設置できません。
また、ベランダ壁掛のガス給湯器を現在使っているのであれば、同じベランダ壁掛のガス給湯器に交換するというように、タイプが同じガス給湯器を選ぶ必要があります。

・ガス給湯器の給湯タイプを選ぶ
ガス給湯器の給湯タイプもいろいろありますが、基本的に、現在のガス給湯器が給湯専用タイプのときは給湯専用タイプに、フルオートタイプのときはフルオートタイプに交換するようになります。
ここでは、ガス給湯器の給湯タイプについてご紹介します。
給湯専用タイプのガス給湯器は、給湯だけで追いだきができないものです。
オートタイプのガス給湯器は、給湯と追いだきができるもので、浴槽の水位が下がるとたし湯を手動で行います。
フルオートタイプのガス給湯器は、給湯と追いだきができ、浴槽の水位が下がるとたし湯が自動ででき、配管自動洗浄の機能が搭載されています。
給湯暖房熱源機は、給湯や追いだきなどにプラスして、浴室暖房乾燥や床暖房の機能が搭載されています。

・ガス給湯器の号数を決める
ガス給湯器の号数が大きくなるほど給湯能力がアップし、一度に多くのお湯が使えるようになります。
ワンルームマンションのときは16号のガス給湯器の家族数が1人〜2人向けのものがよく設置されており、ファミリータイプのマンションのときは24号のガス給湯器の家族数が4人〜5人向けのものがよく設置されています。
間取りがコンパクトなファミリータイプのマンションのときは、20号のガス給湯器の家族数が2人〜3人向けのものが設置されていることもあります。
ガス給湯器を交換するときに号数を大きくしたいと考えても、設置できるガス給湯器のサイズがマンションで制限されているため号数が大きくできないこともあります。
特に、PSタイプのガス給湯器のときは、現在設置しているガス給湯器の後継機に交換することが基本的に多くなるようです。

●マンションのガス給湯器の交換で注意すること

ここでは、マンションのガス給湯器の交換で注意することについてご紹介します。

・ガス給湯器は専用部分の設備になる
マンションでは、一般的に共用部分がベランダや廊下になります。
しかし、ガス給湯器は入居している人の専有の設備として各戸ごとに設置しているものです。
ガス給湯器は、共用部分のベランダや廊下のパイプシャフトに設置していても、専用部分に付随した設備になります。
そのため、ガス給湯器はそれぞれの部屋を持っている人が管理・維持する必要があります。

・ガス給湯器の本体のカラー
マンションは景観の調和を重要視しているため、ガス給湯器をベランダに設置するときは本体のカラーが選べないことがあります。
マンションの外壁のカラーにガス給湯器の本体のカラーを合わせることが決まっていることもあるため、マンションの規約で決まっていないか前もってチェックしましょう。

・ガス給湯器の保証期間の延長
一般的に、2年間がガス給湯器のメーカーの保証期間になっています。
しかし、業者によってはガス給湯器を交換するときに費用を追加で支払うことによって、オリジナルの保証をプラスして延長保証の10年間保証などを行なっていることがあります。
一般的に、ガス給湯器の寿命は10年間くらいであり、7年間をオーバーした頃からトラブルの発生が多くなってきます。
決してガス給湯器は安いものではないため、延長保証を利用するのがおすすめでしょう。

●マンションのガス給湯器の交換の流れと注意することのまとめ

ガス給湯器を交換するときは、分譲マンションでは自分が業者に連絡し、賃貸マンションでは管理会社に連絡します。
ガス給湯器の交換工事のときは、マンションの管理組合や管理会社に連絡する必要があります。
ガス給湯器の指定がマンションの規約でないかをチェックして、ガス給湯器は適切なタイプに交換しましょう。
マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ
■エコキュートはマンションで設置できるか?

マンションのガス給湯器の交換を検討しているのであれば、エコキュートについても検討してみましょう。
エコキュートは、優れた省エネ性能があるということで最近よく耳にします。
エコキュートを設置すると光熱費が低減できますが、基本的に自分が住んでいるマンションにもエコキュートが設置できるか気になるのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートはマンションに設置できるか?についてご紹介します。

●エコキュートの光熱費の低減効果

エコキュートは、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機が正式な名称で、ヒートポンプの技術を利用してお湯を沸かします。
ヒートポンプというのは、熱エネルギーを大気中から集めて熱エネルギーを大きくするもので、エコキュートの他に冷蔵庫やエアコンなどにも使われています。
エコキュートは、ヒートポンプで集めた大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かします。
関西電力によれば、エコキュートは熱エネルギーを使う電力の3倍以上も生み出すことができ、一次エネルギーの消費量はガス給湯器と比較して約35%も低減するそうです。
エコキュートは、ガス給湯器や電気温水器と比較して、お湯を効率良く沸かすことができます。
エコキュートを設置することによって、ガス代がお湯を沸かすためにかからないのみでなく、電気温水器と比較しても非常に電気代が安くなります。
それぞれの家庭の電気代は、ライフスタイルやお湯の沸かし方によって違ってきますが、月々の電気温水器の電気代が約3,000円のときは、エコキュートに交換することによって電気代が約1,000円まで安くなります。
エコキュートは10年間以上の寿命といわれているため、長期的に見れば非常に電気代が低減できます。

●エコキュートは設置スペースが必要である

エコキュートは、ヒートポンプユニットという大気中の熱を集めるためのものと貯湯タンクユニットという沸かしたお湯を貯めておくものが必要になります。
そのため、エコキュートは、ガス給湯器だけでなく、電気温水器よりも広い設置スペースが必要になります。
広い設置スペースが必要であることは、エコキュートのデメリットでしょう。

●エコキュートは騒音対策が必要である

エコキュートは、深夜電力を使って電気温水器と同じようにお湯を沸かします。
しかし、エコキュートは、大きな低周波音が発生するためデメリットになります。
大気中の熱を集めるためのファンがエコキュートのヒートポンプユニットには搭載されており、この送風機が回ると騒音が発生します。
さらに、集めた大気中の熱エネルギーを圧縮して高温にするコンプレッサーがヒートポンプユニットには搭載されており、このコンプレッサーは低周波音が発生します。
エコキュートの騒音の要因は、ヒートポンプユニットに搭載されているファンとコンプレッサーです。
エコキュートの騒音の大きさは40dBくらいといわれています。
騒音の大きさの目安としては、図書館内、市内の深夜、静かな昼間の住宅地くらいで、会話するときには問題がないとされているくらいです。
そのため、エコキュートの騒音は大きな音ということでは決してありません。
しかし、このエコキュートの騒音が寝静まった深夜には気になることがあります。
エコキュートのメーカーなどに対して、隣家がエコキュートを設置したために夜間に眠れなくなったという男性が訴えて2009年に新聞で報道されたこともあります。
そのため、近隣に対する騒音についてはエコキュートを設置するときに気配りする必要があり、マンションのときは隣家との距離が戸建てよりも小さいため、特に注意する必要があります。
しかし、エコキュートの騒音は深夜であるために気になるくらいのものしか発生していません。
そのため、エコキュートの隣家に対する騒音は、隣家の寝室からエコキュートを離して設置する、排気口や換気ダクトからエコキュートの騒音が伝わらないように設置する、防音シートや制振材をヒートポンプユニットに取り付けるなどによって小さくすることができます。
「騒音等防止を考えた家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブック」を、(社)日本冷凍空調工業会がホームページで公開しているため参考になります。

●エコキュートはどこに設置するか?

エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットがあるため、広い設置スペースが必要である、騒音が深夜に発生するというデメリットがあります。
そのため、エコキュートを設置するときはこのことを考慮する必要があります。
既設の給湯器が電気温水器であれば、エコキュートの貯湯タンクユニットを設置するスペースがあるため、簡単に配管工事もできるでしょう。
そのため、エコキュートの設置場所としては、同じところが第一の候補になります。
このときは、電気温水器にはないヒートポンプユニットを設置するところを考慮しながら、近隣にヒートポンプユニットの騒音が影響しないような対策を行うことが必要です。
一方、既設の給湯器がガス給湯器のときは少し面倒です。
専用の庭があるマンションの1階であれば屋外にエコキュートを設置することもできますが、これ以外のときはバルコニーやベランダにエコキュートを設置する必要があるでしょう。
しかし、エコキュートは、貯湯タンク自体の重量や貯めたお湯の重量、ヒートポンプユニットの重量があります。
そのため、バルコニーやベランダがエコキュートの500kg~600kg超の重量に耐えられる必要があります。
さらに、どのようにエコキュートの配管工事を行うかも問題になります。
壁に穴を開けて配管を通したり、配管スペースを作るために床下を上げたりするなどが必要になり、工事が大掛かりなものになることがあります。
また、既設のガス給湯器からエコキュートに交換するときは、十分に工事業者と相談することが大切です。

●マンションの管理組合と前もって相談する

エコキュートをマンションに設置するときは、戸建てに設置するときよりも設置スペースや騒音の問題があるため高いハードルがありますが、これ以外にも問題があります。
工事がエコキュートを設置するときには必要になります。
特に、ガス給湯器からエコキュートに交換するときは、配管工事も必要になるため工事が大掛かりになります。
電気温水器からエコキュートに交換するときも、既設の電気温水器が給湯専用タイプで交換するエコキュートがセミオートタイプやフルオートタイプのときは注意する必要があります。
というのは、お湯を浴槽に送るための追いだき配管の工事が必要になるためです。
このような工事を行うときは、ホコリや騒音などが発生するため迷惑が近隣にかかります。
そのため、エコキュートをマンションで設置するときは、前もって管理組合に連絡して承認をもらうことが必要です。
管理規約の内容がマンションによって違っていることもあり、手続きが工事によって違うこともあります。
それぞれの部屋に設置するエコキュートの性能基準が設定されていることもマンションによってはあるため、このチェックも必要です。
マンションでエコキュートのような大きな機材を搬入して工事をするときは、管理組合に前もって相談することが必要です。
きちんと管理組合と相談をすることが、近隣トラブルを先々防ぐこともなるでしょう。

●エコキュートはマンションで設置できるか?のまとめ

ここでは、エコキュートはマンションで設置できるか?についてご紹介しました。
エコキュートを設置することによって非常に電気代を低減することができますが、マンションにエコキュートを設置するときは隣家に対する騒音対策や設置スペースの確保の問題があります。
しかし、エコキュートとしては設置が簡単な省スペースタイプのものもあり、騒音対策のマニュアルも事業者団体が準備しています。
省エネをマンションのリフォームで検討するのであれば、選択肢にエコキュートも入れて、設置工事業者に相談してみましょう。
マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ
■まとめ

ここでは、マンションのガス給湯器交換をご検討の方へ、マンションのガス給湯器の交換費用と選び方、マンションのガス給湯器の交換の流れと注意すること、エコキュートはマンションで設置できるか?についてご紹介しました。

光熱費がガス給湯器によって大きく違うため、寿命が10年間程度であることも考えて、トータル的にマンションに適したガス給湯器を判断しましょう。

また、必ず相見積もりを入手するとともにマンションの管理組合にも相談しましょう。

マンションのガス給湯器交換をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュート、修理、交換設置について
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