エコキュート工事の費用を知りたい方へ

2023年2月11日

エコキュート工事の費用を知りたい方へ
家庭で使う給湯器としては、日本国内では広くガス給湯器が普及しています。
集合住宅のマンションなどのときは、設置スペースなどの関係もあり、ガス給湯器をほとんど設置するのが実情です。
しかし、家庭で使う給湯器は、オール電化が普及するにつれて相当変わってきています。
近年は、給湯にかかるコストが大幅に低減でき、環境に対して優しいために、エコキュートを家庭で使う給湯器として選ぶ方が多くなってきています。
エコキュートは、電力会社が準備している深夜時間帯の電気料金が安いプランを上手く利用することによって、給湯にかかるコストが安くなるといわれています。
さらに、太陽光発電を導入している家庭であれば、エコキュートはお湯を電気で沸かすため、太陽光発電で発電した電気でお湯が沸かせるなど、非常に家計にも環境にも優しいものです。
しかし、ガス給湯器と比較すると、エコキュートは相当大型の給湯器になるため、大掛かりな設置工事になることを心配している方も多くいるのではないでしょうか。
ここでは、エコキュート工事の費用を知りたい方へ、エコキュートの設置に必要な工事内容、工事費用についてご紹介します。
最近は、エコキュートが工事費用込みで販売されるのが一般的になっており、どこにどの程度の費用がかかるのかわからない方も多くいるでしょう。
このような方は、ぜひ参考にしてください。
エコキュート工事の費用を知りたい方へ
●エコキュートを選ぶポイント
ここでは、エコキュートを選ぶポイントについてご紹介します。
近年は、エコキュートが人気になっているため、多くのメーカーが業界に参入しています。
そのため、メーカーによってエコキュートの本体価格や搭載されている機能が相当違っているでしょう。
しかし、エコキュートの機能については、いずれも便利なものになっており、ライフスタイルや予算などから欲しい機能が搭載されている機種を選ぶといいでしょう。
エコキュートの機種を選ぶときは、普段使うお湯の量から、それぞれの家庭に最も適した貯湯タンクの容量のものにする必要があるために注意しましょう。
ガス給湯器は瞬間式であるために給湯栓を開けたときにお湯を沸かすものですが、エコキュートは前もってお湯を沸かして貯湯タンクユニットに貯めておく貯湯式になっています。
そのため、必要なときにお湯を貯湯タンクユニットから供給するようになるため、お湯を使う量に適さない小さい貯湯タンクの容量のものを選ぶと、急に湯切れが発生して困ることもあります。
当然ですが、湯切れを防止するような機能が搭載されていますが、このときは一定以下にお湯の量がなると自動的に沸き増しするため、安い電気料金の深夜時間帯の電気でお湯を沸かすというエコキュートの光熱費の低減効果が期待できなくなります。
そのため、最大限にエコキュートの光熱費が低減できるというメリットを利用するためには、ライフスタイルや家族数から、最も適した貯湯タンクの容量のエコキュートを判断する必要があります。
一般的に、家族数が3人~4人のときは、貯湯タンクの容量が370Lのエコキュートが最も適しているといわれています。
なお、エコキュートの貯湯タンクの容量については、メーカーあるいは業者に相談するのがおすすめです。

●エコキュートの設置に必要な工事内容
ガス給湯器と比較すると、エコキュートは非常に大きい給湯器です。
エコキュートを設置するときは、お湯を沸かすヒートポンプユニットとお湯を貯めておく貯湯タンクユニットがあるため、それなりの設置スペースが必要になります。
ここでは、エコキュートの設置に必要な工事内容についてご紹介します。
・既設の給湯器を撤去する
今まで使っていた給湯器を撤去します。
撤去した給湯器の処分については、業者にチェックしておきましょう。
・エコキュートの基礎工事を行う
エコキュートは、非常に重いものです。
特に、お湯を貯めておく貯湯タンクユニットは、満水になると重さが500kg以上になります。
そのため、地震や台風などで倒れないように、しっかりと基礎工事を行う必要があります。
なお、エコキュートの基礎工事の方法としては、エコベースと現場打ちがありますが、地盤に応じて決まります。
・配管工事を行う
基礎工事が終わると、次に配管工事を行います。
配管工事を行うときは、断水になるため、お湯や水が一時的に使えなくなります。
一般的に、配管工事を行うときは、給水配管や給湯配管、追いだき配管は既設の配管を使います。
また、このときに、浴槽のふろ循環アダプターも取り付けます。
・エコキュートの設置工事を行う
次に、エコキュートの設置工事を行います。
先に基礎工事で作った土台の上に、水平になるように貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを設置します。
そして、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットに配管と電気配線を接続すると、設置工事が終わりです。
・電気工事を行う
電気工事では、リモコンの設置やエコキュート用のブレーカーの設置を行います。
エコキュートのリモコンは、台所と風呂に設置します。
なお、工事業者が電力会社への申請手続きなどはほとんど代わりに行ってくれます。
・試運転と顧客に操作方法の説明を行う
全ての工事が終わると、試運転を行います。
また、試運転のときには、顧客にエコキュートの操作方法の説明も行います。
顧客への操作方法の説明などを行わないような業者も中にはあるため、使い方がわからないときは前もってメモしておいて最後に聞くのがおすすめです。
基本的に、エコキュートの設置工事は、このような内容になります。
なお、基礎工事は、地盤の状態が大切です。
例えば、コンクリートの基礎がすでにあるようなときは、基礎工事が必要ないこともあります。
しかし、緩い地盤のときは、少し地面を掘って砂利を敷いた後にコンクリートを流し込むような基礎工事を行います。
エコベースは、既成品のコンクリート製の土台で、地盤がある程度しっかりしているときに使えるため、工事期間が短くなります。
どちらの方法を選ぶかは、しっかりと工事業者が判断してくれるために安心です。

●エコキュートの設置に必要な工事費用
エコキュートの設置に必要な費用としては、エコキュートの本体価格と工事費用があります。
エコキュートの本体価格については、どのような機種を選ぶか、どの業者に頼むかによって違います。
一般的に、エコキュートの本体価格の相場は、安いものが30万円くらいで高いものが70万円くらいになるでしょう。
ここでは、エコキュートの設置に必要な工事費用についてご紹介します。
・電気工事にかかる費用
エコキュートの電気工事にかかる費用は、それぞれの家庭の配線状況や工事業者によって違います。
一般的に、エコキュートの電気工事にかかる費用は、次のようになります。
配線工事にかかる費用は2万円~4万円
ブレーカーにかかる費用は5,000円〜1万円
分電盤工事にかかる費用(回路数によって変わる)は3.5万円〜6万円
幹線の張替え工事にかかる費用(200Vの配線が引き込まれていないケース)は2.8万円〜4万円
電力会社への申請にかかる費用は2万円~4万円
なお、この費用は基本的に参考くらいに考えておきましょう。
詳細な費用については、見積もりを業者から入手してください。
配線工事にかかる費用は、ブレーカーとエコキュートの距離などによって違います。
幹線の張替え工事にかかる費用は、200Vの配線が引き込まれていないときに必要になるなど、必要な工事はそれぞれの家庭の状況によって違ってきます。
・配管工事にかかる費用
配管工事にかかる費用は、工事業者や現在のそれぞれの家庭の状況によって違うために注意しましょう。
一般的な配管工事にかかる費用は、次のようになります。
既設の給湯器の撤去にかかる費用は5,000円〜1万円
エコキュートの基礎工事にかかる費用は2万円~4万円
給水配管、給湯配管などの配管工事にかかる費用は2万円~5万円
浴槽のふろ循環アダプターの取り付けにかかる費用は1万円~1.5万円
なお、配管工事にかかる費用は、既設の給湯器や新しく設置するエコキュートの機種などによって違います。
そのため、それぞれの家庭によって、配管工事にかかる費用は相当違うと考えておきましょう。
なお、エコキュートを搬入するために特殊なユニック車などが必要なときは、運搬料が別途加算されることもあります。
このように、エコキュートは設置するために工事がそれなりに大掛かりになるため、安いときでも工事費用が10万円~15万円くらいになります。
ネット通販などのときは工事費用がエコキュートの本体価格に含まれていますが、業者によってどこまでの工事が含まれているかが全く違っています。
そのため、前もってどのような工事が含まれているかをチェックしておきましょう。
エコキュート工事の費用を知りたい方へ
●エコキュートの設置に必要な工事費用を安くするコツ
エコキュートを交換するときは、工事費用を安くしたいために自分で行いたいと思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、エコキュートを交換するときは資格が必要であるため、自分で交換するのはハードルが非常に高くなります。
しかし、エコキュートの設置に必要な工事費用を安くすることができます。
ここでは、エコキュートの設置に必要な工事費用を安くするコツについてご紹介します。
・自社施工の業者に頼む
エコキュートの設置に必要な工事費用を安くするためは、自社施工の業者に頼むのがおすすめです。
エコキュートの設置業者としては、自社施工のところと下請け業者に工事を任せているところがあります。
下請け業者に工事を任せている業者のときは、当然ですが中間マージンがかかるため、工事費用が自社施工の業者と比較すると高くなります。
また、自社施工の業者は、ほとんどエコキュートの販売も行っています。
大量にエコキュートを仕入れているような業者のときは、本体価格も安く、またセットで本体と工事を頼むと値引きしてくれることもあるでしょう。
自社施工の業者は、責任を工事にも持っていることが多くあるため工事面でも安心でしょう。
・見積もり複数の業者から入手する
エコキュートの設置に必要な工事費用を安くするためは、見積もりを複数の業者から入手するのがおすすめです。
エコキュートの交換業者は多くあり、エコキュートの本体価格も工事費用も業者によって違います。
見積もりを複数の業者から入手することによって安い業者を探すことができるのみでなく、適正な本体価格と工事費用を把握することもできます。
見積もりそのものは多くの業者がネットからできるため、気軽に頼むといいでしょう。
・既設の配管を使って工事を行う
エコキュートの設置に必要な工事費用を安くするためは、既設の配管を使って工事を行うのがおすすめです。
この方法は既設のエコキュートから新しいエコキュートに交換するときだけに使えますが、既設の配管を使うことによって配管工事が必要ないために費用が安くなります。
しかし、次のようなときは既設の配管を使うのが困難になります。
既設の配管が劣化している
エコキュートの設置場所を変更する
長期間エコキュートを使っていると、湯垢などが付いているために再度使うのが困難になります。
無理に劣化している配管を使うと水漏れなどが発生することがあり、さらに水道代や修理費用などがかかります。
既設の配管が使えるかどうかについては、しっかりと業者に判断してもらいましょう。

●エコキュートの設置業者の選び方
エコキュートは自分で設置することができないため、業者に頼む必要があります。
しかし、エコキュートの設置を行う業者は多くあり、資格も持っていない業者や費用が高額になる業者も中にはあります。
ここでは、エコキュートの設置業者の選び方についてご紹介します。
・エコキュートの専門の業者を選ぶ
エコキュートの設置業者の選び方としては、専門の業者を選ぶのがおすすめです。
エコキュートの設置業者としては、主として次のようなところがあります。
家電量販店
リフォーム業者
ハウスメーカー
専門の業者
この中では、専門にエコキュートを設置している業者がおすすめです。
リフォーム業者やハウスメーカーは、工事を下請け業者に任せていることが多いために費用が高くなります。
また、家電量販店は、専門の知識があるスタッフがいないこともあります。
しかし、専門の業者であれば、豊富にエコキュートの知識もあり、自社施工で中間マージンがかからないために割合安くなります。
また、豊富に在庫を持っている業者も多くあるため、トラブルが発生したなどで急にエコキュートを交換するときでも在庫の中から選ぶことができます。
専門の業者は、在庫量の豊富さのみでなく、費用面や専門知識からもおすすめです。
・見積もりの内容と追加費用の有無をチェックする
エコキュートの設置業者の選び方としては、見積もりの内容と追加費用の有無をチェックするのがおすすめです。
十分に見積もりの内容をチェックしないでトータルの費用の安さのみで業者を選ぶと、先々損することもあります。
見積もりを入手したときは、次のような項目をチェックしましょう。
エコキュートの型番
付属品のリモコンや脚部カバーなどの有無
基本工事の内容と費用
追加工事の内容と費用
見積もりが安い業者に頼むと、追加費用が高くなって最終的に費用が高額になるようなこともあります。
例えば、見積もりにエコキュートの本体価格のみが記載されており、知識のないときはこれで全てと思うでしょうが、リモコンや脚部カバーの費用を後から請求されることもあります。
また、前もって追加工事が必要なことがわかっていたにも関わらず、見積書にこの旨を記載しないこともあります。
このようなトラブルが発生しないように、十分に見積書の内容をチェックし、必要なときは追加費用の有無などを業者に聞いておくことが必要です。
見積書の内容が曖昧で、問い合わせしたときの回答も曖昧というような業者は追加費用を後から請求してくることがあるため、頼まないようにしましょう。
・対応している地域で選ぶ
エコキュートの設置業者の選び方としては、対応している地域で選ぶのがおすすめです。
いい業者でも住んでいるところが対応している地域でなければ、頼むことができません。
また、対応している地域でないときでも対応してくれる業者もありますが、出張費が別途かかることがあります。
エコキュートの設置費用を安くしたいのであれば、対応している地域の業者を選ぶ方がいいでしょう。
・エコキュートの工事実績をチェックする
エコキュートの設置業者の選び方としては、エコキュートの工事実績をチェックするのがおすすめです。
業者のホームページには、ほとんど工事実績を記載しています。
工事実績は経験数であり、工事実績が少ない業者は経験が多くないために技術レベルが低いことが考えられます。
また、工事実績の数のみでなく、ホームページなどで工事実績を更新しているかも大切です。
工事実績が多くても、数年前の工事実績のこともあります。
しかし、工事実績がホームページで写真と一緒に更新されていると、現在でも実績があることになります。
そのため、エコキュートの工事業者を選ぶときは、ホームページをチェックし、しっかりと工事実績が更新されているかをチェックしましょう。
・アフターサービスが充実しているかをチェックする
エコキュートの設置業者の選び方としては、アフターサービスが充実しているかをチェックするのがおすすめです。
エコキュートは設置すると終わりということではなく、その後長年使うようになります。
しかし、メーカーの無償保証期間は本体であれば1年間〜2年間であるため、この後は自分で修理費用を支払う必要があります。
そのため、業者のオリジナルのアフターサービスが大切になります。
エコキュートの保証としては、メーカーの保証のみでなく業者のオリジナルの保証をサービスしているところもあり、保証期間は5年間〜10年間くらいと幅があります。
長い保証期間の方がいいため、10年間の保証期間をサービスしてくれる業者を選ぶ方がいいでしょう。
エコキュート工事の費用を知りたい方へ
●エコキュートの設置に必要な工事内容、工事費用のまとめ
ここでは、エコキュートの設置に必要な工事内容、工事費用についてご紹介しました。
エコキュートは、小型化が進んでいるガス給湯器と違って、大きな給湯器であるため、設置するためには大掛かりな工事が必要になるでしょう。
特に、コンクリート基礎を打つときは、時間が基礎が固まるまでにかかるために数日間に渡る工事になります。
そのため、既設の給湯器のトラブルが発生したためにエコキュートに交換するときは、お湯が使えるまでに時間がしばらくかかります。
現代の暮らしを考えると、お湯が使えないと非常に不便になるため、エコキュートは使えなくなってから交換を考えるのではなく、使えなくなる前に交換を検討するのがおすすめです。

エコキュート、修理、交換設置について
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