エコキュートとエネファーム
2020年5月13日
エコキュートとエネファーム
ご自宅の新築やリフォームをご検討中の方はエネファームやエコキュートという名前は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
この2つは似たような名前なので、それぞれが何なのか答えられる方はあまりいないかもしれません。
エコキュートとエネファームは全く異なります。
やそれぞれにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを紐解いていきましょう。
光熱費削減のため、エコキュートやエネファームの導入で迷っている方は参考にしてみてください。
少しでも参考にして頂けますと幸いです。
エネファームのメリット
エネファームは自家発電が可能なので電気料金の面ではかなりの削減効果を体感できます。
発電量と使用電力量をリアルタイムで確認することも出来るので、効率的な節電対策をが可能になります。
購入電力はおおよそ半分程度になるので、トータルの電気料金はかなり安くなります。
エコキュートは低周波音が気になる方もいますが、エネファームは騒音も出ません。
エネファームのデメリット
エネファームのデメリットは設置費用です。
エネファームは本体価格だけで150万円〜170万円以上するため工事費を含めると200万円程度はかかります(補助金を使っても)。
光熱費は削減できるので長い目で見て効率的に使用すれば得にすることはできますが、費用で迷ってしまいますよね?
また、太陽光発電のように余った電気を売電出来ませんのでデメリットに感じる人が多いです。
エネファームは20年以内に交換が必要で、場合によっては10年程度で故障して買い替えが必要になることもあります。
交換するために新たなエネファームが必要なので、コストを負担になってしまう方が多いです。
エコキュート
エコキュートとエネファーム最大の違いはエネファームはガスに対して、エコキュートは電気を利用してお湯を沸かすというシステムになっているということです。エコキュートはヒートポンプユニットでお湯を作理、大気中の熱を冷媒に取り込んでそれを圧縮することで高温化します。
上記によりできた熱を水に伝えることによってお湯を作るという仕組みです。
これは主にエアコンなどの空調システムに利用されていた技術で、それを給湯器に活用しているのです。
エコキュートの特徴はお湯が必要なその場で作るのではなく、一定量のお湯を事前に貯めて必要になった時にそれを供給する仕組みです。
エコキュートはお湯を作るためのヒートポンプ以外にも、作られたお湯を貯めておくタンクがセットになっています。
これにより、緊急用の生活用水として利用することも可能です。
エコキュートのメリットデメリットも併せてみていきましょう。
エコキュートのメリット
エコキュートの最大のメリットは電気料金が安い深夜時間帯の電気でお湯を沸かすシステムとなっているため、光熱費削減が可能です。
オール電化の場合はガスの基本料金もないため、エネファームと比較してガスの基本料金分は確実な節約ができます。
エコキュートは35万円~で導入することができるので、エネファームと比較しても低コストで導入可能です。
このコストの安さはかなり大きなメリットになりますよね?
エコキュートはタンク内にお湯を貯めておく仕組みなので、災害時で断水した場合はそのお水を利用することができるメリットです。
ちなみに、エコキュートを導入した場合には、電力会社の優遇プランが用意されていますので、そちらも上手に利用すれば光熱費削減に役立ちます。
エコキュートのデメリット
タンクに一定量のお湯を貯めておくタイプのシステムなので、大量にお湯を消費してしまうと湯切れしてしまうリスクがあります。
最近のエコキュートは家庭内のお湯の使用量を学習して自動で沸き増しをするシステムなので、完全に湯切れしてしまうという心配はあまりありません。
お湯が足りない場合は電気代が割高になる昼間にお湯を作ります。
そのため、お湯の管理が上手にできない場合は逆に電気代が高くなってしまう可能性があります。
エコキュートは稼働時に低周波音を発生させるため、騒音トラブルになることがある点も怖い点です。
静まり返った深夜帯にお湯を作るシステムであるエコキュートは低周波音によって眠れないなどと近隣とトラブルになるケース実はございます。
エコキュートの貯水タンクの水が緊急時飲料水として利用できるから便利との情報を良く拝見しますが、基本的に貯水タンク内のお湯はそのまま飲料水として利用すべきでないと考えましょう。(飲料水として使える型番も現在ではございます。)
貯水タンク内の水を飲んでも即座に問題になることはないでしょう。
ただ、貯水タンク内がキレイとは限りませんし、煮沸処理をすれば飲める程度として捉えておきましょう。
エコキュートとエネファームの違いについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
エコキュートとエネファームは両方とも日々の光熱費を削減できる非常に便利なアイテムです。
そもそもシステムの稼働に必要になるエネルギー源が電気とガスなので、根本的に考え方も違う物になります。
エネファームに関しては導入コストがエコキュートに比べとても高額になってしまうというデメリットがあります。
数年後にはエネファームの価格も落ちていることが予想できますので導入時期はきちんと判断した方が良いです。
エコキュートもエネファームも地方自治体の補助金が受けられる場合もありますので、導入の際にはきちんと調べましょう。
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