オール電化・停電の教科書
2020年6月7日
エコキュートのプロと自負しているみずほ住設が停電時に少しでも皆様のお役に立てるように、停電時のエコキュートの使い方や停電時や非常時の対策についてご案内致します。
大規模災害により毎年のように全国各地で発生する停電はご存知ですよね?
天候災害やこれからの季節で異常気象によるゲリラ豪雨や台風の直撃などで、停電に関して心配されている方も多いと思います。特にオール電化住宅のご家庭では停電が不安になっている方は少なくないはずです。
オール電化で停電になってしまった場合の対処法や、災害などによる停電に向け備えておくべきものをごご案内させて頂きます。
昨今は大型台風が何個も上陸しているため、メディアでも停電時の備えについて報道されています。
実際に停電になった際には携帯電話の充電ができない事やIHで御飯が作れない等が問題視されていますが、オール電化住宅の場合は空調設備などもすべて停止してしまい非常に困った状況に陥る可能性があるんです。
確かにオール電化住宅は停電時に困るのも事実ですが、オール電化住宅だけが停電の備えが必要と考えているのであれば大間違いです。オール電化は災害に弱くガスならお湯は利用できると考えている人は実際多いです。
ガス給湯器やガスヒーターなどを含めて家庭内で利用されるものはガスが主要エネルギーになる設備でも、電源に電気を使用しているものがほとんどなので停電時は使用できません。
ガスも着火に電気を利用するためお湯は出ないのです。
大規模停電への備えに関してはオール電化など関係なく、全ての家が考えていなければいけない事です。
大災害時には電気・ガス・水道全てのライフラインが停止してしまうことがありますが、復旧が最も早いのが電気になります。
オール電化は災害に弱いという考えは間違いです。
オール電化で停電が起きた場合の対処法や、全ての人が災害に向け備えておくべきものをご案内させて頂きます。
オール電化住宅での停電
オール電化住宅で停電が起きた際は停電が解消された時の火災や事故を防止するために、まずコンセントから電気製品の電源を抜いて復旧を待ちます。
台風や地震などの大きな災害で電力の復旧まで時間がかかることが予想される場合は、復旧を待つ間に様々な対策を取ること必要があります。
オール電化住宅で必要になる事をいくつかご紹介しておきます。
少しでもご参考にしていただけますと幸いです。
停電の可能性がわかっている場合
突発的に発生する地震は予測して対策をするというのは難しいですよね?。
台風に関しては事前に規模や時期、進路などの予想が更新されますので、予め対策を取るということも可能です。
どうせ大したことないなんて意見を言っている人もいますが、ここ数年の災害データだとこういった意見は間違いだといえます。台風に関しては、万全の準備を行うべきものなのです。
準備をして被害が小さくても被害が出なくて良かったと考えるべきもので、決して損する話ではありません。。
誰でも可能な災害対策をご案内していきます。
風呂にお湯または水を貯めて満タンにする、携帯の充電を満タンにして、携帯用充電器があればそれも充電する、日持ちする料理を作ったり買い置きしておく、飲み水を確保しておく、このようなことは誰にでもできます。
台風が上陸する直前は買いだめのため大勢が訪れて結局買えないということになりかねませんので、日持ちするものはできるだけ早く購入しておきましょう。
必要以上の物資を買い占めてしまうと他の人が困ってしまう可能性もありますので、常識の範囲内で買い置きしましょう。
災害時のエコキュート
災害時のエコキュートの活用方法についてもご案内しておきましょう。
エコキュートは災害の時に水の確保ができるいう利点があります。
これについてはどのような事かイメージがつかない方も多いかもしれません。
マンションなどに多く設置されているガス給湯器はお湯を出すときに瞬間沸騰させる形で、その都度お湯を作流のはわかりますね?
エコキュートは貯湯タンクが一体となった設備になっており、生活に必要なお湯を予め貯めておくという仕組みです。自然災害などで停電してしまった場合はガス給湯器は着火ができないためお湯を作れませんが、エコキュートはタンクに貯めているお湯を使用することが可能です。
災害などで断水してしまった時は更に心強いですね。
家庭でどのようなエネルギーを利用していたとしても水を使うことができませんが、エコキュートがあるy場合はタンクに貯めおいたお湯を非常用水として使うことが可能です。
機種によっては飲料水としても使用できるものもあり、災害時には非常に心強い設備となってくれます。
エコキュートは非常時でも大量の水を保管することができますので、他の給湯器にはない大きなメリットがございます。
お湯や水の取り出し方はメーカーや機種によって異なりますので説明書を確認しましょう。
トイレの排水
トイレはLIXILやTOTOなどのメーカーごとに流し方が異なるということはありません。
排水のための水さえあれば、トイレを流すことができます。
地震などの災害で配水管が破損してしまっている場合はトイレを流した時に汚水があふれたり、逆流したりする恐れがあるので注意が必要です。
タンクの周辺で不自然な水漏れが起こっていないか確認し、トイレを流しましょう。
エコキュートのお湯が湯たんぽ代わり
エコキュートのタンクは魔法瓶のような構造になっているため、停電してもしばらくは高温な状態を保つことが可能です。真冬に停電が発生した場合はエコキュートからお湯を取り出し、湯たんぽとして利用することができるのです。
大人は厚着や運動で体温をあげることも可能ですが、小さなお子様やお年を召した方などが暖を取るためには非常に役立ってくれます。
湯たんぽに入れていたお湯が冷めた場合はそれをトイレ排水や手洗い用の水として利用することもできますので一石二鳥です。ペットポトルを用意しておき、そこにお湯を入れてタオルを巻いて使うと簡単湯たんぽが出来上がります。
災害時に貯湯タンクのあるエコキュートは様々な活用方法があります。
災害の多い日本では非常にオススメ出来る設備でございます。
入浴可能
エコキュートにお湯が溜まっているのであれば、停電時も貯湯タンクのお湯を使ってご入浴が可能です。
貯湯タンクのお湯は非常に高温なので注意しましょう。
停電時はエコキュートのシステムを使って温度調整ができませんので、水道水を混ぜて温度調整をして使いましょう。停電が長期化しそうと考えられる場合は浴槽にお湯を貯めてお風呂に入る事は難しいかもしれませんが、そのお湯で洗髪することは可能です。
断水時は他の給湯システムを利用している場合にはどうすることもできませんが、エコキュートであればお湯を使うことも可能です。
お湯が熱すぎる場合は少し放置して冷ませば洗髪や体を拭くなど清潔を保つことができ流という大きなメリットがございます。
非常用飲用水
災害時は通常は当たり前のように販売されている飲料水が品薄になっていたり、品切れで買えないことがあります。このような場合もエコキュートであれば安心です。
非常時に煮沸することによって緊急用飲料水として使用できる機種がありますので、この機種であれば非常用飲料水を大量に確保しておくことができます。
タンクの水を飲料水として利用できるかは取扱説明書に記載されていおります。
飲む場合は必ずカセットコンロなどを利用して煮沸させるようにしましょう、対象外の機種は煮沸しても水質保証できませんので絶対に飲まないでくださいね。
停電時に便利なもの
乾電池式スマートホン充電器
自然災害によるライフラインの停止は、日本全国どこで起こってもおかしくありません。
非常に重要なのが被害状況や復旧状況を確認できる体制を作ることです。
現在ではスマートフォンがあれば情報も手に入りますし、SNSなどを利用して救援要請を出すことが可能です。
モバイル機器は充電しなければ利用できないため、常に利用できるように簡易の乾電池式充電器は用意しておきましょう。
停電がどのくらい続くかわかりません。
携帯電話などは省エネモードにして少しでも長持ちするように心がけましょう。
コンロ
カセットコンロ一つあれば暖かいご飯を食べる事ができますし、エコキュートを飲料水として利用するための煮沸が可能です。
災害時に最も困るのが食べられるものがないことですし、簡易的な調理ができるカセットコンロとガスボンベは常備しておきましょう。
明かり
災害時に停電してしまった場合は想像しているよりも暗闇です。
明かりがないと満足に身動きすることもできないことも考えられます。
懐中電灯など明かりを確保できるアイテムを用意しましょう。
今ではホームセンターでお手頃な値段で購入できますので、ご用意しておく方が良いです。
このように災害で停電が発生してしまった時の対策をまとめました。
オール電化住宅にはほぼ確実に設置されているエコキュートがあれば水の問題を解決することが可能で、ガスがよりも優位な状況になる可能性すらあります。
停電が発生してしまった場合はどのような住宅であっても普段の生活を送る事は難しいので、普段からの準備が非常に重要でございます。日本は古くから地震や台風などの自然災害が多い国として有名ですので、用意は出来る時にするべきです。
近年は災害が多くて大変と考えるかもしれませんが、今後も同じぐらいの災害が発生してもおかしくはありません。普段から何らかの災害が発生した場合の行動様式をご家族で話し合っておくというのも大事です。
行動が決まっていれば焦って行動することもなく、危険な目に合う可能性を減らすことができます。
今後も気候変動で自然災害の発生が増えていく可能性があるので、電気を電力会社だけに頼るのではなく自給自足できる体制を作っておくことも重要になります。
太陽光発電と蓄電池を合わせて導入しておけば昼間に作った電気を貯めて、夜は蓄電池の電気を利用するスタイルを作ることが可能です。大規模停電時にこういった設備があると、自宅で発電できるので安定した生活を送ることが可能です。
設備の導入には高額のコストがかかってしまいますが、日々の光熱費削減効果がある上に安全まで考えると良い買い物になるのではないでしょうか。
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