光熱費を節約するためにガスと電気のどちらを優先?
2020年7月29日
こんにちは、エコキュート交換のみずほ住設でございます。
給湯設備や調理機器の熱源にガスが使われるのが当たり前というのは既に現在では古い話になっております。
近年ではエコキュートやIHコンロのような電気を熱源とする商品がシェアを伸ばしております。
戸建て住宅で導入される給湯設備においてはその3割が電気給湯器になっているというデータもございます。
ガスと電気でそれぞれに様々な商品がある中で気になるのはどちらが安く使えるか、どんなメリット・デメリットがあるのかということではないでしょうか。
ガスと電気のあれこれを比較しながらその答えを探って参ります。
ガスと電気の比較
ガスにするか電気にするか迷ったときに比較されやすいのが給湯器と調理器具になります。それぞれにかかる設置費用とランニングコストを比較して参りましょう。
給湯料金
ガスと電気の給湯機の中でも現在省エネ機種として大人気のエコジョーズとエコキュートを比較してみましょう。
ガス給湯器であるエコジョーズは従来は捨てられていた排気熱を再利用して効率よくお湯を作るものです。
設置費用は工事費込みで20万前後~40万円前後で4人家族の想定年間コストは約5~10万円になります。
電気給湯器であるエコキュートは空気の熱を利用するヒートポンプ原理を用いたシステムでお得な深夜電力を利用してお湯を作るものです。
初期費用は工事費込みで約30万~約50万円で、4人家族の想定年間コストは約3~6万円になります。
初期費用の安さで選ぶならエコジョーズに分があり、ランニングコストの安さならエコキュートという選択肢になります。
調理料金
ガスコンロとIH調理器を比較して参ります。
設置費用は本体のグレードにもよっても変動しますがガスコンロが約5万~25万円でIH調理器が約13万~25万円になります。
4人家族の想定年間コストはガスコンロが約1万5000円で、IH調理器が約2万円とされています。
設置費用に大きな差があるように感じますがオール電化住宅の普及に伴いIH調理器の本体価格は年々下がっており、リフォームを機にガスからIHに替える方も最近では多くいらっしゃいます。
ガス
日常生活に必要な機器を動かすエネルギーをガスにした場合はどんなメリットとデメリットが挙げられるでしょうか。
気になる点を検証して参ります。
メリット
ガスには地下のガス管を通じて特定のエリアに供給される都市ガスとボンベに入れて配送されるプロパンガスがございます。
都市ガスの魅力はなんといっても料金の安さになります。
エネルギーコストの比較では深夜電力よりも都市ガスの方が安くなるというデータもございます。
プロパンガスの平均的な料金は都市ガスの約1.8倍と高めですが、家庭ごとに設置されているため災害時は他のエネルギーより早い復旧が可能という点が特徴です。
ガス全体としては調理で直火が使えて料理が美味しく仕上げることができる、暖房器具の熱効率がよくすぐに暖まるなどの利点も挙げることができます。
デメリット
ガス機器では直火を扱うため使用中は火災に注意する必要がございます。
ガスの燃焼には酸素が使われるため常に換気が必要な点もポイントになります。
換気が不十分だと新鮮な空気が不足して不完全燃焼となり、一酸化炭素中毒を起こす恐れがあるという点も認識しておきましょう。
何らかの理由でガス漏れが発生すると、爆発や火災を引き起こす可能性もございます。
最近のガス機器には不具合を防止する安全装置が付いているので安心して使用することができますが、いざという時のためにも危険性は認識しておく必要がございます。
ガスコンロに関してはヒーター部分がフラットなIH調理器と比べるとお手入れがしにくいというデメリットもございます。
電気
日常生活に必要な機器を動かすエネルギーを電気にした場合のメリットとデメリットについてご案内させて頂きます。
メリット
最大のメリットとして挙げられるのは安全性の高さになります。
火を使わないので燃え移りによるやけどや火災の心配がないので、オール電化住宅用の火災保険まで現在ではできております。
特にIH調理器は近づいたりうっかり触れたりしてもやけどをしにくい構造になっているので、小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭には安心ではないでしょうか。
使用中もガスのように二酸化炭素を排出することがないため、お部屋の空気が汚れにくく換気の頻度も少なくて済むのもメリットではないでしょうか。
デメリット
停電時に使えなくなることが一番のデメリットになります。
自然災害の多い日本において停電は起こりやすいトラブルではないでしょうか。
地震や津波に落雷や積雪、さらにはカラスが電柱に巣を作るなどの些細なことも原因となって停電したりもします。
この特徴は他のライフラインより停止する可能性は高いはずです。
IH調理器はあおり炒めやフランベといった技法が使えないため、料理に強いこだわりを持つ方は不満を感じる可能性も考えておきましょう。
契約会社
電力自由化に続き都市ガス自由化もスタートしました。
それまでは住んでいるエリアの決められた会社からしか買えなかった電気やガスを、今では自由に選んで買うことができるようになりました。
現在では多くの企業が参入しており電力だけで500社以上が参入しております。
新規顧客を取り込むべく各社様々な料金プランを打ち出しています。
選択肢が多すぎて戸惑い気味の方もいらっしゃると思いますが、自由化から数年が経過して参入の波が落ち着いてきた今こそがじっくりと吟味する機会になります。
特色やメリットを比較して契約会社と料金プランを見直せば光熱費の大幅な削減に繋げる事ができます。
設置費用が高いイメージのある電気機器ですがシェアの拡大と共に価格は下落傾向にございます。
電気代の安い深夜電力を利用することでランニングコストも安くなり、ガス機器のシェアに迫る勢いでございます。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で見直しを図り、光熱費の節約に取り組んでお得を体感しましょう。
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