ダイキンエコキュートEQN37XVをご検討の方へ
2023年11月7日
リフォームするときは、電気代が節約でき環境に対しても優しいエコキュートへの交換を検討している人も多くいるでしょう。
しかし、交換した後はエコキュートの寿命が心配になるのではないでしょうか。
ここでは、ダイキンエコキュートEQN37XVをご検討の方へ、ダイキンエコキュートの機能、EQN37XVの仕様、エコキュートの寿命の目安、寿命を延ばすための使い方、EQN37XVの代替機についてご紹介します。
■ダイキンエコキュートの機能
ダイキンエコキュートの機能は、シリーズによって搭載されているかどうかが違います。
ここでは、ダイキンエコキュートの機能についてご紹介します。
●フルオートタイプに搭載されているマイクロバブル入浴の機能
フルオートタイプのダイキンエコキュートは、マイクロバブル入浴の機能が入浴するときに快適性をアップするために搭載されています。
吸気ユニット(別売品)から取り込んだ空気は、0.1mmくらいの直径の微細なバブルになって浴槽の中を循環します。
マイクロバブルのお風呂に入ると、微細なバブルの作用によってお肌が潤うため、温熱効果も期待できます。
微細なバブルが汚れや老廃物を取り除いて、潤いが細胞の奥まで染み込みます。
また、洗濯をするときにマイクロバブルの残り湯を使うと、汚れが通常よりも落ちることもあります。
●フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用らくタイプに搭載されているターボ沸き上げの機能
ダイキンエコキュートは、沸き上げが電気料金の安い時間帯に間違いなく終わるようにターボ沸き上げの機能が搭載されています。
エコキュートは夜間の電気料金の安い時間帯にお湯を沸かしますが、冬のシーズンは給湯効率が悪くなるために沸き上げに時間が掛かることがあります。
ターボ沸き上げの機能は、電気料金の安い時間帯に沸き上げが終わらないときには、自動で沸き上げ能力をアップするものです。
間違いなく沸き上げが夜間の時間帯に終わるように自動でコントロールするため、特に操作することなどは必要ありません。
●フルオートタイプに搭載されている温浴タイムの機能
フルオートタイプのダイキンエコキュートは、リモコンで好みの湯温が簡単に設定できる温浴タイムの機能が搭載されています。
4つの湯温モードの中から選ぶことができ、お湯の温度を一定に維持します。
お湯の温度のコントロールがたし湯やたし水を行わないでできるため、冷めた残り湯が浴槽に流れ込むことがありません。
●フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用らくタイプに搭載されているあらかじめ霜取りの機能
ダイキンエコキュートは、ヒートポンプユニットが大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かします。
そのため、霜でヒートポンプユニットの周りが覆われているときは、給湯効率が非常に悪くなります。
あらかじめ霜取りの機能は、沸き上げが終わった後に霜がヒートポンプユニットの周りに付いているときに霜取り運転をすぐに始めるものです。
急いで沸き増しするときも、前もって霜取りを行うことによってすぐに対応することができます。
●フルオートタイプに搭載されている自動ふろ配管洗浄の機能
フルオートタイプのダイキンエコキュートは、追いだき配管の中に残っている汚れを自動で注水して洗い流す自動ふろ配管洗浄の機能が搭載されています。
リモコンの操作で手動の洗浄もできるため、清掃が簡単にできます。
また、洗浄剤を残り湯に入れて、追いだき配管を本格的に清掃するモードもあります。
お風呂のお湯は、半年に1回くらい追いだき配管を洗浄することによってきれいになります。
●フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用らくタイプに搭載されている沸き増し能力アップの機能
ダイキンエコキュートの沸き増し能力アップの機能は、ターボ沸き上げ機能と同じように短い時間で沸き上げが終わるものです。
湯切れが発生しそうなときは、通常の加熱能力の1.3倍くらいでお湯を沸かします。
●フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用らくタイプに搭載されているスマート貯湯の機能
ダイキンエコキュートは、センサーがお湯の温度や量を管理するスマート貯湯の機能が搭載されています。
お風呂の湯はりをするときに、お湯が十分な温度に沸き上がっていないときは、お湯を貯湯タンクユニットの適切なところに入れることによって、最も適した使用湯量に維持します。
そのため、お湯の量が常に確保できているため、お風呂の湯はりのときに湯切れがほとんど発生することはないでしょう。
●フルオートタイプ、オートタイプに搭載されているツイン給湯の機能
ダイキンエコキュートは、お風呂と台所でお湯の違った温度が設定できるツイン給湯の機能が搭載されています。
例えば、お湯の温度がお風呂が40℃、台所が42℃などというように、お湯の温度が別々に設定できるため、一緒にお風呂と洗い物を行うときなどに非常に役に立ちます。
■EQN37XVの仕様
ここでは、EQN37XVの仕様についてご紹介します。
●EQN37XVのシステムの仕様
ここでは、EQN37XVのシステムの仕様についてご紹介します。
・種類:給湯専用タイプ 角型 標準圧
・運転使用範囲:気温:最低:-10℃、最高:43℃
・沸き上げ温度:「最低」:約65℃、「最高」:約90℃
●EQN37XVの貯湯タンクユニットの仕様
ここでは、EQN37XVの貯湯タンクユニットの仕様についてご紹介します。
・消費電力:沸き上げポンプ:0.008kW、制御用:0.003kW
・タンク容量:370L
・温度調節:給湯温度設定:水、32℃~50℃(1℃きざみ)、55℃、60℃、65℃、70℃、75℃
・水側最高使用圧力:240kPa
・製品質量(満水時):55kg(425kg)
・外形寸法:高さ1,825mm、幅630mm、奥行き730mm
●EQN37XVのヒートポンプユニットの仕様
ここでは、EQN37XVのヒートポンプユニットの仕様についてご紹介します。
・中間期標準加熱能力:4.5kW
中間期標準加熱能力の条件は、外気温度が16℃DB/12℃WB、給水温度が17℃、出湯温度が65℃です。
・冬期高温加熱能力:4.5kW
冬期高温加熱能力の条件は、外気温度が7℃DB/6℃WB、給水温度が9℃、出湯温度が90℃です。
・消費電力:中間期標準:0.995kW、冬期高温:1.500kW
中間期標準の消費電力の条件は、外気温度が16℃DB/12℃WB、給水温度が17℃、出湯温度が65℃です。
冬期高温の消費電力の条件は、外気温度が7℃DB/6℃WB、給水温度が9℃、出湯温度が90℃です。
・運転音(音響パワーレベル):中間期標準:51dB、冬期高温:57dB
・運転音(音圧レベル):中間期標準:38dB、冬期高温:44dB
運転音はJIS9612規格に準拠し、無響室換算した時の値です。
実際に据え付けた状態で測定すると周囲の騒音や反射を受け、表示値より大きくなるのが普通です。
中間期標準の運転音の条件は、外気温度が16℃DB/12℃WB、給水温度が17℃、出湯温度が65℃です。
冬期高温の運転音の条件は、外気温度が7℃DB/6℃WB、給水温度が9℃、出湯温度が90℃です。
・製品質量:52kg
・製品外形寸法:高さ635mm、幅899mm、奥行き300mm
■エコキュートの寿命の目安、寿命を延ばすための使い方
エコキュートだけでなく、どのような住宅設備である程度の寿命があります。
そのため、一旦エコキュートに交換するといつまでも使えるということではありません。
このようにエコキュートが使えなくなるまでの期間を寿命といいます。
しかし、エコキュートに交換するときは、前もって寿命を把握しておく方がいいでしょう。
なお、エコキュートの寿命については、それぞれの家庭によって使用状況などが違うため、平均的に使えなくなるまでの目安の期間くらいに考えておきましょう。
エコキュートを実際に使ってみると、寿命よりも早くトラブルが発生することもあり、逆に寿命をオーバーしても問題なく使えることもあります。
しかし、エコキュートは生活に必要な給湯器であるため、急にトラブルが発生して使えなくなったというようなことになるのは誰もが防ぎたいでしょう。
ここでは、エコキュートの寿命の目安、寿命を延ばすための使い方についてご紹介します。
●エコキュートの寿命の目安
ここでは、エコキュートの寿命の目安についてご紹介します。
なお、エコキュートは、最初に2001年に販売されたものであるため、まだ十分に寿命についてのデータが十揃っているとはいえません。
一般的に、メーカーが推奨している部品の交換時期の目安や電気温水器の寿命から判断して、エコキュートの寿命は10年間~15年間といわれています。
しかし、エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットがあるため、少し寿命は複雑です。
先にご紹介したエコキュートの寿命の10年間~15年間について考えると、貯湯タンクユニットはこのくらいの寿命があるといえますが、ヒートポンプユニットはそれほど寿命がないといわれています。
一般的に、ヒートポンプユニットの方が貯湯タンクユニットよりもトラブルが発生しやすく、使い始めてから5年間くらい経つと何らかのトラブルが発生することもあるといわれています。
そのため、エコキュートの寿命の10年間~15年間くらい使っていると、トラブルが発生する確率が高くなります。
このように、エコキュートと一言でいっても、寿命がユニットによって違うため、部品の交換時期の目安に応じてメンテナンスをこまめに行う必要があります。
そうすると、エコキュートのもともとの寿命の15年間をオーバーしても普通に使える可能性があります。
貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットの寿命の目安は、次のようになります。
・貯湯タンクユニットの寿命の目安
エコキュートのユニットの中でも、貯湯タンクユニットは割合長持ちします。
しかし、エコキュートの取扱説明書などに書かれている部品の交換時期の目安にメンテナンスをきちんと行わないと、当然ですが貯湯タンクユニットの寿命が短くなります。
エコキュートの貯湯タンクユニットは、給湯ポンプ、減圧弁、逃し弁、給湯熱交換器、流量調整弁などの部品が内蔵されています。
なお、それぞれの部品の目的としては、次のようなものがあります。
給湯ポンプは、ヒートポンプユニットで沸かしたお湯を台所やお風呂まで供給するためのものです。
減圧弁は、水道水の圧力を低くするためのものです。
逃し弁は、圧力を逃すためのものです。
給湯熱交換器は、お湯を冷媒の熱で沸かすものです。
流量調整弁は、お風呂の湯はりのときにお湯の量をコントロールするためのものです。
このような部品は交換が定期的に必要なものですが、メンテナンスをきちんと行ったときは、貯湯タンクユニットの寿命が10年間~15年間くらいあるといわれています。
・ヒートポンプユニットの寿命の目安
非常に多くの部品が、ヒートポンプユニットには内蔵されています。
当然ですが、寿命がそれぞれの部品によって違います。
それぞれの部品の寿命の目安は、次のようになります。
(冷凍サイクルの部品の寿命の目安)
冷凍サイクルの部品としては、コンプレッサーと電動膨張弁があります。
コンプレッサーによって冷媒を圧縮して温度を高くし、電動膨張弁によって冷媒の圧力を下げて低温にします。
一般的に、コンプレッサーの寿命の目安が10年間くらい、電動膨張弁の寿命の目安が15年間くらいといわれています。
(水回路の部品の寿命の目安)
水回路の部品としては、循環ポンプ、流量センサー、凍結防止切替弁などがあります。
循環ポンプの寿命の目安が7年間くらい、流量センサーと凍結防止切替弁の寿命の目安が7年半といわれています。
(送風機の寿命の目安)
送風機は大気中の熱エネルギーを取り込むためのもので、ファンモーターがあります。
ファンモーターの寿命の目安は、7年間くらいになります。
(電気回路の部品の寿命の目安)
ヒートポンプユニットは、非常に電気回路が大切です。
電気回路は、パワーモジュールとインバーターがあります。
パワーモジュールの寿命の目安は7.5年間、インバーターの寿命の目安は12年間で、寿命が大きく違うために注意する必要があります。
●エコキュートの寿命を延ばすための使い方
エコキュートを使うときは、できるだけ寿命を延ばしたいでしょう。
ここでは、エコキュートの寿命を延ばすための使い方についてご紹介します。
エコキュートは、基本的に寿命を把握しておき、部品の交換時期の目安に応じてメンテナンスをこまめに行うことによって、最大限に製品の寿命まで使うことができます。
しかし、エコキュートの寿命は、普段の使い方によっては短くなることがあります。
そのため、次のようなことに注意しましょう。
・禁止されている入浴剤を使わない
エコキュートは、相性がいくつかのタイプの入浴剤と合いません。
基本的に、使える入浴剤についてはエコキュートの取扱説明書に書かれているため、これを守りましょう。
禁止されている入浴剤を使うと、エコキュートの寿命が短くなります。
・エコキュートの寿命が水質によっては短くなる
エコキュートは、相性が井戸水、地下水、温泉水などと合わなく、水質によってトラブルが発生することがあります。
エコキュートの中には、井戸水や地下水などに対応している機種があります。
そのため、普通の水道水以外の水を使っているときは、井戸水や地下水対応のエコキュートを検討しましょう。
・寒冷地や塩害地域は注意する
寒冷地では、配管の凍結などによってトラブルが発生するために、エコキュートの寿命が短くなることがあります。
また、塩害地域では、腐食が発生することによってエコキュートのトラブルが発生します。
そのため、寒冷地では寒冷地仕様のエコキュートを使って、塩害地域では耐塩害仕様や耐重塩害仕様のエコキュートを使いましょう。
・お手入れやメンテナンスを必ず行う
エコキュートは、普段のお手入れや掃除、部品の交換などのメンテナンスを行わないと本来の寿命までにトラブルが発生する可能性が大きくなります。
そのため、エコキュートの取扱説明書に書かれているお手入れやメンテナンスは必ず行いましょう。
●エコキュートの寿命の目安、寿命を延ばすための使い方のまとめ
ここでは、エコキュートの寿命の目安、寿命を延ばすための使い方についてご紹介しました。
エコキュートの寿命の目安は10年間~15年間といわれていますが、部品に着目すると、寿命がそこまでないものも多くあります。
当然ですが、部品の一部のトラブルが発生すると、エコキュートが持っている機能が使えなくなります。
また、最悪のときは、部品のトラブルによって別の部品のトラブルが発生して、修理が大掛かりなものになるようなことも考えられます。
特に、エコキュートの寿命の目安が10年間~15年間というと、10年間はそのままにしておいても問題ないなどと勘違いすることもあるようです。
しかし、エコキュートの寿命については、普段のお手入れやメンテナンス、部品の交換などを行っているときにいえるものです。
そのため、全くエコキュートのお手入れやメンテナンスを行わないと、使い始めてから数年後にトラブルが発生するようなことも多くあります。
エコキュートのお手入れやメンテナンスは、取扱説明書に書かれています。
そのため、エコキュートを交換したときは、取扱説明書をきちんとチェックして、お手入れやメンテナンスのプランを立案しておくようにしましょう。
エコキュートのお手入れやメンテナンスは面倒であると思うでしょうが、このような細かな対応が寿命を延ばしてメンテナンス費用を安くすることにもなるでしょう。
■EQN37XVの代替機
ここでは、EQN37XVの代替機についてご紹介します。
●コロナのエコキュートのCHP-37NY4
コロナのエコキュートのCHP-37NY4は、スタンダードタイプ 一般地向け(-10℃対応) 給湯専用で、タンク容量が370L、家族の人数が3人〜5人用です。
寸法としては、貯湯タンクユニットは高さが1,860mm、幅が630mm、奥行きが730mm、ヒートポンプユニットは高さが720mm、幅が884mm、奥行きが299mmです。
インターホンリモコンセット付きのエコキュートのメーカー希望小売価格は、995,500円(税込)です。
台所リモコン付きのエコキュートのメーカー希望小売価格は、 854,700円(税込)です。
搭載されている機能としては、お湯はりお知らせ、今日の湯増し休止、使い切りモード、貯湯ユニット内ステンレス配管、汚れんコート、高圧力(最高使用圧力190kPa)、ecoガイド、台所リモコンなどがあります。
なお、機能の詳細については、コロナのエコキュートのホームページ(https://www.corona.co.jp/eco/
)などを参照してください。
●三菱のエコキュートのSRT-N376-BS
三菱のエコキュートのSRT-N376-BSは、一般地向けのAシリーズの給湯専用の角型 耐塩害仕様で、タンク容量が370L、家族の人数が主に3人〜4人用です。
寸法としては、貯湯タンクユニットは高さが1,820mm、幅が630mm、奥行きが760mm、ヒートポンプユニットは高さが638mm、幅が865mm、奥行きが301mm(配管カバー寸法を含む)です。
エコキュートの本体のメーカー希望小売価格は、812,000円(税別)です。
給湯専用リモコン(RMCB-N6)のメーカー希望小売価格は、27,000円(税別)です。
脚部カバー(GT-M460W)のメーカー希望小売価格は、13,500円(税別)です。
搭載されている機能としては、こだわりの先進仕様、給湯専用、スマートリモコン、パカっとハンドル、耐震クラスS、電力自由化対応、省エネ制御などがあります。
なお、機能の詳細については、三菱のエコキュートのホームページ(https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/)などを参照してください。
●東芝のエコキュートのHWH-F376H-R
東芝のエコキュートのHWH-F376H-Rは、給湯専用タイプの一般地向けで、タンク容量が370L、家族の人数が2人〜5人用です。
寸法としては、貯湯タンクユニットは高さが1,760mm、幅が630mm、奥行きが730mm、ヒートポンプユニットは高さが712mm、幅が820mm、奥行きが320mmです。
エコキュートの本体のメーカー希望小売価格は、833,800円(税込)です。
シンプル台所リモコン(HWH-RM86F)のメーカー希望小売価格は、22,000円(税込)です。
搭載されている機能としては、ESTIAi、エコチャレンジ、5年保証、昼の運転予約、早起き設定、新電力メニュー設定、外装コーティング、シンプル適温給湯などがあります。
なお、機能の詳細については、東芝のエコキュートのホームページ(https://www.toshiba-carrier.co.jp/products/small/eco/index_j.htm)などを参照してください。
■まとめ
ここでは、ダイキンエコキュートEQN37XVをご検討の方へ、ダイキンエコキュートの機能、EQN37XVの仕様、エコキュートの寿命の目安、寿命を延ばすための使い方、EQN37XVの代替機についてご紹介しました。
ダイキンエコキュートEQN37XVをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
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