ザ・お湯切れ対策

2020年6月23日


エコキュートは使用するお湯を予めタンクに貯め置きしておく貯湯タイプというシステムのため、日中に何らかの理由でお湯を使いすぎるとお湯が必要な時に湯切れを発生されてしまうことがございます。

みずほ住設へのお問い合わせの中でも湯切れに関する質問は少なくありません。
必要な時にお湯を給湯するシステムのエコキュートが湯切れを起こしてしまう原因はご存知でしょうか?

エコキュートを導入する場合は湯切れをさせずに利用したいと皆さん考えますよね?
エコキュートでお湯切れが起こってしまう理由や湯切れさせないためにおさえておきたいポイントを簡潔にご案内させて頂きます。

湯切れの原因

なぜ湯切れが起こるのかとを探って紐解いていきましょう。
エコキュートは基本的に電気代が安い夜間に電気を使ってお湯を沸かし、タンクに貯め置きしておくというシステムです。

沸かしたお湯を入浴や調理の際や必要な時にタンクから供給するのが基本的な仕組みです。
貯湯タンクに貯め置きしていたお湯を使い切ってしまった場合はお湯が必要だとしても給湯することができず湯切れ状態になってしまうんです。

朝にタンクに満タンにお湯がたまっている状態でも皿洗いやシャワーでお湯を使用することでタンク内のお湯がどんどん減っていくわけです。
ガス給湯器は必要な時にその場でお湯を作る瞬間式の給湯器なので湯切れなどは発生しません。

あらかじめ作ったお湯を給湯する貯湯式の給湯器であるエコキュートはどのような機種でもお湯切れの可能性があるのです。エコキュートに搭載されている機能を使えば絶対にお湯切れさせないようにすることも可能です。

常にタンクを満タンにするという設定をしておくことで湯切れリスクを無くす事ができますが、電気代が安い時間にお湯を作って給湯コストを下げるエコキュートのメリットがなくなってしまう可能性も同時に発生してしまいます。
湯切れが起こってしまう主な原因はどのようなことが考えられるのか紐解いていきましょう。

小さすぎる

まず湯切れは使用湯量に対してタンクが小さすぎることでよく起きてしまいます。
朝シャワーや皿洗いを行っていてタンク内のお湯が少なくなっていて、沸き増しをするほど少なくなってはいない状態で夜のお風呂タイムを迎えた場合を想像してください。

家族の方がお風呂でシャワーを使っているうちにタンク内のお湯が底をついてしまう可能性がありますよね。その状態がここで懸念される湯切れになります。

エコキュートを購入するときは家族構成などを指標として、貯湯タンクの容量を選択することになります。容量はメーカーによって多少異なります。

一般的なエコキュートのタンク容量は2~3人家族なら300L、3~5人家族なら370L、4~7人家族なら460Lと3種類から選ぶ形になります、中には550Lという大容量のものもございます。この一般的な定義通りに容量を選んでも頻繁に湯切れを発生させてしまうとは珍しくありません。

同じ人数の家族でも生活スタイルはご家庭によって全く異なります。
家族全員がスポーツをして頻繁にシャワーを浴びる習慣があるのであれば、ワンランク上のタンク容量にしなければお湯切れの可能性が高くなります。

エコキュート購入時のお子様の年齢と思春期頃に使用湯量が増加し、タンク容量が合わなくなったお客様もいらっしゃいます。
家族構成だけでなく、生活習慣や数年後の家族構成まで検討してタンクを選ばなければいけないということはお分かりですね?

タンクサイズが合わない可能性があるのなら頻繁に湯切れを発生させてしまう危険があります。

使用湯量の増加

エコキュートは決まっているタンク容量を選択することにより、基本となる使用可能湯量が決まります。
適切なタンク容量のエコキュートを選んで、お湯切れもなく生活できている場合でも落とし穴があります。

正月やお盆に遠方から親戚が帰省するようなご家庭ですと日常生活で使用している湯量よりも人数が増えて、使用湯量が急激に増えてしまうことになります。
この場合は当然お湯が足りませんので、お湯切れを発生させてしまう危険があります。

最近のエコキュートは学習機能が搭載されており、お湯の使用方法などを自動で判断して最も低コストで運用できるようにお湯を貯めてくれる機能がございます。
この機能を利用している場合は突然の来客や季節の変わり目で湯量が増えたことで湯切れを発生させてしまいます。

対策方法

タンク容量

まず必要になるのが家庭に最適なタンク容量を選択することです。
エコキュートのタンク容量は家族構成などを目安に推奨サイズが決まっていますが、それぞれの家族によって生活スタイルが異なるので人数だけで選ぶと湯量が足りない危険性がございます。

普段の生活の中でのお湯の使用量を毎日使っているのかしっかりと計算しておく必要があると考えておきましょう。エコキュートは購入後10年以上は利用する給湯器となりますので、使用中に家族が増えたり家族が成長して使用湯量が増えることも想定しておきましょう。

小学生だったお子様が中学に入り部活を始めたことで使用湯量が増えてタンク容量が足りなくなってしまう事は非常に多いケースですので注意が必要です。
エコキュートを購入するときは家族構成だけでなく普段どの程度のお湯を利用しているか、近い将来使用湯量が増える可能性はないかも考えて決めていきましょう。

既にエコキュートを導入している方でタンク容量が全くあっていなくて頻繁に起こるお湯切れに悩んでいる場合にはタンクだけでも交換する選択肢もございます。
エコキュートの頻繁な沸き増しは省エネ効果までなくなってしまいますので注意しましょう。

機能

エコキュートには便利に使えてお得に使えるようにするための機能がたくさん搭載されています。こういった機能を過信しすぎてしまうと急な来客でお湯切れを起こしてしまいます。

季節の変わり目にお湯切れを起こしてしまったり、使い勝手が悪くなったり余計な経費が掛かってしまうリスクがある事を覚えておかなければなりません。
エコキュートに搭載される機能はメーカーによっても違いがありますので、購入したエコキュートの機能はどのような使い方でどんなメリットがあるのかを確認しておきましょう。

普段のエコキュートの設定や来客があった際に適した設定等を上手に切り替えることができるようになり、湯切れもさせずに便利に利用することができるようになります。

お湯の需要と供給が合うように使用している限りは、湯切れの心配もなくお得に利用することが可能です。
そもそも貯湯タンクのサイズがあっていない場合は湯切れさせずに運用することなど難しくなってしまいます。

常にタンクを満タン状態にしておく設定をすれば湯切れはしなくても余計な電気代がかかってしまうため、給湯コストが安いというメリットが得られなくなってしまいます。
普段ご家庭でどの程度のお湯を使用しているかしっかりと計算して必要なタンク容量を持つものを選択しましょう。

少しでも参考にしていただけますと幸いです。

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