蓄電池の設置場所の教科書

2020年6月14日


蓄電池の設置場所を選ぶときのポイントをご案内させて頂きます。
蓄電池は一昔前までは産業用のバックアップ電源として利用されてきたものです。

家庭用として販売され始めた当初はそれなりの大きさのものがほとんどだったため、設置のために大きなスペースが必要にということがネックになっていた時代がございました。
近年では沢山のメーカーが家庭用蓄電池の開発・販売を手掛けるようになっており、家庭用蓄電池の小型化と高性能化が進んでおります。

屋内に設置することを考えられた蓄電池も登場しており、壁掛けで設置できるタイプや屋内の小さな空きスペースでも設置できるような小型蓄電池も多くございます。
今までは蓄電池を導入したくても設置スペース的な問題で無理だった方でも、問題なく導入を進めることが可能でございます。

壁掛けや省スペースでの設置が可能な家庭用蓄電池ならどこに設置しても問題ない訳ではなく、設置するためにはいくつか注意しておかなければいけないポイントも存在しております。蓄電池設置のために最適な場所を見つけるために知っておきたいポイントをご案内させて頂きます。

条件

最近では太陽光発電と蓄電池を連携させ家計にかかる電気代の削減を実現したり、自然災害時の大規模停電対策の目的で蓄電池を導入する方が増加傾向にございます。
家庭用蓄電池の需要の高さから多くのメーカーから非常に豊富な種類の蓄電池が登場しており、屋内の空きスペースでも基礎工事要らずで設置できるタイプも販売されるようになっております。

家庭用蓄電池に関して屋内と屋外どちらに設置することを考えた場合でも、設置に適している条件というものが存在しております。蓄電池を購入する場合はある程度設置場所を絞り込んでおく必要がございます。

蓄電池を設置するための基本条件をご案内させて頂きます。

A.直射日光が当たらない場所が適しています。屋外設置する場合、北側に面した場所に設置するのが基本です。

B.寒冷地では気温の低さが装置停止トラブルの原因になります。屋外設置の場合は、何らかの対策が必要です。

C.屋外設置可能なタイプでなら雨が当たる場所でも問題ありません。屋内設置タイプは雨による故障がありますので屋外に設置できません。

D.重塩害地域、塩害地域の場合はメーカーによっては設置不可となります。

E.積雪は性能劣化の原因となります。屋外設置の場合は基礎の嵩上げや軒下設置などの対策が必要です。

F.空気が滞留しない密閉空間への設置は避けましょう。

G.蓄電池は近くで火を使う場所への設置には適しておりません。

このように簡単ですが家庭用蓄電池は上記のような設置条件が存在しており、決してどこに設置しても良いわけではございません。
蓄電池の導入を考えた場合には上記のポイントを押さえておき、設置に適した場所を見つけ出しましょう。

大きさや重さ

需要が高くなっている家庭用蓄電池ですが名称に家庭用という言葉がついているため、大した大きさや重さなんてないと考えている人も多いのではないでしょうか。
家庭用蓄電池というものは小型化が進んでいるものの、決して小さな設備ではございません。

タイプによっては重量が100kgを余裕で超えるようなものもあり、積み下ろしにクレーンを必要とするようなものもございます。
家庭用という名称がついている蓄電池であっても、それなりのサイズと重量を持っております。

機種によっては200kg近い重量があるタイプも存在していますので、そういった物を導入する場合は転倒事故を起こさないためにも蓄電池を設置するための基礎工事が必要です。
家庭用蓄電池の設置場所は自分だけで判断するのも難しいですので、専門業者に相談するのが間違いございません。

屋内設置適化条件

屋内設置タイプの蓄電池を導入する場合の注意点も簡単にご案内させていただきます。
屋内の場合は塩害や天候条件などの心配もありませんし、どこに置くのも変わらないと思ってしまう方が多いのではないでしょうか。

屋内だとはいえホコリや湿気が多くなる場所もありますので、できるだけ長く使用したい場合は設置に適した場所を選ばなければいけないのです。
蓄電池の最適な設置場所を選ぶため設置に適した条件と適さない条件の両面をご案内させていただきます。

設置に適した条件

一般的に家庭用蓄電池を屋内設置する場合には、配線などのことも考えて分電盤や使用したい機器の近くにある空きスペースが良いでしょう。
湿気がこもりやすくなる水回りなどは避けておいた方が良いです。

設置に適さない条件

天候条件などに左右されない屋内でも蓄電池の設置に適さない条件があります。
搬入や設置工事が可能で蓄電池の荷重に十分耐えられる場所があれば、設置することは可能なのですが注意点がございます。

設置場所に適さない条件として、まずは寝室の近くになります。
稼働に際して多少の駆動音が鳴ってしまうので周囲が寝静まった深夜などであれば、蓄電池の駆動音が気になって睡眠障害になってしまう方もいらっしゃいます。

水回りなど湿気が多い場所に設置してしまうと劣化を速めてしまうリスクがあります。
壁掛け設置タイプは通常よりも軽量化されていますが、それでも数十kg程度の重量があります。

壁が蓄電池の重みに耐えられる強度を持っているのかをきちんと調べておきましょう。
蓄電池の重みに耐えられず蓄電池が落下してしまった場合は蓄電池が故障するだけでなく、内装リフォームを等で余計なコストがかかるリスクがございます。

家庭用蓄電池は全国で頻発する自然災害への備えとして、効率的な電力利用を実現する目的などで需要が高くなっています。
太陽光発電設備などを既に運用している方であれば、家庭用蓄電池の導入を検討するという方は非常に多いのではないでしょうか。

家庭用蓄電池は何のために導入するのかも非常に重要なのですが、どこに設置するのかも忘れてはいけません。
設置場所として適さない条件に設置してしまうと、本来その蓄電池が持つ耐用年数よりもかなり短い期間で故障してしまう危険もあります。

蓄電池は決して安い買い物ではないので、長持ちさせるための視点も踏まえてお決めになることを推奨させていただきます。少しでもご参考にして頂けますと幸いです

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