スマートメーターとは!?

2020年7月16日


ここ数年で電気使用量をカウントする電力メーターが、スマートメーターという新しいタイプの装置に切り替わりつつあるのはまだあまり知られていないのではないでしょうか。
スマートメーターとはどのような特徴や機能を持つ装置なのか、新しく設置することで電力会社や消費者にとってどんなメリットがあるのか紐解いていきましょう。

みずほ住設では毎日エコキュート交換工事をさせて頂いておりますので、スマートメーターの頻出度合が増えてきているのを実感しております。
エコキュートをはじめとする住宅設備でも電気を使うものに関しては深く関わる電力メーターですので、簡単にご案内させて頂きます。

スマートメーター

スマートメーターは電気使用量をデジタルで計測し、通信機能を備えた電力メーターを指します。
従来のアナログ式の電力量計である電力メーターと呼ばれるものからスマートメーターへの取り替えは、電力自由化の前から大手電力会社によって行われているという背景がございます。

2016年の4月1日以降に電力会社を変更する際には原則としてスマートメーターへの取り替えが必要となっております。

特徴

スマートメーターは各家庭やオフィスの30分ごとの電気使用量を計測し、通信機能を使ってそのデータを電力会社の持つサーバーに送信する仕組みになっています。
通信には無線マルチホップ通信と呼ばれるものがメインで採用されており、情報を伝送していく方式を指します。

30分ごとの自動検針と通信が可能になったことで従来は月に一度検針員が直接現場に足を運んで行っていた検診作業が不要になるのです。
スマートメーターの指示数は遠隔地の電力会社から簡単に確認できるので効率化されてきているといって良いでしょう。

HEMSと呼ばれる専用機器を取り付けたご家庭はそのご家庭の電力の使用状況をモニター画面などで閲覧でき、各機器をコントロールしてエネルギー使用量を自動制御することも可能となる便利な使い方も可能です。
現在ではスマートメーターの計測値はHEMS以外にもスマートフォンのアプリやパソコンでも閲覧可能になっております。

スマートメーターを取り付けたときにブレーカーの作動の仕方が変わります。
これまでは契約容量以上の電気を一度に使用して電流超過となると、宅内などに設置されていたブレーカーが落ちるようになっていたのをご存知の方は多いのではないでしょうか。

スマートメーターには内部にブレーカー機能も搭載されています。
現在2020年ではスマートメーターが設置された新築やマンションでは従来のブレーカーが設置されていないことも多く、従来のブレーカーが無くてもスマートメーターのブレーカー機能が自動で作動するようになっているのです。

スマートメーターの場合は一時的にブレーカーが落ちて停電となっても、約10秒後に自動で復旧するような仕組みになっている特徴がございます。

メリット・デメリット

メリット

検針員による電力メーターの読み取り作業が不要になるため、電力会社にとっては人件費なや業務の負担軽減が達成できる便利なものという事は想像に難しくありませんね。
離れた場所からのリモート接続や切断に加えて、アンペア設定なども可能です。

利用者にとっても自宅の敷地内に作業員が入ることがなくなるということがメリットに感じる方も少なくはないのではないでしょうか。
アンペア変更もこれまでのようにアンペアブレーカーを取り替える必要がなくなるので簡単になるということもメリットの1つとして挙げられます。

自動復帰するブレーカー機能も便利ですよね?
HEMSを利用して家庭内の電気使用量や家電の電力消費量を見える化できるのもメリットとしてカウントしてもいいのではないでしょうか。

リアルタイムで正確な電気使用量が把握できるため、そのデータで節電・省エネや最適な電気料金プランの選択に活用することも可能になっております。
電力会社が電力消費量の推移などのデータを分析して、利用者に最適なプランを提案するようなサービスも消費者としては嬉しいですね。

今後は電力の使用量の変化を把握して高齢者の見守りサービスに応用することも考えられるでしょう。
家庭内ネットワークを介してスマートメーターが家電と通信して、家電との連携によって電力供給の最適化ができるようになる未来は想像に難しくありません。

今後どんどんエネルギー消費管理の効率化が進むでしょう。

デメリット

スマートメーターのデメリットはあまりありませんが、電力消費量を電気会社に細かく知られるのは監視されているようで抵抗があるという方は少なからずいらっしゃいます。

データがマーケティングに利用されることに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。
データがハッキングなどで覗き見され外部に漏れると、個人情報の漏洩になり思わぬトラブルが起こることは懸念されますね。

進捗

スマートメーターの普及率を2024年度迄に100%にすることが目標とされています。
スマートメーターが優先的に設置されるのは下記のような時とされています。

・電力会社を切り替えた時
・家を新築した時
・古いメーターの検定有効期限が満了した時
・HEMSなどの電力メーター情報サービスを申し込んだとき

スマートメーターの設置は大手電力会社が中心となって順次行われており、取り替えには特に費用はかかりません。工事の立ち会いも不要でございます。

低圧電力の契約をしている場合はスマートメーター設置工事中におおよそ15分前後の停電が起こるケースがあります。
高圧電力の契約の場合は原則として停電することはありません。

スマートメーターは今後も確実に普及が進んでいく装置です、メリットを知っていれば有効に活用することができます。
まずご自宅の電力メーターがスマートメーターになっているか確認してみましょう。
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