エコキュートの本体、部品の寿命【徹底解明】

2020年12月25日

エコキュートの本体、部品の寿命【徹底解明】
エコキュートは2001年に発売されてから、現在約20年が経っています。
エコキュートの寿命は10年~15年といわれていますが、一般的に寿命になってトラブルが多く発生することもあり、エコキュート本体の買い替えや部品の交換を検討している方も多くいるのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートの本体、部品の寿命についてご紹介します。

■エコキュートの本体、部品の寿命
ここでは、エコキュートの本体の寿命、貯湯ユニットの寿命、ヒートポンプユニットの寿命についてご紹介します。

●エコキュートの本体の寿命
エコキュートは、だいたい10年~15年が寿命といわれています。
というのは、メーカーがエコキュートの部品を保有している期間は製造が終わった後10年間くらいであるため、使い始めてから10年以上経つとエコキュートを修理するときに、交換する部品が無いため修理ができないことがあるためです。
そのため、使い始めて10年以上経ってトラブルが発生すると、寿命がほとんどなくなります。
また、エコキュートを使い始めてから10年~15年くらい経つと、非常にヒートポンプユニットのトラブルが多く発生するため、それ以上使い続けるのはなかなか困難であるのが実際のようです。

しかし、部品の在庫があるうちに修理したり、トラブルが発生しなかったりしたときは、15年くらいまではエコキュートが使えることもあります。
エコキュートは2001年に発売されたため、家電品としてはまだ割合新しいものです。
そのため、2020年では、エコキュートの寿命についてのデータがそろそろ揃い始める時期でしょう。

エコキュートの寿命は一般的に10年~15年といわれていますが、技術などが進歩することによって、この寿命も変わっていくことが考えられます。
寿命が近くなったエコキュートは、次のような症状が現れることがあります。
・お湯がエコキュートから出なくなる
・お湯がエコキュートから出っぱなしになる
・設定温度よりエコキュートから出るお湯が低い
・水漏れがエコキュートから発生する
・エコキュートで頻繁にエラーが発生する

このような症状が現れるのは、寿命になったためにエコキュートに搭載している部品の水位センサーなどや、配管部品のパッキンなどが経年によって劣化するためです。
また、これに伴って頻繁にエコキュートのエラーが発生するようになれば注意しましょう。
エコキュートですでにこのような症状が現れていたり、調子が良くなかったりしているときは、ネットなどでメーカーごとの対処法について紹介しているようなサイトがあるため参考にしてください。
エコキュートの寿命を気にしないで使いたいときは、エコキュートのレンタル(リース)もあるため一つの選択肢に入れてみるのもいいでしょう。

●貯湯タンクユニットの寿命
貯湯タンクの寿命は、だいたい10年~15年といわれています。
エコキュートの貯湯タンクは、基本的に電気温水器と同じような構造であるため、割合長持ちすることが多くあるようです。
しかし、エコキュートの寿命が水質の影響によって短くなることがあります。
なお、詳細については後でご紹介する「エコキュートの寿命は使用条件で違う」を参照してください。
ここでは、エコキュートの貯湯タンクユニットの部品ごとの交換時期の目安についてご紹介します。
なお、交換時期の数値としては、1日に12時間の業務用のエコキュートの運転をベースにして、1日に8時間の家庭用のエコキュートの運転を想定したときに換算したものです。

・減圧弁(水の圧力を低下するための部品)は7.5年
・逃し弁(最高まで高くなった圧力を逃す作用がある部品)は7.5年
・給湯ポンプ(ヒートポンプのお湯を運搬する部品)は15,000時間
・流量調整弁(お湯をお風呂にはるときに湯量を調整している部品)は7.5年
・給湯熱交換器(冷媒の熱でお湯を温める部品)は7.5年
このような部品の交換時期は、メーカーが保証しているものではなくて目安であるため注意してください。
なお、給湯ポンプの交換時期は時間になっていますが、エコキュートの稼働時間を1年当たり4400時間と仮定すると約3.4年になります。
また、業務用エコキュートのデータは日立のものを参考にしています。
エコキュートが寿命の要因でトラブルになっているときは、ネットなどで対応法や修理費について紹介しているようなサイトがあるため参考にしてください。

●ヒートポンプユニットの寿命
ヒートポンプユニットの寿命は、だいたい5年~15年といわれています。
貯湯タンクユニットよりはトラブルになりやすいため、使ってから7.5年以上経つとトラブルが発生し始めます。

また、使ってから10年~15年くらいになると、トラブルが非常に発生しやすくなるようです。
ここでは、ヒートポンプユニットの部品ごとの交換時期の目安についてご紹介します。
なお、交換時期の数値は、1日に12時間の業務用のエコキュートの運転をベースにして、1日に8時間の家庭用のエコキュートの運転を想定したときに換算したものです。

・冷媒回路の圧縮機(冷媒の温度をコントロールする部品)は50,000時間
・冷媒回路の電動膨張弁(冷媒を昇圧させて高温にする部品)は15年
・水回路の循環ポンプ(ヒートポンプ内の水を循環する部品)は30,000時間
・水回路の凍結防止切換弁(凍結を防ぐための部品)は7.5年
・水回路の流量センサー(どの程度の水が流れたかを測る部品)は7.5年
・ファンモーター(空気を送るための部品)は30,000時間
・電気回路のインバーター(モーターの回転数を制御する部品)は12年
・電気回路のパワーモジュール(電力を制御するための部品)は7.5年

このような部品の交換時期は、保証するものではなく目安です。
なお、冷媒回路の圧縮機の交換時期は時間になっていますが、エコキュートの稼働時間を1年当たり4400時間と仮定すると約11.4年になります。
また、業務用エコキュートのデータは日立のものを参考にしています。

エコキュートの本体、部品の寿命【徹底解明】

■エコキュートの寿命は使用条件で違う
エコキュートの寿命は、使用条件によって違います。
ここでは、エコキュートの寿命が短くなる使用条件についてご紹介します。

●エコキュートの寿命は水質によって短くなる
エコキュートの寿命は、使うところの水質によって短くなってしまうことがあります。
特に、温泉水、井戸水、地下水、硬水のところで使うときは、基本的にメーカーもエコキュートの寿命を保証していません。

また、水質が要因でエコキュートのトラブルが発生しても、無償保証の対象にはなりません。
そのため、このようなところでエコキュートをどうしても使うときは、前もって有料延長保証に入っておきましょう。

なお、井戸水や地下水に対応しているエコキュートも中にはあります。
井戸水や地下水に対応しているエコキュートであれば、井戸水や地下水のところで使ってもメーカーが保証してくれます。
そのため、井戸水や地下水を使うところに住んでいる方は、井戸水や地下水に対応しているエコキュートがおすすめです。

●エコキュートの寿命が入浴剤の使用で短くなることもある
エコキュートの寿命は、入浴剤を使うと短くなることがあります。
入浴剤の使用に注意することが、エコキュートの説明書にも書いてあることがあります。
ここでは、エコキュートで使うと寿命が短くなることがある入浴剤についてご紹介します。

・にごりタイプの入浴剤
・硫黄、アルカリ、酸、塩分が含まれている入浴剤
・ゆず、薬草、茎などの固形物
・ミルク成分が含まれているとろみ系の入浴剤
・にごり湯にするために炭酸カルシウムが含まれている入浴剤

基本的に、ここでご紹介した入浴剤や成分がわからない入浴剤は、エコキュートの寿命に良くない影響を与えるリスクがあるため使わないようにしましょう。
しかし、使えない入浴剤がメーカーや機種によって違うことがあるため、詳細についてはエコキュートの説明書を確認してください。
また、入浴剤を使うときは、エコキュートの説明書に記載されているメーカーがすすめている入浴剤を使ってください。

●エコキュートを寒冷地や塩害地で使うときは注意する
寒い地域の寒冷地や海の近くの塩害地に住んでいるときは、専用タイプのエコキュートをそれぞれ使う必要があります。
もし一般タイプのエコキュートを使うと、寒冷地対策や塩害地対策が行われていないため、非常にトラブルになる確率がアップしてしまいます。
寒冷地のときは寒冷地向けのエコキュートを使って、塩害地のときは耐塩害仕様のエコキュートを使うようにしましょう。

■メーカーごとのエコキュートの寿命によるトラブル事例
ここでは、メーカーごとのエコキュートの寿命によるトラブルを事例についてご紹介します。
なお、ここでご紹介するメーカーごとのエコキュートの寿命によるトラブル事例は一例であり、これ以外のトラブルも発生する可能性があるため注意しましょう。

●三菱のエコキュートのトラブル事例
三菱のエコキュートのトラブル事例としては、4回のトラブルが約9年間で発生したケースです。
約9年間三菱のエコキュートを使っていますが、今までに4回で15万円の修理費がかかりました。
この中の2回はヒートポンプユニットのトラブルで、交換修理費は5年以内であったため無料でした。
このようなトラブル事例を見れば、三菱のエコキュートは10年くらいでトラブルが発生しやすくなるようです。
また、4回のトラブルのうち2回は修理費が無料であるため、6年目からの2回のトラブルで15万円かかっているようになります。
このトラブル事例を見ても、修理してかえって損していると思われるため、エコキュートを新しく買い替える方がお得でしょう。

●パナソニックのエコキュートのトラブル事例
パナソニックのエコキュートのトラブル事例としては、10年目で基板、ヒートポンプユニットのトラブルが発生したケースです。
新築でパナソニックのエコキュートを設置してから10年が経ちました。
2年目以内に一度トラブルが発生して、リモコンや基板などを無償で交換しました。
また、今回トラブルが発生して、ヒートポンプユニットと基板のトラブルということで10万円以上費用がかかるといわれています。
このトラブル事例は、パナソニックのエコキュートを設置して10年になるもののケースです。
トラブルが発生した箇所はヒートポンプユニットと基板で、延長保証も利用できないため出費が10万円以上になるそうです。
このトラブル事例についても、トラブルが今後も数年おきに発生することが考えられるため、エコキュートを新しく買い替える方がお得でしょう。

●日立のエコキュートのトラブル事例
日立のエコキュートのトラブル事例としては、12年目でトラブルが2回続けて発生したケースです。
日立のエコキュートを設置してから12年が経ちます。
ここ2年ほどトラブルが発生して、修理をしながらエコキュートを使っています。
業者さんからは、10年をオーバーしているため買い替えをそろそろ考えてみてはといわれました。
現在、日立のエコキュートを使っていますがトラブルが設置してから2年目にも発生しており、メーカーそのものにあまり信用がありません。
このトラブル事例は、日立のエコキュートを設置して12年が経ったケースです。
トラブルが発生した箇所はわかりませんが、10年の寿命の目安になる年をオーバーしてからトラブルが2回続けて発生しているようです。
このケースでは、買い替えを修理業者からすすめられていますが、修理業者からエコキュートを買うと高くなりやすいため、いくつかの業者から見積もりを入手して比較するのがおすすめです。
なお、ネットなどではエコキュートを買うときにどこが最もお得なのかを紹介しているため、買い替えするときに参考にしてください。

●東芝のエコキュートのトラブル事例
東芝のエコキュートのトラブル事例としては、10年程度使ってから毎年同じ箇所でトラブルが発生したケースです。
10年程度前に、東芝のエコキュートを買いました。
しかし、同じ箇所で毎年トラブルが発生しています。
一回、エアコンの室外機のようなものを交換しました。
しかし、交換してもすぐに65℃と沸き上げ温度が低くなり、お湯も少なくなり、エラーも表示されます。
当然ですが、昼間に沸き上げするために電気代が高くなります。
修理を業者さんに頼むと、見積もりを出しますといって帰って行き、約2ヶ月間連絡も全くありません。
このトラブル事例は、東芝のエコキュートを設置して10年くらい経つケースです。
同じ箇所で毎年トラブルが発生するということで、沸き上げるお湯の温度が低いというトラブル内容です。
また、このトラブル事例は、修理を業者に頼んでから連絡が無いということですが、いずれにしても10年くらい使っていれば修理費も延長保証外で高くなるため、エコキュートを新しく買い替える方がお得でしょう。

●エコキュートが寿命になれば買い替える方がお得
エコキュートを使ってから10年以降の寿命になってトラブルが発生したときは、保証期間がオーバーしているため、修理費が高くなることがあります。
そのため、エコキュートを新しく買い替える方がお得なことがあります。
エコキュートのメーカーの保証年数としては、いずれのメーカーもだいたい次のようになっています。

・貯湯タンクは5年間
・ヒートポンプユニットは1年間~2年間(東芝だけは5年間)
・コンプレッサー・熱交換器の冷媒回路は3年間(東芝だけは5年間)

トラブルが発生したエコキュートは、このようなメーカーの保証期間内や買ったときに入った最長10年間の有料延長保証の期間内のときは修理が無料でできますが、保証期間外のときは有料になります。
修理が有料になったときは、修理費はトラブルの内容や箇所によって違いますが、高いときは10万円をオーバーしてしまうこともあります。
また、使っている年数が10年をオーバーしているエコキュートのときは、部品の保有期間が終わっていることもあり、修理がたとえできるときでもすぐにまた他の箇所でトラブルが発生する可能性が大きいため、新しいエコキュートへの買い換えをメーカーからすすめられるときが多くあります。

エコキュートを寿命がオーバーして使い続けていれば、トラブルが2年~3年おきに発生してしまうときが多くあり、トラブルが発生するたびに修理費が数万円は最低でも必要になります。
エコキュートをいつトラブルが発生するか心配しながら使い続けるよりも、エコキュートを新しく買い換える方が、最終的には安くなることもあります。
エコキュートを長期間使っており、トラブルが多く発生しているときは、買い替えを考えるのがおすすめです。

エコキュートの本体、部品の寿命【徹底解明】

■エコキュートのメンテナンス方法
使い方や使う環境によってエコキュートの寿命は変わりますが、部品を交換する時期になる前にお手入れをこまめに行うことは、長く使い続けるためには必要です。
ここでは、エコキュートのメンテナンス方法についてご紹介します。
なお、ここでご紹介するエコキュートの部品は主なものであり、その他の部品のメンテナンス方法についてはネットなどで紹介されているため参考にしてください。

●貯湯タンクユニット
貯湯タンク内の水をそのままにしておくと、水道水の中の不純物がタンクの底に溜まって、使うお湯の中にゴミや湯ドロとして混じります。
エコキュートの貯湯タンクはステンレスで、雑菌は電気温水器と比べると繁殖しにくいですが、貯湯タンクの中の水を年に2、3回は抜くことによって、きれいなお湯が使えます。
まず、給水配管用の水栓を貯湯タンクユニットの下部のカバーを開けて閉めます。
貯湯タンクユニットの上部の逃し弁カバーを開けて手前にレバーを倒して、貯湯タンクユニットの下部の排水栓を1、2分間開いておきます。
排水ホッパーがあるときは、水が排水栓を開けているときに溢れないようにしてください。
排水栓を閉めた後給水配管用の水栓を開け、水が排水口から出ることをチェックすると元に逃し弁のレバーを戻してください。
排水時にお湯を触るとやけどの恐れがあるため、排水時は触れないようにしてください。
操作方法がエコキュートのメーカーや機種によって違うことがあるため、説明書でチェックしてから水抜きしてください。
貯湯タンクの中の水抜きを何年間もしていなければ、貯湯タンクの中を水抜きのみできれいにするのは困難です。
貯湯タンクの中が汚れていれば、ゴミがお湯に混じりやすくなります。
貯湯タンクのメンテナンスは、業者やメーカーに頼むのがおすすめです。
貯湯タンクがきれいになった後は、自分でも水抜きをこまめに行いましょう。

●ヒートポンプユニット
エコキュートを長く使うためには、年に2、3回はヒートポンプ内の水を抜くことも必要です。
空気抜きとヒートポンプユニット内の水抜きはいわれており、空気抜きを定期的に行わないとヒートポンプユニットのトラブルが発生します。
ヒートポンプユニットの全ての水抜き栓を開くときは、1回転以上回します。
空気抜きは、水が1分以上出ることをチェックすれば終わりです。
水が出ているときには、水抜き栓は抜かないようにしてください。
なお、空気抜きの方法は、メーカーや機種で違っていることがあるため、エコキュートの説明書を必ずチェックしてください。

●漏電遮断器
漏電遮断器は、漏電が起きたときに火災や感電事故が発生する前に電気を止める役目を果たすもので、漏電ブレーカーともいわれています。
年に2、3回は漏電遮断器をメンテナンスして、安全にエコキュートを使いましょう。
まず、漏電遮断器をメンテナンスするときは、エコキュートの貯湯タンクユニットの下部にある点検口のカバーをネジを緩めて開けてください。
漏電遮断器にあるテストボタンを押して、OFFや切に電源レバーがなることをチェックしてください。
最後に、ONや入に電源レバーを戻して終わりです。
なお、エコキュートのメーカーや機種によってはこれ以外の操作方法もあるため、説明書でチェックしてください。

●逃し弁
逃し弁は、年に2、3回メンテナンスすることがすすめられています。
まず、お湯や水がエコキュートの貯湯タンクユニットの下部の排水口から出ていないことをチェックしてください。
もしお湯や水が出ていると、エコキュートの貯湯タンクユニットの上部の逃し弁操作窓を開けて、手前に逃し弁レバーを戻したり倒したりする操作を何回か行なってお湯や水を止めてください。
お湯や水が止まったことをチェックすれば、逃し弁操作窓を開けて手前に逃し弁レバーを倒して、お湯や水が排水口から出ることをチェックし、元に逃し弁レバーを戻します。
なお、逃し弁レバーを操作しているときなどは配管の温度が高くなっています。
そのため、やけどする恐れがあるため、配管は触らないように注意してください。
なお、ここで紹介した逃がし弁のメンテナンス方法は、エコキュートのメーカーや機種によって違っていることもあるため、説明書をチェックしてからメンテナンスを行いましょう。

●リモコン
リモコンはエコキュートを長年使っていれば汚れてきて、リモコンのボタンの文字などがわかりにくくなってきます。
そのため、こまめにリモコンも掃除しないと、汚れが落ちにくくなります。
リモコンの汚れを掃除するときは、水で濡らして固く絞った布や乾いた布で拭きとりましょう。
汚れが落ちやすいアルコールやシンナーを使いたくなるでしょうが、リモコンの変色や変形の要因になるため使わないようにしてください。

■エコキュートを長く使う方法
エコキュートを長く使うためには、先にご紹介したエコキュートのメンテナンス方法が大切ですが、毎日の使い方を見直すことも必要です。
ここでは、エコキュートを長く使う方法についてご紹介します。

●ヒートポンプユニットの周りにはものを置かない
ヒートポンプユニットの周りにものを置くと、正面にある吹出口、背面や側面にある吸込口が塞がりやすくなります。
ヒートポンプユニットの吹出口や吸込口が塞がれると、適切にヒートポンプが作動しなったり、トラブルが発生しやすくなったりします。
そのため、エコキュートを長持ちさせるために、ヒートポンプユニット周りにものがないかを定期的にチェックして、メンテナンスを省きましょう。

●長期間エコキュートを使わないときは電源を切る
電源を使わないときに切ることによって、エコキュートへの負担を軽くすることができます。
エコキュートは貯湯タンクの中のお湯が足りなくなってくるとお湯を自動的に沸き上げます。
そのため、最後に使ったときにお湯が少ないと判断すると、使わないのにお湯を沸き上げしてしまい、電気代が無駄にかかります。
エコキュート使わないときにお湯を沸き上げしないようにしておくと、電気代も節約できます。
エコキュートの電源を切るときは、貯湯タンクユニットの中央部分の漏電遮断器と下部の配線部分の配線用遮断器の両方のスイッチを切りましょう。
しかし、電源を冬のシーズンに切ってしまえば配管などが凍結するため、設定を変更して沸き上げ機能を停止するなどで対応しましょう。

●それぞれの部品の水抜きをする
ひと月以上エコキュートを使わないときは、貯湯タンクの全てのお湯を排水しましょう。
貯湯タンクの中のお湯をひと月以上そのままにしておくと、水質が変わることがあります。
次にお湯を安全に使うためには、必ず貯湯タンクの中のお湯を排水するようにしてください。

●業者のメンテナンスも考える
こまめなメンテナンスが必要であるとわかっていても、忙しいときはメンテナンスが面倒であると思うでしょう。
また、自分のメンテナンスの方法が正しいか心配になる方もいるのではないでしょうか。
このようなときに確実にメンテナンスを行いたいのであれば、業者のメンテナンスサービスを利用するのがおすすめです。
業者のメンテナンスサービスは有料になりますが、自分ではメンテナンスできない箇所まで点検してくれたり、トラブルに繋がる部品の不具合なども見つけてくれたりします。

■エコキュートの修理・買替費用の相場
エコキュートのトラブルが発生するようになれば、修理したり買い替えしたりするようになります。
そうすると、修理や買替にかかる費用が心配になるでしょう。
ここでは、エコキュートの修理・買替費用の相場についてご紹介します。

●エコキュートの修理費用の相場
ここでは、エコキュートの修理費用の相場についてご紹介します。
・普通の部品の交換は1.4万円~4.5万円
・貯湯タンクユニットの部品の交換は3万円
・ヒートポンプユニットの部品の交換は7.7万円~15.6万円
・調整・点検は1.2万円~1.3万円
・診断・見積は0.5万円
なお、いくつかの部品のトラブルが発生したときは、その部品分の費用がかかります。
ヒートポンプ内部が漏水で濡れたときなどは、基板などの部品を交換する必要があるため、買い替えする方が安くなるときもあります。
しかし、このような修理費はエコキュートの保証期間内であれば、天災を除いて発生しません。

●エコキュートの買替費用の相場
ここでは、エコキュートの買替費用の相場についてご紹介します。
・エコキュート本体の購入費は15万円~30万円
・エコキュートの取替工事費は10万円~15万円
・エコキュート本体の購入費と取替工事費のトータルは25万円~45万円
なお、エコキュートの買替費用の相場はエコキュート本体によって大きく違いますが、買い替えするときは25万円~45万円くらいは準備しておきましょう。

まとめ

ここでは、エコキュートの本体、部品の寿命、エコキュートの寿命は使用条件で違う、メーカーごとのエコキュートの寿命によるトラブル事例、エコキュートのメンテナンス方法、エコキュートを長く使う方法、エコキュートの修理・買替費用の相場についてご紹介しました。
エコキュートは暖房や給湯を賄うものであるため、急に使えなくなると困ります。
そのため、エコキュートの寿命や部品交換の目安を掴んで、メンテナンスをこまめに行うことが大切です。
メーカーがすすめている年数が経てば部品を交換することによって、長くエコキュートが使えるようになります。
しかし、こまめにメンテナンスを行なっていても、使用環境や使用方法によっては寿命が短くなるため、環境に適したエコキュートを選んだり、説明書に従って使うようにしたりしましょう。
正しい使い方とこまめなメンテナンスによって、エコキュートの寿命が最大になるようにしましょう。
エコキュートの設置や買替を検討しているときは、ぜひ参考にしてください。

エコキュート、修理、交換設置について
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